>>>「家を安く建てる7つの基本」はこちら

家づくりでおしゃれなリビングの作り方【おさえるべきは4つのポイントと5つのコツ】

今回はおしゃれなリビングの作り方について5つのポイントに分けて解説していきます。

せっかく新しく家を建てるのだからリビングはおしゃれなじゃないと気持ちが上がらないという方も多いと思いますので、インテリアを揃えておしゃれなリビングにする5つのコツに分けて解説していこうと思います。

もちろんリビングの快適性を失わずにおしゃれなリビングにする方法を解説していきます。

この記事を一本読んでいただければ、リビングのコーディネートには迷わないノウハウを詰め込んで書きましたので、おしゃれなリビングにしたい方は参考にして頂き、快適でおしゃれなリビングになるようにコーディネートして行ってみてください。



Contents

【基本】おしゃれなリビングの作り方

ただ何も考えずに「おしゃれな家具」を買い揃えて配置するだけでは、おしゃれなリビングにすることはできません。

おしゃれなリビングをつくるためには部屋全体の「統一性」「一貫性」を考える必要があります。

そして、それは家具やカーテンなどの個々のアイテムを買い揃える前に、どのような雰囲気のリビングにしたいのか、目指すスタイルを決めることが大切になってきます。

また部屋の雰囲気に合わせた色使いも考える必要があり、全体的な雰囲気に「調和」の取れた色合いを選ぶ必要があります。

【おしゃれなリビングにするには・・・】

・部屋全体の雰囲気の方向性を決め配置する家具に「統一性」を持たせる
・部屋全体の雰囲気に合わせて「調和」の取れた色合いにする

以上のことを前提とした上で、下記のことに気を配りリビングのインテリアをつくって言ってください。

おしゃれなリビングに欠かせない4つのこと

1:横のラインを揃える
2:床や壁、天井の印象や素材を揃える
3:ベースの色味は3〜4色にまとめる
4:十分な収納スペースを確保する

1:横のラインを揃える

おしゃれなリビングにしたいのであれば、横のラインをできるだけ揃えてください。

横のラインを揃えると、スッキリとした印象になり、リビングがおしゃれに見えるようになります。

例えば、人気の高い建築家である伊礼智さんの住宅建築でも用いられている手法ですが、開口部である窓の高さや扉の高さを統一するだけでおしゃれな部屋になります。

伊礼智さんは天井の高さを下げて、部屋の重心を下げ、天井いっぱいまで開口部を持たせることでより落ち着いたおしゃれな雰囲気にしていますが、横のラインを揃えるだけで部屋全体の印象が洗練された印象になります。

どちらも同じような間取りなのに、部屋に入った瞬間ごちゃごちゃした印象を持つリビングと、なんとなく洗練された印象を持つリビングにの違いは横のラインの揃え方にあると思ってください。

これは部屋だけではなく、外観の印象も同じです。

ここでは開口部である窓と扉の高さを揃えるとおしゃれに見えるということをお話ししましたが、大事なのは横のラインを揃えることなので、おしゃれなリビングにしたいのであればリビングに配置する家具の横のラインはもちろん、リビング階段にするのであればリビング階段の高さのラインを他の配置するものと揃えたり、リビングの脇に畳コーナーを作るのであれば、畳コーナーとリビング階段の水平ラインの高さを合わせてみてください。

