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家の収納力を高める!ストレスを解消する間取りのアイデア

収納の問題は家づくりでよく話題に上がる問題の一つです。

家の中がなかなか片付かない・・・片付けても片付けてもどんどん散らかる・・・毎日が片付けで家事が大変・・・。

いつの間にか冷蔵庫の中が買い置き食品でいっぱい・・・行き場のない小物が部屋のあちこちに溢れてる・・・着たい服がすぐに見つからない・・・衣類やタオルなどの洗濯物を干したりしまったりで洗濯が大変・・・。

それは、もしかしたら家の収納力が原因なのかもしれません。

今回の記事では家づくりで収納力を高める間取りのアイデアについて解説していきます。

それぞれの暮らしに合わせて収納力を高めた間取りにし、ストレスフリーな生活をめざしてください。



Contents

収納に関するリビングのストレスを解消する間取りのアイデア

まずはリビングで収納に関するよくある問題やストレスについてみていきます。

【リビングでよくある収納に関する問題やストレス】

1:気がつくと本や雑誌が床に散らかっている
2:掃除用具が常に目につく場所にあり汚らしい
3:行き場のない小物が部屋のあちこちに溢れている
4:洗濯物を干したりしまったりで洗濯が大変

これらの収納に関する問題やストレスを解消するための間取りのアイデアについてこれからお伝えしていきます。

リビングの収納ストレス解消!間取りのアイデア1:本や雑誌は見せる壁面収納にする

リビングで本や雑誌が床に散らかる問題を解消するには、「見せる壁面収納」を採用すると良いと思います。

あえて見せる壁面収納とする事とし、家族の間で読み終わった本は所定の位置に戻しておくなどの癖をつければ本や雑誌が床に散らかるストレスを軽減できると思います。

リビングの壁面に天井まで続く本棚を取り入れる

例えばリビング壁面の一角を使い、まるで図書館のようなオープン棚にすると本や雑誌が整理しやすくなります。

このとき、子供たちの本をはじめ、よく読む本は書棚の下の方に配置し、また大人がよく読む本も取りやすい位置に収納しておくと良いと思います。

届かない位置にある本は梯子(はしご)を使ってとれるようにすると空間に遊び心が生まれ、空間のアクセントともなるのでおすすめです。

こうした天井まで壁一面の迫力のある本棚はインテリアとしての雰囲気づくりもできますし、空間全体をお洒落に彩ることができます。

階段のデッドスペースをライブラリースペースにする

また階段の段差を利用して本棚にする方法もあります。

このとき階段を広めにとり、そのまま階段の段差を椅子のように腰かけて利用できるようにするといいでしょう。

手に取った本を階段に座ってそのまま読めるように高さの変化をつけるのもおすすめです。

リビングの脇にブックコーナーをつくる

スペースと予算に余裕があればリビングのすぐ脇にブックコーナーをつくるプランを検討してみてください。

書店のように本の表紙が見えるように収納できる壁面収納を作り、立てかけて並べておくだけで子どもが本に興味を持ちやすくなると思います。

リビング脇のブックコーナーは親子で本を読む機会を作るのにも最適ですし、本好きなご家族なら、家族のたまり場となり、自然とコミュニケーションが増えるように思います。

そこまで費用はかかりませんので設計士と相談の上具体的なプランを練っていくといいと思います。

リビングの収納ストレス解消!間取りのアイデア2:リビングの近くに掃除用具をまとめて収納できるスペースを用意する

掃除用具がリビングに常に出しっぱなしの状態になっていて汚らしく見えてしまうという問題は住みはじめてからよく聞く悩みの一つです。

これを解消するためには、リビングの近くに掃除用具をまとめて収納できるスペースを確保しておくと良いでしょう。

階段下のデッドスペースに収納用具専用のスペースを用意する

階段下のデッドスペースは掃除用具を収納するのに比較的おすすめです。

階段下のスペースは1階と2階をつなぐちょうど中間地点であることが多いので、1階と2階どちらを掃除する時でも掃除用具を取り出しやすく、またしまいやすい位置になるからです。

リビングに2階に続く階段を設置したリビング階段の間取りにした場合は特におすすめで、非常に使いやすい収納場所になると思います。

>>>注文住宅のコストを抑える収納づくりの3つの基本

>>>リビング階段のある家の10のメリットとデメリット

テレビの背面の壁に隠して扉がないウォークイン収納をつくる

またリビングの間取りにもよりますが、テレビの背面に隠し収納をつくる方法もあります。

壁の背面は目立たない場所になるので普段暮らしていて特別目につくような事がなくリビングを常に綺麗な状態にたもっていられるようになります。

また扉がないリビング背面収納をウォークイン収納とすることで、掃除用具を取り出したいときにさっとリビングに持ってくることができるため家事動線としても非常に楽に感じると思います。

リビング背面の収納をウォークイン収納にして広めに収納スペースをつくれば掃除用具以外の生活用品なども収納しておくことも検討できますし、何よりモノの出し入れがしやすい収納スペースとなりますのでこのプランでは日常的な家事がものすごく楽に感じられると思います。

