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実はメリットよりもデメリットが多い!?失敗しないローコストメーカー選びの9つの基本

「注文住宅を安く建てられないか」と、誰もが一度は考えます。

そんな「安い家」づくりを検討する際に、真っ先に依頼先候補に上がるのがローコストメーカーと呼ばれる、数百万円から1,000万円台(坪40万円台)の低価格で注文住宅を建てられる住宅会社だと思います。

しかし、イニシャルコストだけにひかれてローコストメーカーに依頼すると、建てた後にかかる維持費用やメンテナンス費用、修繕費などが高くついてしまい結果的として損をしてしまうケースが多いことはあまり知られていません。

家づくりの依頼先には大きく分けるとハウスメーカー、工務店、設計事務所(建築家)がありますが、依頼先によって家づくりの仕方が違うため慎重に選ぶ必要があります。

ローコストメーカーは多くのケースでは、3つの依頼先のうち「ハウスメーカー」として分類されることが多いですが、低価格で家を建てられるメリットがある一方で、実は、あまり一般的には知られていない、重大なデメリットもあります。

今回の記事では、ローコストメーカーとはどんな特徴を持った住宅会社なのかを先にお伝えした上で、ローコストメーカーに依頼するメリット、あまり一般的には知られていないローコストメーカーに依頼する上でのデメリット、ローコストメーカーではなぜ相場よりも家を安く建てることができるのか、ローコストメーカーで家を建てる上での注意点、ローコストメーカーで建てることが適している人、最後にローコストメーカーの選び方についてお話ししてきます。

今回の記事を読んでいただければ、ローコストメーカーとはどんな住宅会社なのかがわかっていただけると思いますし、数あるローコストメーカーのなかから、どのような住宅会社に依頼すれば良いのかの判断材料としていただけるはずです。

ローコストメーカーの選び方についても触れていきますので、これからローコストメーカーで注文住宅を建てようと検討されている方は、参考にしていただいて、家づくりを進めていってください。

あなたの家づくりを失敗に終わらないためにも、ぜひ、一度目を通していただき、慎重に住宅会社を選んでいただくことをお勧めいたします。

【ローコストメーカー以外で、いい家を安く建てる方法ってないの!?】

ローコストメーカー以外でも家を安く建てる方法はあります。家を安く建てる方法についてまとめた記事を3つほどご紹介いたしますので、参考にして、家づくりをされてください。1:家を安く建てるためには具体的に何をしたらいいの?家を安く建てるには、家の価格を大きく左右する7つの要素をおさえておく必要があります。家の価格を大きく左右する7つの要素については、下記リンク先の記事を参考にしてください。>>>家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本

2:お金のかかる「家の形」とお金がかからない「家の形」の違いについて教えて!
家は「大きさ」によって価格が大きく変わることは知られていますが、実は「家の形」によっても価格が大きく変わってきます。

お金のかかる家の形と、お金のかからない家の形の違いについては下記リンク先の記事にまとめてありますので参考にしてください。

>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い

3:依頼先ってどうやって決めたらいいの?

注文住宅が成功するか失敗するかは最終的には依頼先で決まります。

だからこそ、依頼先は慎重に検討したいところですが、検討するにはまずはどんな家を建てたいのかを知らなくてはなりません。

無料で住宅会社から請求できる住宅カタログを請求して理想の家を建てる方法については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ




失敗しないローコストメーカーの選び方

ここからは、失敗しないローコストメーカーの選び方について下記の項目でお話ししていきます。

【失敗しないローコストメーカー選びで注意したい9つの視点】

1:ローコストメーカーとは
2:ローコストメーカーの特徴
3:ローコストメーカーの建てる注文住宅はなぜ安いのか
4:ローコストメーカーに注文住宅を依頼するメリット
5:ローコストメーカーに注文住宅を依頼するデメリット
6:ローコストメーカーで注文住宅を建てる際の注意点
7:ローコストメーカーで注文住宅を建てることが適している人
8:ローコストメーカーの値引きについて
9:ローコストメーカーの選び方

気になる部分から読んでいっても構いませんが、全体として一つにつながっていますので、最初から読んでいただいた方がよりローコストメーカーについて理解していただけると思います。

ハウスメーカーの選び方については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>失敗しないハウスメーカーの選び方!住宅会社選びの9つの基本

工務店の選び方については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>工務店とハウスメーカーの違いってなに?失敗しない工務店選びの14の基本

1:ローコストメーカーとは

ローコストメーカーとは、注文住宅が1,000万円台(坪40万円台)の価格帯や、それよりも安い数百万円台の価格帯など、一般的な注文住宅よりも安い価格帯で家が買えることをウリにして営業をしている住宅会社のことを言い、いわゆる「ローコスト住宅」を販売している住宅会社のことを指します。

厳密には、いくらからがローコスト住宅なのか決まった定義はありませんが、概ね2,000万円には届かず1,000万円台以下で購入できる住宅のことをローコスト住宅と言うケースがほとんどです。

ローコストメーカーのなかでも数百万円台(坪20万円台)から注文住宅を購入できるさらに安い価格帯で建てられるローコスト住宅を「スーパーローコスト住宅」と呼び、一般的なローコスト住宅と区別されることもあります。

