住まいにはいろいろな問題が潜んでいます。
それは住み始めるまでわからないことも多く、だからこそ、事前にどのような問題が起きる可能性があるのかをおさえておく必要があります。
つまり設計の段階で、問題が起こらない間取りプランにしなければなりません。
例えば収納が足りない・・・これは生活していて良くある問題の一つです。また、生活音が気になる・・・これも最近増えてきています。
こうした住まいで起こりがちな問題を事前に知っておくことで、住み始めてから起こる住まいの問題を防ぐことができるようになります。
今回の記事では、そんな新居で起こりうる問題を事前に把握し、問題が起こらないような間取りにする問題解決のアイデアをまとめてお伝えしていきます。
暮らしに合わせて間取りを調整して生活の不満が起こらないプランで家づくりをしていただけたらと思います。
Contents
住まいでありがちな問題は5つ
いざ、暮らし始めてから、起こりうる問題で代表的なものは下記の5つです。
【住まいでありがちな5つの問題】
1:収納が足りない問題
2:生活音が気になる問題
3:キッチンの使い勝手が悪い問題
4:部屋が狭い問題
5:日当たりや風通しが悪い問題
これらの問題に対処する方法をこれからお伝えします。
1:収納が足りない問題を解決する間取り
予想していたよりもモノが必要になってしまい、収納が足りず、モノが溢れてしまったという話はよく聞きます。
これは、新しく家を建て新居で生活をするために、以前暮らしていた家で必要のないモノを片付けた方にこそよくみられる問題です。
以前の家が整理整頓されていた方にはあまりみられません。
実は、絶対というわけではないのですが、私がみてきた限り、かなりの確率で、元の家の状態を引越し先の生活でも引きずります。
つまりモノが溢れている状態が以前の家で普通の状態であった場合、新居での生活でもその状態を引きずるものと思ってください。そしてほとんどの方はモノが多い・・・という現実があります。
だからこそ、その分の収納力を高めた家づくりをすることが設計プランの段階から大事になるのです。
「玄関」と「リビング」に大容量の収納スペースを確保する
収納に関する問題は、諸室で解決する方法もありますが、玄関前とリビングに大容量の収納スペースをつくると、かなり便利になります。
暮らし始めてから「収納が足りない!」と家の収納力で悩む前にぜひ、この2つの空間に大容量の秋のスペースをつくることを意識して検討してみてください。
問題解決ポイント1:【玄関収納】玄関には大容量のウォークイン型の広いシュークロークをつくる
玄関前のスペースは靴の収納だけに限定せずに、思い切ってアウトドア用品など、外で使用するアイテムなどもまとめて収納するスペースとしてしまうと使い勝手が良くなります。
見た目が気になるのであれば床を土間仕様にして引き戸などをつければいいでしょうし、アウトドア用品をインテリアとしてディスプレイしたいのであれば、あえて扉をつけずに、解放的な空間にすると良いと思います、
特にキャンプ用品などは一度使うと土汚れなどがついてしまうため、室内に持ち込むのを躊躇ってしまい、玄関に放置してしまうこともあります。
結果、玄関が雑然としてしまったという話はよく聞きます。
そうした雑然とした状態になるのを防ぐためには、あらかじめ玄関に収納できるようなスペースを確保しておくことが大事になります。
もちろんガレージなどの屋外におけるスペースがあれば、それほど広いスペースを確保する必要はありませんが、外で使うアイテムが増えたときに備え、大きめのスペースを確保しておくといいと思います。
基本的にスペースはなくて困ることはあっても、あって困ることはないからです。
ウォークスルー型にすれば身支度を整える場所としても使える
また、収納力は少なくなりますが、玄関横のクロークをウォークスルー型の収納にすれば、外出時に快適な動線とすることができます。
例えば、玄関横に設けたクロークに外出時に必要なコート、カバン、靴、財布、ハンカチ、場合によってはスーツや姿見などを置いておけば、外出時に全ての身支度をウォークスルーのスペースでこなせるようになります。
問題解決ポイント2:【リビング収納】リビングには壁面に大型収納をつくる
