今回の記事ではおしゃれな洗面所や脱衣所を作るポイントについて解説していこうと思います。
今回お話しするポイントを意識して洗面所・脱衣所をつくるだけで簡単におしゃれな洗面所にしていただけますので、ぜひ参考にしていただいておしゃれな洗面脱衣所をつくってください。
洗面所や脱衣所は毎日使う場所ですからおしゃれな空間にこだわると生活していく上での満足感が高まります。
【いい家を安く建てるためのガイド】
注文住宅を予算内で建てるために、住宅会社に依頼する前に知っておいて欲しいことが3つあります。
できれば全てに目を通すことが必要だと思いますが、必要に応じて目を通して頂き、あなたの家づくりの参考にしていただけると幸いです。
1:家を安く建てるための方法
注文住宅ではほとんどの場合、当初の予算を上回ってしまいますが、予算内で家を建てるにはコツがいります。
予算内でいい家を建てるための7つの基本は「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」をご覧ください。
2:家の形の話
家にはお金のかかる形の家と、お金がかからない形の家があります。
どのような家の形はお金がかかり、どのような形にすればお金がかからないのか、またそれぞれの家の形の特徴については「家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い」をご覧ください。
3:無料でカタログを請求し理想の家を建てる方法
注文住宅は依頼先で決まります。だからこそ、依頼先は慎重に検討したいところですが、検討するにはまずはどんな家を建てたいのかを知らなくてはなりません。
無料で住宅会社から請求できる住宅カタログを請求して理想の家を建てる方法については「無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ」をご覧ください。
Contents
1:おしゃれな洗面・脱衣所をつくる4つのポイント
おしゃれな洗面所は下記のてんを意識していただくだけで簡単に作ることができます。
【おしゃれな洗面・脱衣所をつくる4つのポイント】
1:水平ラインを揃える
2:色合いを統一する
3:素材感を統一する
4:生活感を見せない
1:水平ラインを揃える
あらゆる間取りに言えることですが、水平ライン(横のライン)がごちゃごちゃしていると雑多な印象になり、お洒落に見えなくってしまいます。
水平ラインとは横のラインのことです。
例えば洗面所の窓の高さと鏡の高さを揃えたり、棚の高さと窓の高さを合わせてみたり、そうしたちょっとした工夫で水平ラインを揃えることで見違えるほどスッキリとした洗面・脱衣所にすることができます。
洗面、脱衣所に洗濯機を置く場合は、水平ラインを揃えることが難しくなることもありますが、そうした場合は目隠しなどで隠せるようにしておくといいと思います。
2:色合いを統一する
おしゃれにセンスよく見せるコツとして、基本的に色合いは多くても3色程度に絞ってください。
カラーが多いと、雑多な印象になるのでごちゃごちゃしてしまうからです。またカラーを統一することで空間全体の印象が締まるようになります。
この時、カラーは同系色に絞るといいでしょう。
例えば白をメインに使うならベージュ、クリーム色、薄い茶色などに、同じような系統の色合いにしてみてください。
ただし差し色として、印象的なカラーを部分的に使うのは構いません。
色味の強い明るい色彩を使うと子供っぽくなってしまうので、シックな大人な空間にしたいのであればポイントによって色の濃い素材を使うと空間全体がギュッと引き締まりますので参考にしてください。
3:素材感を統一する
また洗面所に使われる資材の素材感を統一していただくと空間全体が一段とおしゃれな印象に仕上がります。
特に床、壁、天井、この3つは空間全体の印象を大きく左右する要素ですから、できるだけ意識して素材感を統一してください。
またポイントごとにおさえて、素材感を統一するのもセンスよく見せる工夫の一つです。
例えばツヤ感のある洗面ボウルのそばの壁に小さなタイルを敷き詰めて空間を華やかにするなど、近くのもの同士で遊びを利かせるとより洗面所が華やかな印象になります。
4:生活感を見せない
洗面所周りの小物や生活感が感じられるものはできるだけ収納スペースに隠すようにしてください。
例えば歯ブラシや化粧品、それにタオルやドライヤーなど生活感を感じさせるものは洗面所にはたくさんあります。
そうした生活感を感じさせるものはできるけ隠して収納するようにしてください。
洗面所周りの小物類は意外と目立ちますので、きちんとした場所を決めて隠すことで空間全体が清潔に見えるようになります。
おしゃれで使いやすい洗面所にするポイント
おしゃれで使いやすい洗面所にする際は下記のポイントを意識してください。
