「パントリーって必要なの?」
「パントリーの活用の仕方がわからない」
「そもそもパントリーってなに?」
あなたはそんな疑問を持ってこのページをご覧いただいているのかもしれません。
そこで今回はパントリーの魅力や特徴、活用方法などを徹底的に紹介していこうと思います。
どんな間取りで家を建てようか、そもそもパントリーは必要なのだろうかと悩んでいる方は、ぜひ一度読んでいただいて、あなたの家づくりに活かして行ってください。
【いい家を安く建てるためのガイド】
注文住宅を予算内で建てるために、住宅会社に依頼する前に知っておいて欲しいことが3つあります。
できれば全てに目を通すことが必要だと思いますが、必要に応じて目を通して頂き、あなたの家づくりの参考にしていただけると幸いです。
1:家を安く建てるための方法
注文住宅ではほとんどの場合、当初の予算を上回ってしまいますが、予算内で家を建てるにはコツがいります。
予算内でいい家を建てるための7つの基本は「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」をご覧ください。
2:家の形の話
家にはお金のかかる形の家と、お金がかからない形の家があります。
どのような家の形はお金がかかり、どのような形にすればお金がかからないのか、またそれぞれの家の形の特徴については「家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い」をご覧ください。
3:無料でカタログを請求し理想の家を建てる方法
注文住宅は依頼先で決まります。だからこそ、依頼先は慎重に検討したいところですが、検討するにはまずはどんな家を建てたいのかを知らなくてはなりません。
無料で住宅会社から請求できる住宅カタログを請求して理想の家を建てる方法については「無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ」をご覧ください。
Contents
パントリーってそもそも何?
パントリーとは食糧庫です。
もう少し具体的に言えば、キッチンの隣や、キッチンの近くに設ける食品や調理家電をしまうための収納庫(小部屋)のことをパントリーと言います。
主にキッチンや冷蔵庫の中のものをすっきりさせるための収納として利用しますが、ゴミを隠しておいたり、保存食をストックしておいたりなどの様々な方法で活用できます。
パントリーってどんなときに使うの?
パントリーは買ってきた食料品をストックしたり、買い溜めて保管する際に使用します。
パントリーを上手に活用し間取りに取り込むと、キッチンや冷蔵庫をすっきりさせることができたり、調理時の家事動線を便利にできます。
またセールの際などに一度に大量の食品を買ってストックさせておいたり、ストックされているものの量が把握しやすくなり、無駄な買い込みを防ぐことができるようになります。
一方でパントリーに冷蔵庫を置くことでキッチンの見た目をすっきりとさせる方もいたりと、それぞれの生活スタイルやライフスタイルによって使い方は様々です。
パントリーのメリットと魅力
パントリーをつくるメリットと魅力は下記の通りです。
【パントリーをつくるメリットと魅力】
1:常温保存をストックできる
2:買い溜めができる
3:キッチン周りがすっきりする
4:物の位置を細分化できる
5:ゴミを隠しておける
6:在庫ロスが減る
7:災害時に備えた保存食をまとめて保管できる
8:家事動線を効率化できる
1:常温保存食をストックできる
パントリーをつくると常温可能な保存食をたっぷりとストックしておけるようになります。
食料品はもちろん、調味料などの細々としたものまでまとめてストックしておけます。
2:買い溜めができる
またセール時などの安い時に食糧をまとめて買いだめておけるようになります。
収納できるスペースがないとまとめて買うことを躊躇ってしまうものでも、パントリーをつくることで大容量の収納場所が確保できるため、たくさんのものを買いだめしておくことができます。
食糧だけでなく、キッチンペーパー、食器用洗剤、スポンジなどキッチン周りで使う備品のストックをする場所としても活用できます。
3:キッチン周りがすっきりする