それだけで空間全体の印象が引き締まり、洗練された印象になります。

2:床や壁、天井の印象や素材を揃える

おしゃれなリビングでは「統一性」と「調和」が大事です。

ですので床や壁、天井の素材感はできるだけ統一し、同じものを使用してください。

もちろん素材が異なっても、その素材が持つ印象であったり質感、またはインテリアスタイルとしての方向性が同じであれば問題ありません。

おしゃれなリビングにする上で大事なのは、インテリアスタイル全体の「統一性」と「調和」がとれた印象の素材を扱うことです。

3:ベースの色味は3〜4色にまとめる

色使いはできれば3色、多くても4色にまとめるのがセンスの良い部屋をつくるためのカラーコーディネートの基本です。

色が増えてしまうと色の雑味が増えてしまうので、部屋が雑多な印象になったり、色同士が喧嘩してしまい「統一性」と「調和」が失われてしまうからです。

ただし同じ色合いであれば、3色〜4色以上使ってもそれぞれの色があまり喧嘩しないこともあります。

例えばインテリアスタイルやインテリアの組み合わせによっては「グレー」と「ライトグレー」「ダークグレー」などは1色として扱うこともできます。

ホワイト、ベージュなどの色味が近いものも1色として扱うこともあります。

カラーコーディネートについてはこの後の、「カラーコーディネートの基本」を参考にしていだければいいと思います。

4:十分な収納スペースを確保する

忘れてはならないのは収納スペースの問題です。

リビングは生活の中心となる場所ですから、様々なものが持ち込まれます。

筆記用具などの小物類はもちろん書類、書籍、おもちゃ、各種家電製品など様々なものが持ち込まれます。

おしゃれな空間はすっきりと片付いていることがポイントになりますから、これらをまとめて収納できるスペースをしっかりと確保しなければなりません。

収納には「見せる収納」と「隠す収納」がありますが、これらについてはこの後の「おしゃれなリビングの作り方」で解説しますので参考にしてください。

家づくりで悩みがちな快適な収納の作り方については下記リンク先の記事でも話題として扱っていますので参考にしてください。

>>>注文住宅のコストを抑える収納づくりの3つの基本

>>>家の収納力を高める!ストレスを解消する間取りのアイデア

>>>モノがスッキリ片付く間取り!家づくりの収納計画の4つのポイント

>>>家づくりで収納を使いこなしオシャレに見せるための7つのコツ

>>>注文住宅ではどんな収納がおすすめ?経験者が取り入れてよかった5つの収納

>>>注文住宅であると意外と便利な5つの収納の活用方法とポイント

>>>家を建てた後の暮らしを快適にする!遊び心のある贅沢な収納のアイデア15選

おしゃれなリビングにするカラーコーディネートの基本

誰がみても「センスがいい」「おしゃれだ」と感じるリビングをつくるためにはカラーコーディネートの知識を押さえておく必要があります。

ここではおしゃれなリビングをつくるために必要な色の基本やルールをお伝えしていきますので、リビングの作り方の参考にしてください。

【おしゃれなリビングにするカラーコーディネートの基本】

1:色の組み合わせのパターンを知る
2:色の仕組みを知る
3:広い部分から色を決めていく

1:色の組み合わせのパターンを知る

色の組み合わせにはパターンがあります。

代表的な色の組み合わせ方は「同系色」「反対色」「類似色」です。

色の組み合わせの法則性を知ると正反対の色同士でも色合いが統一されチグハグになることがなくスッキリとした印象を持たせられ部屋をおしゃれに見せることが出来ます。

【同系色】:同じ色相で、「明度」や「彩度」が異なる色を組み合わせる組み合わせ方です。

例えば先ほどの「グレー」「ライトグレー」「ダークグレー」の組み合わせ方がこの「同系色」の組み合わせ方になります。明度や彩度が異なるアクセントカラーを効かせた色や素材を組み合わせると色のコントラストをきかせられるのでより華やかな色合いになります。

【反対色】:色相環で反対色に位置する向かい合った色を組み合わせる組み合わせ方です。

例えば「赤」と「青」を組み合わせると言った、組み合わせ方がこの「反対色」の組み合わせ方になります。

同系色に対して、強いコントラストを聞かせることができるので、反対色を組み合わせると個性的な部屋の雰囲気になります。反対色のパターンではお互いの色を引き立たせることができるので、特に鮮明な色同士を組み合わせると、より個性的な雰囲気になります。

【類似色】:同じような色相の色を組み合わせる組み合わせ方です。

例えば「薄いピンク」と「濃いピンク」や「薄い紫」と「濃い紫」、「色相が似た明るい色同士を組み合わせる」なども類似色に含まれます。

色同士のまとまりが良いので、色同士が喧嘩し合ってしまうことが少なくなりますが、色が単調で色のメリハリが薄くなってしまう印象になってしまうこともありますので注意が必要です。