ローコストメーカーは全国展開するなど、比較的大きな規模で展開している住宅会社も多く、住宅展示場に出展していたり、モデルハウスを併設している住宅会社もあります。

2:ローコストメーカーが建てる注文住宅の特徴

【ローコストメーカーの注文住宅を一言で説明すると?】

デザイン面や性能はそれなりで期待できないが、手頃な価格や手の届く価格帯で注文住宅を建てることができる。

間取りや仕様を決める際も、選択肢が少ないため、あまり深く悩まずに効率的に家を建てられる特徴があります。

徹底的なコスト削減により手頃な価格で持ち家を購入できる

ローコストメーカーの最大の特徴は、一般的に販売されている注文住宅よりも、手の届きやすい価格帯で家を建てられる点にあります。

そして、いずれのローコストメーカーを見ても、価格面で勝負をしており、家の安さを前面に出して営業をし集客をしている特徴があります。

自社のことをローコストメーカーと名乗るケースは少ないですが、例えば「坪40万円以下!」などと大々的にアピールしているような住宅会社はローコストメーカーであることが多いです。

価格でしか勝負できない注文住宅

語弊を恐れずに言えば、ローコストメーカーには価格にしか特徴がありません。

どこのローコストメーカーを見ても、使われている建材は特別こだわりのある優れた建材を使っているようには思えませんし、施工の際も熟練の職人を使うわけではなく、多くのケースで外国からの安い労働力を利用している印象をぬぐえません。

ひどい現場では、まともに言葉が通じないばかりか、注文住宅を建てるために必要となる図面(設計図)を読むことさえ難しいといった方もいらっしゃいます。

※正直なところ、そうした現場で、緻密な作業が必要となる家づくりにおいて、まともな施工ができるのだろうかと疑問に思うところはあります。

(もちろん、外国人労働者の中にも良い仕事をする方もいらっしゃいますが、ローコストメーカーの現場では、適当な仕事をする、その日限りの外国人労働者の方が圧倒的に多いです。)

低価格を実現するために工期までも短縮される

また、それだけではなく家の価格をできるだけ安くするために、本来必要である工期を大幅に圧縮し、非常に短期間で注文住宅が建てられるように工夫がされています。

工期が短い方が価格が安くなるからです。

ローコストメーカーは、設計から工事まで総合してみてみても、際立って優れた点は見えず、家にこだわりがなく、とにかくどんな家でもいいから持ち家が欲しいという方に向けて販売しているような印象を受ける・・・それが家づくりの専門家である私自身の感想です。

徹底的に限界まで価格を抑えた注文住宅

例えば、一般的な建物の基礎として「ベタ基礎」と「布基礎」がありますが、ローコストメーカーの建てる注文住宅は、ほとんどのケースで理由なく施工価格が安い「布基礎」で設定されていますし(理由があれば話は別です)、基礎強度をはかるためには、コンクリートを打ち込んだ後に一定期間寝かせる必要がありますが、その期間も最小限に抑え、工期がギリギリに設定されていたりします(季節や気候によって寝かせる期間は左右されますがコンクリートは打ち込んでから十分な強度となるまで放っておく必要があります)。

もっと言えば、雨の日にコンクリートを流し込むと本来の強度が保てなくなりますが、ローコスト住宅を建てる業者の中には工期の関係で雨が降った時点でアウトとなる現場もあるほどです。

つまり、工期の余裕が一切なく、天気の都合や、作業工程中に何か問題が起きた際、しっかりと対処できる工期に設定されていないのです。

事実、ローコストで建てられた家は、建てた直後は問題なくても、しばらくしてから(数年してから)不具合がうまれることが多く、一度不具合が生まれると芋づる式に様々な箇所で不具合が生じてくることが多い印象はぬぐえません。

ローコストメーカーの建てる注文住宅は10年から15年など住むと割り切って住むのなら問題が起こってもよしとする方も多いですが長期間住むということには適していません。

はっきりと申し上げると、一定の期間を過ぎたら「売却」や「取り壊し」を予定しているという方は、依頼先候補として検討する理由にはなるかと思いますが、終の住処といったような、長いこと住まうことを想定した場合、住まいとして向いていない家だと思います。

必ずしもローコストで建てられるとは限らない

また、ローコストメーカーは、集客をする際に「坪単価」や「家の価格」の安さを前面に押し出していますが、実際に広告通りの価格で注文住宅が建てられることは、ほとんどのケースでありません。

広告に載っている「坪単価」や「家の価格」には、必要経費が盛り込まれていないことがほとんどですので注意してください。

例えば、「建物本体価格」だけの価格表示がされており、建物以外の、庭などをつくる「外構費」はほとんどのケースで別料金扱いとなっています。

また、ひどいケースでは本当に「必要最低限の箱」をつくる価格だけが表示されていたりしますので、ローコストメーカーの広告を見る際には注意が必要になります。

そうしたメーカーでは、最低限の箱だけを用意しておいて、あとは全て「オプション」として扱い、まともな家を建てようとなると、すぐに金額が跳ね上がってしまい、ローコストではまともな家が建てられないという悲惨な結果に終わってしまう可能性があります。

契約をしてからではないと内容を詰められない

ローコストメーカーでは、多くの場合、契約をしてからでないと打ち合わせなどを通して詳しい内容を詰められないケースがほとんどで、希望の家を建てることができないと打ち合わせで気が付いた時には時すでに遅しで契約解除ができず、泣く泣くそのメーカーで注文住宅を建てることしかできないと言った問題が、しばしば起こります。

もっと言えば、様々な条件を加味すると、実際は家を建てる場所の条件などによって、金額が大きく異なり、ローコストメーカーに依頼したのにもかかわらずローコスト(安い価格)で家を建てることができず、契約後に打ち合わせを行い最終的な金額を提示されると、一般的な工務店と建てても変わらない金額になることも珍しくありません。

