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家づくりでおしゃれな「らせん階段」を選ぶメリットとデメリット

日本の住宅ではデザインを重視した家以外で一般的にあまり見受けられませんが、「らせん階段」が気になっている方も少なくないのではないでしょうか?

そこで今回は、らせん階段のメリットやデメリット、らせん階段の特徴やらせん階段をつくるときのポイント、らせん階段に向いてる間取りや家などについて解説していこうと思います。

らせん階段をつくるのにどれくらい費用を見込んでおけばいいのかについても触れていきますので最後まで読んでいただき、家づくりの参考にしていただければと思います。



らせん階段って何?

らせん階段とはぐるりとらせん状に渦を巻くような形状をしている階段のことを言います。

らせん階段は、らせん状にぐるぐると回転しながら「上の階」や「下の階」へ行き来できる階段のことで、日本でもデザイン性を重視した建物や個性的な建物でよく使われています。

らせん階段の特徴は?

らせん階段の最大の特徴は美しい曲線のシルエットと共に家の雰囲気を優しく柔らかいものに変えてくれるところにあります。

また、らせん階段は比較的狭く小さなスペースでも設置できる特徴もあり、コンパクトな家でも部屋を重たく見せずに空間に柔らかい印象を与えてくれますし、らせん階段を効果的に配置することで空間が広く感じられるようになります。

らせん階段は一般的に見られる直線的な階段ではなく、曲線的な階段になるため、存在感がありながらも個性的でいて他の階段では見られない独特なシルエットが生まれます。

そして、空間全体を活動的な印象に変える特徴があります。

らせん階段のメリット

らせん階段のメリットは下記のとおりです。

【らせん階段のメリット】

1:空間が広く開放的に感じられる
2:光を取り入れやすく間取りを選ばない
3:インテリアとして映える
4:狭いスペースでも設置しやすい

1:空間が広く開放的に感じられる

らせん階段はストリップ階段の一種です。

スケルトン構造のストリップ階段は視線の抜けを作るため、空間に圧迫感を与えづらく、部屋を広く感じさせてくれます。

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2:光を取り入れやすく間取りを選ばない

らせん階段はスケルトン構造のため光を遮らない特徴があります。

家の中で光を入れたい場所にも取り入れることができるので間取りを選びません。

3:インテリアとして映える

らせん階段は素材や色の組み合わせなどにより様々なインテリアに合わせることができます。

らせん状に渦巻くフォルムによって、リズミカルでいて軽快な印象を空間全体に与えてくれますし、それ自体がインテリアとして見る人の目を楽しませてくれる効果があります。

4:狭いスペースでも設置しやすい

らせん階段は、一般的な直線的な階段のように、階段を設置するのに広いスペースを必要としません。

また、らせん階段は踊り場を必要としないため狭いスペースでも設置しやすく、特に狭小住宅などにうまく取り入れると空間デザイン的に非常にまとまりのある美しい家になります。

曲線的な柔らかい印象を与えることができるので圧迫感を感じさせづらく、どことなく軽快な印象を空間全体に与えることができます。

らせん階段のデメリット

らせん階段のデメリットは下記のとおりです。

中には致命的なものもありますので、らせん階段で後悔しないために、らせん階段のデメリットについては十分に理解しておいてください。

【らせん階段のデメリット】

1:価格が高い
2:荷物が運びづらい
3:落下リスクがある
4:階段の上り下りが落ち着かない
5:掃除の時に頭をぶつけるリスクがある
6:階段下を収納スペースにできない

1:価格が高い

まず第一にらせん階段は一般的な直線の階段と比べて価格が高いです。

素材やデザインの組み合わせにもよりますが、一般的な階段と比べて、100〜150万円ほどコストアップするケースも珍しくありません。

2:荷物が運びづらい

またらせん階段では荷物によっては階段から搬入することが難しくなります。

階段が円形になっているため手すりなどにぶつかってしまうため、大きなものは搬入できないのです。

らせん階段はソファーやベッドなどの大型の家具、また冷蔵庫などの背の高さのある家電は階段から搬入することができませんので、大きな窓がある場所からクレーンなどを手配して搬入することが基本になってきます。

土地によっては、大型の家具や家電の搬入それ自体が難しくなることも考えられるので、事前に搬入ルートをしっかりと確保しておくことが必要です。

3:落下リスクがある

らせん階段はストリップ階段の一種となるので、やはり蹴上部分の隙間からの落下には気を付ける必要があります。

4:階段の上り下りが落ち着かない

なかにはストリップ階段のように蹴上部分に隙間がある階段を使うことを「落ち着かない」と感じるケースもあります。

自宅以外の場所では日常的な使用が問題なくても、らせん階段が自宅にあると、なんだか階段の上り下りが落ち着かなくない、なぜかわからないけど不安に感じるといった方も実際にいらっしゃいますので注意が必要でしょう。

