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工務店とハウスメーカーの違いってなに?失敗しない工務店選びの14の基本

注文住宅の依頼先候補として、今もなお人気が根強いのはハウスメーカーです。

ですが、近年ではハウスメーカーよりも、より個性的な家を建てる工務店も人気の高い依頼先になってきています。

設計事務所は、どうやら敷居が高いと思われているせいか、よほど「住まい」に対して、こだわりを持たれている方にしか依頼先候補には上がらないようです。

そんな、注文住宅の依頼先の候補として上がることの多い、工務店とハウスメーカー。

この2つの住宅会社の違いを明確に説明できる方は、一般の方にはあまりいらっしゃらないように思います。

実は、ハウスメーカーを選ぶのか、それとも工務店を選ぶのかによって家づくりの進め方や、建ててからのアフター対応、それに依頼する上で注意したい点なども大きく変わってくるのですが、あまり一般的にはその違いが知られていません。

実際、探し始めてから実感していただけるかと思いますが、工務店選びはハウスメーカー選びよりも大変だと思います。

家づくりを失敗する確率も高いでしょう。

今回の記事では、「失敗しない工務店の選び方」というタイトルで、工務店の特徴から、工務店とハウスメーカーにはどのような違いがあるのか、工務店に依頼するのが適している方は、住まいに対してどんなこだわりを持った方なのか、工務店の選び方などについてお話ししていこうと思います。

ハウスメーカーの選び方については下記リンク先の記事を参考にして下さい。

>>>失敗しないハウスメーカーの選び方!住宅会社選びの9つの基本

今回の記事を読んでいただければ、ハウスメーカーと工務店で建てる注文住宅の違いについてご理解いただけると思いますし、何より、ハウスメーカーと工務店、どちらに依頼すればいいのか、また工務店に依頼するとして、どんな工務店に依頼すればいいのかがはっきりとすると思います。

失敗しない工務店の選び方についても触れていきますので、これから工務店で注文住宅を建てようと検討されている方は、参考にしていただいて、理想の家づくりを迷いなく進めていってください。

【いい家を安く建てる方法ってないの!?】

予算内で、あなたがのぞむ理想の家を建てるためには、依頼先に全てを一存するのではなく、依頼する側がしっかりと家の価格がどのようにして決まっているのか把握し、家を安く建てるためのコストダウンのコツを最低限把握しておく必要があります。

実際、注文住宅を依頼する際に「家の価格はどのようにして決まるのか」「家を安く建てるためのコツ」この2つをおさえておけば、コストを上手にコントロールして予算を管理できるようになります。

予算内で理想の家を建てるために大事なことを、下記の3つの記事にまとめておきましたので、これから家づくりをされる方は一読しておくことをお勧めします。

1:家を安く建てるためには具体的に何をしたらいいの?

注文住宅ではほとんどの場合、当初の予算を上回ってしまいます。それだけ、予算内で家を建てるのは難しく、希望の家を予算内におさめるにはコツがいります。

予算内でいい家を建てるための7つの基本は下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本

2:お金のかかる「家の形」とお金がかからない「家の形」の違いについて教えて!

家は「大きさ」によって価格が大きく変わることは知られていますが、「家の形」によって価格が変わることはあまり知られていません。

では、どのような家の形はお金がかかり、また、どのような形にすればお金をかけることなく家を建てることができるのでしょうか?

それぞれの家の形の特徴については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い

3:依頼先ってどうやって決めたらいいの?

注文住宅が成功するか失敗するかは最終的には依頼先で決まります。

だからこそ、依頼先は慎重に検討したいところですが、検討するにはまずはどんな家を建てたいのかを知らなくてはなりません。

無料で住宅会社から請求できる住宅カタログを請求して理想の家を建てる方法については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ




失敗しない工務店の選び方【14の基本】

ここからは、失敗しない工務店の選び方として下記の14の基本についてお話ししていきます。

【失敗しない工務店の選び方】

1:工務店とは
2:工務店が建てる注文住宅の特徴
3:覚えておきたい3種類の工務店の形態
4:工務店とハウスメーカーで建てる注文住宅の違いは何?
5:工務店にハウスメーカーが建てる注文住宅と同じ家を注文できる?
6:工務店と設計事務所に注文住宅を依頼する違いを教えて?
7:工務店に注文住宅を依頼するメリット
8:工務店に注文住宅を依頼するデメリット
9:工務店に注文住宅を依頼する注意点
10:工務店の保証とメンテナンスについて
11:工務店での家づくりが適している人
12:選んではいけない工務店の特徴
13:工務店での注文住宅の値引きについて
14:良い工務店の選び方

つまり、今回の記事では、まずはじめに工務店という依頼先の特徴をお伝えしてから、工務店とハウスメーカー、設計事務所が建てる家の違いについて解説し、注文住宅を工務店に依頼するメリット、デメリット、注文住宅を工務店に依頼する上での注意点、注文住宅の依頼先として工務店が適している人はどんな方なのか、選んではいけない工務店の特徴や、工務店の選び方などについて、順番にお話ししていこうと思います。

ハウスメーカーの選び方については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>失敗しないハウスメーカーの選び方!住宅会社選びの9つの基本

また、ローコストメーカーの選び方については下記リンク先の記事にまとめてあります。

>>>実はメリットよりもデメリットが多い!?失敗しないローコストメーカー選びの9つの基本(現在編集中です)

1:工務店とは

工務店とは、地域に根ざして狭い範囲で限定して営業している「地元密着型の住宅会社(建設会社を含む)」のことを言い、多くの場合、住宅展示場にモデルハウスを置かず、また、ハウスメーカーのように大々的な広告宣伝を行うことなく、地域に住む人の口コミなどによって営業している小規模の住宅会社のことを言います。

工務店の営業規模は、およそ年間100棟未満で、営業エリアは施工場所までの距離が半径●キロ以内と定められていたり、支店から1時間以内の距離と定められていたり、通常の業務に差し支えない範囲を設定しています(多くの工務店は指定範囲で年間20棟から60棟くらいの棟数で営業しています)。

また、工務店は、自社で大工さんなどの職人を抱えているところが多く、営業、設計、工事が一貫して一つのチームとして営業しています。(ハウスメーカーは営業、設計、インテリア、アフター対応など専門ごとに切り離されているベルトコンベア式の分業体制で家づくりを手がけており、最終的に一つの製品を形作るものの、工務店ほど一体感がない、または繋がりが工務店ほど強くない緩やかなチーム体制になっています)

家の設計は、工務店により自社で行なっていたり外部に委託していたり様々ですが、一貫して、社長自身の目の届く範囲で営業しており、社長がどのような人柄なのかで「社の方針」が決まっているところが多く、それがそのまま工務店での家づくりに反映されています。

どんな家づくりを得意としているのか、どのような家を建ててくれるのか、また間取りの自由度や、部材などは工務店を率いる社長の好みによって、それぞれ個性がひかり、工務店ごとに特徴が違います。

※ただし独自に工務店の隣の敷地などに、モデルハウスを建てているケースはあります。

2:工務店が建てる注文住宅の特徴

【工務店の家づくりを一言で説明すると?】

社長のセンスを色濃く反映した家づくり。ハウスメーカーよりも少ない予算でハウスメーカーでは対応できない家づくりができるのが工務店の魅力。

ただし、依頼先によって、住まいに対しての考え方が違い様々。希望のライフスタイルに沿って、個性豊かな注文住宅を建てられるのが魅力の一つです。

地域に根ざした工務店から、ハウスメーカーの体をなした工務店まで様々

工務店の中には、地域の狭い範囲で限定して営業している工務店もあれば、ハウスメーカーの体をなして全国展開をしている工務店もあります。

全国展開をしている工務店は、ハウスメーカーのように標準仕様を設けた、いわゆるデザインコンセプト型の「規格型住宅」を販売しているケースが多く見受けられます。

会社名に「工務店」という名前はついていても、ハウスメーカーと同じようなやり方で「デザインコンセプト型の注文住宅※」を販売している場合、家づくりの進め方としては、ハウスメーカーのような形で進められていく特徴があります。

例えば一条工務店などは、工務店と名前がついていますが、ハウスメーカーのような形で家づくりが進められるほか、工場でパネルを製造し、現場では、それぞれのパネルをつなぎ合わせ組み立てるだけといった方向性のハウスメーカー寄りの家づくりをしています。

(一条工務店は海外の工場(フィリピン)でパネルを製造し、日本に輸入しています)

ついでに言うと、一条工務店は、もともと静岡県の浜松市で展開していた地域の工務店でしたが、現在は全国規模で営業しており、工務店というよりかはハウスメーカーの形式をとっている住宅会社になります。

※【デザインコンセプト型の注文住宅って何?】

デザインコンセプト型の注文住宅とは、ある程度の型が決まっている中で家づくりが進められる注文住宅のことを言います。

デザインコンセプト型の注文住宅については下記リンク先に詳しく書かれてありますので参考にしてください。

>>>建築家や設計事務所に注文住宅の家づくりを依頼する注意点と2つのポイント

工務店の数だけ、それぞれの家づくりの特徴がある

工務店は、よく安い価格で家を建ててくれると言います。

もちろんそうした側面もありますし、私が過去に書いた記事でも、工務店に依頼すれば家を安く建てることができると話したことがあります。

ただし、あくまで一般論であり、大手ハウスメーカーと比較した場合に限って言っています。ですから、全ての工務店において、安い価格で注文住宅を建てられるわけではありませんので、ご注意ください。

工務店の中には非常に高価な価格だけれども、熟練の職人の手による、ものすごい技術力で家づくりをする工務店もあります。そうした工務店が建てる家は、細かいところまで考え抜かれて設計ならびに施行されており、芸術品と言えるほどに素晴らしいものです。

(関東でいうと水澤工務店は、およそ坪120万円からと高額ですが非常に素晴らしい仕事をすることで有名です)

逆に、たとえ工務店であろうと、ローコストメーカー並みの安い注文住宅(ローコスト住宅)を建てる住宅会社は警戒した方がいいかもしれません。

一般的な工務店は人件費にコストをかけて家づくりをしている傾向がある

もちろん、日本国内の一般的な工務店(地域で営業している工務店)は、ハウスメーカーのように広告宣伝に莫大な費用をかけていない分、会社としての経費は抑えられ安くなる傾向にあります。

つまり宣伝にかかる経費をおさえられている分だけ、結果的に、家の価格に反映され、注文住宅を安く建てられる傾向があることは事実です。

ですが、堅実な工務店では、その浮いたお金の分、人件費に充てることで費用がかかっているため、他の依頼先と比べて、そこまで大胆に安く出来ない事情もあります。

もちろん、いい工務店に出会えることができれば、予算に見合う価格で、他のどの依頼先にも負けない素晴らしい家づくりを期待することが出来ますが、そうでない工務店に当たってしまうと、それだけで家づくりを失敗してしまう可能性が高くなります。

(いい工務店は、一概に価格だけを見て決められるものではありません。家づくりの姿勢や思い、考え方、思想と価格などがバランスの良い状態でつりあい、施主(依頼主)のために心から「いい家を建てよう」と家づくりに励んでいる工務店が、本当の意味でいい工務店です)

工務店に絞った依頼先探しは宝探しのようなもの

工務店に注文住宅を依頼する上で難しいのは、何と言っても依頼先探しです。

日本国内の工務店の数は本当に多いですから、いい工務店も悪い工務店も玉石混合入り混じっています。

その中から、自分たちの建てたい家をしっかりと建ててくれる良い工務店を探し出すのは大げさでもなんでもなく、宝探しのようなものです。

一言で、工務店で注文住宅を建てると言っても、ハウスメーカーのように一定水準の品質で安定しているわけではなく、それぞれの工務店によっては技術力などに大きな差があります。