2:色の仕組みを知る

色味は「無彩色」と「有彩色」に分けることが出来ます。

【無彩色】:無彩色とは白、グレー、黒などの色合いのことを言います。

【有彩色】:有彩色とは赤、青、黄色などの色合いのことを言います。

また同じ色合いでも明るさによって「明度」に分けられ、さらに色の鮮やかさによって「彩度」に分けられています。

これらの組み合わせ方によって部屋の印象は異なってきますので、色の仕組みを知り、全体的なトーンの組み合わせを意識していくことが大事です。

これらの色の違いは「色相環」で確認することが出来ますので「色相環」をみて色の仕組みを押さえておくことがおしゃれなリビングをつくるためには大事です。

3:広い部分から色を決めていく

以上のカラーコーディネートの基本を押さえた上で、おしゃれなリビングにするためには広い面積を占める部分からベースとなるカラーを決めて行ってください。

具体的には、壁、天井、床などの部屋全体の印象を大きく左右する場所から色合いを決めていきます。

そしてこの大きな面積を占める場所がベースカラーとなります。

ここでインテリアスタイルの方向性を決めてしまい、その上で、家具はもちろんファブリック、カーテンなどの細かい要素を絞り込んで決めていく。

小さな面積を占める部分はアクセントカラーを意識すると部屋に彩りを与えておしゃれなリビングになりやすくなります。

例えば植物に例えてみれば、お花がアクセントカラーだとすれば、その他の広い面積を占める茎や葉っぱがベースとなるカラーです。

つまり植物でいうお花のアクセントカラーは面積の小さい小物類で表現し、葉っぱや幹の部分は床、壁、天井などの面積の広いカラーで表現します。

ベースカラーは大体7割程度を占め、その他のアクセントで3割程度を占めることを目安としてカラーコーディネートを決めていくとよりおしゃれな空間にいせることが出来ると思います。

これがおしゃれなリビングをつくるための基本的な流れになります。

おしゃれなリビングにする具体的な方法

ここからは下記5つの視点でおしゃれなリビングにするための具体的な方法について解説していきます。

1:好みのインテリアスタイルを選ぶ
2:ファブリックの使い方を工夫する
3:スタイルに合わせてカーテンのデザインを選ぶ
4:家具を選ぶ
5:見せる収納と隠す収納を使い分けてディスプレーする

おしゃれなリビングの作り方1:好みのインテリアスタイルを選ぶ

まずはじめに部屋作りの基本となるインテリアスタイルを選んで行きます。

ここで選んだインテリアスタイルが部屋作りの基本となり、デザインの方向性となります。

空間全体のカラーコーディネートはもちろん床や壁、天井に使われる素材、家具などのデザインも自然と決まってきますのでインテリアスタイルは慎重に、それぞれの家族のライフスタイルや家のテーマを踏まえて考えていってください。

ここでは家づくりで人気の高い代表的なインテリアスタイルを解説していきますのでおしゃれなリビングにするための参考にしていただければと思います。

【家づくりで人気の高いインテリアスタイル】

1:ナチュラル(木や珪藻土などの自然素材を多用しベージュや白を中心としたスタイル)
2:シンプルモダン(装飾を省き、金属ガラスなどのアイテムを組み合わせたスタイル)
3:和モダン(和の空間を現代風にアレンジしたスタイル)
4:北欧風(白やベージュを基調としながら所々に華やかな色合いをちりばめたスタイル)

ここで挙げたスタイルの詳しい内容については「家が驚くほど美しくなる、建物のデザインと調和したエクステリアのつくり方」にまとめてありますので参考にしてください。

リンク先の記事はエクステリアデザイン(外構デザイン)についてまとめたものですが、それぞれのスタイルの基本的な考え方は同じものですので参考にしていただけると思います。

【その他、マニアックなインテリアスタイル】

5:ミッドセンチュリー(丸みのあるシンプルモダンなデザインスタイル)
6:カントリー(暖かさや心地よさを感じるデザインスタイル)
7:ゴシック(豪華絢爛なアンティーク感あふれるデザインスタイル)

これらは言葉でまとめることも大事ですが、インテリア雑誌やカタログを見て見た目の雰囲気で決めた方がより、性格なインテリアスタイルの方向性を決めていくことができると思います。

言葉よりも、なんとなくこんな雰囲気にリビングの印象をまとめたいと雑誌などの切り抜きをしてまとめた方が家族間でもイメージを共有しやすいですし、担当のインテリアコーディネーターにも頭の中に思い描いているイメージが伝わりやすいと思いますので、画像で共有するといいと思います。

インテリアのイメージのまとめ方については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ

インテリアスタイルに迷った時は方向性だけを決めてシンプルな空間にする

インテリアスタイルを決める時は、様々なインテリアスタイルを織り交ぜた「折衷案」にはしないでください。

おしゃれに見せるには部屋全体を通しての「統一感」が大事だからです。

インテリア全体の方向性を決めるインテリアスタイルで折衷案を取り入れてしまうとごちゃごちゃしてしまい、まとまりのない印象のリビングになってしまうので注意してください。

