今、平屋が注目されていますが、平屋で家づくりを進める際は、様々なことに気を配りながら慎重に進めていく必要があります。
表面的な印象だけに惑わされると、思い描いていたイメージとのギャップに後悔してしまう恐れもあります。
盛り上がっている時には、メリットの部分だけが目立ちデメリットの部分が見えづらくなることも多いので、一旦冷静になり、ご自身の目でしっかりと見極めていかなくてはなりません。
家は高い買い物ですから、平屋を選ぶことで、本当に自分たち家族の理想の暮らしを実現できるのか、暮らしに不都合は生じないかなど、あらゆる側面から検討していく必要があります。
土地から間取りまで自由に選べる注文住宅だからこそ、建ててから後悔しないためにもじっくりと検討し慎重に選ぶようにしてください。
今回の記事では、平屋の間取りの可能性を広げる平屋の5つの基本的な家の形についてお話しして行きます。
Contents
- 1 平屋の魅力
- 2 新築の平屋は増加傾向にある
- 3 平屋の家の5つの基本的な形
- 4 I字型の平屋
- 5 I字型の平屋のメリット
- 6 I字型の平屋のデメリット
- 7 コの字型の平屋
- 8 コの字型の平屋メリット
- 9 コの字型の平屋デメリット
- 10 L字型の平屋
- 11 L字型の平屋のメリット
- 12 L字型の平屋のデメリット
- 13 ロの字型の平屋
- 14 ロの字型の平屋のメリット
- 15 ロの字型の平屋のデメリット
- 16 連棟型の平屋
- 17 連棟型の平屋メリット
- 18 連棟型の平屋のデメリット
- 19 平屋の形を実例を見て決めたい場合
- 20 間取りに差が出る、平屋の家の形のまとめ
- 21 平屋の間取りなどを参考にしたいのなら(平屋の間取りや見積もりなど提案内容の差を参考にしたい場合)
- 22 予算内でいい家を安く建てるために知っておいて欲しいこと
平屋の魅力
近年コンパクトで暮らしやすさを求めた平屋住宅が注目を集めています。
住環境研究所の「平屋住宅に関する調査2016」によれば、平屋を選ぶ理由や、平屋に求める住まい方、間取り、仕様・設備を関心の高さ順に分けると平屋の魅力は下記のような部分にあると調査結果に表れています。
【平屋に求める住まい方、間取り、仕様・設備】
1:自分の趣味を楽しめる空間や設備のある住まい
2:オープンキッチンとダイニングが庭と連続した住まい
3:庭の充実した住まい
4:広縁がある住まい
5:親世帯や子ども世帯など親族が泊まれる部屋がある住まい
6:軒が大きく張り出し、その下が半屋外空間がある住まい
7:広い土間のある住まい
出典:「平屋住宅に関する調査2016」
さらに平屋に求める間取りを30代から40代に絞ると次のようにまとめられています。
【30代から40代が平屋に求める間取り】
1:オープンキッチンとダイニングが庭と連続した住まい
2:自分の趣味を楽しめる空間や設備のある住まい
3:庭の充実した住まい
4:親世帯や子ども世帯など親族が泊まれる部屋がある住まい
5:軒が大きく張り出し、その下が半屋外空間がある住まい
6:広縁がある住まい
7:広い土間のある住まい
つまり、平屋特有の開放感のある間取りや、半屋外空間を利用した趣味を楽しめる空間設計、間取りの自由度などが平屋を選ぶ大きな理由であり、平屋の魅力だということがわかります。
平屋を選ぶ理由
平屋はワンフロアで階段の上下移動もなく、水平移動の空間となるため、同一階で生活ができる間取りになります。
生活動線がコンパクトでありながらも、移動効率の良い間取りがつくれることも平屋の大きな魅力であり、平屋が選ばれる理由になっているのだと思います。
また、30代から60代の世代を通して、平屋を選ぶ理由がほとんど同じことを考えると、平屋の魅力はどの世代でも共通して同じであることがよくわかります。
平屋ならではの身近に自然を感じられる住環境は2階建住宅にはない、現代を象徴する特別な何かが反映されているとも感じ取ることができるのではないでしょうか。
新築の平屋は増加傾向にある