5:掃除の時に頭をぶつけるリスクがある

意外と盲点ですが、らせん階段は掃除がしづらく頭をぶつけやすいので注意してください。

6:階段下を収納スペースにできない

らせん階段は階段下を収納スペースとして活用することができません。

一般的な階段では階段下を収納スペースとして活用することも多いですが、らせん階段では階段下のスペースがデッドスペースになるので注意してください。

らせん階段と相性の良い間取りやらせん階段に向いている家

らせん階段は「リビング階段」はもちろん、「玄関部」、「吹き抜け」、「2階リビング」、「3階建ての家」などと非常に相性が良いため、今あげた間取りを希望している際は一度検討して見るといいと思います。

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例えば家の南側にリビングを配置し、リビングにリビング階段として窓側にらせん階段を設置すると言った方法も考えられます。

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らせん階段は光を遮りませんので、近くに大きな窓を配置して、同時に視線の抜けをつくるという方法も有効です。

>>>吹き抜けの家にする13のメリットとデメリット

玄関から見える位置に、らせん階段を配置してもいいでしょう。らせん階段がインテリアとしてアイキャッチとなり空間を華やかな印象にかえてくれます。

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2階リビングでは玄関から見える位置に螺旋階段をつくり、空間の広がりを持たせながらも空間同士をゆるやかにつなげてあげれば玄関の印象が美しくなります。

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また狭く日当たりの悪い狭小地などの間口の狭い場所に建てられる家や周りに家が密集している場所の家ではらせん階段を取り入れると家の雰囲気が明るく良くなりますので検討してみてください。

ロフトがある場合に取り入れても面白いでしょう。ロフトの場合は、ロフトまでのスペースを続きの階段とすることで暗くなりがちな一階のスペースを明るく光を落としてくれる空間に仕上がります。

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らせん階段でみうけられる後悔

先にあげたらせん階段のデメリットを十分に理解しないままデザイン重視で家づくりを進めてしまった家に失敗した、らせん階段にして後悔したという意見を持つ方は多いです。

らせん階段そのものに後悔するというよりも、らせん階段に付随する間取りや、その周辺のものに対する後悔というのが多いと思います。

例えば吹き抜けの空間にすると、明るく風通しが良い空間となる一方で、冷暖房効率が悪くなることは当たり前なのですが、その辺りを十分に理解しないまま家づくりを進めてしまい、らせん階段にしなければよかった・・・後悔してしまったというパターンです。

こうしたことは事前に説明が不十分な際にも見受けられます。

らせん階段は荷物の運びには向いていない

もちろん、らせん階段そのものに後悔するという方もいらっしゃいます。

らせん階段にしなければよかったと、思うタイミングは多くの場合は大きな家具や家電を搬入する時です。

新しい家具や家電製品を購入したら、搬入の際に別料金がかかってしまったり、最悪搬入できないと言ったケースも考えられます。

そうした思わぬデメリットが際立つケースに出くわすと、らせん階段にしなければよかったと後悔される方も多いようです。

なかにはらせん階段ではスーツケースの持ち運びでさえ面倒に感じるという方もいらっしゃいますが、そうした場合は家づくりのプランの段階で一階にそうした持ち運びが面倒となるものの収納スペースを確保しておくことでカバーできます。

らせん階段を設置する値段はいくら必要?

らせん階段は、ストリップ階段のように素材、デザイン、サイズなどによって価格は大きく異なります。

また既製品のものもあれば、造作して作るタイプのらせん階段もあり、値段はピンキリです。

らせん階段のキットとして販売されているものはスチール製のものであれば40万円ほどからありますし、木製やステンレス製などの材質にこだわればこだわるほど高くなり既製品でも200万円以上するらせん階段もあります。

ただし、らせん階段の一般的な価格帯はおよそ80万円〜170万円くらいが相場だと思います。

らせん階段を造作(オーダー)する場合は素材やデザイン、サイズなどによって価格は大きく変わりますが100万円以上を目安としていただければいいと思います。

ただし階段を造作する場合は、業者によって様々ですので、はっきりといくらと言い切ることはできませんので注意してください。

まとめ

らせん階段は実用性はもちろんですが、インテリア性を高める役割を果たしてくれます。

人と同じじゃつまらない、個性的なデザインにしたいと考えている方から、狭小地で家を建てることを検討されている方に至るまで、間取りや工夫など取り入れ方次第で、魅力あふれる住まいとすることができます。

普通じゃつまらない、もっと明るい家にしたいと考えていらっしゃる方は、らせん階段の設置を検討してみてください。



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