家族で意見が一致しないからと、様々な意見を取り入れてしまい安易にインテリアスタイルを織り交ぜてしまうと難易度は高くなると思ってください。

もしもインテリアスタイルに迷った時は、無理に方向性は決めずに、一旦はスタンダードな形でまとめておくとその後雰囲気を変えたち時でも対応しやすくなりますので例えばベースは白とするなどシンプルな雰囲気にまとめておくといいと思います。

おしゃれなリビングの作り方2:ファブリックの使い方を工夫する

「1:好みのインテリアスタイルを選ぶ」でリビング全体の方向性を決めたら、次に部屋の印象を大きく左右するカーテンやラグ、クッション、ソファーカバーなどのファブリック(布アイテム)を検討していきます。

部屋の広い面積を占める部分から決めていくことがインテリアコーディネートの基本になりますが、床や壁、天井の次に大きな面積を占めるラグやカーテンなどのファブリックをここで決めていきます。

この時、おしゃれなリビングにするポイントは2つです。

【リビングをおしゃれにするファブリック使いのポイント】

1:季節に合わせて素材や色選びを変える
2:壁に絵やパネルを飾る

1:季節に合わせて素材や色選びを変える

おしゃれなリビングにするには季節感を感じさせる素材や、色を取り入れてください。

例えば春は、ピンクや花柄などを意識して取り入れ、夏はリネンやレース素材を用いて青系や白系の寒色、秋は黄系や紅葉を感じさせるような赤系などの色味を意識的に取り入れ、冬は厚みのあるファーやフェルト素材に赤系やオレンジ系などの暖色を取り入れると、空間が華やいで見えるようになります。

ラグやカーテンなどの大きな面積を占める部分はもちろん、クッションカバーなどの小物類にもこうした考え方をとり入れるとよりおしゃれ度がアップしますので意識して取り入れてみてください。

2:壁に絵やパネルを飾る

大きな面積を占める壁には絵画やファブリックパネルなどを飾ると空間全体の印象が引き締まり、おしゃれに見えるようになります。

壁は面積が広いが故に単調となりやすいですが、リビングのアクセントとして絵画や木製のパネルに布地を貼ったファブリックパネルを飾ると空間全体が華やいで見えるようになります。

ただし絵画やファブリックパネルを飾る時は、リビングの雰囲気と合ったものを必ず飾るようにしてください。

部屋のアクセントだからと、リビングの印象と全く違うものを飾ってしまうとその部分だけが浮いてしまい、雑多な印象になってしまうので注意してください。

おしゃれなリビングの作り方3:スタイルに合わせてカーテンのデザインを選ぶ

次に窓周りの装飾を選んで行きます。

カーテンはリビング全体に占める面積が大きく、空間全体の印象を大きく左右しますので、「1」で決めたインテリアスタイルに合わせて色や素材、デザインを選んで行ってください。

カーテンを選ぶ上でのポイントは3つです。

【リビングをおしゃれにするカーテンのデザインのポイント】

1:部屋の印象に合わせたデザインを選ぶ
2:正確にサイズを合わせる
3:デザインと機能性を両立させる

1:部屋の印象に合わせたデザインを選ぶ

大事なことなので繰り返しになりますが、おしゃれなリビングをつくるためにはリビング全体としての「統一感」が大切になります。

そのため、部屋のインテリアスタイルに合わせた装飾デザインを選んでください。

例えば、

1:ナチュラル(コットンやリネンのカーテン)
2:シンプルモダン(ロールスクリーン)
3:和モダン(落ち着いた色合いの無地調のカーテン)
4:北欧風(木の質感があるブラインド)

のようにそれぞれの部屋のインテリアスタイルにあった装飾デザインを選ぶことがポイントです。

それが全体として和モダンなインテリアスタイルなのに窓周りの部分だけ、欧風の花柄などのものを使っていると途端に洒落っ気がなくなり無骨な印象になってしまいます。

2:正確にサイズを合わせる

サイズは必ず合わせてください。

カーテンのサイズが合っていないと途端に野暮ったく見えてしまいます。

採寸する上では下記の点に注意してください。

【カーテンレールの採寸で注意すること】

レールの種類
カーテンボックスの有無
つける位置は窓枠の内側か外側か

簡単なことですが、サイズ感を意識するだけで随分と窓周りの印象は変わってきます。

3:デザインと機能性を両立させる

カーテンを決める時は見た目のデザイン性だけではなく、機能性にも目を向けて選んでください。

大まかに行ってカーテンは下記の3つの種類に分類することが出来ます。

【カーテンの種類】

1:上下に開閉するカーテン(ロールスクリーン、ブラインドなど)