さらに、平屋の新築棟数は年々増加傾向にあります。
国土交通省の「建築着工統計調査」によると、2014年には33,168棟だった平屋の新築棟数が、2017年には41,933棟になるなど、実に1.26倍の数の平屋が建てられています。
これらのことからコンパクトな暮らしの中に、自然を近くに感じられる暮らしや、2階建て住宅に比べ間取りが自由な快適性を求めている方が増えていることがわかります。
>>>統計情報 – 国土交通省
平屋の家の5つの基本的な形
平屋は建物の形により、暮らしやすさなどの快適性が大きく変わってきます。
家の形は様々で、平屋の形によりそれぞれ特徴が違うため、それぞれが平屋に求めているものや、暮らしやすさに合わせて平屋の形を選んでいく必要があります。
平屋の建物の形は大きくいって5つに分けられ
1:I字型の平屋
2:コの字型の平屋
3:L字型の平屋
4:ロの字型の平屋
5:連棟型の平屋
と、5つの家の形に分類することができます。
この他にも曲線のある「扇型の形」の平屋や、数字の「8の字型」の平屋、凹凸の多い平屋など複雑な形をした平屋もありますが上であげた5つの形が基本の形となります。
I字型の平屋
I字型の平屋は、「平屋」と聞いて誰もがパッと思い浮かぶ「長方形」の平屋のことです。
平屋の中でも最もスタンダードな形の平屋で、非常にシンプルなつくりが特徴となります。
I字型の平屋は構造的に壁が少なくて済み、比較的フレキシブルに自由な間取りを設計することができます。
その上で、I字型の平屋は、それぞれの家族の暮らしに合わせて変化をつけやすく、平屋の形の中でも最も一体感のある家づくりをすることができます。
I字型の平屋のメリット
1:大広間がつくりやすい
I字型の平屋は、平屋の中でも最もシンプルなつくりとなるほか、壁が少ない構造にすることができます。
そのため、I字型の平屋は壁がない大広間がつくりやすく、風が抜ける開放的な空間がつくりやすくなります。
庭に向かった南側の壁を全面窓にすれば、家の中のどこにいても庭などの外の風景をパノラマ式で見渡せる平屋にすることもできます。
さらに、I字型の平屋では、例えば、玄関を開けたらリビング、ダイニングまで一気に続く、一続きの開放的な空間をつくることができます。
2:一体感のある間取りができる
I字型の平屋は生活動線をコンパクトにまとめることができるので、移動が楽で一体感のある間取りにしやすい家の形です。
I字型の平屋では、家族の気配を感じられるほか、家の中のどこにいても、家族間のコミュニケーションを簡単に行うことができます。
窓を全開にすることで、庭をはじめとした自然との一体感を得やすく、シンプルな形の中に自然体の暮らしを育むことができます。
3:自由な間取りを設計できる
I字型の平屋は、暮らしに合わせた間取りを設計しやすく、個室を増やしたり、状況に応じてパーテーションなどで緩やかに個室を仕切る工夫を施すなど、フレキシブルに空間をうみ出すことができます。
そのためゆとりを持った暮らしを送ることができます。
I字型の平屋のデメリット
1:音が家中に響きやすい
I字型の平屋では、一続きの空間の開放感を得られる一方で、音が家中に響きやすくなります。
水回りの音などは特に注意が必要で、プライベートな空間と近づけすぎると、とても、うるさい居室が出来上がってしまいます。
I字型の平屋は、シンプルな構造である分、間取りの取り方が難しく、暮らしやすさを十分に考えて設計しなくてはなりません。
2:日当たりが悪くなることが多い
平屋全般に言えることですが、平屋では日当たりをいかにして確保するのかが間取りをつくる上で非常に大事な要素となります。
平屋の間取りによっては、中央にリビングを持ってくることが考えられますが、採光をとる工夫をしないと暗くジメジメした空間になってしまう恐れもありますので注意してください。
間取りによっては、直接日が当たらない場所や、日が当たらない空間ができやすいため、間取りをつくる段階で如何に家の中に光を取り入れるのか、その対策をしっかりと考えておくことが重要となります。
