毎年4月にミラノで行われるサローネサテライト(ミラノ国際家具見本市)。サローネサテライトはいまや、ユニークで意欲的なデザイナーの登竜門的存在ですが、そのサローネサテライトでユニークなタオルハンガーを発表した日本人デザイナーがいます。
それがHIROOMI TAHARA氏です。
‘towel hanger’と名付けられたこの作品は、壁に打ち込んだ杭をロープで繋ぐだけと言う非常にシンプルな作品ですが、そのシンプルさの中に、アイデアが光る作品となっています。
ただ、杭を打ち込み、ロープで繋ぐだけで、このタオルハンガーは出来上がるので、家中の壁の好きなところに、ハンガーを創り上げることが可能です。
片方のロープの先を結び、もう片方のロープの先におもりをつけることで、バランスをとります。
一本のロープで繋げば、そのロープの間にタオルを挟むだけ。右上の図のようにいくつものロープを交互に掛ければその上に簡単なモノを置くこともできます。
写真をクリックして大きくすればわかりますが、杭の先には紐がずり落ちないように凸状の留めがついています。そこに紐を引っ掛けることで無闇に紐がほどけるのを防いでいます。
タオルハンガーは杭の部分や重りの部分を変えることによって、先の方にタオルを引っ掛けたり、自分でデザインを工夫することも出来ます。
タオルハンガーに必要なものは紐と重りと杭の3つだけ。とてもシンプルです。
長さを調整でき、その間に掛けるものはタオルだけではなく、キッチンで使う様々な器具も掛けることができます。また重りの部分を様々なものにかえることによって、その先にバスローブをかけたりと、自分なりの工夫を楽しむことができます。
HIROOMI TAHARA氏の‘towel hanger’はシンプルに凝縮された作品の中に、多様な働きが詰まっている素晴らしい作品だと思います。
▼参考:
HIROOMI TAHARA
towel hanger by hiroomi tahara(外部リンク)