リビングの収納ストレス解消!間取りのアイデア3:リビングの壁際に沿って収納力たっぷりのベンチ下収納をつくる

お子様がいらっしゃるご家庭は特に言えますが、気がつくとすぐに部屋の中が小物で溢れてしまいます。

それを毎日のように片付けていると大変時間を取られますし、大変ですし、散らかった状態を目にするたびにストレスを溜め込んでしまいます。

そこでこれを解決する手段として、リビングの壁際に沿って収納力たっぷりのベンチ下収納をつくって小物をまとめてしまっておけるスペースをあらかじめ確保しておくと良いと思います。

リビングに散らかった小物や生活用品はまとめてベンチ下収納へ

新聞、リモコン、おもちゃ、本、雑誌、リビングは生活の中心となる場所ですから様々なものが散らかりやすくなります。

そうした小物はベンチ下収納をつくり、場所を決めてまとめてしまっておくスペースを確保すると案外綺麗に片付けられます。

ベンチ下収納に小物を収めることで、見た目もスッキリしますし、何より時短にもなります。

取り出したいときにはすぐに取り出すことができますし、使った後はサッと簡単にしまえるので、リビングを常に綺麗な状態にたもっておくことができるようになります。

リビングの収納ストレス解消!間取りのアイデア4:洗う、干す、畳む、しまうを一箇所にまとめる

洗濯物を干したりしまったりで洗濯が大変という悩みやストレスを解消するには、できるだけ一箇所に機能を集中したスペースをつくることが大事です。

洗濯に関する全ての機能を一箇所にまとめるのは難しいかもしれませんが、例えば、ユーティリティースペース(家事室)のすぐ隣に家族の衣類をまとめて収納できるウォークイン型のクローゼットをつくるなど、間取りを工夫すると洗濯動線が非常に便利なものとなります。

部屋ごとに衣類を収納したり管理するのをやめて、家族の衣類をまとめて収納できる大型のウォークイン型の収納は非常に便利なのでぜひ検討してみてください。

洗濯に関する機能をまとめたり無駄が少ない洗濯室にする

また洗濯機のそばに、物干し竿やアイロン、クローゼットを配置するプランも検討できます。

できればクローゼット以外は、洗濯ルームとして機能をまとめて配置するプランが望ましいですが、洗面所を広めにとり、ユーティリティスペース(家事室)と一緒にしてしまい1つのスペースで家事ができるようにまとめるプランも良いと思います。

身支度をしながら家事をこなすことができたり、多機能な部屋として使うことができるからです。

洗濯に関する一連の流れを一箇所に集中させたり、できるだけ近づける事で無駄のない動きになり、毎日の洗濯を楽に感じてもらえるようになると思います。

収納に関するキッチンのストレスを解消する間取りのアイデア

つづいてキッチンの収納に関するよくある問題やストレスについてみていきます。

【キッチンでよくある収納に関する問題やストレス】

1:気がつくと冷蔵庫の中が買い置き商品でいっぱいになっている
2:調理に必要な道具をサッと取り出すことができない
3:食器をしまうのが面倒に感じる

ここからは、これらのキッチンの収納に関する問題やストレスを解消するための間取りのアイデアについてお伝えしていきます。

キッチン周りの収納ストレス解消!間取りのアイデア1:パントリー(食料庫)をつくってまとめて収納する

キッチン収納でお悩みであれば、キッチン周りのものをまとめて収納できるパントリーを作っておくと非常に便利ですし、キッチン周りが綺麗に片付くと思います。

常温保存や長期保存が可能な食品はパントリーに棚置きしておけばキッチンの見た目がスッキリしますし、保存できる食料品や家事備品などが安いときにまとめて買うなど買い溜めをしておくことができます。

スーパーのように分類して収納場所を決めておく

パントリーは何も考えずにものを置いてしまうと、非常に雑多な保管スペースになってしまい何でもかんでも好きな場所に置いてしまい、何を買ったのか、何が家にあるのかがわからないスペースとなってしまいがちです。

パントリーを物置のように扱ってしまうと、この問題はおきてしまい、パントリーがあることでかえってストレスを溜め込んでしまうことがあります。

この問題を解決するには、パントリー内でスーパーなどのようにわかりやすく分類し、所定の位置を決めておくと良いと思います。

防災グッズも置いておく

またかさばりやすい防災グッズもパントリーに保管しておくと良いと思います。

水や缶詰などと一緒に家族分の防災グッズをまとめてパントリーに置いておくことで、もしもの時にどこに保管してあるのかわからないと言ったことも防げますし、何よりパントリーにあることで日常的に目がつくようになり、忘れてしまいがちな賞味期限などを確認できるようになります。

キッチン周りの収納ストレス解消!間取りのアイデア2:調理時に手が届く位置に収納場所をつくる

調理時に必要な道具をさっと取り出すことができない問題やストレスに対処する方法は1つです。

それは当たり前のことのように思えますが、調理時にさっと取り出せる位置に十分な収納力を兼ね備えた収納スペースを用意することです。

例えば、シンクなどの洗い場には洗剤や、スポンジなど食器を洗う際に必要な小物を収納できる場所を手に取りやすい位置に作って置いたり、頻繁に使う調味料などをまとめて綺麗に収納して置けるようなスペースを造作して作っておくなどが挙げられます。