3:プライベートな空間を確保することが難しい
平屋の特徴はワンフロアで、さらに家族間でのコミュニケーションが取りやすく、一体感のある家づくりができるところあります
ですが、その一方で平屋ではプライベートな空間を確保することが難しくなります。
平屋は設計の自由度が高いため、プライベートな空間を確保するためにも壁などを多くし、複雑な間取りにすることも検討できますが、壁を多くすると、今度は風が通りにくくなってしまったり、平屋の良さを活かすことができず、かえって不便な空間になってしまうこともあります。
また壁を多くするとコストも余計にかかってしまいますので注意してください。
家の価格は、・家の本体価格=スケルトン状態の家+間仕切り壁の数+その他(住宅設備機器や造作など)によって決まります。詳しくは「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」を参考にしてください。
コの字型の平屋
コの字型の建物で中庭が囲まれるため、プライベートな空間が確保しやすく、どの部屋からも中庭を見渡すことができる見通しの良い家にすることができます。
さらに、このタイプの平屋は部屋間の見通しがいいので、小さな子供がいても目の届く範囲で遊ばせることができます。
コの字型の平屋では、中庭を有効的に活用することが検討でき、中庭で植栽をしガーデニングなどプライベートな空間を楽しんだり、ライトアップをすれば昼、夜と表情の違いを楽しむ中庭を作ることが出来ます。
中庭に面した建物の開口部を思いっきり開ければ、風が建物の中を抜けるので風通しもよく、気持ちよく過ごすことが出来ます。
コの字型の平屋メリット
1:中庭から光をとることで室内を明るくできる
コの字型の平屋では三方を囲まれた中庭から、中庭に接する部屋の室内に自然の光を取り込むことができます。
間取りにもよりますが、自然の光を効率よく取り入れることで、部屋の隅々にまで光が行き届いた、明るい室内をつくりやすくなります。
2:風通しが良くなる
コの字型の平屋では、中庭から室内に風を取り入れることができます。
家の中心に中庭を設置するため、風の通り道ができるので風通しの良い家をつくりやすくなります。
つまり、コの字型の平屋では、家の中央に中庭をつくることで室内に明るい光を取り入れ、同時に気持ちの良い風が通る家にすることができます。
3:中庭と一体化した家にできる
コの字型の平屋では縁側を設置することで、庭との距離がより近くなり、プライベートな空間で、より自然と一体化した家づくりを楽しむことができます。
完全ではないものの、壁に囲まれた中庭となるため、プライバシーも確保できますし、庭との距離が近くなるため、気軽にガーデニングなどの趣味に講じることができます。
コの字型の平屋デメリット
1:I字型よりも建築コストがかかる
一般的に建物は複雑な形にするほど、建築コストがかかります。
コの字型の平屋も同様のことが言え、建物を複雑な形にした分建築コストは嵩み、結果的にI字型の家よりも平屋での家づくりに必要な資金が多く必要になります。
2:水はけが悪い
中庭部分の水はけには十分に注意が必要です。
水はけが悪いと、雨が降った際に中庭に水がたまりプール状態になってしまうこともあります。
特に集中豪雨の影響は顕著に見られ、入念に、中庭に溜まった水を逃すことを考えた排水管の計画をしないと建物にダメージを与えてしまうことも考えられます。
また木の葉や泥などが排水管に詰まった場合は、専門の業者に頼んで掃除をしてもらうことになりますが、費用がかかり、メンテナンスなどに対するコストが高くなります。
3:熱損失が高い
一般的に住宅は凹凸が多い家ほど熱損失が激しくなります。
また大きな窓を設置したり、窓を含む開口部が多くなればなるほど、熱は逃げて行ってしまう性質があるため、熱損失が高くなります。
コの字型の平屋では、建物中央の中庭部分から、自然光と風を取り入れる機会が多い設計になることが多いため、開口部を広く取る必要が出てきます。