どうにもならないと気が付いた時に契約を解除しようにも、数百万円以上という決して安くはない契約解除料を支払う必要がある契約が、「仮契約」と称して結ばれることがほとんどで、後戻りができなくなるからです。

つまり入り口としての見せ方は、「安さ」を強調していますが、実際に住む家を建てるとなると、とてもじゃないけれども、はじめに提示された金額では、住みたい家が建てられないという結果になってしまうのです。

ローコストメーカーの中には、低価格表示は、集客のための手段としか考えていない住宅会社もありますので慎重に選ぶ必要があります。

3:ローコストメーカーの建てる注文住宅はなぜ安いのか

ここからはローコストメーカーが建てる注文住宅はなぜ、注文住宅を建てる際のイニシャルコスト(初期費用)が安いのかについてお話ししていきます。

同じ、注文住宅なのにどうしてこんなにも価格に違いがうまれるのか疑問に思っている方も多いと思いますので、ローコストメーカーが、なぜ安い費用で建てられるのかについて疑問にお答えいたします。

家の価格はこうして決まる

ローコストメーカーが建てる注文住宅がなぜ安いのかを知るために、まず、一般的に家の価格はどのようにして決まっているのかについて大まかに知っておく必要があります。

非常にざっくりというと、一般的な家の価格は「材料費」と「工賃(労務費)」それに「経費」、最後に「会社の利益」を上乗せすることで最終的な家の価格、つまり家を建てるための「総費用」が決められています。

【家の価格の決まり方】

家の価格(総費用) = 材料費 + 工賃(労務費) + 経費 + 会社の利益

このうちローコストメーカーは「材料費」、ならびに「工賃(労務費)」を極限まで安く抑える工夫をしているため低価格に抑えることができています。

ローコストメーカーが注文住宅の「材料費」を安く抑える具体的な方法とは

ローコストメーカーは、例えば同じサイズのサッシを一度に大量に発注したり、そのうえ、一棟あたりのサッシ数(開口部分)を少なくしたり、在庫一掃セール品などを大量に購入し、建物に使用することでローコスト(低価格)で注文住宅を建てることを実現しています。

一般的の方にはあまり馴染みがないことかもしれませんが、実は、一棟あたりのサッシの数を少なくすればそれだけコストを下げることができます。

そのためローコストメーカーの建てる注文住宅は、サッシの数ができる限り少なくなるように調整されています。

さらに、家の見えない部分や、その他の部分で使われる資材は、建築基準法ギリギリのものであったり(粗悪品とは言いませんが・・・)、部材も安さ重視で、特別こだわりのない資材を使っていることが多い印象があります。

このあたりの資源配分は、それぞれのローコストメーカーの考え方によって変わってきます。

総二階建て住宅にするなど、私が冒頭でお伝えした「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」の内容は、ローコスト住宅では標準プランとして全て盛り込まれています。

ローコストメーカーが注文住宅の工賃を安く抑える具体的な方法とは

また、ローコストメーカーは施工の際も熟練工などを雇うことはしません。

全てのケースに当てはまるとは言いませんが、ほとんどのケースで、お金のかからない経験の少ない若い職人や、外国からの安い労働力を積極的に雇っています。

さらに、現場に必要となる職人の数も最小人数にとどめ、作業の手間や手順も少なくするなどをして人件費を最小限に抑える工夫をしています。

特に、非常に安い価格で建てられるスーパーローコスト住宅の場合は、「職人の賃金を削る」「若くて安い賃金で働いてくれる職人を雇う」「1人あたりの負担を増やし、1棟あたりの経費を圧縮する」など、上記に加えてひどい条件で工事を発注しています。

ローコストメーカーが建てる注文住宅が安い理由

つまり、ローコストメーカーが建てる家が安い理由を整理すると下記の3つにまとめられます。

【ローコストメーカーが建てる家が安い理由】

1:建材を大量に仕入れたり、品質よりも価格重視で材料が安いものを使用している
2:安い賃金で働いてくれる職人を雇い、職人の単価を抑えている
3:家の基礎工事など作業の手間を少なくし、工期を短くしている

その他、一般的な家よりも安く抑えられている理由は細かいところまで見るとたくさんありますが、上記3つの理由が、ローコストメーカーが注文住宅を低コストで建てられる主な理由となります。

さらに、ローコスト住宅が安い理由について知りたい方は、下記リンク先の記事を参考にしていただくとより理解を深めていただけると思いますので、興味がある方は一読していただければと思います。

>>>ローコスト住宅が安い4つの理由とローコスト住宅で注意すべき12のデメリット

※ちなみに依頼先ごとの集客の仕方には特徴があります。依頼先ごとの傾向は、概ね下記の通りとなりますので依頼先探しの参考になります。覚えておくといいと思います。

・大手ハウスメーカー:気密性や断熱性など【家の性能などの特徴】
・ローコストメーカー:手頃な価格で手が届く【家の価格の安さ】
・工務店:職人の手仕事など【細部にまでこだわった家づくり】
・設計事務所(建築家):他とは違うカッコイイ【住宅デザイン】

上記の依頼先ごとの傾向は、集客の仕方の特徴や傾向を話しています。実際に建てられる家が上記の集客の通り行われているのかは分からず、事実と乖離しているケースもありますので、依頼先は慎重に選ぶようにしてください。