最近は価値観の多様化の影響か、注文住宅を建てる際、工務店を選ぶ人が少しずつ増えてきていますが、依頼先候補となる工務店が、いい工務店か悪い工務店か、素人が見分けるにはとんでもなく難しいケースもあるので、工務店選びは、ハウスメーカーや設計事務所に依頼する以上に、慎重に進めていく姿勢が大事だと思います。

なんども言いますが、工務店は、依頼先によって本当に技術力の差が激しく、どの工務店を選ぶのかによって、予算、設計、施行、アフターに至るまで、大きく違います。

結果的に、家づくりを失敗する方も多くいらっしゃいますので依頼先探しは、くれぐれも注意して慎重すぎるくらい時間をかけて選んでください。

工務店選びの参考として、工務店を選ぶときの注意点、選んではいけない工務店の特徴、工務店の選び方などについても、今回の記事でお話しさせていただきますので参考にして迷いなく進めていってください。

※下記リンク先の記事でも工務店選びの注意点についてまとめさせていただいていますので、合わせて参考にしていただくとより良い依頼先を探せると思います。

>>>工務店に注文住宅を依頼する前に知っておきたい特徴と、いい工務店を見分ける18のチェックポイント

3:覚えておきたい3種類の工務店の形態

あまり一般的に知られていませんが、実は工務店には3種類の形態があります。

実は、工務店は、それぞれ「元請けの工務店」と「下請けの工務店」それに「FC方式の工務店」といった形で明確に棲み分けされています。

3種類の工務店の形態の違いは下記の通りとなりますので、注文住宅の依頼先として良い工務店と出会うためにも必ず覚えておいてください。

【覚えておきたい3種類の工務店の形態】

1:元請け専門の工務店
2:下請け専門の工務店
3:FC方式の工務店

※工務店のなかには、複数の形態を合わせて営業している工務店もあります。

例えば、「下請けの工務店」でありながら「FC方式の工務店」でもあるといった形で、「1種類の形態」に特化するのではなく「複数の形態」を組み合わせて営業している工務店もあります。

3ー1:元請け専門の工務店とは

元請け専門の工務店とは、自社で営業、設計、工事、アフターメンテナンスまで面倒を見るなど、直販、直施工で依頼主と直接契約している工務店のことを言います

元請け専門の工務店では、依頼主(施主)が直接的なお客さんとなります。

※直販、直施工ってなに?

直販、直施工とは自社で営業、販売、設計、施工管理をしていることを言います。つまり、直販、直施工の住宅会社といった場合、自社で営業、販売、設計、施工管理をしている会社ということになります。ただし設計は外部と契約をしている住宅会社もあります。

3ー2:下請け専門の工務店とは

下請け専門の工務店とは、ハウスメーカーや不動産会社から仕事を受注し、家を建てている工務店のことを言います。

下請け専門の工務店は、元請けであるハウスメーカーや不動産会社から仕事をもらい、家を建てることを専門としています。

つまり、語弊を恐れずに言えば、下請け専門の工務店の直接のお客様はハウスメーカーや不動産会社であり、施主ではないと言う点は留意するべき点だと思います。

もちろん施主も大切なお客様だと言うことは変わりありませんが、本質的なお客様はハウスメーカーや不動産会社ということになります。

これによって、どのような問題が起きるのかというと、施主はハウスメーカーや不動産会社に家づくりを依頼することになりますが、ハウスメーカーや不動産会社は工務店との間をとりもつ窓口となるだけで、家を建てる工事は「下請け専門の工務店」に丸投げする形式をとることになります。

つまり、直接工務店に依頼するよりも施主と工務店との距離が遠くなってしまう問題点があります。

工務店からすれば、直接のお客さんはハウスメーカーや不動産会社ですから、ハウスメーカーや不動産会社を見て仕事をするようになるので、いかにハウスメーカーの指示に従い、その通りの家を建てるのかが最優先されることとなります。

それでも、大きなビルなどを建てる場合は施行管理が明確に分けられているため問題は発生しないことも多いですが、一般住宅の場合は、下請け専門の工務店とハウスメーカーがズブズブの関係のこともあり、そうしたケースでは施工管理としてハウスメーカーの担当者がついているものの、現場にはほとんど足を運ばず、現場の職人に一任されているようなケースが多いです。

※「下請け」の工務店は、「元請け」から仕事をもらうため、直接のお客さんは「元請け」となる住宅会社となります。つまり、「元請け」の言う通りに家を建てることが優先され、次第に「施主」ではなく、「元請けの会社」が喜ぶ仕事をするようになっていく傾向にあります。力関係が元請けの住宅会社の方が強いため、「元請けの会社」がイエスといえばイエスになり、意見を言うことができなくなっていきます。結果として、注文住宅の現場では、様々な事情により、「施主」がトラブルに巻き込まれることが多いのが実情です。

3ー3:FC方式の工務店とは

FC方式の工務店とは、フランチャイズ方式をとって展開するハウスメーカーの「加盟店」として営業している工務店のことで、自社で商品開発などをせずに、加盟本部であるハウスメーカーの資材やノウハウを利用して家づくりを行なっている工務店のことを言います。

FC方式の工務店は、ハウスメーカーの名称を借りているものの、直接的な契約やアフターメンテナンスはそれぞれの工務店と結ぶこととなります。

つまり、ハウスメーカーの看板を借りているものの、契約先がそれぞれの「工務店」となる部分でハウスメーカーに直接依頼するのとは大きな違いがあります。

例えば、朝日ホーム(仮称)というFC展開している住宅会社があったとします。

朝日ホーム(仮称)は、全国的に認知されているブランド力があるハウスメーカーで、「夕日工務店」に朝日ホーム(仮称)の持つ資材とノウハウを提供し、かわりにFC加盟料金を「夕日工務店」から徴収し「朝日ホーム(仮称)」として看板を掲げ営業をして良いという許可を与えます。

これが、FC方式の工務店となります。

上記のケースでは、依頼主からすれば朝日ホーム(仮称)に依頼し、朝日ホーム(仮称)の家を建ててもらうことになりますが、実際は、本部である朝日ホーム(仮称)は関与せず、家づくりは全て「夕日工務店」が請け負う形で進められていきます。

契約先も朝日ホーム(仮称)の本部と締結するのではなく、看板を掲げる許可を受けた「夕日工務店」と結ぶこととなり、家を建ててからのアフター対応も「夕日工務店」が担当することになります。

この場合、万が一、契約先の「夕日工務店」が倒産してしまった場合においても、朝日ホーム(仮称)は関与することはありません。

つまり、朝日ホーム(仮称)の家であっても「夕日工務店」が倒産してしまうと十分なアフター対応を受けることができなくなってしまう恐れがあります。

以上のトラブルが実際に起こるかどうかは、もちろん、契約内容にもよります。ですが、FC型を採用している住宅会社ではそういったトラブルは起こりうるものだと思ってください。

この辺りを十分に理解していないと、後で大きなトラブルに巻き込まれることもあるので注意してください(FC型の詳細については、下記の緑枠内に用意したリンク先に詳しくまとめさせていただいているので、事前に確認していただくと良いと思います)。

FC方式を採用している具体的な住宅会社名をあげると、アイフルホーム、クレバリーホームなどが代表的です。

FC方式について、詳しくお知りになりたい方は下記リンク先の記事にまとめてありますので、参考にしてください。

>>>注文住宅の会社選びで失敗しないための、FC型のハウスメーカーに依頼する前に知っておきたい5つの注意点

4:工務店とハウスメーカーで建てる注文住宅の違いは何?

工務店とハウスメーカーで建てる注文住宅の違いは、家の価格だけではなく、そのまま家づくりにも如実(にょじつ)に現れます。

同じ注文住宅なのだから、「どちらに依頼しても変わらないのではないのか」と、思っていらっしゃる方もいるようですが、工務店とハウスメーカーの家づくりは根本的な家に対する考え方から、家づくりの姿勢、また完成する家に至るまで全く違うものとなるので注意してください。

ハウスメーカーの建てる注文住宅とは

ハウスメーカーの家づくりは、「デザインコンセプト型の注文住宅」のため、はじめから標準仕様などの形で「家の型」が用意されており、ある程度注文できる範囲も限定されていることが一般的です。

多くの場合、まずは、ハウスメーカーが提案する「暮らし方」や「家のデザイン」、それに「家の雰囲気」などから家づくりの「型」を選択し、ある程度限定された中で細かい調整をして家づくりを進めていきます。

ハウスメーカーの家づくりについて、詳しくは下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>ハウスメーカーに注文住宅を依頼する前に知っておきたい特徴と5つのポイント

工務店の建てる注文住宅とは

対して工務店の家づくりは、多くの場合は、工務店の社長がどんな家を好んでいるのかで、工務店ごとに家の特色(特徴)が決まります。

そして、ハウスメーカーのように、家づくりの型となるデザインコンセプトの標準仕様を用意していないことも多く、多くのケースで、ハウスメーカーが建てる注文住宅よりも、自由に住まいの設計を行うことができます(ハウスメーカーのように「型」を用意している工務店もあります)。

ただし、工務店ごとに家に対する考え方は大きく違うので注意が必要となります。

つまり、金儲けに走っている工務店もあれば、依頼主である施主の要望に出来るだけ応えようと熱心に家づくりに取り組んでいる工務店もあり、工務店ごとに家づくりに対する姿勢が大きく異なるということです。

そのうえ、それぞれの工務店がどんな家を建てているのかなどの情報も、あまり世間一般に公開されておらず、工務店と建てる注文住宅がどのような家になるのかが、ハウスメーカーの建てる注文住宅と比べると、広く一般的に知られていません。

工務店は、ハウスメーカーや設計事務所の建てる家と比べるとわかりにくいといった事情も重なり、工務店が家を建てていることを知らない方も中にはいらっしゃるほどです。

依頼先候補となる工務店が、どのような方向性の家づくりをしているのかは、工務店のトップである社長の意向に従っていることが多く、社長と話をすることで、それぞれの工務店で建てる注文住宅の特徴がわかりますので、工務店に注文住宅を依頼する前に、それぞれの工務店がどのような方向性の家づくりをしているのかをしっかりと確認する必要があります。

工務店の家づくりに共通しているのは、「建てやすさ(施工のしやすさ)」そして「建てた後のメンテナンスのしやすさ」を優先した家づくりをしているところです。

もちろん例外もありますが、一般的にはどの工務店も「デザイン」は苦手な傾向にあります。

工務店の建てる注文住宅は、個人によりフィットした注文住宅

デザインコンセプト型の規格型住宅をメインにしている工務店もありますが、多くの場合は、白紙の状態からプランを作成し家づくりを進めていきます。

また、規格型住宅をメインに扱っている場合でも、ハウスメーカーにはできないような、痒いところに手がとどく設計となっていることも多く見られるのが工務店の特徴と言えるでしょう。

つまり、ハウスメーカーは広く番人ウケする家づくりをしているのに対して、工務店はよりニッチな層を狙った家づくりをしているともいえます。

どちらかというと、尖った家づくりが得意なのが工務店の特徴と捉えることができると思います。

全体的に万人ウケし程よく個人にフィットするのがハウスメーカー、個人の好みによりフィットするのが工務店と置き換えて考えても良いと思います。

ユニクロでは出せないデザインやシルエット、フィット感でも、工務店なら、より、切り込んで尖ったデザインや象徴的なシルエット、フィット感を生み出せるといった形でしょうか。

