イタリアの老舗ガラスメーカー「GLAS ITALIA(グラスイタリア)」と言えば、 有名デザイナーとのコラボレーションにより作品を数多く世に送り出しているガラスメーカーです。加工技術に秀でているガラスメーカーであり、その技術は着色、カット、接着、板ガラスの加工など多岐に渡ります。
そんなイタリアの老舗ガラスメーカー「GLAS ITALIA(グラスイタリア)」と佐藤オオキ氏率いる日本のデザイン事務所nendoがコラボレーションすることにより出来た作品が今回紹介する 深海のような奥行き感をもつ棚「deep-sea」。
その名前の通り、層が深くなるほど、その色を濃くし、まるで深海のような雰囲気をかもし出すことに成功している非常にユニークなデザインの棚となっています。
深層になればなるほど、深さを表現するデザインのラフスケッチ。
こちらは真横からみた 深海のような奥行き感をもつ棚「deep-sea」。よく見ると層が深くなればなるほど棚板の間隔が徐々に狭まっていることがわかります。
そして斜め上からみるとこんな風な感じ。まるで深海のような雰囲気をかもし出しています。
nendoの公式ホームページによると、色の着いた透明フィルムを表面に熱溶着させることでガラスを着色することが可能であるそうで、そのフィルムの枚数や組み合わせを少しずつ変えていくことで、棚板一枚一枚の色を徐々に濃くしていくことを考えたとのこと。
また、棚板の間隔を徐々に狭めていき、鏡を組み合わせることでこのグラデーションをさらに強調することができたとのことで、結果的に、まるで海面を覗き込んだときのような、どこまでも透明でありながら、どこまでも奥に吸い込まれていくような、「深度」のある家具が生まれたそうです。
モノを置く位置により「水深」の違いをより一層感じられる仕様になっているそうで、この棚を使えばお気に入りのモノをどこにおこうか楽しみながらモノを置く楽しみができそうです。
それにしても見事な色合いとそのグラデーション。透明感溢れるガラス棚です。
角度をかえるとこのガラス棚は、また違った味わいを持ち、私たちの脳裏にしっかりとその存在感を焼き付けます。
まるで本当に深海にいるよう。
こちらはローテーブルのコレクション。deep-seaには棚とローテーブルのコレクションがあるようです。
焦げ茶色の深い色合いがとてもいい感じ。
こんなアイテムが部屋にあったらとてもはえそう。
この角度から見るとさらに深い色合いに。
ガラスのローテーブルもなかなかいい感じですね。
近くまでせまってみてみるとこんな感じ。
しっかりとカットされ接着されています。この技術は老舗めーかーならではの技術。素晴らしいですね。
▼関連記事:
ガラスで出来た管の一部を指で押し潰したようなデザインが印象的なランプ「press lamp」 | ONE PROJECT
防弾ガラスでつくられたガラス張りの自転車「Invisible Bicycle」 | ONE PROJECT
可愛らしいダックスフンドの形をしたガラス容器「Wiener Dog Oil And Vinegar Set」 | ONE PROJECT
見た目にも美しい、ガラス張りのツリーハウス「Tree in the house」 | ONE PROJECT
西沢立衛によってデザインされた東京にある四方をガラスで囲まれた、ガラス張りの狭小住宅「House & garden」 | ONE PROJECT
▼参考:(外部サイト)
deep-sea | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/deep-sea/?release)