特にローコストメーカーで建てる場合は、メリットやデメリットを十分に把握した上で、どの依頼先よりも慎重に選ぶようにしてください。

4:ローコストメーカーに注文住宅を依頼するメリット

ローコストメーカーに家づくりを依頼する最大のメリットは、お手頃な価格で持ち家を購入できる点にあります。

ローコストメーカーに注文住宅を依頼するメリットは、下記にあげたものが代表的なものです。

【ローコストメーカーに注文住宅を依頼するメリット】

1:注文住宅を相場よりも安く建てられる
2:アレコレと無駄に悩む必要がない
3:短期間で家が建てられる

メリット1:注文住宅を相場よりも安く建てられる

ローコストメーカーの最大のメリットとも言えるのが、やはり注文住宅を安く建てられることです。

一般的な注文住宅と比べると、安いものでは数百万円台後半からと、非常に安価に持ち家を購入できるのが最大のメリットです。

メリット2:アレコレと無駄に悩む必要がない

一般的なローコストメーカーは、選択肢が非常に限られている中で家づくりを行うので、アレコレと無駄に悩む必要がなく注文住宅を建てることができると思います。

例えばローコスト住宅は、「木造」の「総二階建て」となることがほとんどですし、家の形一つとってみても、「正方形」か「長方形」ですし、家が高くなる要素を徹底的に排除してできています。

ローコストメーカーの建てる注文住宅は、間取りや仕様においても、数種類の中からセレクトしていくだけなのでハウスメーカーや工務店の建てる家よりも、悩まずに決められることが多いと思います。

「家の形」と「お金の関係」について知りたい方は、下記リンク先の記事に詳しくまとめられていますので、参考にしてください。

>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い

メリット3:短期間で家が建てられる

ローコストメーカーは工事にかかる手間を徹底的に省いているため、工期も短く設定されているところがほとんどです。

もちろん全てのローコストメーカーに共通しているわけではなく、例外もありますが、比較的短期間で注文住宅を建てられるので、仮住まいにかかる費用などもぐっとおさえられる傾向にあります。

※手間には「必要な手間」と「不要な手間」がありますが、ローコストメーカーでは「必要な手間」さえ排除しているケースもありますので注意して下さい。

「必要な手間」が排除されると、建てた直後は問題なくても、時間が経つにつれて急激に建物が傷むなど、家の耐久性に問題が生じてきます。

5:ローコストメーカーに注文住宅を依頼するデメリット

ローコストメーカーに注文住宅を依頼するデメリットは、メリットに比べて非常に多く、一つ一つのデメリットが際立って目立つことが多いです。

ここでは大きなデメリットだけ載せていきますが「ローコスト住宅が安い4つの理由とローコスト住宅で注意すべき12のデメリット」にも、詳しくまとめてありますので、ローコスト住宅を検討している方は一度目を通しておくと良いと思います。

【ローコストメーカーに注文住宅を依頼するデメリット】

1:デザインは期待できない
2:特徴のない家になる
3:長期的な家の品質は期待できない
4:家の寿命が短い
5:生活をするための光熱費が高くつく
6:建ててからの維持費用(メンテナンスコスト)が高い

デメリット1:デザインは期待できない

ローコスト住宅は総二階建ての住宅が多く、外観デザインもどこか野暮ったい印象のものばかりで、お世辞にも誰もが目を見張るようなカッコイイ住宅にはできません。

ローコストメーカーは、設計上の方針として、いかにして家を安くするのかに重きを置いてデザインされるので、デザイン面は期待できないと思っておいたほうが良いと思います。

もちろん、ローコスト住宅であってもデザインが強調された家づくりができない訳ではないですが、ローコストメーカーに注文住宅を依頼して、デザイン面もよくしようとすると、結果的に一般的な住宅会社に依頼しても、たいして変わらない金額になってしまいます。

もしくは、ケースによっては一般的な住宅会社に依頼するよりも総費用が高くなってしまうこともあります。

デメリット2:特徴のない家になる

ローコストメーカーでは、細部にわたってこだわった家づくりをすることは不可能です。

ローコストメーカーが建てるローコスト住宅は、注文できる範囲(もしくは選択できる範囲)がかなり狭いため、はっきり言ってこだわった家を建てたいという方には向いていません。

注文住宅の最大のメリットは、住まい方に合わせて自由に設計できる点にありますが、ローコストメーカーの建てるローコスト住宅では、いかにして安く建てるのか、家の価格に重点を置いているため、どうしても実現できる部分には限界があります。

また、ローコストメーカーの中には、注文住宅として販売しており、表向きは「注文住宅」を建てていることになっていますが、注文できる選択肢は壁紙を変えたり、床材を変えたり、設備機器を少し豪華なものにする程度しか選択肢が与えられていないところも多いです。

そうした家を販売しているローコストメーカーは「注文してから建てるから注文住宅」といったように、建売住宅の簡易オーダー程度しか注文できない家となってしまっているケースも多く、メーカーがあらかじめ定める標準仕様に「壁紙」や「床材」のみの注文しかできない仕様になってしまっていることもあります。

つまり、器となる「箱」があらかじめ決められており、あとは中の入れ物を変えて「中身」の雰囲気をどうするかだけを決めるだけの選択肢しか用意されていないことも多いということは契約前に心得ておくべき事項だと思います。

以上に見られるように、ローコストメーカーの建てる注文住宅は家のコストを抑えている分、どうしても特徴のない家になってしまうデメリットがあります。

ローコストメーカーが建てる注文住宅について、感覚としては、建売住宅を建てる前に少しだけ中身について注文できる程度に思ってください。

デメリット3:長期的な家の品質は期待できない

ローコストメーカーで注文住宅を建てる場合、長期的にみた家の品質は期待できないと思ってください。

家を建てた直後から数年の間は問題が起きなくても、5年から10年建つとほとんどのケースで、何らかの形でどこかしらに問題(不具合)が起きます。

わかりやすいものでは、サッシに不具合が起きたりなどの問題です。様々な部分から生じる結露の問題などは、建物内部でも起き「内部結露」として表には見えない形で進行しているので、あとあと家に大きなダメージを与えることになり、気が付いた時には、深刻な問題に発展しているケースも多々あります。