ただ、工務店の主義主張がそのまま家づくりに色濃く現れるため、その分、好き嫌いなどの好みが別れる住まいとなることは多いです。

ちなみに、より個性が活きる家をのぞむ場合は、工務店ではなく、さらに細かい要望を通せる設計事務所へ依頼することになります。

>>>設計事務所(建築家)に注文住宅を依頼する前に知っておきたい依頼先の特徴と9つの注意点

依頼先に絶対解はない

たとえば、木造住宅には「在来軸組工法」と「枠組壁工法」がありますが、どちらの工法も優れている面もあれば、劣っている面もあり一長一短で、絶対的にどちらの工法がいいということは断言できません。

それは、「あなたが求めているものによります」としか言いようがないのです。

依頼先選びは家づくりの工法と同じように、ここに依頼すれば間違いの無い家を建てられるという絶対解はありません。

だからこそ、必ず、あなた自身がきちんと依頼先を選び、建てたい家を建てられるのかを確認してから契約する必要があります。

これは、工務店に限らず、ハウスメーカー、設計事務所、どの依頼先に注文住宅を依頼しても一緒です。

一般的に自由に設計できるイメージの高い、設計事務所(建築家)にしても、得意とする分野や住まい方、家づくりの進め方は依頼先によって違いますから、どこに依頼すると自分たちが本当に欲しい家を建てることができるのかを、依頼者側がしっかりと吟味した上で依頼する必要があります。

けれども、工務店で建てる家は、きちんと依頼先さえ選ぶことさえできれば、様々な価値観の人にフィットした、注文住宅を建てることができます。

いずれにせよ、工務店が建てる注文住宅はハウスメーカーの注文住宅と比べると、一般の方には家づくりの違いがわかりにくいと思います。

ハウスメーカーのように積極的に宣伝をしているわけでもありませんし、一般的にあまりオープンではなく、情報を取得する場所も限られているので、工務店選びには相当苦労すると思います。

工務店選びの際は、少しでも気になる家を建てている工務店を見つけたら、フットワーク軽く、アポイントを取り、話を聞き、直接情報を集めることを優先とすると、良い工務店に巡り会える可能性は高くなると思います。

即断即決はいけません。必ず数社巡り、比較し、時間をかけて決断をしてください。

インターネットを使えば、工務店から簡単にカタログ請求や見積もり依頼をすることもできますし、きっかけをつくることもできますので、インターネットを積極的に使い、比較し、十分に時間をかけて工務店を選んでいく姿勢が大切だと思います。

>>>無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ

※注文住宅での家づくりは「自由設計」とうたっていても、ある程度、「間取りの型」が決まっています。

家づくりは、キッチン、水回り、玄関、リビング、階段、寝室、それらをつなぐ廊下など住まいに必要な機能を持つ部屋は決まっており、それぞれの役割を持つ部屋を、どの場所に、どのように配置していくのかを選ぶことには変わりないからです。

家づくりは「立体パズル」を組んでいくようなものです。

それを究極的に簡易的にしたのが、ハウスメーカーの「標準仕様」と言われる家で、あとは各自のこだわりにより家の金額が大きく左右されることになります。

5:工務店にハウスメーカーが建てる注文住宅と同じ家を注文できる?

ハウスメーカーに依頼しても、工務店が建てるのだから、はじめから直接工務店に依頼したほうが早いのではないか・・・工務店に依頼したら、ハウスメーカーが建てる注文住宅と同じ家をより安く建てることができるのではないか・・・。

このような疑問が出てくるのは当然でしょう。

なぜならハウスメーカーに依頼しても、実際に工事を請け負い、家を建てるのは多くのケースで「下請けの工務店」ですし、理屈で考えれば、それならはじめから工務店に直接依頼したほうが、余計な中間マージン(中抜き)を取られなくなるので、安く建てられるのではないかと考えるのも、至極当然の話だと思うからです。

しかし、結論から言えば、工務店に直接依頼してハウスメーカーの家を建てることはできません。

理由は、ハウスメーカーの建てる家は「型式適合認定」による「型式認定工法」だからです。

型式認定工法が、どのようなものかについては下記の記事に詳しくまとめてありますので参考にしてください。

>>>型式認定工法って何?メリットとデメリットをわかりやすく説明します

端的に言えば、型式認定工法は特許のような性質を持っており、認定された工法や部材を使う場合は、認定を取得した住宅会社に依頼しないと建てることができないことになっています。

ちなみに、たとえ同じ設計、同じ図面を「A社」「B社」「C社」の3つの別の住宅会社に持っていっても、結果的にできる家や家の価格はそれぞれの会社で異なる結果になりますので、たとえ図面が同じでも、全く同じ家を建てることはできません。

同じレシピを用いても、同じ味の料理がつくれないのと同じように、やはり同じ図面を用いても、それぞれの持ちうる技術力の差などで同じ家を建てることはできないのです。

図面(設計図書)には書き起こせない部分で、つくり手がどれだけ、その家を理解しているのかは、それぞれ違うのです。

※余談ですが、あるハウスメーカーの担当者は、マクドナルドを見て非常に感銘を受けたと言います。

どこのお店も限りなく同じ品質で商品を提供できているからです。

つまり、良いか悪いか、家づくりの優劣ではありませんが、家づくりに対する考え方や大きな方向性がここに如実に現れているように思います。

できるだけ同じ品質の家を、誰でも、どこの場所でも建てられるようにする。この考え方が工業化住宅の行き着くところです。

かたや工務店は職人の技術力に依存する形になるので、その職人が建てる家を注文したいのであれば、その工務店に依頼するしかありません。なぜなら職人独自の技術であり、誰にも真似できないからです。

そういう意味では、工務店が建てる家は、非常に属人的(限られた人にしかできない)な要素が強いと言えるでしょう。

同じ注文住宅というカテゴリーで家を建て、家づくりをしているようでも、ハウスメーカーと工務店の家づくりの思想の根底にはそうした考え方の違いがあります。

6:工務店と設計事務所に注文住宅を依頼する違いを教えて?

また、工務店と設計事務所に依頼する意味の違いがわからないという方もいると思います。

なぜなら、設計事務所に依頼しても、家を建てるのは工務店だからです。

一般の方から見れば工務店も、設計事務所も同じように「自由設計の注文住宅」を売りにしており、いまいち違いがわかりづらいという理由もあります。

結論から言えば、工務店(元請け)で建てる家づくりと、設計事務所で建てる家づくりは全く違います。

なぜ、どのような部分で両者の家づくりは違うのか、具体的な理由は下記の通りです。

工務店と設計事務所で建てる注文住宅の特徴の違い

まず、同じ自由設計の注文住宅でも、家の性質として工務店はどちらかというと「住み心地」や、家を建てた後の「アフターメンテナンスのしやすさ」を優先した家づくりをする傾向があり、より現場での「施工のしやすさ」を重視したプランを策定する工務店が多い傾向にあります。

対して、同じ自由設計の注文住宅でも、設計事務所が建てる家の性質として「デザインを重視」した家づくりをする傾向があり、たとえ「現場で施工がしにくい設計」や「アフターメンテナンスがしにくい家」であっても、それを無理をしてでも図面に落とし込み工事を行い、現場で判断し家を建てていく傾向にあります。

もちろん、工務店であっても、デザインよりの工務店もありますが、全体的な傾向としては「住み心地」や「暮らしやすさ」それに「アフターメンテナンス」を重視した設計で、「施工のしやすさ」を優先したプランになります。

ここであげたのはあくまで全体的な「傾向」の話なので、例外はもちろんあるものと思ってください。

この2つの違いから生まれる家づくりは、完成後、数年の間に大きく変わっていきます。無理をしすぎたプランは、どこかに無理が生じ、耐久性(家の持ち)が悪くなるからです。

特に、デザインを重視しすぎてしまうと、家の寿命を極端に短くする「雨漏れ」や「内部結露」が生じやすい設計となり、木造の場合は木材を腐らせ、金物を錆びさせてしまいます。

つまり、雨仕舞いや結露の問題も踏まえて、きちんと対策を施したプランを計画しないと、綺麗なのはデザインだけで、中身は問題だらけの家になってしまう恐れがあるということです。

雨が多く高温多湿な日本の住環境において、住まいの雨漏れや内部結露は、家の寿命を左右する最も重要な点だと思ってください。

デザインを重視するほど構造的な欠陥が起こりやすくなる

一般的に、デザインが際立つ家ほど、図面が複雑になり、施工も難しくなる傾向にありますので、欠陥が起こりやすい家になりやすくなります。

たとえば高温多湿で雨の多い日本の住環境において、雨の侵入を防ぐ上でも「軒」は大事な役割を持ちます。

しかし、ここにデザインの観点を取り入れて、かっこいい外観デザインにしようとすると、まず「軒のない家」をつくることが選択肢に上がります。

多くのデザイナーズ住宅に見られるような「軒がない家」の場合、壁に直接雨が吹き付ける形になりますので、壁が汚れる問題が起こったり、雨仕舞いが悪く建物の中に雨が侵入しやすい家になってしまう問題が起きます。

実際、設計事務所の設計するデザイン住宅(または「デザイナーズハウス」とも)で、問題となる原因を探っていくと、多くの場合、雨漏れの問題であることが多く、それが深刻化すると、構造体を腐らせたり錆びさせたりして、すぐに住めない家になってしまいます。

実際、こうした問題は、設計事務所(建築家)に依頼して建てられた注文住宅で多く聞きます。

デザイン面だけが優先されてしまうと、「住まいの安全性」という、住まいにおいて最も重要かつ基本的な部分がないがしろになってしまう問題が起きやすくなってしまうのです。

家づくりを依頼する「建主」、理想を形にする「住宅会社」、実際に建物を形づくる「施工会社」、3つの思惑とバランスがちょうどいいくらいに、かみ合ってはじめていい家を建てることができるのです。

【工務店と設計事務所に依頼する家づくりの違い】

工務店:住み心地や、施工のしやすさ重視のプラン
設計事務所:デザイン重視で、こだわり重視のプラン

また、同じ図面を持っていっても、実際に施工を行う、住宅会社により完成する家が違うことは先ほどお話しした通りです。

同じレシピであろうが、その図面における理解の深さが、個々人により異なるため、結果として完成する家は違ってきます。

工務店と設計事務所の契約の違い

さらに、工務店と設計事務所では「契約の仕方」も違い、それに伴い現場での「家づくりの仕方」も異なってきます。

設計事務所は「設計管理業務委託契約」によって、家づくりを依頼する依頼者である「あなた」と直接、図面通りの家を建てるまで管理する契約を結ぶ形になります。

この契約により設計事務所は依頼した通りに家がつくられているのかを工程ごとにしっかりと確認し検査を行い、図面通り進められていない場合は現場で直接指導を行い、しっかりと図面通りに建ててもらうように働きかけます。

つまり、設計事務所に依頼した場合、工務店からすれば、直接のお客様は設計事務所にあたります。

これが、元請けの工務店に依頼した場合だと、直接のお客様は依頼主になります。

この違いがあり、これは家づくりを大きく左右することになります。

【工務店と設計事務所に依頼する家づくりの違い2】

元請けの工務店の意識:直接的なお客様は依頼主(施主であるあなた)
設計事務所に依頼した場合の「工務店」の意識:直接的なお客様は設計事務所。基本的に設計事務所の言った通りの施工をする。

