>>>「家を安く建てる7つの基本」はこちら

玄関周りの間取りでお悩みの方へ「収納」はウォークスルー型がいい?徹底的に解説します!

今回の記事では、玄関周りの間取りで悩みがちな「収納」と「上がり框」の問題について解説していきたいと思います。

玄関前の収納は「ウォークスルー型」を選ぶのか「壁付け型」を選ぶのかをはじめ、玄関の印象を大きく左右する「上がり框」は高くすればいいのか、低くすればいいのか様々な選択肢の中から選ぶことになるだろうと思います。

玄関はその家に住む人の生活が表れる最も大事な場所であるからこそ、暮らしのスタイルを意識してつくる必要があります。

今回の記事では選ぶ時のポイントについて解説していきたいと思いますので、玄関の間取りでお悩みの方は参考にしてみてください。

【いい家を安く建てるためのガイド】

注文住宅を予算内で建てるために、住宅会社に依頼する前に知っておいて欲しいことが3つあります。

できれば全てに目を通すことが必要だと思いますが、必要に応じて目を通して頂き、あなたの家づくりの参考にしていただけると幸いです。

1:家を安く建てるための方法

注文住宅ではほとんどの場合、当初の予算を上回ってしまいますが、予算内で家を建てるにはコツがいります。

予算内でいい家を建てるための7つの基本は「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」をご覧ください。

2:家の形の話

家にはお金のかかる形の家と、お金がかからない形の家があります。

どのような家の形はお金がかかり、どのような形にすればお金がかからないのか、またそれぞれの家の形の特徴については「家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い」をご覧ください。

3:無料でカタログを請求し理想の家を建てる方法

注文住宅は依頼先で決まります。だからこそ、依頼先は慎重に検討したいところですが、検討するにはまずはどんな家を建てたいのかを知らなくてはなりません。

無料で住宅会社から請求できる住宅カタログを請求して理想の家を建てる方法については「無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ」をご覧ください。




玄関収納は「ウォークスルー型」にする?それとも「壁付け」型にする?

玄関収納を大容量の「ウォークスルー型」にするのか、スペースが狭くなるけれども「壁付け型」にするのか・・・悩まれたら下記を参考にして決めていくといいと思います。

ウォークスルー型の玄関収納のポイント

とにかく収納重視!外で使う大きな荷物を収納したいorする予定がある方はウォークスルー玄関がベター

ベビーカーや自転車、アウトドア用品などの外で使うかさばるものが多いご家庭はウォークスルー型の玄関収納を検討するといいと思います。

より利便性を高めたいのであれば、玄関脇から室内に入れる導線も確保すると出入りする動線が良くなります。

ウォークスルー型の玄関収納にすると玄関に靴が並ばなくなるので非常にすっきりと片付いて見えます。清潔感も保ちやすく、玄関前が常に片付いて見えるので、靴が並んでごちゃごちゃしている玄関が嫌なのであれば、思い切ってウォークスルー型の玄関収納をつくってしまうといいと思います。

人が通れるスペースとしては900mm程度のスペースを確保することが基本となりますが、ケースによっては500mm〜700mm程度の範囲内でも問題ありません。

どの程度のスペースにするのかは、それぞれのライフスタイルによって変わってきますので、設計士と相談の上ベストな間取りを決めていくとおいいと思います。

玄関前収納に扉をつけるか否か

私の個人的なおすすめでは、玄関前収納の扉は付けていただくことを推しています。

なぜなら大切なゲストをお迎えするときに、玄関前収納が見えたままの状態になっていると、せっかく立派なお家なのにあまりいい印象を与えられなくなってしまうからです。

ですからいつでも隠せるように引き戸タイプの扉を設置することをお勧めさせていただいています。

もし扉が付けられないようであれば、最低でもロールスクリーンなど何か目隠しができる工夫を取り入れていただくともしもの時に困らないのでぜひとりれてみてください。

壁付け型の玄関収納のポイント

玄関前の収納量にこだわらず玄関前の収納をコンパクトにすっきりとまとめたい方は壁付け型がベター

壁付け型の玄関収納にすると玄関前をコンパクトにまとめることができます。

壁面収納にしてしまえば、その他のスペースも有効活用できるようになりますし、何より見た目がすっきりします。

動線もシンプルになりますし、掃除もしやすいというメリットがあります。

よく使う靴はホール側の壁に収納しておき、傘などあまり使わないものは土間側にしまっておくなど、収納する位置の工夫をしていただければ使い勝手にそれほど困ることはないと思います。

ただしウォークスルー型の玄関収納と比べて収納量は減ってしまいますので、よっぽど広い玄関でない限り、ベビーカーや自転車などを玄関に収納しておくことは難しくなります。