【おしゃれで使いやすい洗面所にするポイント】
1:洗面所のドアは引き戸にする
2:タオルをきれいに置くスペースを確保する
3:コンセントの位置や数を確保する
1:洗面所のドアは引き戸にする
間取りにもよりますが、洗面所をおしゃれに見せるためには、洗面所のドアは扉ではなくスライド式の引き戸にしてください。
スライド式の引き戸にすると使い勝手もよくなりますし収まりも良くなります。
また引き戸にするとドアを開きっぱなしにして置いても馴染みが良くなり、扉の開閉時に人とぶつかるというようなこともなくなります。
スライド式の引き戸にした場合、ドアをスライドさせるためのレールが問題になりますが、上吊りタイプのものを選べば掃除も楽になり、隣接した部屋や廊下と床を平らな状態でつなげられるのでバリアフリーの観点からも好ましくなります。
2:タオルをきれいに置くスペースを確保する
洗面所はどうしても生活感であふれる物の量が多くなります。
なかでもタオルは洗面所で使用する頻度も高く、どこにタオルを置いておくのかで洗面所の使い勝手が大きく変わってしまいます。
洗面所のタオルを美しく見せるにはホテルを参考にすると良いです。
具体的に言えば、フェイスタオルはカゴの中に丸めて置いておくときれいに見えますし、バスタオルは壁に専用の棚を作って色や柄を揃えてきれいに収納するとまとまりが良くなります。
3:コンセントの位置や数を確保する
意外と盲点なのですが洗面所は家電が多い場所になります。
ちょっとあげただけでも洗濯機、ドライヤー、ヘアアイロン、電動髭剃り、ヒーター、扇風機、掃除機など実に様々な家電を置いていきます。
コンセントは今は十分足りていても、将来的に増えることもあるでしょう。それを見計らって、洗面所のコンセントは必ず「空き」を確保して、多めにつくるようにしてください。
家電によって使いやすい適切な高さや位置も違ってきます。
コンセントについてはにまとめてありますので参考にしていただくと良いと思います。
>>>注文住宅で使いやすいコンセントの配置の仕方と、あると便利な22ヶ所のコンセント
>>>注文住宅のコンセントの位置で失敗しないコツと8つのポイント
おしゃれな洗面所にする洗面ボウルの選び方
洗面所をおしゃれにするためにはポイントごとにアクセントを効かせることが大事です。
例えば洗面ボウル。
洗面ボウルは洗面所の主役のようなものですから、洗面ボウルを変えるだけで空間全体の印象や洗面所の雰囲気を大きく変えることができます。
ちなみに洗面ボウルはそれぞれのタイプによって下記の4種類に分けられます。
【洗面ボウルの種類は4つ】
1:置き型
2:壁つけ型
3:埋め込み型
4:半埋め込み型
1:置き型の洗面ボウル
「置き型」の洗面ボウルとは、お椀の形の洗面ボウルが洗面台の上にポツンと置いてあるような方達の洗面ボウルです。
洗面ボウルそのものが主張するので、洗面所の中で洗面ボウルのデザインを際立たせたい場合はこのタイプの洗面ボウルを使うと空間が立体的になります。
置き型タイプの洗面台は、バリ風の旅館に行くと目にしますが、正直使いにくさが残るのが最大のデメリットだと思います。
水も飛び散りやすいため、実用的ではありませんが、「置き型」の洗面ボウルを使うとおしゃれ感が増すため、センスの良い洗面所にしたい方は検討してみると良いかもしれません。
2:壁つけ型の洗面ボウル
洗面ボウルが直接壁にくっついているようなタイプがこれ似たあたります。
正直洗面所としての。おしゃれ感はなくなりますが、省スペースで設置できるため、限られたスペースに洗面所を作る場合は効果を発揮すると思います。
壁つけ型の洗面ボウルのメリットとしては、配管が見えてしまったり、やはりどうしても野暮ったさが残ってしまいますのでセンスの良い洗面所にするのには向いていません。
3:埋め込み型の洗面ボウル
埋め込み型の洗面ボウルが最も一般的なタイプでしょう。
洗面台に洗面ボウルが「凹」のように埋め込まれているため、すっきりとした見た目になります。
洗面台も平らな形になり、まわりと調和しやすい洗面ボウルになります。
洗面ボウルの深さによって、水の飛び散りも軽減できますし、カウンターに飛び散った水も拭き取りやすく掃除がしやすいなどのメリットがあります。
ただし、普通の洗面所になってしまいやすいので、おしゃれに見せるためには「鏡」や「収納」「水栓」のデザインなどを工夫してあげる必要があります。
4:半埋め込み型の洗面ボウル
埋め込み型のボウルよりも浅く、ボウルの上部が洗面台から少しだけ浮いたようなタイプが半埋め込み型の洗面ボウルです。
洗面台から少しだけ洗面ボウルがのぞくため、洗面ボウルが主張したものになります。
ただ、置き型のボウルほど主張は少ないので、洗面台の素材感を変えて木材を使ったりすると非常におしゃれな洗面台にすることができます。
どのタイプの洗面ボウルを選べば良いのか?