リビングは家族の生活の中心となる場所ですから、なにもせずにほうっておくとすぐにもので溢れてしまいます。
これを防ぐためにぜひ検討していただきたいのが「リビングの壁面」を使った「大型収納」です。
部屋がなぜ散らかるのかというと「モノが行き場をなくしてしまう」こと、「ものを使う場所」が「ものをしまう場所と離れている」ことなどが原因によって起こります。
そうした問題を解決するためには、まずリビング壁面に家族のものをまとめて収納できる大容量の棚を作ってみることを検討してみてください。
家族がリビングで使うアイテムをそれぞれ収納できる大容量の壁面収納があると案外きれいに片付きます。
リビング背面の壁裏に大容量のウォークイン収納をつくる
またリビングの「背面の壁裏」にリビングからもアクセスできる、ものをしまっておける「大容量のウォークインスペース」をつくるといった方法もあります。
リビングの裏側にリビングから直接出入りできる「大容量のウォークインスペース」をつくれば、掃除用具、ストック類、書類、文房具などリビングで使うものや散らかりやすいものをまとめて隠して収納できるようになります。
スペースはとりますが、モノがスッキリと片付けられやすく、また、使っていて心地いい生活して快適な間取りになりやすいです。
問題解決ポイント3:【階段下収納】生活空間を圧迫することなく収納量を増やせる階段下収納
今の家では階段下のスペースも収納場所として計画されていることも多いので大丈夫かと思いますが、階段下のスペースも有効に使ってください。
階段下のスペースは、生活空間を圧迫することなく収納量を増やすことができる貴重な空間です。
このとき、階段下の収納場所に「コンセント」を設置しておくと階段下の中でコードレス型の掃除機などを充電できるようになるので意外と便利です。
また階段下の収納は奥行きもあり、暗くなりがちなので照明もつけておくと、より使い勝手が良くなります。
ぜひ検討してみてください。
>>>注文住宅で使いやすいコンセントの配置の仕方と、あると便利な22ヶ所のコンセント
>>>注文住宅のコンセントの位置で失敗しないコツと8つのポイント
階段下収納はどこに何をしまうのかまで事前に決めておく
階段下のスペースは段差の高さによって収納できるスペースに違いが生まれてきますので、あらかじめ、どこに何を収納しておくのかまでをしっかりと決めておくと良いと思います。
例えば高さがない場所には水やジュース、お酒などのストック類を収納するスペースとしたり、出し入れしやすい位置を考えてちょっとしたパントリーの代わりとしてお米などの食品を収納しておいてもいいと思います。
日常の生活動線をイメージしながらどこに何を収納するのかをしっかりと決めていくと便利な収納となりますのでぜひ検討してみてください。
2:生活音が気になる問題を解決する間取り
吹き抜けやスキップフロアなどの開放感のある間取りを選んだ方によくみられがちな問題は、生活音が気になるという問題です。
吹き抜けやスキップフロアは、非常に空間を広く感じられるメリットがある一方で、生活音が筒抜けになってしまうという問題があります。
>>>スキップフロアの間取り27のメリットとデメリットと7つの活用実例
もしも、生活音が気にならない家にしたいのであれば、開放的な間取りは選ばない方がいいです。
壁の少ない開放的な家はどうしても生活音が響いてしまうからです。
変な話、開放的な家で生活音が気にならない家を作りたいのであれば、海外の家のように、それ相応の広い家を建てる必要があります。
ですが、日本の住環境においては、現実的には難しいので、生活音を防ぐためには、まずは開放的な間取りにしないことが大事な考え方になります。
また、しっかりと「壁のある空間」を意識して間取りを計画していくことが大事です。
生活音が気にならない家にするにはプライベートとパブリックを明確に分ける
生活音が気にならない家にしたいのであれば、部屋の間取りをゾーニングし、「プライベートなスペース」と、「パブリックなスペース」をきっちりと分けて間取りを設計することが大事なポイントになると思ってください。
問題解決ポイント:生活リズムに配慮してゾーニングする
生活音を考慮した間取りにするには、まずは「家族の生活リズム」に配慮してゾーニングすることが大事です。