また、長いスパンでそこに住むとなると「メンテナンスがしやすい家」かどうかも、設計上大事な視点になりますが、ローコスト住宅は設備機器などのメンテナンスのしやすさが十分に検討されて設計されているようには見えないことも多く、そうした意味でも長期的に住むことを想定されていないことがわかります。

つまりどうしてもローコスト住宅は、建てる前から短い期間で壊すことを前提にして建てられているように思えるのです。

短期的なスクラップアンドビルドの考え方ではなく、長期的に住むことを考えた場合、設備計画は非常に大事な計画となります。

【毎月の家賃 VS  ローコスト住宅の所有 本当にトクなのはどっち?】

借家住まいで毎月の家賃を払うくらいなら、いっそのことローコスト住宅を購入してしまった方が安い・・・そんなことを、そこかしこで耳にします。

どっちが得か、ここでは詳しい計算は避けますが、実は、計算するとほとんどのケースで借家住まいで毎月の家賃で払う金額よりも、ローコスト住宅を所有した方がランニングコストが高くつくことが多い現実があります。

つまり様々なところで言われているような「家賃を払うなら持ち家を持った方が安く済む」というのは大きな間違いです。

では、なぜ持ち家を持った方が結果的に高くつくのか・・・それは家賃の代わりとなるローンを支払う必要がある上にメンテナンスコストなど家を維持するための様々な費用がかかるためです。

借家の場合は大家さんが保証してくれますが、持ち家となると自分でメンテナンス費用を別途積み立てておく必要があるからです。

その点を、考えないで、ただ単に、持ち家欲しさに購入を決断すると後悔する可能性は非常に高いと思います。

せっかく注文住宅を建てるのなら、いい家を建てた方が満足度も高くなりますし、購入時のイニシャルコストは高くても、ランニングコストも安く済み、総満足度、トータルコストも安くなる・・・というのが私の立場からの結論です。

デメリット4:家の寿命が短い

驚かれる方もいらっしゃいますが、ローコストメーカーの建てる家は、20年、30年と長期間住むことを想定して建てられていません。

大体15年くらいを想定して建てられているのではないかと思います。

ローコスト住宅は建てた直後から数年間は、たいしてメンテナンスをする必要がなく、もしかしたらその期間であれば「いい家だ」と感じるかもしれませんが、内部では少しずつ結露などにより劣化が生じていることがほとんどです。

時間の経過とともに不具合が増えていくので、一つ不具合が見つかると、芋づる式に見つかり多額の費用が必要になることも少なくありません。

短期間ならいいですが長期間に渡って住むには適していません。

ここでは具体的な会社名は出すことはできませんが、テレビCMなどで有名な、とある会社が建てた家は、長いこと住むことを想定してつくられていません。それを証明するかのように、とある機会に、担当者に話を伺った時に、次のようにおっしゃっていました。

「うちは家ではなく、土地を売っています。(見せ方は家を売っているように見えますが)家はおまけのようなものです」

つまりテレビCMでは住宅を売っていると思わせておいて、実際は土地の販売に注力しており、土地の販売で収益を得ているということになります。

あなたはそんな会社から大金をはたいてまでして家を買いたいと思うでしょうか?

デメリット5:生活をするための光熱費が高くつく

ローコストメーカーの建てるローコスト住宅は、確かに家を建てる際のイニシャルコストは安くすみます。

ただ、家全体としての性能は期待できないことが多く、生活していく上で必要となる光熱費は一般的な価格で建てられる家よりも高くつくことが多いです。

トータルで考えた場合、イニシャルコスト(初期費用)は安いものの、最終的な家にかかる費用(トータルコスト)は、イニシャルコストの高いハウスメーカーや工務店で建てても、たいして変わらないのではないかという人もいるほどですので、そうした点は、依頼前(契約前)に十分検討しておく必要があると思います。

デメリット6:注文住宅を建ててからの維持費用(メンテナンスコスト)が高い

ローコストメーカーは建築資材を始め、家の価格を徹底的におさえた仕様となっていることがほとんどです。

そのため建ててから不具合が起こることが多く、部材も長持ちしません。

さらに、施工も良くないことが多く、不具合が起こりやすい特徴があります。

そうした不具合をなおすために、修繕を繰り返していくことになりますが、そのメンテナンスにかかる費用が一般的な価格帯で販売している住宅よりも高くつきます。

また、メンテナンスがしやすいように家の設計をすることが設計上大事な観点ですが、ローコストメーカーの建てるローコスト住宅は、どうもそこまで計算されてつくられているようには思えないことがあり、そうした部分が懸念事項としてあげられます。

6:ローコストメーカーで注文住宅を建てる際の注意点

では、続いてローコストーメーカーに注文住宅を依頼する際は、具体的にどのような点に注意して依頼するべきなのかについて、下記に記していきます。

ローコストメーカーで注文住宅を建てることを検討している方は、下記の注意点はしっかりとおさえておいてください。

【ローコストメーカーに依頼する際の注意点】

1:ちょっとした変更ですぐに金額が跳ね上がる
2:注文できる幅が極端に少ない
3:必ず契約後に詳細の打ち合わせを行う必要がある
4:目のつきやすいところは見栄えの良い素材を使用している
5:延べ床面積ではなく施工床面積で坪単価を表示している
6:見積書に付帯工事費など必要な費用が計上されていないことがある
7:建物に不具合が出やすく修繕費用が高い
8:光熱費などのランニングコストがかかる
9:職人の質が問題になることもある
10:売却したくても売れないことがある
11:利益率が低い会社は避ける方が無難