キッチン周りの使用頻度の低いものを、まとめてパントリーに保管しておくことで、キッチン周りが非常にスッキリします。
4:物の位置を細分化できる
パントリーには大容量のものを収納できますから上段にはあまり使わないもの、中段には使用頻度の高いもの、下段には使用頻度が高いものなど使用頻度に応じて収納しておくこともできます。
5:ゴミを隠しておける
また、パントリーは見えにくい場所にあるので、嫌な匂いの元となるゴミ箱をパントリーに隠しておくこともできます。
この場合、勝手口とつながるオープン型のパントリーをつくるとゴミを出すときに便利な動線も確保することができます。
6:在庫ロスが減る
パントリーをつくると買い溜めておいたものが確認しやすくなるため、在庫が管理できるようになります。
棚の奥行きを浅くする必要がありますが、まとめ買いをしても在庫が確認しやすくなるので食品ロスなどを減らすことができます。
7:災害時に備えた保存食をまとめて保管できる
防災意識の強いひとは、災害時などに使う保存食をはじめ、防災グッズをパントリーで管理されています。
使用頻度の低いものでも、置き場所を決めておけば迷うことなく探すことができます。
8:家事動線を効率化できる
パントリーを家のなかにうまい具合に配置すると買い物から帰ってきた後の動線がとてもスムーズになります。
「玄関」→「パントリー」→「キッチン」または「勝手口」→「パントリー」→「キッチン」とつながる動線にすると帰宅時の家事効率をアップさせることができます。
パントリーのデメリットと多い不満、解決策
一方でパントリーをつくるデメリットや、パントリーを作ったことで不満を持たれる方は下記のようなことを思っている方が多いようです。
合わせて解決策も提示していきますので、参考にしてください。
【パントリーのデメリットと不満、解決策】
1:パントリーの分居室が狭くなった
2:中途半端なパントリーになってしまった
3:オープン型にしたら収納スペースが手狭になった
1:パントリーの分居室が狭くなった
スペースが限られている場合、パントリーをつくると、その分他の居室に充てるスペースが狭くなります。
パントリーをつくるにはある程度広さを確保する必要があるので、狭いスペースしか確保できない場合は、無理してつくることはお勧めしません。
2:中途半端なパントリーになってしまった
パントリーが狭いと中途半端になってしまい、パントリー本来の収納量を確保することができなくなります。
パントリーがお勧めなひと
パントリーをつくるメリットとデメリットを把握した上で、パントリーをつくるのにおすすめなご家庭についてもお話ししていこうと思います。
あなたの家にパントリーが必要かどうかは下記をもとに判断してください。
【パントリーをつくるのがおすすめなひと】
1:家族が多い
2:まとめ買いを多くする
3:キッチンをスッキリさせたい
4:保存食をストックしておきたい
1:家族が多い
まず1つ目にお勧めなご家庭は、家族が多いご家庭です。
単世帯はもちろん二世帯住宅など、家族が多いご家庭では、必ず食糧などを保管する場所が必要になりますからパントリーをつくるといいと思います。
2:まとめ買いを多くする
共働き世帯など、普段仕事などで忙しいご家庭は、パントリーを検討するといいと思います。
休日にまとめ買いをして、食糧を保存しておくことができますし、買い物に行く回数も減るため、家族で過ごす時間を増やすことができます。
3:キッチンをスッキリさせたい
キッチンをスッキリさせたい形にもパントリーはお勧めです。
キッチン周りは意外と小物が多いものですから、パントリーを作り、使用頻度のあまり高くないものや、調味料のストック、調理器具などを保管しておく場所として活用するといいと思います。
4:保存食をストックしておきたい
災害時などに備えて、保存食を常にストックしておきたいと言う方もパントリーをつくるといいでしょう。
もしものときに備えることで安心して暮らすことができます。
パントリーがおすすめでないひと
一方でパントリーをあまりお勧めしないご家庭は下記の通りです。
【パントリーをつくるのをおすすめしないひと】
1:家族が少ない
2:キッチンをあまり利用しない