【工務店と設計事務所に依頼する家づくりの「契約先」の違い】

工務店に依頼した場合:契約先は1社。工事請負契約は「工務店」と「あなた」の間で行うのみ
設計事務所に依頼した場合:契約は2社。設計事務所と「設計・管理」の契約を結び、工務店とは別に「工事請負契約」を結ぶ必要がある。

設計事務所に依頼すると、工務店にとっての直接的なお客様は設計事務所になる

設計事務所を通すと、設計事務所の目を見て仕事をするようになるので、工事がしにくく建ててから何か問題が起きそうでも、図面通りにできるだけ正確につくることを優先とします。

どんなに工務店が、この工事は無理がある、後から問題が出やすいとわかっていても、基本的には設計事務所の言った通りに施工します。

一方で、工務店に直接依頼すると、直接、依頼主を見て仕事をするので、施工のしやすさや、耐久性をきちんと考えて、建ててから問題が出にくい家にするために、施工のしやすさを重視して判断するようになります。

誰と契約するかによって関係性が変わる

もちろん、設計事務所に依頼した場合でも依頼主(あなた)と工務店の間で、工事をお願いするにあたって「工事請負契約」を結び、工務店に家を建ててもらうことに変わりありません。

保証やアフターも工事を担当した工務店が引き受ける形になります。

設計事務所の仕事は、設計と、しっかりと図面通りにきちんと工事が進められているか、確認作業となる工事の管理をすることだからです。

設計事務所の仕事・・・「設計」と「工事管理」。設計事務所では「工事」は行わない。

どちらに依頼するのかは、完全に家に対する思いやこだわり、どのような家を建てたいのかなどによって変わってくるかと思いますが、誰と契約するかによって関係性が変わるという「違い」を覚えておくと依頼先を見つけやすいと思います。

※設計事務所に依頼する際に知っておきたいメリットやデメリットなどについては下記リンク先の記事を参考にしてください。設計事務所に依頼することの家づくりの進め方の違いや、依頼先探しについてなど参考にしていただけると思います。

>>>設計事務所(建築家)に注文住宅を依頼する前に知っておきたい依頼先の特徴と9つの注意点

ちなみに家づくりの依頼先には、大手ハウスメーカー、ローコストメーカー、工務店、設計事務所とありますが、依頼先ごとの集客の仕方には特徴があります。

依頼先ごとの集客の仕方の傾向は、概ね下記の通りとなり、どんな家を建てたいのかから、どこに依頼すればいいのかの依頼先探しの参考になります。覚えておくといいと思います。

【住宅会社ごとの集客の特徴】

・大手ハウスメーカー:気密性や断熱性など【家の性能などの特徴】
・ローコストメーカー:手頃な価格で手が届く【家の価格の安さ】
・工務店:職人の手仕事など【技術力や細部にまでこだわった家づくり】
・設計事務所(建築家):他とは違うカッコイイ【住宅デザイン】

もちろん、ここでお話ししているのは、それぞれの依頼先の集客の仕方の特徴や傾向の話になります。

あくまで、それぞれの枠組みにおいての、大枠での集客の仕方の傾向の話であり、これを信じて、依頼先を探し依頼したからといって、実際に建てられる家がその通りの家なのかは、それぞれの住宅会社次第ということは忘れてはなりません。

つまり、どんな時も例外があるということを忘れてないでください。

例えば工務店に依頼しているのに、住宅デザイン重視の家づくりをする工務店もありますし、設計事務所に依頼しているのに、付き合いのある職人の技術力で細部にまでこだわった家づくりをされている設計事務所もあったりと、一般的な傾向としての事実と乖離しているケースもありますので依頼先は慎重に選ぶようにしてください。

依頼先探しはカタログを請求することからはじめると良いと思います。

その際にカタログで見ておきたいこと、どのようにカタログを使って家づくりを進めるのかについては下記リンク先の記事にまとめてありますので、参考にしてください。

>>>無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ

7:工務店に注文住宅を依頼するメリット

工務店に家づくりを依頼する最大のメリットは、あらゆる依頼先の中でもっとも注文住宅の価格が安い傾向にあり、予算次第でメリハリをつけた、無駄のない注文住宅を建てられる部分にあると言ってよいでしょう。

工務店では、ハウスメーカーのような「ブランド力のある家」を建てることはできませんが、バランスのとれた、品質のいい家づくりをしてくれる住宅会社が数多く存在します。

そこで、ここでは、工務店に依頼すると、どのようなメリットがある注文住宅を建てられるのかについて話していきたいと思います。

【工務店に注文住宅を依頼するメリット】

1:家を安く建てられる期待が高い
2:品質が高くて価格が安い家を建てられる可能性がある
3:経営者と直接話ができる
4:コミュニケーションが取りやすくフットワークが軽い
5:家づくりに対して柔軟に対応してくれやすい
6:より欲求に応えた家を建てられやすい

なお、より工務店に注文住宅を依頼するメリットがわかりやすいように、ここでは、主にハウスメーカーで建てる注文住宅と比較した際の家の違いについてお話ししてきます。

※工務店と一括りにしても、家づくりに対する考え方や姿勢、技術力に至るまで、様々な工務店があるので依頼先をきちんと選ぶ必要があります。

いい工務店の選び方については、このまま読み進めていただければ、まとめられていますので参考にしてください。

メリット1:家を安く建てられる期待が高い

一般的な工務店はハウスメーカーのように広告宣伝などの営業経費に、多額のお金を計上していないので、ハウスメーカーと比べると家を安く建てられる期待が高いです。

※ただし、工務店によっては材料費や人件費(労務費)に多くの予算を割いているところもあり、結果的にあまり変わらないか、それ以上費用がかかることもあります。

たとえば、水澤工務店などは、和風の品質の良い家を建てることで有名ですが、坪単価は120万円以上かかることが一般的です。

また、工務店によっては、「工事」は自社で行うものの「設計」は外部に委託している会社もあり、「設計」と「施工」を自社で担当している工務店は、価格に反映され、その分、家を安く建てられる工務店が多い傾向にありますが、これも一律でそうだとは言えず、それぞれの工務店によって違いケースバイケースです。

メリット2:品質が高くて価格が安い家を建てられる可能性がある

工務店の中には、驚くほど素晴らしい仕事をする工務店もあります。

特に、腕のいい建築士と技術力のある大工を抱えている工務店は、どこの工務店にも負けない、自分たちのできうる力で、最高にいい家を建てようという意識が強い工務店が多い傾向があります。

そうした工務店を発掘し家づくりを依頼することができれば、設計事務所顔負けの「デザイン」と家の「安全性」のバランスが取れた家づくりを期待することができます。

国内における工務店の数は非常に多いですが、「運」よく優良な工務店に出会えると、ハウスメーカーや設計事務所に依頼した際の家よりも、安さと品質を兼ね備えた注文住宅を建てることができます。

※依頼先探しはカタログを比較して決める方法もあります。

下記リンク先では一括して複数の住宅会社から資料請求をかけられますので家づくりを検討し始めたら一度利用してみるといいと思います。

>>>HOME’Sで住宅カタログを徹底比較<無料>

メリット3:経営者と直接話ができる

工務店に注文住宅を依頼する大きなメリットの一つは、経営者と直接話ができ、経営者に家づくりに対する考えや思いを直接きけることだと思います。

工務店は、ハウスメーカーのように全国に大きく展開している住宅会社ではなく、地域に深く根付いて小さな規模で経営している住宅会社がほとんどですから、経営者の考え方がそのまま家の形になっており、それぞれの工務店が考える家づくりに直結しているため話をすることでどんな家を建ててくれるのかがある程度ハッキリします。

例えば、経営者が「家の性能はそこそこでよい」と捉えており、それよりも見た目重視で、より派手なデザインを好んでいた場合は、その考えが、そのまま「その工務店で建てる注文住宅」に反映されることになります。

経営者が直接見つけてきた素材を使って、家を建てている工務店などがまさにそれに当たります。

経営者が考える方針を貫いた家こそが一番の家づくりだと考えており、そうした家を建てたい、もしくは建てて欲しい、自分たちの建てる家はこうした家だとはっきりと示している工務店もあり、多くの場合は、その特徴を全面に打ち出して集客をしています。

つまり、工務店で注文住宅を建てる大きなメリットの一つは、経営者との距離が近く、経営者から直接家に対する姿勢や思い、こだわりを聞く機会を設けることができるということだと思います。

メリット4:コミュニケーションが取りやすくフットワークが軽い

また、地域密着型の工務店に注文住宅を依頼するメリットは、心理的にも物理的にも距離が近いということもあげることができます。

地域に根ざして営業している中小工務店は、自社で対応できる範囲内のエリアを限定して営業しているため、ほとんどのケースで家に不具合が生じたら工務店に連絡すれば、電話一本ですぐに駆けつけてくれます。

そうした安心感は注文住宅を建てて住む者にとって心強く、「住まいの安全」という意味で、何が起きても安心して生活できるという安心感を得ることができると思います。

さらに、地元密着型の比較的小規模で営業している工務店は、地域の評判を非常に気にしますので、家を建てる前から、建てた後のアフターフォローも比較的丁寧にあたたかい気持ちでしてくれる工務店が多いです。

メリット5:家づくりに対して柔軟に対応してくれやすい

ハウスメーカーとの家づくりでは、注文住宅で対応できる幅には限界がありますが、工務店に注文住宅を依頼すると案外柔軟に対応してくれたりします。

もちろん、どこまで対応してくれるのかはそれぞれの工務店によって違うため注意が必要となります。

ハウスメーカーとの注文住宅は、「あらかじめ用意された家の企画」に対して、自分たちの生活をあてはめていくような形で家づくりが進められていきますが、工務店で建てる注文住宅はどちらかというと「自分たちの暮らし」を、家にあてはめて家づくりを進めていきます。

そのため、より家に対して強いこだわりを求めている方は、ハウスメーカーに注文住宅を依頼するよりも、工務店に注文住宅を依頼した方が痒いところまで手の届く家を建てられるかと思います。

※もちろん一般論であり、ここでお話しした内容が当てはまらない工務店もあります。

メリット6:より欲求に応えた家を建てられやすい

私の感覚では、工務店が建てる家は、ハウスメーカーのように100人に聞いたら、80人の方がいいと答えるような家を目指しているのではなく、100人に聞いたら20人くらいの方がいいというような家を建てている傾向があるように思います。

工務店が建てる注文住宅は、ハウスメーカーのように多くの人に受け入れられる注文住宅ではなく、より限られた一部の人にとって、価値を感じてもらえるように工夫された注文住宅を建てているように感じます。

例えば、「健康住宅」や「自然素材を使った家」などがいい例です。

これらは関心のない人には、全く響かない家づくりとなりますが、これらに関心を寄せて、尖ったコンセプトを家づくりのテーマにしている方にとっては、非常にツボにハマる家づくりが体験できるでしょう。

つまりハウスメーカーの建てる注文住宅が、どこか万人ウケを狙った当たり障りのない家だとすれば、工務店が建てる家はどこか尖っていて象徴的な家づくりをしており、他には負けない何かを突出している家づくりをしているように思います。

8:工務店に注文住宅を依頼するデメリット

工務店に注文住宅を依頼するメリットがある一方で、やはり工務店に注文住宅を依頼するデメリットもあります。

工務店に注文住宅を依頼する最大のデメリットは、工務店によって家づくりの方針がバラバラで、ハウスメーカーと比べて、どのような家を建ててくれるのかわかりにくい上に、信頼できる工務店探しが難しいということだと思います。