大事なことなので、本音で語りますが、ローコストメーカーに依頼する際は、ある程度の割り切りが必要です。

建築価格がこれだけ高騰している今の世の中で、相場よりもかなり安く建てられるのには、何か特別な事情や理由があると考えてもらった方が話が早いと思います。

実は、家は、きちんとした家を建てようとすると、アフター対応などを見込んで、会社の利益をある程度確保しなくてはならず、どうしても費用が高くなってしまうのです。

注意点1:ちょっとした変更ですぐに金額が跳ね上がる

ローコストメーカーの建てるローコスト住宅は、同じ部材を大量に注文したり、設置する窓の数を減らしたり、開口部の面積を小さくしたりするなどをして至る所で家の原価を削っています。

そして、そうした家のコストを削る基本を常に徹頭徹尾追求し、あらゆるコスト削減策に忠実だからこそ、家を安く建てられると言っても過言ではありません。

つまり、それらのコスト削減策の枠外の注文をしようとすると、規格外の仕様となってしまい、すぐに金額が跳ね上がってしまいます。

そうしたことを繰り返し、理想の家に近づけようとすると、最終的にローコストメーカー以外の、工務店などの一般の住宅会社に家づくりを依頼しても、たいして変わらない金額になってしまうこともあるので注意してください。

注意点2:注文できる幅が極端に少ない

ローコストメーカーも、大手ハウスメーカーと同じように「注文住宅」と言っていますが、注文をつけられる部分は非常に限定的であることが多いです。

一般的な注文住宅の認識で、ローコストメーカーと打ち合わせを進めると、かなり現実とのギャップがうまれてしまい、戸惑うことも多いと思いますので注意してください。

※現在の注文住宅には3つのタイプがあります。

このうちローコストメーカーの建てる住宅は「パターンオーダー型の注文住宅」にあたります。詳細については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>注文住宅って何?依頼する前に知っておきたいイマドキの注文住宅の3つのタイプとは

注意点3:必ず契約後に詳細の打ち合わせを行う必要がある

もしかしたら、これが一番の問題点であり注意点であるかもしれません。

ローコストメーカーで建てる注文住宅は、必ず契約を結んでから家の詳細を決めていくようになっています。

一般的なハウスメーカーでも、契約後に詳細の打ち合わせをという住宅会社も多いですが、ローコストメーカーの場合は、どのような家を建てられるのか、基本的な標準プランの提示はしてくれるものの、そこから一歩踏み込んで具体的な話を進めようとすると、ほぼ100パーセントに近い確率で契約を結ぶ必要があるケースがほとんどです。

これは本当に危険ですので注意してください。

一度契約を結んでしまうと、たとえそれが「仮契約」だと言われようが、必ず法的拘束力が発生し、白紙撤回をしようとすると「違約金」が発生します。

ローコストメーカーでは、人件費などを削減するために、そうした具体的な中身の打ち合わせができないまま契約をしなければならないデメリットがある点を十分に考慮して、慎重に話を進めていくべきだと思います。

注意点4:目のつきやすいところは見栄えの良い素材を使用している

たとえ、ローコストで注文住宅を建てることができても、そもそも見栄えが良くなければ家は簡単には売れません。

そのためローコスト住宅では、目につきやすいキッチン、風呂場などの水回り設備には比較的いいものを使用し、目立たない部分の構造材や建材、サッシ、外壁材などに安い素材を使用することで費用のメリハリをつけています。

家を支える基礎をはじめ、骨組みに使用される構造材に至っては、最低ラインの厚みのものを使い、組み立てていることがほとんどです。

特に基礎や構造材は、家を支える上で大変重要な役割を担う部分で、本来であれば抜かりのない施工と、他に先駆けて「良質なモノ」を選ぶべきなのですが、ローコストメーカーの建てる注文住宅は隠れて見えなくなってしまう部分は徹底してコストを削減している傾向があること承知した上で依頼するべきだと思います。

※例えば、断熱性能一つとってみても、隙間なく断熱材を敷き詰めることが大事です。

さすがにローコストで建てる全ての家が断熱欠損を起こしているとは言えませんが、その可能性は極めて高いと思います。

家は断熱欠損を起こすと本来の性能が保てなりますから、理論上の数値だけではなく、抜かりのない施工をすることが大事だということは言うまでもありません。

注意点5:「延べ床面積」ではなく「施工床面積」で坪単価を表示している

ローコストメーカーが建てるローコスト住宅は坪単価が安いことが多いですが、それには裏があるといっても差し支えありません。

坪単価を表示する方法は一般的に用いられる「延べ床面積」と施工した面積で表示する「施工床面積」がありますが、ローコストメーカーの建てるローコスト住宅は、バルコニーや吹き抜けまでを床面積に加えた「施工床面積」で表示していることが多いです。

「施工床面積」で坪単価を計算すると一般的な「延べ床面積」で床面積を表示するよりも安い坪単価を設定できるためです。

なぜ「施工床面積」で表示した方が「延べ床面積」よりも坪単価が安くなるのかのカラクリや詳細については、下記リンク先の記事にわかりやすくまとめてありますので参考にしてください。