以上で見たように洗面ボウルには4つのタイプがあります。
このうちどのタイプの洗面ボウルを選べば良いのかは、それぞれのライフスタイルはもちろん、どのような雰囲気の洗面所にしたいのかによっても違います。
例えばよく国内外のバリ風の旅館やリゾート施設では置き型タイプの丸い洗面ボウルを目にしますし、相性を見ても良いように思います。
欧風の場合は洗面台の周りにタイル使った半埋め込み型の洗面ボウルがいいケースがありますし、北欧風など欧風のデザインによってはもっと色味をおさえた方が良いケースもあります。
実用性を重視するなら埋め込み型が良いでしょうし、中間点をとるなら半埋め込み型の洗面ボウルを選ぶと良いと思います。
この辺りは家全体の雰囲気やそれぞれのご家庭のインテリアのセンスによって変わってきますので、ハッキリとしたことをここでいうことはできません。
おしゃれな洗面所にする収納スペースのつくり方
洗面所には収納するものがたくさんあります。
そのほとんどのものが小物ですが、あらかじめ収納するものの位置を考えて収納スペースを確保しておき、洗面所が生活感であふれないように、工夫してあげると良いでしょう。
例えば、使ったら所定の位置に戻す、これが難しいのですが、これを徹底すれば、いつでも清潔感のある洗面所にすることができます。
ちなみに洗面所の収納スペースのレイアウトは下記の3つのタイプに分けることができます。
【洗面所の収納スペースのレイアウト3選】
1:クローズドタイプの棚
2:オープン棚タイプ(上)
3:オープン棚タイプ(下)
1:クローズドタイプの棚
クローズドタイプの棚とは引き出しなどをつけて、ものを隠しておくタイプの棚です。
名前の通り引き出しの中に、ものを隠しておくことができるため見た目が非常にスッキリします。
2:オープン棚タイプ(上)
洗面所の壁でしたり、洗面台の上段部分を利用してつくる見せる収納です。
常に目につくので、センスの良いものをおく場所として適しています。
例えばそれぞれのブランドで統一された化粧品など、統一性のあるデザインと色の小物をオープン棚に置いておくと空間のいいアクセントとなります。
デザインが主張する色の多いごちゃごちゃとしたものを見せる収納に置く場合は、シンプルな容器にうつし変えるなどして置いておくとスッキリとまとまりますので参考にしてください。
3:オープン棚タイプ(下)
洗面台の下のスペースを使って収納する方法もあります。
引き出しをつくらなくて良いのでコストをかけることなく収納スペースを確保できるようになります。
魅せる収納とまではいきませんが、カゴなどを使うときれいに整頓できますしタオル類なども色や柄を絞って、しっかりと畳んで保管すれば、見た目もきれいにすっきり収まりおしゃれに演出することができます。
洗面所に置く必要のあるもの
洗面所にはたくさんのものが必要になります。
例えば代表的なものは下記の通りです。
1:脱衣ボックス
2:足拭きマット
3:タオル
4:着替え置き場所
5:体重計
6:鏡
7:石鹸などの衛星用品
8:うがい薬
9:メイク落とし(洗顔料)
10:カミソリやシェービングクリーム
11:メイク道具
12:ティッシュや綿棒
13:クシ、整髪料(ワックス)
14:歯ブラシ類
15:ドライヤー
16:ヘアアイロン
17:洗濯機
18:洗剤
19:スポンジ
20:ゴミ箱
ざっと洗い出しただけでもこれだけの細々としたものが必要になります。
だからこそ、これらのものの位置をプランニングの段階であらかじめ決めておくことが必要になります。
おしゃれな洗面所にする床材の選び方
洗面所の床材はいくつか種類がありますが洗面所の床として最適な代表的な床材は下記の通りです。
【洗面所をおしゃれにするための床材の種類】
1:フローリング
2:クッションフロア
3:タイル
4:コルク
1:フローリング
フローリングには無垢材を使用したものと、表面に化粧剤として加工された複合フローリングがあります。
デザインを求めるのであれば、無垢材を使用すると良いと思いますが、洗面所などの水まわりでは水の後がシミになることもあるので実用性を考えるのであれば複合フローリングのほうが良いと思います。
複合フローリングは表面に化粧板がのせられ、木の板の表面が加工が施されていますので、不自然なテカリがあるものも多ですが総じて水に強く傷がつきにくく丈夫です。