ここから先は、そんな工務店に依頼するデメリットについて詳しくお話ししていこうと思います。

【工務店に注文住宅を依頼するデメリット】

1:工務店により家づくりのセンスはバラバラ
2:3つの依頼先の中で一番慎重に選ぶ必要がある
3:そもそも情報があまりオープンになっていない
4:家のデザインは期待できないことが多い
5:経営状態が不安定
6:家の完成イメージが湧きにくい
7:提案力に期待できないことが多い
8:ヒアリングや会話が上手でない

デメリット1:工務店により家づくりのセンスがバラバラ

工務店に注文住宅を依頼する最大のデメリットは、依頼先の工務店によって技術力や対応力、施工力などにかなりのばらつきがあり、家づくりのセンスもバラバラでハウスメーカーのように一定の水準が担保されているわけではなく、一般の方には、依頼先候補となる工務店で本当に希望の家を建てられるのかがわかりづらい点があげられると思います。

工務店によって、家に対する考え方や住まいに対しての洞察が大きく異なるからです。

つまり、依頼する工務店によって、家づくりや住まいに対しての「思想」や、「理想的な家とは何か」など家を建てる上で大事となる、根本的な「理想とする住まいの考え方」は違い、それが業界にあまり精通していない、一般の方には見えにくい部分があり、本当に希望する家を建てることができるのかが工務店との家づくりではわかりにくいのです。

家づくりは、どこに依頼しても少なからず依頼先の住宅会社の家づくりに対する「思想」に引っ張られる形で話が進んでいきます。

だからこそ、家に対しての考え方や住まい方などなかなか表には出てこない部分での「思想」が非常に大事になってきます。

「家づくりの方向性」や、「家のセンス」は住まいを形作る上で非常に大事な部分になりますが、それが一般の方には見えにくく、それぞれの工務店で大きく異なることもあり、深い霧の中を手探りで歩くような思いをする方も少なくありません。

・工務店の建てたい家になる可能性も

センスの違いを個性としてみることもできますが、工務店のなかには、個性と表現するにはいささか乱暴な家づくりをする工務店があるのも事実です。

例えば、工務店の中には非常に頑固な家づくりをする住宅会社もあり、その家づくりこそが「絶対的に正しい」という頑固な考え方をしており、家づくりに対して何か意見をいおうものなら屁理屈をこねて全く意見を聞き入れてくれない工務店もあります。

そうした意味でも、工務店選びを間違えてしまうと、自分たちの建てたい家ではなく、工務店が建てたい家になってしまう可能性もあります。

つまり、一般的にハウスメーカーよりも自由に設計できることが工務店に注文住宅を依頼するメリットの一つですが、依頼先の工務店によっては、工務店主導の設計で自由度がほとんどない工務店もあるということは考慮しなければなりません。

デメリット2:工務店の当たり外れが激しく依頼先を慎重に選ぶ必要がある

中小工務店は日本に数多く存在する上に、それぞれの工務店ごとに施工エリアが限られているため、その中で良い工務店に出会えるのかは「運」が必要になります。

語弊を恐れずに言えば、工務店探しは宝探しのようなものであり、家を建てるエリアによっては「いい工務店」に出会える確率は、もしかすると非常に少ないかもしれないという「運任せ」になってしまうデメリットがあります。

注文住宅の依頼先には、ハウスメーカー、工務店(建設会社)、設計事務所(建築家)とありますが、依頼先選びの中で、最も慎重に選ばざるを得ないのが、工務店との家づくりだと思います。

デメリット3:そもそも工務店の情報があまりオープンになっていない

ハウスメーカーや設計事務所は、雑誌などでたびたび紹介されていたり、比較的情報がオープンになっていて、どんな家を建ててくれるのかが分かりやすい傾向があります。

名の通った住宅雑誌を見ればハウスメーカーの特集は組まれていますし、業界誌をひらけば設計事務所や建築家の建てる家もたくさん紹介されておりメディアに対してオープンになっているからです。

一方で、工務店は情報が情報が十分に開示されているとは言えず、きっかけとなるものが新聞の折込チラシ程度のケースもあったりと、極めて閉鎖的であることが多いので、依頼先を探そうにもなかなか難しく、はたから見て、どんな特徴のある家を建ててくれるのか分かりづらい傾向にあります。

実際、工務店探しは、ハウスメーカー以上に、依頼先の特徴が分かりづらく、アタリをつけて探していかなくてはならないというデメリットがあります。

工務店の情報は入手したくても、入手するには手間がかかってしまうのが依頼先候補となる工務店を選ぶ上での大きなデメリットになるかと思います。

工務店は情報を入手できる場所が限られているため、依頼先探しから、実際に家を建てるまでの期間は長くなる傾向にあるように思います。

※ホームページの情報も参考にできますが、工務店によってはあまり参考にならない場合もあります。それよりもその工務店で実際に建てた人の感想を聞いた方が工務店探しの参考になるかと思います。

デメリット4:家のデザインは期待できないことが多い

工務店はどちらかというと「デザイン」よりも「現場での施工」のしやすさや、建ててからの「メンテナンス」のしやすさを重視した設計になることが多いです。

これは、工務店は「表面的に美しく見える設計」よりも「家を建てて守る」ことを重視しているためです。

家の「デザイン」を最も重視している方には、工務店で家を建てるには、物足りない側面もあるかもしれません。

また、工務店によっては、どこにでもあるような特徴のないデザインの家しか建てられないこともあります。

デメリット5:経営状態が不安定

工務店はハウスメーカーと比べると経営状態が非常に不安定です。

依頼先工務店がどんなに素晴らしい家を建てていようと、無理な経営をしているようだと今の世の中、生き残ることは非常に難しいと言えるでしょう。

家を建てた後に依頼先の工務店が倒産してしまった場合、十分なアフターサービスが受けられなくなってしまいます。

また、依頼先の工務店とは、家を建ててからも数十年に渡り末長くお付き合いをしていく関係にあるので、今は経営が安定しており問題がなかったとしても、この先、何らかの拍子に経営が傾いてしまうかもしれないという不安は常に付きまとうデメリットがあるかと思います。

デメリット6:家の完成イメージが湧きにくい

工務店によっては、モデルハウスを所持しているところもありますが、基本的にはモデルハウスはもちろん、住宅展示場にもモデルとなる家を出展していない工務店が多いです。

そのため、何となく家を建てた後のイメージを確認できるハウスメーカーと違い、家の完成イメージが湧きにくいデメリットがあります。

もちろん、最近では工務店が出展している住宅展示場もあります。ただし、多くの工務店では、モデルハウスのかわりに定期的に「オープンハウス」や「見学会」などの機会を設け、実際に建てられた家を内覧できるような機会をつくっています。

デメリット7:提案力に期待できないことが多い

打ち合わせをすれば工務店からプランの提案、素材の提案などがされますが、工務店は、設計段階での提案力が乏しいケースが多いです。

実際これから家づくりをしようという方にとっては、何が何だかわからないことだらけなので、家づくりの現場で、提案力に期待することも多々あるかと思いますが、工務店との家づくりでは、経験上、提案力にあまり期待できないことが多いです。

提案力がないだけならまだいいものの、ひどいところでは要望を無視して工務店の都合で、どんどん話が進められていってしまうこともあります。

工務店で注文住宅を建てる場合は、ある程度、下地となる住宅建築知識が求められるケースも多く、住宅建築に対しての最低限の知識は勉強しておく必要があります。

デメリット8:ヒアリングや会話が上手でない

工務店の担当者は、社長も含め、職人気質な方が多いです。

そのため、言葉で伝えるのが上手でない工務店の担当者の方も実際、数多くいらっしゃいます。

家づくりを専門としている私でさえ、なかなか、こちらの意図が思うように伝わらず、思った通りに形にできないといった問題も多々発生します。

もちろん、全ての工務店がそうではありませんが、一般的に工務店はヒアリング(話を聞き出す能力)が上手ではなく、さらに、伝えたい意図を正確に汲み取ってもらうことができないデメリットがあることを承知して依頼するべきだと思います。

しっかりと、あなたが建てたい家はどんな家なのかを言葉で説明できるようにしておかないとなりません。

※言葉だけで理想となる家を伝えるのは正直限界があります。その際は、写真などの切り抜きを使ってまとめたノートを持参すると良いと思います。

ノートのまとめ方や、つくり方については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ

9:工務店に注文住宅を依頼する注意点

つづいて工務店に依頼する上での注意点についてお話ししていきます。

工務店に依頼するデメリットにも書きましたが、地域に根ざしている比較的小規模で運営している工務店は当たり外れが多い特徴があるからです。

さらに、ハウスメーカーと違って、それぞれの工務店がどのような家を建てているのか等の情報もオープンではないことも多いので、ハウスメーカー選びとは違った視点で、様々なことに注意しながら依頼先を選ぶ必要があります。

工務店に依頼する際は主に下記の点に注意して依頼先を選ぶようにしてください。

【工務店に注文住宅を依頼する際の注意点】

1:工務店の家づくりに対する姿勢や意識をしっかりと見る
2:過去に建てられた家をみる
3:必ず複数の工務店を比較する
4:コスト計算が大雑把な工務店が多い
5:社歴は15年以上が目安
6:必ず経営状態を確認する
7:雰囲気重視の工務店はやめたほうが無難
8:住宅の進歩に追いついていない工務店もある
9:保証やアフターをしっかりと確認する
10:急激に拡大している会社は要注意
11:着工棟数で勝負している工務店は要注意
12:値段で勝負している工務店は警戒が必要
13:必ず社長に話を聞く
14:現場の統率力を見る必要がある

※より良い工務店に出会えるように、ここでは少し多めに工務店に依頼する際の注意点を記載します。

注意点1:工務店の家づくりに対する姿勢や意識をしっかりと見る

工務店を選ぶ際は、まず何よりも、工務店の家づくりに対する姿勢を見てください。

家づくりの姿勢を見るためには家をつくる人と話をするのが一番です。

例えば、地域に根ざしている工務店では社長と直接話すことができます。

「社長の家づくりの考え=工務店の家づくり」となることがほとんどですので、しっかりと社長と話して家づくりの姿勢を見てきいて確かめて、相性を判断することが大切です。

そして、それぞれの工務店における「家づくりの考え」や「思い」などをしっかりと、理解してから依頼をするようにしてください。

注意点2:過去に建てられた家をみる

依頼先となる工務店を検討する際は、必ずその工務店で過去建てられた「実物の家」を目で見て確認するようにしてください。

過去に建てられた家を確認せずに家づくりを進めることはもちろんいけませんが、「写真判断」でもいけません。

写真は見せたい部分や、いい部分だけしか切り取らないからです。

そして、できれば、依頼先候補の工務店で建てられた家の持ち主に直接インタビューすると、なお良いと思います。

実際のところ、その工務店が建てる家はどうなのか、率直な意見が聞けるからです。

できるなら、建てた直後の家、建ててから数年経った家、建ててから10年以上たった家の3つの持ち主にインタビューするとよりいいと思います。家を建ててからの工務店の対応や、家を建てる時に苦労した点などについて訊くとよりよい参考となる意見をもらえると思います。