そのため熱が逃げてしまいやすい構造となり、熱損失が激しくなります。
L字型の平屋
L字型の平屋は庭を囲み「L字型」に建物を囲んだ形になります。
平屋ではプライベートな空間を分けにくいデメリットがありますが、「L字型」の平屋では、Lの字に曲がった建物の形になるため、縦と横のエリアで寝室などのプライベートな空間と、リビングなどの人が集まるスペースをゾーニングしやすいのがL字型の平屋の大きな特徴となります。
また縦と横の空間をうまく利用することで外の視線を上手く遮りながらも、中庭などの屋外空間を生活の中に溶け込ませ、開放的な平屋をつくることができます。
L字型の平屋のメリット
1:プライベート空間を分けることができる
L字型の平屋では縦と横の空間を分けられるため、ゾーン分けしやすく、プライベートな空間と家族での生活空間を分けることができます。
例えば横の空間には、客間、リビング、ダイニング、キッチン、浴室など家族が利用する場所を設け、縦の空間には寝室や書斎などのプライベートな空間を作るなどプライベートな空間をゾーニングしやすくなります。
2:開放感のある中庭にできる
L字型の平屋では、コの字型の平屋よりも広い中庭を設けることができます。
敷地における建物の場所や、周辺環境によって左右はされるものの、程よく閉じられ、それでいながら開放的で広々とした中庭にすることができます。
3:視認性が高い割には外の視線を遮ることができる
L字型の平屋では、外の視線を程よく遮りながらも、屋外の空間と屋内の空間との距離が近くなるので、屋外の空間を生活の中に溶け込ませることができます。
L字型の平屋は、庭に向けて開放的でありながらも、程よくプライバシーが守られた暮らしにすることができます。
L字型の平屋のデメリット
1:メンテナンスコストが高くなる
L字型の平屋は凹凸ができるため、一般的にメンテナンスコストが高くなります。
特に角にあたる入隅の部分は弱く、補強により強度を補う必要があります。
2:費用が高くなる
L字型は、I字型のシンプルな形の家と比べると、凹凸が多く屋根や床の面積が広くなるため、建築コストが高くなるほか、一般的に外気の影響を受けやすいため、光熱費が高くなる傾向にあります。
一般的に、家の形が複雑になる程、それを維持するためのコストは高くなります。
3:防犯面に気をつける必要がある
防犯面には気をつける必要があります。
平屋はワンフロアしかなく、暗くなりがちなので、外からの光を取り入れるために開口部が多く必要となってくるため、建物への侵入経路がたくさんできます。
単純でシンプルな構造が魅力的な平屋ですが、防犯対策はしっかりと行う必要があります。
ロの字型の平屋
ロの字型の平屋は、中央の中庭を「ロの字型」にぐるりと囲んだ形で建てられます。
平屋の中心部に外部からは見えない中庭をつくることができるので、平屋の中で最もプライベートな中庭を作ることができます。
外部の視線をシャットアウトしているため、プライベートな空間でガーデニングを楽しんだり、ゆったりとした時間を過ごすことができるのが「ロの字型」の平屋の特徴です。
ロの字型の平屋のメリット
1:プライベートな中庭にできる
ロの字型の平屋の最大のメリットは、平屋の中央にプライベートな中庭をつくることができる点にあります。
外からは一切見えない、家族だけの中庭にすることも検討でき、家族だけのプライベートな空間を確保することができます。
2:中央から全ての部屋に光を取り入れられる
ロの字型の平屋では中央に中庭を持ってくる形になりますが、中央から全ての部屋に光や風を取り入れることができます。
そのため、それぞれの部屋に自然光が行き渡り、明るい室内を作ることができます。
(もちろん建物の敷地など平屋を建てる場所によりどの程度の光を確保できるのかは変わってきます)
3:中庭を通って各部屋にいける
ロの字型の平屋では、居住空間と中庭との高さ平らにし、段差のないフラットな状態にすれば、中庭を通って各部屋に自由に移動できる間取りを検討することができます。