例えば、家族によっては夫は夜遅く帰宅して、妻は朝早く出ていくなど夫婦によって生活リズムが違うケースなどがあります。
夜の時間帯は「浴室」、朝の時間帯は「洗面所」、「トイレ」などの生活音が気になってしまい安心して寝ていられないというお家もあります。
そのようにお互いの生活リズムが違う場合は、やはり一緒に暮らしていてストレスになりますから、できるだけ寝室と離してあげる配慮が必要になると思ってください。
また「玄関」と「寝室」はできるだけ距離をとったほうがいいでしょう。
広さの関係で距離を取ることが難しい場合は、音を軽減する間仕切り(壁)であったり、部屋と部屋の間にクローゼットを挟んだり、直接音が伝わらないようにゾーニングするといいと思います。
問題解決ポイント:プライベートスペースとパブリックスペースは距離を取る
音の問題が気になるなら、「書斎」や「寝室」、「子供部屋」などのプライベートな個室と、家族が共用する「リビング」、「浴室」、「洗面所」などのパブリックスペースは距離をとったほうがいいと思います。
特に「浴室」や「トイレ」などの水まわりと「寝室」、「書斎」、「子供部屋」とは距離を置くように間取りプランを作成してください。
注意が必要なのは、2階リビングにする場合です。
2階リビングにした場合、プライベートスペースを1階に持ってくることが多いですが、2階の水まわりの直下だったり、割と近い位置に配置した場合、水が流れるたびに音が気になる部屋になってしまうので部屋の配置には十分注意してください。
>>>2階リビングにする14のメリット・デメリットと注意点、1階リビングとの違いや特徴
同じフロアに水まわりを配置する場合は、必ず廊下などを挟んで配置するようにし、「パブリックスペース」と「プライベートスペース」が横並びにならないように注意してください。
問題解決ポイント:マルチタスクな部屋をつくる
また音が気にならない場所に一部屋マルチな用途で使える部屋を確保し、音が気になる場合に引きこもれるスペースを確保しておく方法もあります。
多用途に使える部屋が一つあると、いろんな使い方ができるので便利です。
もしもスペースの関係で部屋を設けることが難しいのであれば部屋とはせずに、兼用スペースにすることも検討してみてください。
例えばよくみられるのは寝室のウォークインクローゼットの中に簡易的なデスクをつくる方法です。
実際にウォークインクローゼットの中にデスクを作って利用している方に話を聞いてみると、クローゼットに吊るされている服が音を吸収し、程よいおこもり感が生まれるため作業に集中できるとのことです。
ただ、その場合はクローゼットにコンセントなどを配置しておく必要があるので、間取りを検討する際にコンセントを配置しておくことも忘れないでください。
>>>注文住宅で使いやすいコンセントの配置の仕方と、あると便利な22ヶ所のコンセント
3:キッチンの使い勝手が悪い問題を解決する間取り
想像以上にキッチンの使い勝手が悪く、料理をするたびにストレスがたまる間取りになってしまったという話は案外多いです。
数ある家事の中でも一番滞在時間が長いのが「キッチン」と言われていますから、家事効率をあげることは日々の生活のしやすさに直結します。
また、キッチンに関しては、はじめのうちは気にならなかったけれども、使っていくうちに、なんだかストレスを感じるようになったという方も多いです。
キッチンは「調理時の作業動線」を十分に検討してから間取りを検討するべきで、動線の計画が甘いと生活し始めてからストレスがたまるキッチンになってしまいますので注意してください。
調理時の動きを考えて計画し、近くに大容量の収納スペースを確保する
調理時のストレスを生む原因は多くの場合、「動線の悪さ」と「収納スペースの悪さ」です。
つまりこの2つの問題を事前に把握しておき、それを考えた間取りにすればこれらの問題は解決できます。
問題解決ポイント:キッチン中心の間取りにする
あっちこっちに動き回らなくてはならないなど、キッチンで無駄な動きが多いとそれだけでストレスとなってしまいます。
この問題を解決する方法の一つとしては、間取り計画の段階で、キッチンを間取りの中心として考え「家事効率をあげる動線を確保する」といいと思います。