>>>注文住宅の家づくりで坪単価があてにならない5つの理由と3つの注意点

注意点6:見積書に付帯工事費など必要な費用が計上されていないことがある

ローコスト住宅は、契約前の見積書は、ほとんどの場合で「一式見積書」として提示されます。

しかも「建物本体」にかかる「建物本体工事費」だけで見積書が作成されており、その他、家を建てるのに必要な費用である「付帯工事費用」を計上していないケースがほとんどです。

そのため、契約後に思わぬところで金額が跳ね上がることもあるので注意してください。

これを防ぐためには、契約前はどんなときも、それぞれの工事における単価が詳細に表示されている、「詳細見積書」を提示してもらい、専門家などに、見積書の内容できちんとした家が建つのかを確認してから契約をするなどの話を進める必要があります。

ただし、ローコストメーカーでは単価までがわかる「詳細見積書」を出してもらえるケースは少なく、それが発端となって問題が起こるケースが多発している現状があります。

※「一式」見積書と「詳細」見積書の違い

「一式」見積書とは工事費用が「一式」で表示されており、「一式」の中身を伏せた合計金額で計上されている見積書のことを言います。一般的な住宅では、1ページから数ページ以内におさまる見積書のことを言います。

「詳細」見積書とは工事費用が「単価」で表示されており、それぞれの工事内容の内訳がしっかりと確認できる見積書のことを言い、「明細」が確認できるようになっている見積書のことです。一般的な住宅では20ページから25ページくらいボリュームの見積書になります。

注意点7:建物に不具合が出やすく修繕費用が高い

ローコストメーカーで建てる注文住宅は、一定の期間を過ぎると建物に不具合が出やすい傾向があるように思います。

家を建ててから数年の間は気がつかないことが多いですが、だいたい5年を過ぎた頃から徐々に不具合が出始め次第に多くなり、10年も建つと、修繕なしでは住むことができないほど劣化が進むことがあります。

不具合箇所が多いので、建物を維持するためのメンテナンスにかかる費用も高くつき、修繕維持費用やランニングコストを含めた最終的な総額は、ローコストメーカーで建てた家ではない、一般的な注文住宅と変わらないこともあります。

※正直、ローコストメーカーの建てる注文住宅は、毎月の家賃を払うぐらいなら、持ち家の方がいいじゃないかという方に向けて販売されているというような点は否めません。一般の方にはわかりづらいかもしれませんが、設計から施工まで、とにかく、つくりが雑で粗いのです。

注意点8:光熱費などのランニングコストがかかる

ローコスト住宅は、光熱費などランニングコストが一般的な価格の住宅よりも高くつく傾向にあります。

ローコストメーカーの建てる注文住宅は見えないところで費用を削減して、いかにして価格を抑えるかに特化していますから、断熱材の選定から気密の考え方まで、一般的に「いい家」と思われる家をローコスト住宅に求めるのには無理があります。

つまり、家を建てる際のイニシャルコストはローコストで済むものの、家を建ててから生活する上で必要となる光熱費などのランニングコストを含めると、結果としてコストが高くついてしまい、ランニングコストを踏まえた総額を見てみると、一般的な住宅で建てた場合と金額的に変わらないといったことがあります。

注意点9:職人の質が問題になることもある

何度もお話ししているように、家は設計はもちろん、施工次第で、性能が大きく変わってきます。

その性能を担保するためには熟練の職人の腕が必要となりますが、ローコストメーカーで建てる注文住宅は、職人の質がきちんと担保できているように思えません。

ローコストメーカーが建てる家は、家を建てる際の安さだけが強調されており、本来、質の良い家をつくるために必要な「工賃が高い熟練の労働者」を雇うのではなく、「工賃が安い若く現場での経験の少ない労働者」や、「外国から出稼ぎに来ている労働者」を雇い、家を建てているからです。

現場の工事に妥協してしまうと、どんなに良い設計図面を描いたとしても、本当の意味で優れた家を建てることはできません。

注意点10:売却したくても売れないことがある

ローコストメーカーで注文住宅を建てる場合、長持ちしないので、出口戦略として、家を売却するか、建て替えを行う計画をしておく必要があるとお話ししました。

しかし、ローコスト住宅は売却したくても値がつかないことがあることも注意しておくべきだと思います。

特に仕様の古いタイプの、断熱性能が低い家は、売却は簡単ではありません。

注意点11:利益率が低い会社は避ける方が無難

規模にもよりますが、例えば利益率が10%など極端に低い利益率のローコストメーカーは、建ててからのアフター対応が心配な面もあり、倒産リスクも高いので依頼しないほうがいいと思います。

ここではそれを証明するための計算式は省略させていただきますが、住宅会社は計算上、適正な利益を確保しないと、家を建ててからのアフターメンテナンスに資金を回すことができず、安定した経営を継続していくことができないからです。

7:ローコストメーカーで注文住宅を建てることが適している人

とにかく、子育て期間など一定の期間の利用ということで、割り切って持ち家が欲しいという方は選択肢に入れてもいいかもしれません。

あとは、家にこだわりがなく、とにかくどんな形でもいいので、持ち家が欲しいという方向きだと思います。

ただし、この先20年、30年と長い期間建物の安全性能を確保した上で住むことには向いていない家であることを事前に十分に承知して、ローコストメーカーの建てるローコスト住宅を選択するべきだ思います。

売却や建て替えを想定して建てる分には問題が生じないことも多いですが、長期間住むことや20年、30年またはそれ以上の期間住むことを考えると、たとえイニシャルコストは高くついたとしても、一般的な価格帯で購入できる住宅を選ぶことをお勧めします。