注意点3:必ず複数の工務店を比較する

工務店選びの際は、どんなにいい工務店だと判断しても一社見ただけで決めることをせず、必ず複数の工務店を比較してください。

ハウスメーカーに依頼する際も同様のことが言えますが、本当に建てたい家を建てられるかどうかを、たった一社で判断するのは難しすぎるからです。

また、相見積もりを取って、より安い住宅会社への依頼を検討することも大事だとは思いますが、工務店選びの際は、それよりも、あなたの「建てたい家を建てることができるのか」という本質的な部分での「相性」を、家の価格以上に注意深く見て判断してください。

工務店はハウスメーカーとの家づくりと違い、ほとんどの場合、「値引き」を前提にして見積もりを作成していません。

相見積もりをして他の工務店と競合したからといって、積極的な値引きを行う工務店はむしろ警戒する必要があります。

※そもそも工務店が建てる家は、その工務店が建てる独自の家であるはずです。あなたの建てたい家を建ててくれる工務店を選んで、相見積もりを取り比較しているわけですから、簡単に家の価格で競合することはできないはずです。

・工務店の比較のコツ

工務店を比較する際は下記の3つの情報源を参考にするといいと思います。

【工務店の比較のコツ】

1:ホームページを見る
2:工務店の雰囲気を見る
3:実際に建てた人の意見を聞く
4:カタログまたはパンフレットを見る

例えば、工務店の中にはホームページを作ったままで、そのまま放置している住宅会社もあります。

ネット全盛期の今の時代、工務店からすれば自社の情報を積極的に発信できる媒体は、自社のホームページやブログなどになりますから、自社の家を販売する上で自ずと力を入れなければならない仕事の一つになります。

例えば、あまり情報発信に積極的ではない工務店は、積極的に発信しなくても地元での評判が高く、建てた人の評判や紹介などの口コミで顧客が集まっているのか、または家づくりにあまり積極的ではないのかもしれないという仮説を立てることができます。

仮説を立て想像を巡らせることはできても、ホームページだけではいい工務店かどうか判断できないですから実際に工務店に足を運び、話を聞きに行くことも非常に大事です。

実際に工務店に行くと、そこで働いている人はどんな人なのか、社長はどのような考え方で家づくりと関わっているのか、社内の雰囲気はどうかなどを肌で感じることができますので、工務店を比較する際の重要な情報源となります。

さらに、実際にそこの工務店で建てた人に話を聞けば、率直な話を聞けることでしょう。

あとは、カタログやパンフレットがあるようでしたら、請求して比較してみるのもいいと思います。

※カタログに関しては下記リンク先から、複数の住宅会社に一括して無料でカタログ請求をかけることができますのでこうしたサービスを積極的に活用して家づくりを進めていくといいと思います。

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注意点4:コスト計算が大雑把な工務店が多い

一般の方にはあまり知られていませんが、工務店によって見積もりの書式は違います。

また、見積書には法律などで定められた形式がないため、それぞれの工務店で独自の書き方をしていることが多くのケースで散見されます。

なかでも注意が必要となるのは、見積書に記載されている工事単価が「一式」でまとめられているケースです。

そのような見積書、いわゆる「一式見積書」だと「一式」と表示されている工事単価に何が含まれて「一式」なのかがわからず、後から家を建てるために必要となる費用が別途発生し、上乗せされる可能性があります。

工務店の見積書を確認する際は、どんなときも必ず工事単価が記載されている「明細」を記した見積書の提示を求めてください。

工務店は想像している以上に、見積もりの出し方が甘く、大雑把なところが多いので注意してください。

注意点5:社歴は10年から15年以上が目安

あまり社歴は関係ないと思われている方も多いと思いますが、工務店を選ぶ上で、社歴は思いのほか大事です。

なぜなら、社歴が工務店そのものへの信用や、安定経営の一つの目安となることが多いからです。

例えば、家は建築後、大体5年くらい経った頃から、建てた当初は問題なかった部分での痛みや不具合が表に出始めますから、そのタイミングではじめて家を建ててからのアフターメンテナンスが必要となるケースが多くなります。

すると、創業から5年が経過すると、施工が悪い工務店ではアフターメンテナンスによって振り回され、人出も足らなくなり、次第に経営が苦しくなってきます。

つまり、社歴が10年になると一山超えたことになるので、ある程度の信用と信頼につながると思います。

社歴が15年あれば、なお良いでしょう。

※地域の工務店は比較的少人数で経営しているところがほとんどですが、少ない人数で間取りや外観・内観の提案、設計、積算監理、施工監理、工程管理、職人監理、アフターサービスを回しています。

実際ほとんどの工務店で、営業4人、設計3人、工事3人、アフター対応1人、事務1人といった形で配置しているケースが多いです。

細かい計算は省略しますが、上記のケースの場合、営業一人につき年間5棟から6棟くらいが適正といった形になります(上記のケースの場合年間20棟から24棟くらい)。

少ない人数で会社を回している中、アフターサービスに振り回されるようになると、ただでさえ忙しい日々の仕事が回らなくなり、次第に無理が生じてくることになります。

注意点6:必ず経営状態を確認する

工務店に依頼するときは、必ず財務状況を確認してください。

そのまま、財務状況を教えてくれと言われても教えてくれるものではありませんが、例えば、現在進行中の建築現場で、下請けの業者にきちんと期限通りにお金が振り込まれているのか等を聞くことでも工務店の状況は確認することができます。

催促しないと振り込まれない状態になっていたり、お金まわりが悪いと答えた場合は危険信号だと思ってください。

工務店の中には経営状態が思わしくないところでも、無理して受注して家づくりを進めている会社もあります。

資金が回らないと工事が途中で止まることもあり、それは現実に起こりうることだということを強く意識してください。

また、工務店の中には家を建てた後に何らかの欠陥が見つかっても、アフターメンテナンスとして修理のための費用を割くことができないほど、経営が苦しい状態で営業している工務店もありますので注意してください。

家は建ててからも点検やメンテナンスを繰り返し、状態を確認しながら付き合っていく必要があります。

ですから、依頼先の工務店が倒産してしまうと、十分なアフターサービスを受けられなくなってしまいます。

十分なアフターやメンテナンスを受けられないと、家の寿命が短くなるほか、本来は必要のない余計な費用がかかってしまいますので、工務店に依頼する場合、経営状態は必ず確認する必要があります。

注意点7:雰囲気重視の工務店はやめたほうが無難

例えば「自然素材の家」とうたいながら、見えないところでは、「新建材」を大量に使って家を建てている住宅会社もあります。

また、明確なエビデンスがないまま「健康住宅」とうたう工務店も日本全国数多くありますが、それが本当に「健康住宅」であるのか根拠がないまま、言葉だけを信じて雰囲気だけに流されると家づくりを失敗する可能性は高いと思います。

何をもって「健康」なのか、客寄せの「キャッチコピー」などではなく本当に隅々まで「健康」が考えられて建てられているのか、明確なエビデンスは用意されているのかなどはしっかり見て、疑ってかかるべきだと思います。

また、ハウスメーカーのように「ライフスタイル」や「住まい方」を提案することは悪いこととは言いませんが、工務店が得意とする「家づくりに対する技術面」を押し出すのではなく、「雰囲気」を主体として提案してくるような工務店の場合は、注意して依頼先を選ぶ必要があるように思います。

【依頼先ごとの集客の仕方の違い】

実態とは異なるケースはあるものの、依頼先によって、概ね下記のような言葉で集約をしていることは覚えておいて損はないと思います。

・大手ハウスメーカー:気密性や断熱性など【家の性能などの特徴】
・ローコストメーカー:手頃な価格で手が届く【家の価格の安さ】
・工務店:職人の手仕事など【細部にまでこだわった家づくり】
・設計事務所(建築家):他とは違うカッコイイ【住宅デザイン】

注意点8:住宅の進歩に追いついていない工務店もある

住宅の技術、法令などは日々更新されています。

工務店の中には住宅の進歩に追いついていないところもあり、いわゆる情報をアップデートせずに営業している工務店もあるので、注意してください。

注意点9:保証やアフターをしっかりと確認する

工務店との契約前には、必ず、「保証」や「アフターの内容」のすり合わせをし、しっかりと確認してください。

両者の間にギャップがあると、後でトラブルがおきかねません。

特にハウスメーカーと比較している場合だと、相互の認識に違いが生まれていることもあり注意が必要で、工務店はハウスメーカーのように保証やアフターが充実していないことがほとんどだということを理解しておく必要があります(なかには保証やアフターにも力を入れている工務店もあります)。

また、工務店に依頼する場合は、「住宅完成保証制度」に登録しているのかもきちんと確認してください。

本来であれば、あってはならないことですが「住宅完成保証制度」に登録していると、万が一、工事の途中で工務店が倒産してしまっても、代わりの業者が引き継いでくれるので安心して依頼することができます。

一般的な工務店の保証期間は品確法で定められた10年で設定されていることが多く、ハウスメーカーの保証期間と比べると短い傾向にあるので、工務店に依頼する上で、こうしたチェックもやはり必要となると思います。

注意点10:急激に拡大している会社は要注意

工務店に限りませんが、急激に拡大している住宅会社は警戒すべきだと思います。

企業の実態(中身)が成長に追いつかず、会社の規模に現場が追いついていないことが多いためです。

注意点11:着工棟数で勝負している工務店は要注意

闇雲に「数」をさばきにいっている工務店は、経験上あまり信用しない方がいいと思います。

「数」を追っている場合、「質」より「量」を重要視している傾向があり、数を追わなくてはならないそれなりの理由があるからです。

また「数」を追っている場合、ハウスメーカーと違って、工務店の体制だと、どこかに負担がかかり丁寧な工事ができなくなってしまいます。

無計画で「数」を追っている工務店だと、現場で働く大工のローテーションが成り立たないため、どこかで無理が生じてしまうのです。

もちろん人員がきちんと確保されており、きちんとした体勢を整えている場合は別です。

※着工棟数が多い工務店の方が知名度が高いですが、着工棟数が多いからといっていい仕事をする工務店とは限りません。

大事なのは知名度ではなく「いい家を建ててくれるのか」です。

依頼先を選ぶときは、そうした、表面的な数字や現象に惑わされず、より本質的な部分に目を向けてください。

注意点12:値段で勝負している工務店は警戒が必要

ほとんどの工務店では、ハウスメーカーのように大幅な値引きは期待できません。

ハウスメーカーのように値引きをされることを前提に見積もりをつくっておらず、きちんとしたロジックに基づいて見積書を作成しているからです。

価格勝負になっており、あからさまな値引きをして契約を迫ろうとする工務店は、裏に何か後ろめたいような事実を隠している可能性があるので警戒する必要があります。

工務店は適切な利益が上がっていないと、建てた家を守ることができないので適切な利益は必ず確保しなければならないのです。

注意点13:必ず社長に直接話を聞く

工務店の家づくりを決めているのは、トップである社長です。

社長が家に求めているものによって、その工務店で建てられる家は大きく左右されることになるので、社長がどんな人物なのかを知ることは非常に大事になります。

注意点14:現場の統率力を見る必要がある

建物の骨組み部分(建て方工事)は、依頼先工務店が担当しますが、依頼先の工務店が全ての工事を担当するわけではありません。

家の土台をおく基礎工事や水廻り設備、各種配線、電気工事などは別の専門業者が担当することになります。

その際、きちんと現場を仕切れるのか、現場の統率力が問題となることも多いので、注意して確認すべき内容の一つだと思います。

※その他、注意点などについては、下記リンク先の「契約前にいい工務店をチェックするポイント」をご覧ください。

>>>工務店に注文住宅を依頼する前に知っておきたい特徴と、いい工務店を見分ける18のチェックポイント

10:工務店の保証とメンテナンスについて

いい工務店を見つけるために、次にお伝えしたいのは、工務店の保証とメンテナンスについてですが、一般的な大手ハウスメーカーの30年保証と比べると期間が短いことがほとんどです。