どの部屋からも中庭を通っていける間取りにすることで、移動にかかる時間が短縮でき、生活動線が非常に楽になります。
ロの字型の平屋のデメリット
1:中庭の水はけに注意する必要がある
ロの字型の平屋では、中庭に溜まった水をどのように排水するのかが、非常に重要な意味を持ちます。
排水管により溜まった水を外に流して行きますが、泥や木の葉などがたまり排水管が詰まってしまうと溜まった水が逃げ場を失い、溢れてしまうことも考えられるので注意が必要です。
また排水管を詰まらせないためにも定期的なメンテナンスが必要となります。
2:設計士の腕に左右される
平屋の住宅は、設計が難しいですが、ロの字型の平屋では特に、設計士の腕がハッキリとあらわれます。
間取りの配置計画が重要で、経験を重ねた腕が良い設計士に依頼しないと無駄なスペースができてしまったり、中庭を通して反対側の部屋が見える設計になるため、家族間でのプライバシーの確保が難しくなります。
3:庭にモノを設置する場合、家の中を通らないと搬入できない
中央の中庭にものを設置する場合、建物が完成してしまうと外から搬入することが難しくなります。
大きなものは事前に搬入する必要があります。
もちろん建物が完成した後であってもクレーンにより、中庭に設置することを検討することができますが費用はかなり高くなるので家を建てる前の事前計画が大事になります。
連棟型の平屋
連棟型の平屋は、各部屋が独立しながらも屋根を連ねて繋がっている複雑な形に配置された平屋の事を言います。
それぞれの部屋が建物から外にはみ出した形で間取りが取られるので、平屋の中で最も住む人のプライバシーに配慮した部屋の配置を組むことができます。
間取りや採光のとり方次第では、それぞれの部屋が独立していながらも、家の中のどの部屋にいても光や風を取り入れることができ、家族との距離を程よく保ちながらも、独立した空間を設けることができます。
連棟型の平屋メリット
1:プライベートな空間を確保しやすい
連棟型の平屋では、それぞれの部屋を独立させるため、プライベートな空間を確保させる形になります。
プライベートな空間を確保しづらい平屋のデメリットを、屋根を連ねた形で建物をはみ出すことで、カバーさせた形になります。
2:外からの光を取り入れやすい
連棟型の平屋は、屋根を連ねながら、棟が建物からはみ出した形の建物になるため凹凸ができるので、建物の中に光を取り入れやすくなります。
ただし間取りの取り方や形によっては、光が奥まで届かないこともあるので窓の配置などの工夫は必要になってきます。
3:個室の設置が容易にできる
連棟型の平屋は、建物を外にはみ出すことで、それぞれの部屋を独立させていく構造となるので、個室の設置を容易に行えます。
例えばリビングダイニングを中心として、広がるような形で個室を設置することも検討できますし、少し廊下を挟んで個室を設置すれば、プライベートな空間を確保することができます。
連棟型の平屋のデメリット
1:建築コストが高い
家は、凹凸が多く、複雑な形になるほどコストが膨らみ、家の価格が高くなります。
なぜ複雑な形をするほどに高くなるのかというと、壁の量や柱の量が増えるため、必要な材料が増えて行くためです。
角が増えるごとに建築コストは増していき、目安としては角が一箇所増えるだけで10万円から20万円ほど高くなって行きます(ケースにより幅があります)。
また建物の基礎も複雑になり、基礎を作るのに必要な作業時間なども増えるため、人件費もアップします。
2:メンテナンス費用がかかる
家の凹凸が多いほど、外壁の面積が増え、構造材も増えます。
特に建物の角は弱いため、建物の角の強度を保つために補強材が必要となってきたり、建物を維持していくのにもお金がかかる傾向にあります。
3:採光を工夫しないと暗くなる部屋ができる
連棟型の平屋は基本的には、明るい部屋をつくりやすいですが、平屋は周辺環境の影響を受けやすいため、必ずしも明るくなるというわけではありません。
