洋服などをかけるハンガーというと一般的にはピラミッド型の三角形が定番となっています。何故なら両肩の部分をひっかけるようにして吊るす機能を持つ、ハンガーはどうしてもその形状が限られてしまう為です。
しかし、ハンガーとしての機能のポイントさえ守れば実はあらゆる形に変更が可能なのだということがわかります。今回ご紹介する一風変わった形のハンガーはその最たる例だと思います。
しかもこの作品、形を「▲(三角)」から「X(エックス)」に変えることにより、ハンガーとしての機能だけではなく、帽子などをひっかけるフックとしての機能も兼ね備えるという一石二鳥のデザインとなっています。
従来の三角形ではなく「X」の形状のハンガー「X Hanger」イスラエル人のデザイナーKfir Schwalbによってデザイン制作されました。
こちらが噂の「X Hanger」その名前の通り、中央を境に4点に広がりを持つ「X」の形状を持つ不思議なハンガーとなっています。
カラーも様々な色が用意されているようです。こうして白い壁に設置してみると、色とりどりの花が壁に咲いているかのような、インテリアとして使用しても面白そうなデザインとなっています。
斜めからみるとこんな感じ。どうやら「X Hanger」は中央上下にネジをはめ込むことで固定されてあるようです。
また平たい訳ではなく、中央から先にかけてじゃっかん浮き上がるように設計されているようです。
こちらはパウダーコーティングされていないスチールの状態。曲げられたスチールがそのままの形で壁にかかっています。
では、形状こそ美しさを保っておりますが、この「X Hanger」はどのように使うのか。ハンガーとフックの機能を兼ね備えるとはどういうことなのかをご紹介します。
こちらが実用例。「X」の下の部分には従来のハンガーと同様に両肩の部分を引っ掛けるようにして使用します。加えて、「X」の上の部分はフックの役割を備えており、洋服や帽子などを引っ掛けることができるようになっています。
また一番右の写真のように、ストールやマフラーなどを掛けることもできます。
こちらが実際の使用写真。洋服と帽子をかけています。「X Hanger」はその繊細な形状の割に、収納力があります。
洋服だけをかけるとこんな感じ。こちらの方がスッキリとし見栄えがいいですね。収納力があるといえども、やはりなんでもかんでも掛けるのは景観をこわしてしまうようです。
マフラーをかけると、こんなに素敵な感じに。洋服コーディネートの参考にと、ショップなどで使用すれば映えるかもしれません。
また、洋服をインテリアとして部屋に飾ることもできそうです。
残念ながら、この記事を書いている現在、デザインにとどまり実用化はされていないようですが、実用化されたらいくつか欲しいハンガーですね。
デザイナー:Kfir Schwalb
▼参考:(外部サイト)
X Hanger by Kfir Schwalb – Dezeen