具体的には法律(品確法)で定められた保証期間「10年」で設定している会社が多くなっています。

ただし法律(品確法)により保証期間の延長は可能です。

保証期間の延長には定期的な「点検」や「補修」などの条件付きとなりますが、20年まで延長することが可能とされています。

保証内容が充実している工務店も

前項の工務店のデメリットや注意点で、工務店選びは難しく、良くも悪くも玉石混合入り混じっていると書きましたが、「保証内容」や「アフター内容」も工務店により様々あります。

実際、工務店のなかには、ハウスメーカーよりも内容が充実している工務店もあります。

また、多くの中小工務店はエリアを限定して営業しているため、地元の評判を気にしますので、ちょっとした不具合でも、きちんと対応してくれるところが多くあり、この辺りは本当に様々ですので必ず確認するようにしてください。

保証期間について

工務店選びの際の保証について、みるべきポイントについてですが、「設備関係」であれば、およそ「10年以上の保証」があれば十分だと思います。

ただし、「外装関係」は「10年から15年」の保証期間があり、自社でしっかりとしたメンテナンスのプログラムを用意している会社を選ぶべきだと思います。

11:工務店での家づくりが適している人

工務店での家づくりが適している人は、下記の点をクリアし楽しめる方だと思います。

【工務店での家づくりが適している人】

1:不自由なことを楽しめる人
2:自分できちんとした調査ができる人
3:面倒なことも含めて家づくりを楽しみたい人

結論として、工務店で建てる人は、ただ単に家が欲しいのではなく、こだわり抜いた家を建てたい、つくりたいという人に適していると思います。

現場でのやりとりなど面倒なことも含めて、工務店の人と一緒に家づくりを楽しめるくらいの器量があると、さらに良いと思います。

工務店に注文住宅を依頼するとハウスメーカーのようにシステマチックに進んでいかないことが多く、不自由な思いをすることが多いと思います(ハウスメーカーはハウスメーカーで独特のストレスがたまると思います)。

住まいを注文し建てるという、一見シンプルなほどの家づくりに向き合っていく中で、なかなかこちらの要望を汲み取ってもらえず、苦労することもあるかもしれません。

ただ、それも合わせて工務店と建てる自分たちの「家づくり」と捉えられるのであれば、工務店と建てる家づくりを楽しむことができると思います。

工務店に注文住宅を依頼する方は、家が欲しいという思いはもちろん大前提にありますが、それ以上に、一生に一度の家づくりを、良いも悪いも含めて思いっきり楽しみたいという方が向いているかもしれません。

※逆を言えば、ハウスメーカーでは、家づくりを楽しみたい方というよりかは、「家が欲しい」方に適しているかと思います。

ハウスメーカーの場合、工務店のように不自由な思いはしないかもしれませんが、どこかドライに感じることも多いと思います。特に「家づくりの進め方」と、それが問題で生じる「お金の面」に関しては、かなりドライなので、注意して家づくりを進める必要があります。

ハウスメーカーの注文住宅はどちらかというと、はじめに大枠の型を決め、あとは決められた型にパズルのピースを当てはめていく形でスマートに家づくりをしていきますが、工務店の場合は型作りから一緒に楽しむという方向性で家づくりが進められていくからです。

12:選んではいけない工務店の特徴

つづいて、ここでは特に選んではいけない工務店の特徴をいくつかお話しします。

宝探しとも言える工務店選びの中で、選んではいけない工務店の特徴を知ることで、工務店探しのヒントにしていただければと思います。

【絶対に選んではいけない工務店の特徴】

1:営業が適当なことを言ったり、よく嘘をつく工務店
2:図面が適当な工務店
3:現場担当者が無知な工務店
4:雰囲気重視の仕事をしている工務店
5:現場が汚い工務店
6:着工棟数で勝負している工務店
7:極端な値引きを行う工務店

以上の7つの特徴を持つ工務店です。

営業が「数字を稼ぐためによく嘘をつく」といケースは論外ですが、工務店も千差万別で、図面が適当だったり、そもそも現場担当者が無知なこともあります。

また、この素材を使うとカッコいいからとか、見栄えが良いからといったケースや、性能などにきちんとしたエビデンスがなく、なんとなくの雰囲気重視で家を建てている工務店も避けたほうがいいでしょう。

たとえ海外から材料を仕入れていてかっこ良く見えても、海外の住環境と日本の住環境では大きく異なるため、その素材自体が適していないということもあります。

もっと言えば、そもそも汚い現場で仕事をしている職人にいい職人はいませんから、依頼前に今、進行中の現場、現在進行形で建てている家を見せてもらい、実際の現場の雰囲気などをしっかりと確認しておくといいと思います。

家づくりは時間がかかり、いくら効率化をはかったとしても作業工程など物理的に限界がありますから、着工棟数がウリの工務店や、適正な利益を取っておらず、あからさまに極端な値引きを行う工務店も避けたほうがいいと思います。

「工務店との家づくりが合わない」と感じたら断っても大丈夫なのか

契約前であれば、合わないと思った時点で断りを入れるべきです。

その判断は、早ければ早いほどいいでしょう。

そのまま馴れ合いで話を進めていってもお互いにいいことはありません。

工務店は職人気質な方が多いため、言葉で説明したり、話をするのがあまり上手でない方も多いです。

そのため、この工務店とは合わないと感じたら、早い段階で断りの連絡を入れたほうがお互いのために気持ちの良い関係を築けると思います。

ちなみに、具体的に下記のような理由で工務店と合わないと感じる方が多いと聞きます。

【工務店が合わないと感じる理由】

1:そもそも個人的に馬が合わない
2:担当者と話が噛み合わない
3:期待する提案をしてくれない
4:予算が合わない

それぞれの工務店には、それぞれの工務店での進め方があります。そもそも、個人的に馬が合わないと感じる場合は、早い段階で断りを入れるといいと思います。

工務店では、担当者と話が噛み合わないといった話もよく聞きます。工務店はどちらかと言うと職人気質な方が多いので、慣れていない方には、強く違和感を感じる方が多いのかもしれません。

ですが、メインの担当者と話が噛み合わないと感じた場合は、断った方がいいように思います。なぜなら家は建てて終わりではありませんから、家を建ててからも長いこと付き合う必要があるからです。

また、工務店では、実際に打ち合わせをしてみると、家づくりの考え方や方向性が噛み合わず、期待するような提案をしてくれないといったことも起こります。

話をきちんと伝えているのにも関わらず、期待する提案をしてくれないようであれば長いスパンで見るとあまりいい結果を生まないような気がしますので、お互いのために、断りの連絡を入れたほうがいいと思います。

自分たちが予定している予算内に収まると思っていたから依頼したのに、明らかに予算をオーバーしてしまい、その金額では建てられないと判断したら、契約前であれば断りを入れてください。

無理をして家を建てると、建ててからの生活が厳しくなってしまいますから、いいことはありません。

13:工務店での注文住宅の値引きについて

工務店に注文住宅を依頼する場合は、値引きは期待しないほうがいいでしょう。

ハウスメーカーの場合は値引きをされることを前提でプランが組まれていますが、工務店の場合は値引きを想定してプランが組まれていないことが多いからです。

そのため、あからさまな、値引きをしてしまうと結果的に安く家を建てられるかもしれませんが、ハウスメーカーの建てる家と違って、家の品質が悪くなってしまう可能性が考えられるからです。

逆に積極的に値引きを行うような工務店は、少し警戒した方がいいかもしれません。

多くの工務店は年間着工棟数をきちんと決めており、「値段」勝負、「着工棟数」勝負で仕事を引き受けていませんから、値引きは現実的ではないと言うことをよく理解して、家づくりを進めなければなりません。

値引き以外の方法でも、家を安く建てる方法はあります。

性能を保ったままで、家を安く建てる考え方やコツ、具体的な方法については下記リンク先の記事にまとめてありますので参考にしてください。

>>>家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本

工務店とハウスメーカーの家づくりに対する考え方は違う

工務店とハウスメーカーでは家づくりに対する考え方は根本的に違います。

ハウスメーカーの場合は、「数」を追いかける必要があり、そのため値引きなどを積極的に行い、契約を結びます。

様々なところでも言われていますが、家づくりというよりかは「家を買う」という行為に近い気がします。

そのため、値引きを行って、少しでも多くの受注につなげようとします。

けれども、工務店の場合は、「年間着工棟数」をあらかじめ決めていますから、そこまで「数」を追いかけておらず、月に大体2棟まで受注するなど、「月間」と「年間」に分けて、どの程度受注をするのかなどを細かく決めています。

・工務店の方が注文住宅の「あり方」に近い家づくりができる

工務店での家づくりの方が、注文住宅ときいて誰もが連想する「オーダー品をつくっていく」という、文字通りの「家づくり」という行為に近い気がします。(※ハウスメーカーのように規格型住宅を販売している工務店もあります)

また、きちんとした工務店の場合は、見積もりも「概算見積もり」ではなく、工事内容の単価に至るまで詳細について記載されている「明細見積書」で金額を提示してくれますし、なぜその金額になるのかと言う理由に至るまで明確に記してくれます。

つまり、きちんとした工務店の見積書は、理路整然としたロジックによって組み立てられた数字であるため、値引きを行いたくても、そもそも値引きを行うことが難しい現実があるのです。

そもそも丁寧な仕事をする工務店には、そこの工務店で家を建てたいと言う方が集まるわけですから、競合はいませんので値引きは現実的ではありません。

※工務店での家づくりの場合は、あらかじめ「住みたい家のイメージ」を整理していくという作業が大事になります。

住みたい家のイメージをまとめていく方法については、下記リンク先の記事を参考にしていただくと良いと思います。

>>>無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ

14:良い工務店の選び方

最後にお伝えしたいのはいい工務店の選び方です。

工務店選びの際に注意すべきことや、確認すべきことは、「工務店に依頼する際の注意点」でもお話しした通りたくさんありますが、なかでも下記の点は、工務店を選ぶ上で非常に大事になる部分であるのでしっかりと確認するようにしてください。

【優良工務店の選び方】

1:地元の評判を聞く
2:OBから紹介してもらう
3:過去に建てられた家を見る
4:工務店のホームページやSNS、ブログなどの情報源を参考にする
5:工務店が主催しているイベントに足を運んでみる
6:現在進行中の家づくりの現場を確認する
7:年間着工棟数は問題ないか
8:地元を大事にしているか
9:急激な成長をしていないか
10:施工エリアは限定しているか
11:工法を明示しているか
12:設計と施工を自社で担当しているか
13:適切な利益を上げているか

ただし、こうすれば必ずいい工務店が見つかるというわけではありません。

これからお話しすることは、あくまでいい工務店探しの目安となるものです。必ずこうしたら見つかるといった絶対解はありません。

ただし、面倒に感じることも多いかもしれませんが、下記の通り依頼先を探してもらえれば、かなり高い確率でいい工務店と巡り会えるはずです。

最終的には、必ずご自身の目で、工務店を見ていき、建てたい家を建ててくれるのかで判断して選んでください。

いい工務店の選び方1:地元の評判を聞く

工務店探しで地元の評判ほど参考になるものはありません。

工務店で建てる場合は、必ず地元での評判を聞き、参考にしてください。

いい工務店の選び方2:OBから紹介してもらう

いい工務店を選ぶ一番の方法は、その工務店で建てたOBから紹介してもらうことです。

実際に家を建てたOBからの紹介となれば、家づくりの段階からアフターに至るまで、その工務店の家づくりの考え方や、率直な意見を聞くことができます。

いい住まいであれば、喜んで紹介してもらえるでしょうし、逆に家づくりのプロセスも含めて悪い住まいであれば積極的に紹介しようとは思わないはずですから、一番効率の良い方法がOBから紹介してもらう方法だと思います。