例えばキッチンのすぐ脇にダイニングスペースを併設し、キッチンとダイニングを一まとめにして「回遊動線」とすれば、配膳、片付けが非常に楽な動線になります。
また「回誘導線」とした場合は掃除も楽になります。
「リビング」を「キッチンダイニング」の目の前に配置すれば子供の様子を確認しながら、キッチンで作業することができます。
さらに「キッチン背面」は「収納スペース」として、近くに家事をこなす「ユーティリティスペース」を作り、そのままパントリーや勝手口へと直結するスペースをつくれば、さらに快適な動線となると思います。
「浴室」や「洗面所」をキッチンの近くに配置すれば、キッチンで作業をしながら洗濯物をするなど「ながら家事」もできるようになります。
>>>注文住宅のキッチンで心地のいい間取りにするための7つのコツ
>>>注文住宅のキッチンで抑えておきたい6種類のキッチンとレイアウトのコツ
>>>キッチンの形は?物干しスペースは?家事効率を上げる!水まわりのポイント
問題解決ポイント:大容量のパントリーをつくる
キッチンの収納スペースが足りないという話は本当によく聞きますので、あらかじめ大容量のパントリーはつくっておきましょう。
パントリーには料理道具、調味料、食材のストック、食器などをまとめて収納しておくとキッチン周りがすっきりと片付きます。
キッチン周りで使うものはパントリーにまとめて収納しておけば必要なものが一箇所に纏まりますので、あちこち無駄に動き回らなくてすみますし、調理時の動線がスムーズになります。
より使い勝手を上げるのであれば、よく使うものは取り出しやすい場所に、つまり、手の届きやすい場所に収納し、あまり使わないものは上下の空間に収納しておくといいでしょう。
他には玄関から直接パントリーに向かう動線を用意してあげたり、勝手口から直接パントリーに入れるようにしたり、「買ってからしまう」までの動線をつなげてあげるとより使いやすい間取りになると思います。
>>>注文住宅のキッチンで心地のいい間取りにするための7つのコツ
>>>注文住宅のキッチンで抑えておきたい6種類のキッチンとレイアウトのコツ
4:部屋が狭い問題を解決する間取り
暮らしはじめてから思っていたよりも部屋が狭いと感じる方はたくさんいらっしゃいます。
間取り計画時は気にならなかったのに、実際にそこに住んで暮らしてみるとなんだか圧迫感を感じるという悩みを持つ方は多いものです。
部屋が狭く感じる理由は様々だと思いますが、部屋を広く感じさせる間取りにするには、外との繋がりを意識した間取りにすることが大事なポイントになります。
視線の抜けを意識したり、天井高を上げると部屋が広く見える
同じサイズの部屋でも、「視線が抜ける部屋」と「視線が抜けない部屋」では圧迫感がまるで違います。
視線が外に抜けるような窓をつくって、視線が自然と外に抜けるような間取りにしたり、天井高を上げると部屋が広く見えますので部屋が狭く感じる問題は解決できると思います。
問題解決ポイント:吹き抜けと大きな窓をつくる
天井が低く、さらに窓も少ないと圧迫感を感じる部屋になります。
圧迫感を感じさせない部屋にするためには間取りプラン設計の段階で「視線の抜け」を意識してみてください。
具体的には、大きな窓をつくって視線が外に抜けるような間取りにしたり、天井高を上げてみてください。
特に吹き抜けにすると上部の空間に抜けが生まれますので、圧迫感のない心地よい空間にすることができます。
>>>吹き抜けのリビングにすると後悔する?後悔しがちな間取りの7つのポイントを解説
このときリビング階段にすると、より部屋を広く感じることができます。
窓は大開口のできるだけ「大きな窓」にすると、採光もとれますし視線の抜けもうまれ外の風景を取り込むことができ、さらに室内に明るい広がりを演出できるため、部屋が広く感じられるようになります。
>>>注文住宅の窓で失敗しないために抑えておきたい21種類の窓と配置のコツ
壁の色もダーク系のカラーは圧迫感が生まれます。
そこで、淡色系の明るい色を使うと圧迫感が軽減されますので併せて検討してみてください。
その他天井を高く見せて開放感を持たせる間取りづくりのコツに関しては下記リンク先の記事にまとめてありますので参考にしてください。