圧迫感がある場合は下部に隙間をつくり開口部をつくる

壁付け型の玄関収納を選ぶのであれば、天井まで高さを確保した玄関収納がおすすめです。

収納棚の水平ラインが天井の高さに合わせられる為、見た目もおしゃれで非常にすっきりしますし、大容量の収納とすることができます。

ただ、玄関前のスペースの取り方によっては圧迫感を感じさせてしまう間取りになってしまうこともあるので注意が必要になります。

もしも圧迫感が生まれてしまう場合は、収納棚の下部を「上がり框」に合わせて隙間を作ったり袖壁に窓をつけるといいと思います。

高さを合わせることで、水平ラインも揃えられますし、窓をつけて視線を外に逃してあげることで圧迫感が軽減されるようになります。

上がり框の段差は「高く」した方がいいの?それとも「低く」する?

玄関の家の上がり口にある段差のことを「上がり框(あがりかまち)」と言いますが、玄関の上がり框の段差をどうしようか迷われる方も大変多いです。

もしも玄関の上がり框の段差で悩まれて場合は、下記の点を参考にしてどちらにするのか決めていくといいと思います。

上がり框を高くした方がいいケース

【落ち着きや風格を意識する場合】

上がり框を高くすると高低差によって内外を分けることができ、玄関を落ち着いた雰囲気にすることができます。

上がり框を高くすると風格のある玄関にしやすく、パブリックスペースとプライベートスペースを明確に分ける役割を果たします。

家の「内」と「外」に境界線を作りたい場合は上がり框をほどよく高くしていただいた方が、玄関周りが風格と落ち着きのある空間になると思います。

高さの目安としては400mm程度高さをあげると上がり框に腰掛けることもできるのでくつの脱ぎ履きもしやすくなります。

上がり框は高さがありすぎても、逆に中途半端に低くしすぎても使いづらいものになってしまうので注意してください。

玄関の風格をあげるためのポイント

玄関の段差を高くして上がり框をつくり、式台(踏み台)を設けるとより空間が引き締まって、風格のある佇まいになります。

ぜひ参考にしてみてください。

また玄関の広さが狭いと段差を設けると圧迫感を感じやすいケースもあります。

そんな時は玄関を上がった時の正面に視線の抜けをつくると玄関周りの圧迫感を抑えることができます。

例えば、玄関の目の前に中庭を作ったり、ガラスドアにしたり目線が先に抜けるような工夫を取り入れていただくと狭い空間であっても、実際の空間以上に広く見せることができます。

上がり框を低くした方がいいケース

【内と外に連続性を持たせてアクティブな空間にしたい場合】

上がり框を低くすると内外につながりが生まれ、アクティブな雰囲気の玄関にすることができます。

上がり框を低くすると「内」と「外」を繋ぐ床がフラットになるので玄関とホールに一体感が生まれ、パブリックスペースとプライベートスペースの境界が曖昧なものになります。

家の「内」と「外」のつながりや連続性を意識した間取りにしたい場合は、上がり框は低くしていただいた方がいいと思います。

また上がり框の段差をなくすと玄関の印象がシンプルになり、玄関が狭くても広く見える効果が生まれます。

あえて玄関の境を曖昧にして中間的なスペースにすることで、暮らしに合わせて様々な用途で使うことを検討できます。

玄関の連続性をあげるためのポイント

床はフラットなに近いほど連続性が生まれます。

また素材も土間とホールで、印象の似通った素材を使うとより両者の空間につながりが生まれ、玄関周りがアクティブな印象になります。

例えばモルタル、タイル、大理石などの似たような材質の素材を使って、玄関と土間をつなげると空間にまとまりが生まれ、一つの空間として感じやすくなります。

また、玄関周りのスペースを広く取って、玄関土間をDIYや自転車のメンテナンスなどの用途でも使えるように設計すると居心地の良い玄関になると思います。

空間の連続性を高めたい場合は、上がり框を「斜め」に設計するのもおすすめです。

上がり框を外に向かうほど低くなるように斜めに設計すると、より空間に連続性が生まれます。

さらにゆるやかに「内」と「外」が分けられるようになるので、内外の切り替えが曖昧になります。

ただ「斜め」に設計すると玄関とホールが曖昧になり過ぎてしまう場合もあるので、ホールの部分に玄関マットを敷いたり、境を透明なガラスなどで仕切ったりするなど工夫が必要になります。

まとめ

今回の記事では玄関周りの悩みについて解説してきました。

本文では収納はもちろん、上り框の問題について解説していますので、いい家づくりの参考にしていただければと思います。




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