この時、できるだけ無駄な動きを省くように意識することがポイントです。

パントリーを利用する方法も

また、たまにつかうだけの調理用品だったり、調味料などのストック類はまとめてパントリーに保管するという方法もあります。

使用頻度の低いキッチン周りの小物はパントリーにまとめて置いておくだけで、キッチン周りをいつも清潔にスッキリとさせることができますのでぜひ、家づくりの際には合わせて検討してみてください。

キッチン周りの収納ストレス解消!間取りのアイデア3:シンクや食洗機の背面の壁を使い大容量の収納をつくる

洗った後の食器をしまうのが面倒に感じる場合に是非検討していただきたい間取りは、背面に大容量の収納をつくる間取りのアイデアです。

このプランは対面式のキッチンで有効なプランですが、背面の壁を引き戸にして、キッチンを使う時は引き戸を目一杯開けておき、使わない時は、引き戸で隠せるようなプランにすると、良いと思います。

可動式の吊り戸棚を使うプランもある

キッチンの高い位置に可動式の吊り戸棚を設けるプランもあります。

可動式にすることで使わない時はキッチンの上に隠すように収納し、必要なときにスイッチ操作で目の前に降りてくるような可動式の吊り戸棚にしておけば、使い勝手も良く、食器類を出し入れする際もスムーズで便利なものとなります。

収納に関する玄関のストレスを解消する間取りのアイデア

つづいて玄関の収納に関するよくある問題やストレスについてみていきます。

【玄関でよくある収納に関する問題やストレス】

1:玄関が物置化して汚らしく使いづらい
2:履きたい靴を取り出しづらい

玄関の収納ストレス解消!間取りのアイデア1:大容量のシュークロークをつくる

玄関が物置化して汚らしくなってしまう問題を解決するには、玄関のすぐ隣のスペースに大容量のシュークロークを作ってください。

靴はもちろんベビーカー、自転車、ちょっとしたアウトドア用品を収納できるようなウォークイン型の大容量のシュークロークとすると様々な用途に使えるので便利です。

玄関脇に広いシュークロークを作れば、冬場などに羽織るコートをかけておくこともできますし、出かけるときに使うバッグ類も置いておくなどして、家を出る前の動線が非常にスムーズになります。

>>>注文住宅で圧迫感のない開放的な玄関収納を叶える7つの収納アイデア

土間仕様のシュークロークにすれば広く使える

またシュークロークと玄関を繋げてしまい、床を土間にして収納スペースをつくれば、大きなサーフボードなどもまとめて置いておける空間になります。

趣味で使うアウトドア用品や小物を置いておけるスペースとしての活用も検討できるので、シュークロークと玄関をつなげることで様々な用途として活用できる空間になると思います。

玄関の収納ストレス解消!間取りのアイデア2:玄関までの通路の脇に靴を並べておく棚を作る

履きたい靴を取り出しやすくするには、履きたい靴がどこにあるのか、またすぐに手の届く位置に置いておくことが大事です。

そのため、玄関までの動線を収納に使い履きたい靴がわかる通り抜け型のシュークロークの間取りにすれば、出入りがスムーズになると思います。

通路を兼ねたシュークロークにすればスペースは取りませんし、十分な収納量も確保できます。

別の動線も用意しておくことを忘れずに

このプランでは、玄関までの通り抜けるスペースを使いシュークロークを作っていきます。

ただ、来客があった際などにシュークロークを通り抜けさせてしまう事は失礼に当たりますから、来客者専用の別の動線を用意しておくことも大事です。

収納に関する寝室のストレスを解消する間取りのアイデア

最後に寝室の収納に関するよくある問題やストレスについてみていきます。

【寝室でよくある収納に関する問題やストレス】

1:着たい服をなかなか見つけることができない

寝室の収納ストレス解消!間取りのアイデア1:大容量のウォークインクローゼットをつくりゾーン分けをする

大きめのウォークインクローゼットをつくり、季節ごとに使う衣類を分類してみてください。

春夏用のクローゼットと秋冬用のクローゼット、季節に応じて収納できる場所を2つに分けても良いかもしれません。

よく使う服は手前に持ってくる

また1軍や2軍といったようによく着る服は手前の方に、あまり着ない服は奥の方に配置することも検討してみてください。

意外と毎日同じような服を選んでいることに気がつくと思いますので、様々な観点から分類して探しやすくする工夫を試みてください。

まとめ

今回の記事では「リビング」「キッチン」「玄関」「寝室」に分けて家の収納力を高める!ストレスを解消する間取りのアイデアについてまとめました。

間取りはちょっとした工夫次第で使いやすくなったり、使いにくくなったりするものです。

また、間取りは得手して誰かにとっては使いやすくても、他の誰かに取っては使いづらい間取りとなるものです。

家づくりに誰にでも通じる統一された答えはありませんから、是非今回お話ししたアイデアをあなたの暮らしに合わせていただいて、自由に間取りを検討していってみてください。



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