>>>天井や床の高さを利用してLDKに開放感を持たせる間取りづくりの22のコツ
問題解決ポイント:個室を少なくし様々な用途で使える部屋をつくる
また広さが足りないということであれば、部屋の数を減らし広いリビングをつくりマルチに使える部屋として間取りをとってみてください。
一つ広い部屋をつくり、そこに部屋としての機能を集約させるイメージです。
将来的な変化に備えて、コンセントの配置なども十分に考慮したものとすれば、ライフスタイルや家族構成の変化によって簡易的な間仕切りなどで部屋数を変えることができます。
>>>注文住宅で使いやすいコンセントの配置の仕方と、あると便利な22ヶ所のコンセント
土地の関係で間取りに限界があるケースで開放的な間取りにしたい場合は、ぜひ検討してみてください。
5:日当たりや風通しが悪い問題を解決する間取り
住宅密集地などに建てられる家で多いですが、とにかく「日当たり」が悪い、「風通しが悪い」という悩みを抱えている家はとても多いです。
窓を全開に開け放っても、風が通らなかったり、隣家との関係で十分な日当たりが確保できないなど、風通しや日当たりに関する悩みは尽きません。
そのようなことが予想される場合は、間取り設計の段階から下記の工夫を取り入れてみてください。
高い位置に窓をつくったり、中庭を設けて日当たりを確保する
「日当たり」や「風通し」の問題を解決するには、「高い位置」と「低い位置」に「窓」を作り、風の抜け道をつくってあげることや、家の中の「風の通り道」となる場所に「窓」などの「開口部」を意図的につくること、さらに「中庭」などのプライベートなスペースを設けることでこれらの問題を解決していきます。
問題解決ポイント:中庭をつくる
住宅密集地に家を建てられる方は、外側に窓を設けると中が丸見えになってしまったり外の視線が気になって窓を開けることができないという悩みを抱えているケースは多いです。
せっかく窓を設けても、外の視線が気になり窓を開け放つことができないため、風通しが悪くなってしまうという悩みを抱えることになってしまうのです。
この問題を一気に解決するには中庭を作ることです。
中庭を作り、外の視線が気にならない、完全なプライベートな空間とすることで採光と同時に風通しを確保するのです。
>>>家づくりで中庭のある家「コートハウス」にする15のメリットとデメリット
特に建物の形を「コの字型」や「ロの字型」にし、「家の中央」に「中庭」を設ければ、無理なく採光と風通しを確保することができるようになります。
中庭のスペースは住宅密集地であっても周囲の視線を気にせずに洗濯物を干したり、子供たちを遊ばせるスペースとしても使用できるので快適な空間づくりができると思います。
>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い
問題解決ポイント:高い位置に窓を設けたり、天窓をつくる
室内の「高い位置」に「窓(ハイサイドライト)」を設けると、外の視線が気にならず、「採光」と「風通し」を確保することができます。
このとき、「風の通り道」として、「低い位置」にも窓を設けると「下」から「上」へ風が排出されますので、風通しがよくなります。
つまり開口部を「高い位置」と「低い位置」の上下セットにして計算して「窓」をつくり、外の視線を遮りながらも風通しの良い間取りにするのです。
場合によっては「天窓(トップライト)」をつくり「採光」や「通風」を確保するとより快適な空間になるかと思いますのでぜひ検討してみてください。
>>>注文住宅の窓で失敗しないために抑えておきたい21種類の窓と配置のコツ
>>>家が快適になる!窓やドア、内外装で使うといい素材や設備のポイント
まとめ
今回は住みはじめてから気がつく、住まいでありがちな5つの問題や悩みについてその解決方法をお話ししました。
今回例に上げた住まいの問題は住みはじめてから気がつくことが多く、実際誰にでも起こりうる問題です。
大事なのはそんな起こりうる問題を事前に認識し、予めそれに対する解決策をきちんと備えておくことだと思います。
ぜひ、参考にしていただいて、問題の起こらない、いつまでも快適な暮らしができる家づくりをしていただけたらと思います。