3:スペースが取れない
1:家族が少ない
パントリーはどちらかと言うと家族が多いひと向けです。
家族が少ないご家庭でパントリーを作っても、物置になってしまう可能性がありますのであまりおすすめしません。
ただ今後ご家族が増える予定の方はパントリーを検討するといいと思います。
2:キッチンをあまり利用しない
そもそも、キッチンをあまり使用しないと言う方はパントリーを作っても物置になってしまう可能性が高くなるのであまりおすすめしません。
3:スペースが取れない
パントリーは無理してつくるものでありません。
ご家族が多かったとしても、スペース的に余裕がないのであれば、パントリーを作らない方が快適な暮らしになると思います。
パントリーをつくるのではなく、収納を工夫するなどその他の方法でまずはプランニングしてみてください。
パントリーの種類と特徴について
パントリーには下記の2つの種類があります。
【パントリーの種類は2つ】
1:個室型のパントリー
2:オープン型のパントリー
どちらのタイプのパントリーを選ぶかで、パントリーとしての使いやすさ、みためのデザインなどが変わってきますので、ご家族の状況に合わせたパントリーをつくるようにしてください。
1:個室型のパントリー
人が入れるサイズのパントリーのことです。
個室型のパントリーにすると見た目がスッキリとして生活感を排除することができます。
扉をつければ普段は扉を閉めて隠すことができますし、見た目もスッキリして快適に過ごせるようになります。
ただ一方で、扉の開け閉めが必要になったり場所によっては窮屈なパントリーになってしまうこともあるので間取りには注意が必要になります。
2:オープン型のパントリー
キッチンの近くの壁面にパントリーを設けたり、人が通り抜けられるタイプのパントリーのことです。
例えば冷蔵庫の横に棚を設けてパントリーをつくるプランを検討することもできますし、勝手口の横にパントリーをつくり、勝手口とキッチンを通り抜けられるウォークスルー型のパントリーにすることもできます。
オープン型のパントリーでは、家事動線が便利になりますがパントリー内に収納できる物の量が減るので、収納力に問題が残る場合もあります。
使いやすいパントリーにする7つの工夫
続いて、生活していて便利で使いやすいパントリーにするコツについてもお伝えしていきます。
【便利なパントリーをつくるコツ】
1:物の指定位置を決める
2:奥行きを浅くしする(買い物管理を簡単にする)
3:見やすさと出しやすさを意識する
4:ゴミを隠しておく
5:生活動線を考えたパントリーにする
6:家族で使えるパントリーにする
7:玄関→パントリー→キッチンの動線を確保する
1:物の指定位置を決める
快適なパントリーにするには、まずパントリー内に収納する物の定位置を決めてください。
パントリー内は物の定位置を決めないと、ものが溢れてゴチャゴチャしてしまいかえって使いづらい収納スペースになってしまう可能性があります。
定位置を決める時は、物の分類をすることも大事ですが、使用頻度に応じた仕分けをすると使い勝手の良いパントリーになります。
例えば手の届きづらいパントリー上部には「使用震度が低い」ものを収納し手を伸ばしやすい中段には「使用頻度が最も高い」ものを収納します。
そして下段には「使用頻度が中くらい」のものを収納すると、それだけで随分と使い勝手の良いパントリーにすることができます。
上段:使用頻度の低いもの(例:キッチンペーパーやスポンジなど各種ストック類)
中段:使用頻度が高いもの(例:賞味期限が限られているものなど各種ストック裏)
下段:中間くらいのもの(例:ペットボトルやお酒、お米、調理器具などのストック類)
2:奥行きを浅くする(買い物管理を簡単にする)
パントリー内の棚は奥行きを深くしてしまうと、奥の方においたものを取り出しにくくなってしまいます。
またパントリー内の在庫管理もしにくくなるため、必ずパントリー内の棚は浅めに設定するようにしてください。
もちろん収納するものによっては奥行きを出した方がいい場合もありますが、パントリーをつくる前に何をどの場所に収納するのかを決めてしまうことが最大のポイントになります。
※はじめに収納する場所を決めてしまう