窓がすっきりとみえます。小さい窓や縦長の窓に適しているカーテンのタイプです。

2:左右に開閉するカーテン(カーテン、縦型のブラインドなど)

出入りする時の邪魔になりにくく、間口の広い窓に向いているカーテンのタイプです。

3:固定型のカーテン(カフェ・カーテン、タペストリーなど)

採光を取りながらも外部からの視線を緩やかに遮りたい時に適しているカーテンです。

これらはカーテンをとりつける場所や、リビングの窓がどこに面しているのか、つける場所によっても変える必要があります。

例えば、リビングの目の前が公道なのに固定型のカーテンを使ってしまうと機能性を失ってしまいますし、逆に縦長の小窓なのに左右に開閉するカーテンを使ってしまうとデザイン性を失ってしまう可能性があります。

これらはつける場所によってカーテンの種類を変えていく必要があります。

おしゃれなリビングの作り方4:家具を選ぶ

次にリビングに配置する家具を選んで行きます。

リビングをおしゃれにするには下記の点に注意して家具を選んでください

【リビングをおしゃれにする家具選びのポイント】

1:統一感のあるインテリアを配置する
2:部屋にあったサイズの家具を置く
3:壁を利用しておしゃれに見せる

1:統一感のあるインテリアを配置する

おしゃれなリビングにするためには、インテリアスタイル全体を通しての「統一感」は必ず徹底してください。

家具のカラーコーディネートなどの色合いもちろん、家具の素材感も合わせて統一感を持たせてください。

【家づくりで人気の高いインテリアスタイル】

1:ナチュラル(木や珪藻土などの自然素材を多用しベージュや白を中心としたスタイル)
2:シンプルモダン(装飾を省き、金属ガラスなどのアイテムを組み合わせたスタイル)
3:和モダン(和の空間を現代風にアレンジしたスタイル)
4:北欧風(白やベージュを基調としながら所々に華やかな色合いをちりばめたスタイル)

例えばはじめのインテリアスタイルで「ナチュラル」を選んだのであれば、自然素材が感じられる家具を配置しなければなりませんし、北欧風を選んだのであれば、色合いなども意識して白やベージュを基調としたインテリアを選ぶ必要があります。

床や壁、天井、さらにはカーテンまでがナチュラルなスタイルなのに、家具だけがシンプルモダンなものであったりすると全体的な統一感が失われ、不調和な空間になってしまいます。