>>>新築の注文住宅で知らないと損する15種の無垢フローリングの特徴とメリット、デメリット
>>>新築の注文住宅で失敗しない無垢フローリングの選び方と16の特徴
2:クッションフロア
塩化ビニールシートを用いた床材で足でのるとふわっとします。
塩ビなので耐水性が高く汚れもつきにくい素材です。
賃貸住宅の脱衣所や洗面所周りで使われることが多い素材で、多少安っぽい感じはしますが、柔らかい色合いをしており、色や柄が豊富なので様々なバリエーションの中から床材を選択することができます。
ただ、水に濡れるとツルッと滑ってしまう素材が用いられている位こともあるので、クッションフロアを選ぶときは、水で滑りにくい素材であるかは確認してください。
3:タイル
タイルは耐久性と耐水性が非常に優れている素材です。また表面に汚れがつきにくく、水に濡れたタオルでさっと拭き取るだけですぐにきれいにすることができます。
素材によっては、冷たい感じはありますが、洗面所の床にタイルを敷くと高級感が出ます。
おしゃれな洗面所にしたいのであれば、個人的にはタイルがおすすめです。
4:コルク
コルクは弾力性があるのが特徴です。
水や汚れに強いコルクもあり、軽い弾力性があるので、衝撃を吸収してくれたり、足の裏にかかる負担を軽減させる作用があります。
洗面所の床材を選ぶときに気をつけること
裸足で乗ることを想定して、できるだけ足触りの良いものを選ぶと良いと思います。
またできれば無垢材などは水に弱いものも多いので、無垢材を使いたいのであれば、価格は高価になりますが、水に強いタイプの無垢材を選んでください。
ただ先ほども言ったように個人的には、デザイン性を追求するのであればタイル、それも色の濃いタイルがおすすめです。
洗面所の床にどのような床材を選ぶのかはそれぞれの家の雰囲気や好みによって違いますので、これにすれば間違い無いという答えは残念ながらありません。
洗面ボウル、収納スペース、壁、天井、洗面台とインテリアと調和の取れた素材を選ぶようにしてください。
洗面台は造作がいいの?それとも既製品?
空間の印象にマッチするのであれば、造作でも既製品でもどちらでも問題ないと思います。
造作と既製品の最大の違いは、自由度の差です。
造作は間取りに合わせて洗面台を作ることができますが、既製品は大方のサイズが決まっているため洗面台に合わせて間取りを検討していかなければなりません。
例えばおしゃれな洗面所にしたいときは水平ライン(横のライン)を揃えると良いですが造作の場合は水平ラインを合わせることが簡単でも、既製品のものはなかなか合うものは見つからないと思います。
その場合、既製品の洗面台の水平ラインに合わせるか、または水平ラインは無視してしまって、その他の要素の組み合わせでおしゃれにしなければなりません。
また価格も造作の方が高くつくことが多いです。
もしも間取りにマッチする洗面台があるのであれば、既製品のものを選べば価格をおさえて作ることができます。
また既製品の洗面台は、実際の使い勝手を試してから選ぶことができます。
造作はオリジナリティーが高いですが。細かい使い勝手などは実際に使ってみないとわからないところがあり、相性の良し悪しが別れてしまいます。
造作が良いのか、既製品がいいのか、これもやはり、家の雰囲気や求めている洗面所のデザインの方向性によって変わってきますので、どちらが優れいているということは一概にいうことができません。
その他、細かな注意点などについては「注文住宅で洗面所と脱衣所を作る9つのポイントと5つの収納アイデア」にもまとめてありますので参考にしていただければ幸いです。
まとめ
今回は注文住宅で簡単におしゃれな洗面所・脱衣所をつくる○つのポイントについて解説してきました。
部分ごとのポイントについて具体的に解説しましたので、参考にしていただければおしゃれな洗面脱衣所を作ることができると思います。
特に参考にしていただきたいポイントは冒頭で述べた下記の4つのポイントです。
【おしゃれな洗面・脱衣所をつくる4つのポイント】
1:水平ラインを揃える
2:色合いを統一する
3:素材感を統一する
4:生活感を見せない
以上の4つのポイントを抑えていただければ、おしゃれな洗面所を作ることができますので、洗面所の水平ライン、色合い、素材感、そして収納などを工夫してできるだけ生活感を見せないような工夫を設計士の方と相談して取り入れて行ってください。