建物の位置や方向、周辺環境との環境によって工夫を加え、採光をうまくとる工夫をしないとくらい平屋が出来上がってしまいますので注意してください。
平屋の形を実例を見て決めたい場合
これまで、平屋の基本的な形についてお話ししましたが、他にも「扇型」「8の字型」など様々な平屋があります。
どの平屋にも、特徴があり、メリットがあれば必ずデメリットがあります。
平屋の基本的な特徴や、メリットやデメリットについては「新築で平屋住宅を建てる9つの注意点と21のメリットとデメリット」でお話しした通りですが、平屋を検討する場合、実際に建てられた家を参考にするのが一番いいと思います。
実際に建てられた家などをみると、平屋での生活イメージが湧きますし、私の書いた記事と読み比べ比較検討することで失敗しない平屋を建てていただくことができると思います。
平屋の例を見るには住宅カタログを取り寄せるのが一番効率的です。
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平屋に絞って取り寄せることができるので、是非あなただけの平屋造りの参考にしてください。
カタログは下記から取り寄せることができます。
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間取りに差が出る、平屋の家の形のまとめ
今回は平屋の家の形の基本の5つの形をご紹介しました。
程よく屋外と繋がり、心地よく自然を感じながら心身共にリラックスできる平屋にするためには、平屋に何を求めるのかによって、まずは平屋の家の形を選んでいかなければなりません。
風通しがよく、明るく開放的で、自然と一体化した平屋にするためには様々なアイデアが考えられますが、平屋では住み心地やすさが、家の形に大きく依存してくるので慎重に選んでいく必要があります。
平屋で家づくりを進める際は、ぜひ、様々な事例を参考にしながら進めていくことをお勧めします。
平屋の間取りなどを参考にしたいのなら(平屋の間取りや見積もりなど提案内容の差を参考にしたい場合)
平屋の間取りを実際につくってもらい、比較検討する方法もあります。
同じ条件で、複数社に一括依頼することで、間取りの提案内容をはじめ、価格やデザインの違いに至るまで様々な条件で比較検討することができます。
家づくりで相見積もりは基本ですが、下記のサービスを利用すれば、見積もり、間取り作成、土地探しなどの相談も無料でしていただけるので、平屋での家づくりを検討しているのなら一度は利用して見るといいでしょう。
間取りの作成依頼はもちろん、概算見積もりや家づくりの提案内容、住宅会社を比較して選びたい方はタウンライフ家づくりがお勧めです。無料で複数社から家づくりの提案を受け取ることができるので各社の強みがハッキリとわかり、住宅会社を比較した上で納得のいく家づくりをしていただくことが出来ます。どの住宅会社に依頼したらいいのかわからない、住宅会社選びで迷っているという方も無料で利用できますので、一度利用して見てください。>>>平屋住宅のプランの提案や間取りなどの依頼はこちらから無料で行なって頂けます。※当サイトから申し込むと「成功する家づくり7つの法則」を特典として受け取っていただくことが出来ます。
利用する際の注意点
ただし、利用する際は、下記の点に注意して利用するようにしてください。
1:依頼する住宅会社によりどの程度行ってくれるのかは違う
2:住宅会社の中には住宅カタログしか送ってこない会社もある
3:全体から見れば少数だが、迷惑な営業をかけてくる住宅会社もある
4:対応が遅く、なかなか返事をくれない住宅会社もある
以上のような住宅会社もごく少数ですが中にはあるようです。
前向きに捉えれば、そのような住宅会社を正式に依頼する前に判別できることもこのサービスを利用する大きな利点だと思います。
家づくりは大きな金額が動きますから、少しでも安くいい家を作りたいと考えるのが普通でしょう。
また対応を含め、信頼できる住宅会社に依頼したいと考えるのが普通のことです。