もちろん異素材の組み合わせ方によってインテリアをコーディネートする方法もありますが、上級者のテクニックのため、かなり難易度が高くなると思ってください。

2:部屋にあったサイズの家具を置く

おしゃれに感じられる空間には必ずスペース的に余裕を持たせた作りになっています。

だからリビングに置く家具も床のスペースが空いているからと、所構わず家具を配置するのではなく、程よくゆとりのある空間を意識して家具を配置するようにしてください。

また部屋が狭いのに、大きなソファーを配置したり空間的にアンバランスにならないように意識してください。

3:壁を利用しておしゃれに見せる

「リビングをおしゃれにするファブリック使いのポイント」でもお話ししましたが「壁に絵やパネルを飾る」と空間全体の雰囲気が華やいだものになります。

くつろいだ時の視線を意識し、絵画やファブリックパネルなどをうまく活用して配置してみてください。

ちなみに壁に小窓を作り、外の風景を絵画のように取り込む方法もあります。

リビングを広く見せ、おしゃれなリビングを演出するコツ

インテリアの選び方や配置の仕方によっては、広々とした空間を演出することが出来ます。

部屋を広く見せるには下記のポイントを意識してください。

【部屋を広く見せるコツ】

1:背の低い家具を選ぶ
2:家具の配置や色の工夫で奥行きを持たせる
3:配色は3〜4色に絞る

1:背の低い家具を選ぶ

部屋を広く見せるためには「背の低い家具」を選んでください。

背の低い家具を配置すると、部屋の重心が下がるため同じ部屋でも広く感じられるようになります。

またこの時、座った時の目線よりも低い位置に家具を配置しておくとより部屋が広く見える効果が期待できます。

家具をギュウギュウに配置せずに床をなるべく見せることも部屋を広く感じさせるポイントの1つです。

2:家具の配置や色の工夫で奥行きを持たせる

家具の配置の仕方によっては奥行きを持たせることが出来ます。

目の錯覚を利用した方法ですが、入り口から見た時に手前に大きいものを配置し、奥の方に小さいものを配置すると空間に奥行きが感じられる演出を施すことが出来ます。

この時色味を意識するとさらに奥行きを持たせることが出来ます。

例えば「後退色」と呼ばれる寒色系の彩度が低い色は実際の位置よりも遠くに見える効果がありますので、「後退色」を入り口から入って奥の方に配置しておくと、より空間が広く見える効果が期待できます。

また床、壁、天井の順番に上に向かうほど色のトーンを明るくしていくと天井を高く見せることが出来ます(グラデーションではありません。極端な例で言えば、床は黒、壁はグレー、天井は白と言った形でまとめていくと重心が下に落ち天井を高く見せることができるので部屋が広く見えるようになります)。

カーテンの柄は縦線にするとスッキリと見えるようになりますので、この辺りのポイントも意識してみてください。

3:配色は3〜4色に絞る

部屋を広く見せるためにはスッキリとした印象を持たせることが大事です。

1つの部屋にいろんな色があるとごちゃごちゃしてしまいますから、部屋をスッキリと見せるために1つの部屋で使う色は3〜4色程度に絞ってください。

1つの部屋の色を3〜4色程度に絞るためには床と家具の色味とカーテンとクッションの色味を合わせるなどポイントごとの色合いを意識してみてください。

おしゃれなリビングの作り方5:見せる収納と隠す収納を使い分けてディスプレーする

おしゃれなリビングにするには空間にスッキリとした印象を持たせることが大事です。

そして、スッキリした空間づくりに重要なのは収納の考え方で、「見せる収納」と「隠す収納」を部屋の雰囲気に合わせて上手に使い合わせることが大事になります。

リビングのものを「見せる」収納のポイント

はじめに決めたインテリアスタイルと統一感のある本、雑貨などをディスプレーとして配置するとおしゃれなリビングになります。

棚に扉をつけずに「見せる」収納にすることでコストも抑えられますし、圧迫感も軽減できます。

またものをディスプレーする時にはぎっしりと詰め込まないこともポイントの一つです。

「家具を選ぶ」ポイントでも触れましたが、空間に余白を与え、ゆとりを持たせることがおしゃれな空間づくりには大切なポイントとなりますのでゆったりと見せることを意識してください。

見せる収納とする場合は、飾るものの大きさ、色合いも揃えてください。

横のラインを意識して、飾るものの大きさや色合いを揃えると空間全体が洗練された印象になります。

さらに植物なども横のラインを意識して、背の高さを揃えて配置すれば、より空間全体の印象がスッキリとしたものとしてまとまります。

ただし見せる収納では生活感が出るものは配置せず、あくまでディスプレー用と割り切って配置することがおしゃれなリビングにする大きなポイントになります。

リビングのものを「隠す」収納のポイント

生活感が出るものは隠していきます。

例えば子供のおもちゃ、電化製品、部屋のインテリアと統一感と関連性の薄い書籍などの生活臭が出るものは隠す収納に全てしまってください。

例えば新築時にはじめから壁面に隠す収納棚を設けておいてもいいですし、見せる収納とはまた別ものの実用的な収納として機能するように配置場所を選び、収納スペースを用意するようにしてください。

インテリアの雰囲気に合わないものはまとめて隠すことで部屋がスッキリしますので、見せるところは見せ、雰囲気に合わないものは徹底して隠すことがおしゃれなリビングをつくる上では大事なポイントとなると思ってください

まとめ

今回の記事ではおしゃれなリビングの作り方について、解説してきました。

最大のポイントはまずはじめにどのような雰囲気のリビングにしようかインテリアスタイルを決めてしまうことです。

そして、その後、インテリアスタイルと統一感のある素材を床、壁、天井、さらにはカーテン、家具など、リビングで広い面積を占める順に素材やカラーコーディネートに統一性を持たせていくことです。

それぞれの細かいポイントについては、本文中にまとめさせていただきましたので参考にしていただければと思います。



Facebook にシェア
[`evernote` not found]