3:見やすさと出しやすさを意識する
パントリー内のものはストックを小分けしておいたり、ラベリングをするなどして何がどの場所に収納してあるのか見やすさを意識して収納してください。
場合によってはケースなどを利用してもいいと思いますし、買ってきたものを袋から出して、見えるように小分けにしておくと在庫管理も楽になります。
パントリーを検討する時点で先に物の定位置を決めてしまって、棚によって物の場所を区切ってしまって収納するように意識すると良いと思います。
4:ゴミを隠しておく
パントリー内はなかが見えいにくいのでキッチン周りのゴミの置き場所としても都合の良い場所です。
ただし、パントリー内にゴミ箱を設置する時は、個室型にしてしまうと匂いが充満してしまう可能性があるので注意してください。
もしも個室型のパントリーでゴミ箱を隠しておきたい場合は換気扇などをつけておくと臭いを軽減できます。
5:生活動線を考えたパントリーにする
パントリーをつくる際は必ず生活動線を意識してください。
人の往来が激しい場所にパントリーを作ってしまったり、キッチンから遠い場所にパントリーを作ってしまうと使い勝手が悪いパントリーになってしまいます。
必ず目的をもった収納スペースにし、何をおくかを決めてから、パントリーをつくるようにしてください。
6:家族で使えるパントリーにする
また家族で使えるパントリーにすると、よりパントリーが便利なものになります。
例えば家族でそれぞれお気に入りのオヤツを収納する場所を確保してもいいでしょう。
ぜひ、家族が使えるように、家族ごとにスペースを割り当てて利用できるパントリーにする工夫を取り入れてみてください。
7:玄関→パントリー→キッチンの動線を確保する
例えば、玄関→パントリー→キッチンといったような買い物動線や、勝手口→パントリー→キッチンといった動線は非常に使い勝手の良い動線になります。
土間にしてしまえば、靴の脱ぎ履きをすることなく移動できるようになりますし、パントリーの使い勝手が良くなります。
おしゃれで使いやすいパントリーにするアイデアとコツ
せっかくパントリーをつくるのだから、おしゃれにしたいと言う方は下記を参考にしてください。
【おしゃれで使いやすいパントリーにするコツ】
1:玄関から靴を履いたまま移動できるパントリー
2:シュークロークとキッチンの間にあるパントリー
3:リビングやダイニングからは見えない場所にあるパントリー
4:家事室と兼用するパントリー
1:玄関から靴を履いたまま移動できるパントリー
玄関の脇の床を土間にして土足のままでパントリーに移動できる間取りにすると買い物後の動線が良くなりますし、見た目もおしゃれなパントリーにすることができます。
2:シュークロークとキッチンの間にあるパントリー
玄関→シュークローク→パントリー→キッチンへとつなぐ導線を確保し、それぞれを土間にすればくつの脱ぎ履きをすることなくパントリー内に移動できるようになります。
土足でパントリーやキッチンに入るのが嫌であればシュークロークまでを土間仕様にするか、パントリーの半分だけ土間仕様にして、キッチンには裸足で上がれるようにすると言うプランも検討できます。
3:リビングやダイニングからは見えない場所にあるパントリー
ダイニングカウンターの脇に大きな間仕切りをつくり、キッチン側の壁をパントリーにするという方法もあります。
この場合、リビングやダイニングからは見えないパントリーにできますので使い勝手も良くなると思います。
4:家事室と兼用するパントリー
家事室を独立させて設けるスペースがない場合、家事室と兼用したスペースとしてパントリーを作っても使い勝手の良いパントリーになります。
パントリー内に日常的に家事を行うスペースを確保すると、使い勝手も良いパントリーになりますのでおすすめです。
まとめ
今回の記事ではパントリーについてまとめてきました。
パントリーとはどんな役割を持つスペースなのかからパントリーの上手な活用の仕方、パントリーを使いやすくする7つの工夫、それにおしゃれで使いやすいパントリーにするコツなどについても紹介してきました。
ぜひ、今回の記事を参考にしていただいて、あなたに合ったパントリーを作っていただけたらと思います。