色々意見はあるかと思いますが、そうした違いまでも、はっきりと現れ、しっかりと比較することができますので対応を含む相性の違いを確認することができます。
ですから、家づくりではこうしたサービスを積極的に利用していくといいと思います。
予算内でいい家を安く建てるために知っておいて欲しいこと
予算内で、いい家を安く建てるために知っておいて欲しいことが、実は、3つあります。
ここでは、いい家を安く建てるために知っておきたい3つの記事をご紹介します。
1:予算内でいい家を建てるための7つの基本
注文住宅では、ほとんどの場合、当初の予算をオーバーします。
予算をオーバーする原因は様々ですが、打ち合わせを重ね、プランを進めてしまうと、一度プランを白紙に戻さないと引き返すことができなくなるなど、後戻りができなくなってしまうケースもあります。
もちろんプランを白紙に戻した際は、余計なコストがかかることは言うまでもありません
ですから、家を検討しはじめた、早い段階で依頼する側が、最低限の家を安く建てるための基本やコツを知っておき、しっかりとコストをコントロールをする必要があります。
また、何も知らずに依頼先の住宅会社と契約をかわしてしまうと、依頼先の住宅会社では希望している家が建てられないということが、家づくりのプランを進めてからはじめてわかり、納得しないままに家づくりを進めなくてはならないこともあるので、契約をする前にベースとして持っておきたい知識があります。
下記の記事では、家の価格の決まり方の話や、家のコストを決定づける要因やコストダウンの基本などについてお話ししていますので、参考にしていただき、予算内でいい家を安く建ててください。
2:注文住宅を予算内におさめるために知っておきたい家の形の話
家には、お金がかかる家の形と、お金がかからない家の形があります。
また家の形次第で、間取りに制限がかかるなど、暮らしやすさが大きく左右されたり、長期間住むことで建物がダメージを受ける部分が違うためメンテナンスにかかる費用(維持費用)が変わってきたり、家の形によるメリットやデメリットが少なからずあります。
特に角の多い家は、注意が必要で、角が一箇所増えるにつれて、見積もり金額に10万円から20万円の金額差が生まれます。
下記の記事では、お金のかかる家とお金のかからない家の形の違いについてお伝えすると同時に、どのような家の形はコストが上がるかなどの例も載せておきますので、注文住宅で家づくりを検討しはじめたら、長い目で、家の形にも注意して家づくりを進めていくことをお勧めします。
家の形については下記の記事を参考にしてください。
>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い
3:無料でもらえる住宅カタログを使って理想の家を建てる方法
注文住宅での、家づくりは情報を集めるところからスタートします。
そして、最終的に、いい家を建てられるかどうかの大きな分かれ目は、依頼先選びで決まると言っても過言ではありません。
実際、同じようなプランでも、依頼先によって見積もり金額に違いが生まれますし、予算の違いだけではなく、同じ要望でも依頼先次第で提案されるプランも違ったり、できることやできないことも違い、さらには工事の良し悪しも変わってきます。
だからこそ、失敗のない注文住宅を建てる上では、各社をしっかりと比較し、しっかりと検討してから依頼先を決める必要があります。
依頼先選びで、各社を比較検討をするためには、住宅カタログを利用すると便利ですが、各社のカタログを読み解く上で、押さえておきたいポイントなどがあります。
下記の記事では、無料で住宅カタログを取り寄せて、住宅カタログの見るべきポイントや、押さえたいポイント、住宅カタログを使いこなして賢く家を建てるポイントなどについて書いておりますのでぜひ、参考にして家づくりを進めていってください。
>>>無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ
以上、参考にして家づくりを進めてください。