もし知り合いにOBがいなければ、ハードルが少し高くなりますが、街を歩いたりして、気になる住宅を探し、心が動かされる家があれば、インターフォンを鳴らし、話を聞いた上で紹介してもらうといった手段があります。

家は数千万以上はする高い買い物ですから、それくらいの気概を持って、依頼先探しをすると、より充実した家づくりができるでしょうし、より相性の良い工務店を探せると思います。

いい工務店の選び方3:過去に建てられた家を見る

工務店にはモデルハウスがないことも多いですから、過去に建てられた家を必ず確認してください。

過去に、どのような家を建てているのかで、家づくりの考え方や姿勢がわかります。

工務店の社長の話を聞いて、その話と一致していない家づくりをしている会社は、上部だけのいいことばかりで取り繕っている可能性が高いので依頼するのはやめた方がいいと思います。

過去に建てられた家を見ることで、実際の持ち主との接点もうまれますから、気になることはどんどん質問して解決していくといいと思います。

いい工務店の選び方4:工務店のホームページやSNS、ブログなどの情報源を参考にする

ホームページを見る際には下記のポイントをチェックすると良いと思います。

【良い工務店を見つけるためのホームページのチェックポイント】

1:会社概要
2:家の性能
3:家づくりに対する姿勢
4:整合性

1:会社概要で見るべきポイント

まず、「1:会社概要」ではいつ設立したのかに注目してください。設立後10年から15年以上が一つの目安になると思います。

もちろん若い工務店でも良い工務店はありますが、一般的な判断目安としては10年から15年以上が目安となると思います。

また、経営基盤を確認するために、家づくりの他に、どんな事業を手がけているのかにも注目してください。

事業にもよりますが、他にも関連事業を行なっている場合は、経営基盤がしっかりしている可能性は高くなります。

2:家の性能で見るべきポイント

一般的な工務店のホームページには、その工務店の家づくりでアピールしたいポイントが掲載されていることが多いです。

特に、どのようなことを重視して家づくりをしているのかを見ることで「家の性能」がわかることも少なくありません。

「家の性能」を知ることで、どこにこだわって家づくりをしている工務店なのかがはっきりと現れます。

例えば「断熱性能」をアピールすることが感じ取られた場合、断熱に力を入れている工務店だということを、うかがい知ることができます。

その他、ホームページは家づくりについて、どのような情報が多いのかということでも判断することはできます。

3:家づくりに対する姿勢で見るべきポイント

「3:家づくりに対する姿勢」はどんな思いで顧客と向き合い、家づくりを行なっているのかということです。

これにより工務店の家づくりに対する姿勢や考え方がわかりますから、依頼先を選ぶ上で、この部分が一番のポイントといっても良いでしょう。

4:整合性で見るべきポイント

そして最後に、必ず「4:整合性」を確認してください。ようは言行一致しているかどうかです。

例えば自然素材をウリにした家を販売しているのに、実際使われている材料は新建材が主だったり、健康住宅を売りにしているのに、健康に害のあるものを見えないところで大量に使ってコストを落としているなど、必ず言っていることと、実際に行なっていることの間にギャップがないかを確認してください。

それらが一致し、きちんと現場まで行き届き、きちんとした方法で家づくりが行われているのであれば、方針通りの家づくりを行なっている工務店であるということがわかります。

逆を言えば、言行一致していない工務店は避けた方がいいと思います。

※ホームページからは、他に「家づくりの流れ」や「アフター保障」の話が記載されていることが多いので、依頼前に必ず確認してください。

特に、「どの段階からお金が発生するのか」について明確に記載されている工務店のホームページも多いので必ず確認するようにしてください。

いい工務店の選び方5:工務店が主催しているイベントに足を運んでみる

工務店は家づくりセミナーや、現場公開、また実際にその工務店で建てた家の方に直接話を聞ける現場見学会などのイベントを定期的に開催しています。

そうしたイベントに積極的に参加し、会社の雰囲気を掴んだり、社長と直接話したりし、家づくりに対する姿勢や考え方、思いを是非聞いてみてください。

また実際に家を建てた人と仲良くなり、話を聞いたり、同じ工務店で建てる仲間としてフォローしてもらうなどをすれば、より良い工務店に出会える可能性は高くなると思います。

工務店のイベントに足を運ぶ方は、家づくりを検討中の方ばかりですので、様々な部分で助け合ったり情報交換をすることができます。

特に工務店のイベントに足を運ぶ用な方は、これから家を建てる気持ちを強く持っている方が多いので、どの工務店で検討しているのか、または、どのような部分にひかれて工務店を選んだのかなどの意見交換をできる最良の場となります。

いい工務店の選び方6:現在進行中の家づくりの現場を確認する

現在進行中の、近くの工事現場は必ず見せてもらうようにしてください。

正式なアポイントを入れてしまうと、その時だけ現場を綺麗にしたり、その日だけきちんと仕事をするといったようなことも考えられるので、後日、日を改めて、アポなしで再訪するなどをするといいと思います。

現場は嘘をつけませんから、工事の進め方、現場がきちんと整理整頓されているか、どんな職人さんによって家が建てられているのかなどを確認することができます。

いい工務店の選び方7:年間着工棟数は問題ないか

工務店選びで、年間着工棟数を見ることは工務店の器をはかる意味でも、非常に大事です。

やはりある程度、年間着工棟数を「限定」していないと会社がうまく回らない可能性が非常に高いからです。

ハウスメーカーのように1人につき常に10棟程度の現場が割り当てられているというのは、やはり無理があり、必ず現場にしわ寄せがいきます。

会社の規模により、どれくらいの年間着工棟数が適正かは違いますが、参考値としては営業1人あたり年間5棟から7棟くらいの間くらいの割合で建てられているのかを目安にするといいと思います。

中小工務店はだいたい、営業1人あたりにつき、年間5棟から7棟くらいが適正とされています。ちなみに工務店の場合、粗利は20%以上ないと経営が苦しくなる可能性が高いので、粗利の低さをウリにしている工務店に依頼することは避けたほうがいいと思います。

※法人税、消費税、販売管理費及び一般管理費、アフターサービスの費用がかかるため、あまりにも粗利が低いと経営難に陥る恐れが非常に高くなります。

いい工務店の選び方8:地元を大事にしているか

また、地域密着型の家づくりをしており、地元の活性化に貢献しているような工務店を探したり、地元の評判を判断基準にすると良いと思います。

インターネットの場合は定期的にきちんと更新されているか、イベントを定期的に実施しているか、自社の技術力ではなく、「坪30万円から!」「月々6万円から!」など価格重視の内容になっていないかなどを合わせてチェックすると良いと思います。

インターネットでも情報は収集できますが、工務店の場合はよりリアルでお会いして話を聞くほうが温度が伝わりますので、なお良いと思います。

その際、工務店の社長の人柄や、工務店の雰囲気を見ることはもちろん、できることならOB訪問や、会社として家づくりにどのように取り組んでいるのかなどを聞いてみてください。

ただし、こんなご時世ですから集客をするのはどこも苦しく、価格訴求に走っている工務店が多いことも理解の上、工務店選びをしてください。

いい工務店の選び方9:急激な成長をしていないか

急激な成長をしていると、どこかに必ず歪みがうまれます。

会社が無理な成長をしてしまうと、社長の意向や思いが社員に伝わりづらかったり、社員が定着しなく社員の入れ替わりが激しかったり、経営が安定しません。

その結果、施工不良といった形でしわ寄せが来るのは家づくりを依頼するあなたです。

住宅業界に限りませんが、急激な成長は、どこかしらで問題を抱えるケースが多いので、選ぶ際には注意した方がいいと思います。

※あまり一般的ではないように思いますが、実は、同じ設計、同じ図面を用いても、実際に建てる大工の腕や施工業者によって出来上がる家は違うものになります。

安ければいいというような価格で勝負している業者(水道屋、電気屋、仕上げ屋)には、いい職人はあまりないように思います。

職人の矜持(きょうじ=プライド)が感じられない依頼先は選ばない方がいいと思います。

いい工務店の選び方10:施工エリアは限定しているか

真っ当な工務店は注文住宅を建てるエリアを「営業所から半径10キロ以内に限定する」や「営業所から1時間以内に限定する」等の線引きを行なっています。

そうした、線引きが曖昧な会社は経営が苦しいか、金儲けばかりに走っている工務店である可能性もあり、あまりいい工務店ではないように感じます。

エリアを限定していない、全ての工務店がそうではありませんが、注文住宅を依頼する上での一つの目安にはなると思います。

いい工務店の選び方11:工法を明示しているか

またどんな工法を採用しているのかによって、工務店が得意とする家づくりや、姿勢が見えてくることもあるので、どんな工法で家が建てられているのかも見ていくと良いと思います。

工務店の場合は規模が小さいですから、工法を絞り、その工法の特徴を明記した上に、その工法に特化した家づくりを展開している工務店に依頼するべきです。

つまり木造の場合、「軸組工法」があり、「枠組工法」もある中で、うちの工務店では、家としてこういうものを「いい家である」と考えているので、この工法で家を建てていると言った形で明記されていると非常に安心できると思います。

逆を言えば、木造もやっている、鉄骨造もやっている、RC造もやっているなど、いろんな工法に手を出している会社は避けた方がいいと思います。

いい工務店の選び方12:設計と施工を自社で担当しているか

割合的にみると「設計」と「施工」を自社で担当していると、いい工務店が高いように思います。

もちろんそうでないケースもありますので、今までお話しした内容をもとに、点数をつけ、依頼先を決めていってください。

いい工務店の選び方13:適切な利益を上げているか

工務店は家を建ててから「家を守る」と言う意味でも、適切な利益を得ていなければなりません。

注文住宅を依頼する施主からすれば、家を安く建てられるのには越したことはありませんが、それに対して工務店側も適切な利益を得ていなければ、最悪、倒産などの悲劇に見舞われ、建てた後の家を守ることができなくなってしまいます。

ですから、依頼先候補となる工務店が適切な利益を確保できているのかどうかを、きちんと見てあげることも工務店選びでは、大事なことになってくると思います。

まとめ

今回の記事では良い工務店を選ぶというゴールから逆算し、工務店とはどんなところなのか、工務店の建てる家とハウスメーカー、それに設計事務所が建てる家はどう違うのかを、家づくりの進め方、注意点、選び方などを通してお伝えしてきました。

あなたが最良の工務店に出会えるように、非常に細かくお伝えしてきたつもりです。

内容やボリュームも多くなってしまいましたが、最低限ここでお伝えした内容は理解した上で、工務店探しを行っていくと、家づくりを失敗する可能性が低くなると思います。

本文にも書きましたが、工務店探しは宝探しをするようなもので、非常に大変な作業となると思います。

しかし、そうした困難を乗り越えて建てられた家は、世界に一つだけの自分だけの家という思いが詰まった家になり、注文住宅ならではの感動の家づくりを体験できると思います。

ぜひ、一歩を踏み出し、良い家づくりに励んでいただけたらと思います。

あなたの家づくりが成功することを心から願っております。




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