建築価格が高騰している中、数百万円台で建てられる家などは本来ありえず、必ずどこかで無理をしています。

【ローコストメーカーで建てる注文住宅が適していない人】

ただし、凝った家づくりをのぞんでいる方はローコストメーカーは選択肢から外した方が良いでしょう。

ローコストメーカーが建てる注文住宅は、注文できる選択肢が非常に限られていることがほとんどで、契約後の打ち合わせでそれが発覚することがほとんどだからです。

逆を言えば、だからこそ、詳細な内容の打ち合わせは契約後でないとできないと考えることもできます。

先に契約を結んでおいて話を進めていかないと、希望に沿った家を建てることができないと、顧客にバレてしまうからです。

打ち合わせ後の契約にしてしまうと、注文住宅なのに、あまり注文をつけることができないことが顧客にわかってしまい、せっかく興味を持ってもらった顧客を逃してしまうからです。

8:ローコストメーカーの値引きについて

ローコストメーカーの建てる注文住宅は、ただでさえ安い住宅ですから、あからさまな値引きは期待できません。

もし値引きをするようであれば、明らかに家の品質などが落ちることを覚悟の上で値引きをする必要があると思います。

この辺りは大手ハウスメーカーの事情と違います。

大手ハウスメーカーの場合は、値引きをしても家の品質が大きく変わることはありませんが、ローコストーメーカーの場合は話は別で、値引きをすると、どこかに無理が生じ、家の品質に大きく関わることがあるように思います。

ただでさえ、無理をしているのに、さらに値引きなどをして無理をすると、さらに負担がのしかかる形になり、家の品質に大きく関わってきます。

ハウスメーカーの建てる注文住宅の選び方などについては、下記リンク先の記事にまとめてありますので参考にしてください。なぜ、大手ハウスメーカーでは値引きをしても、家の品質に大きく関わることがないのかについても、ここでお話しした内容よりも詳しく解説させていただいています。

>>>失敗しないハウスメーカーの選び方!住宅会社選びの9つの基本

9:ローコストメーカーの選び方

最後にローコストメーカーの選び方についてお話しさせてください。

ローコストメーカーは、必ず見えないところでコストを削減しています。

ひどいものでは基礎工事の手間を省略していたり、家を支えるための構造材に粗悪なものを使用していることもあります。

こうしたことは、家づくりに詳しくない一般の消費者には気がつかないことがほとんどです。

家づくりの失敗を防ぐためにも、契約前には必ず工事内容の詳細がわかる「明細」を提示してもらい全てを明らかにしてから契約をするべきだと思います。

つまり、「一式見積書」で提示された金額で安易に契約するのではなく、必ず、しっかりと工事単価や部材がわかる「詳細見積書」を提示してもらい、中身を確認してから契約を結ぶようにするといいと思います。

しかし、先にお話ししたように、ローコストメーカーは契約後に詳細について打ち合わせをする必要があるケースがほとんどですし、そもそも「詳細見積書」を出したがりませんから、それも簡単ではありません。

もしそういったことが出来ないのであれば、妥協して家づくりを進めるか、違う住宅会社に当たった方が賢明な判断になるのではないかと私は思います。

ローコストメーカーを選ぶときは、価格の魅力だけに目が行きがちですが、価格だけで判断するのではなくきちんとメリットやデメリット、注意点、ローコストメーカーの建てる注文住宅はどんな家なのかなど、中身もきちんとわかった上で必ず納得してから、依頼先と契約を結ぶようにしてください。

(ローコストメーカーに依頼する上でのメリットやデメリット、注意点など、最低限の内容は今回お話ししたつもりです)

また、ローコストメーカーで失敗しない家づくりをするコツとしては、わからないときは専門家の教えなどを請うようにして家づくりを進めることです。

ローコスト住宅については、下記リンク先の記事を合わせて参考にしていただくとより深く理解していただけると思います。

>>>ローコスト住宅が安い4つの理由とローコスト住宅で注意すべき12のデメリット

※ローコストメーカーに依頼しなくても家を安く建てる方法はあります。

家の性能を担保した上で、家を安く建てる方法については下記リンク先の記事が参考になると思いますので、これから注文住宅で家を建てることを検討している方は是非、一度読んで頂き参考にしていただければと思います。

>>>家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本

まとめ

今回の記事ではローコストメーカーの選び方というタイトルで、ローコストメーカーが建てる注文住宅について、最低限おさえておきたいことをお話ししてきました。

本当のことを知ってもらい、あなたにとって本当にいい家を建てていただく判断材料にしていただくことが本サイトの目的ですので、ローコストメーカーにとって耳が痛くなることも、お伝えしました(正直、お伝えしたほうがいいのか随分と悩みました)。

厳しいことをたくさん言ったものの全てのローコスト住宅が悪いわけではありませんし、もちろん家づくりを検討するにあたってローコスト住宅を選ぶという選択肢もあります。

ただ、本当のことを知った上で十分に理解して選ぶ分には心配ないと思いますが、今回お話ししたような事実を何も知らないでローコスト住宅を選ぶのはフェアではないですし、正直間違っていると思います。

全てのしわ寄せが家を建てる方にむき、何か問題が起きたら自己責任だと突っぱねる今の風潮は正直見て見ぬふりをすることができません。

消費者の方が何も知らずに家を購入し、後から真実に気がつき後悔をしてしまったり、家づくりを失敗したと感じさせる、やり方は間違っていると思います。

ぜひ、今回お話ししたことを参考にしていただき、依頼先選びの判断材料にしていただければと思っています。




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