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家づくりで息を飲むほどおしゃれな坪庭をつくる5つのコツと15のメリット・デメリット

家を建てるなら、庭付きの家を建てたいと考えている方も少なくないと思います。

けれども日本の都市部の住宅は敷地面積が小さいこともあり、なかなか庭を作るための広いスペースを確保することができません。

けれども敷地内に自然が欲しい。

そんなときは家の中に坪庭をつくるといいと思います。

ぜひ今回の記事を参考にしていただいてコンパクトでありながら暮らしを豊かにできる庭をつくる方法を検討してみてください。

今回はおしゃれな坪庭をつくるときのコツや、スタイリッシュな坪庭のつくり方、デザインのポイントはもちろん坪庭をつくることで生じるメリットやデメリットについても一気に解説していきますので、坪庭を検討されている方はぜひ一度読んでいただき、坪庭作りの参考にしてください。



Contents

坪庭って何?

坪庭とは、「採光」や「通風」、「鑑賞」や「癒し」を目的とした「小規模な庭」のことを言います。

元々は和風の庭で、「中庭」や「玄関脇の空間」を垣根などで囲い、草花、竹、飛び石、灯籠などのオブジェを配置することが一般的でした。

けれども、現代住宅の坪庭は「洋風の住宅」に「レンガ」や「枕木」などを使って「洋風モダン」な坪庭としてアレンジされたタイプの坪庭もあるなど様々な坪庭が登場しています(この辺りは日本人が得意とする技術だと思います)。

また、坪庭は現代の家づくりにおいては、「浴室の窓越し」や「玄関ホールの奥」などに設置する機会も増えてきており、坪庭を「癒しの空間」として活用している家が増えてきています。

※坪庭とは玄関や廊下、浴室などのスペースを利用して作った小さな中庭のこと。

坪庭の広さはどれくらい?

坪庭は大体2〜3坪程度の小さな庭とすることが多いですが、特に決まりはなく「1㎡」程度でつくる場合もあれば3坪よりも広い空間を使って贅沢に坪庭をつくることもあります。

ただし、「中庭」ではなく「坪庭」という場合は、比較的狭いスペースのことを指すことが多いです。

坪庭の活かし方

坪庭は家のなかで光や風、緑などを感じられる場所をつくることで暮らしに彩りを加え、暮らしを豊かにする目的でつくられます。

坪庭を設けて余白をつくり、坪庭を家の内外部とゆるやかにつなげることで、開放感が生まれ生活していて気持ちの良い空間とすることができます。

この時、坪庭の周りに部屋を配置すると、どの部屋からでも緑を眺められる癒しの空間とすることができます。

坪庭の特徴

坪庭は庭のような広いスペースではなく、坪程度のコンパクトなスペースにつくられます(名前の通り「坪」ていどの「庭」です)。

そのため一般的な庭とは違った考え方で家に緑を取り込み、趣のある印象的な庭をつくることができます。

【坪庭の特徴】

1:美しい印象的な庭がつくれる
2:坪庭のデザインを工夫できる
3:坪庭はメンテナンスがしやすい

1:美しい印象的な庭がつくれる

まず坪庭の第一の特徴は「美しい印象的な庭」を作りやすいところにあります。

名前の通り坪庭は坪程度の小さなスペースに庭を作るため、まるで「風景画」のような印象的な庭を作ったり、どこか「趣のある庭」にしやすく室内にいながらも窓ガラス越しに切り取った坪庭の風景を楽しむ空間とすることができます。

坪庭をうまく家の中に取り入れればシンボルツリーのように生活していく上での「シンボル」のような存在にすることができます。

2:坪庭のデザインを工夫できる

坪庭は小スペースでつくれることから、一般的な広さの庭よりもデザイン全体を工夫しやすい特徴があります。

シンプルにまとめても印象的な坪庭とすることができますし、鑑賞目的で坪庭をつくるなら、まるで庭を圧縮したような風景を切り取るデザインの坪庭とすることもできます。

坪庭は小規模なスペースだからこそ、狭さを活かして美しいデザインの中庭にデザインしやすいのです。

3:坪庭はメンテナンスがしやすい

坪庭は小さい庭です。

そして庭は小さいほどお手入れがしやすくなります。

庭のお手入れとしては水やり、除草、掃除の3つが代表的なお手入れになりますが、庭の面積が広いとこれがなかなかの重労働となってしまいます。

坪庭は、除草作業などの手間につながる面積も狭いですし、作業時のお手入れがしやすく体に負担がかからないので日々のメンテナンスが楽な庭になります。

坪庭のメリットとデメリット

ここからは坪庭のメリットとデメリットについてお話ししていきます。

坪庭をつくるメリット

坪庭をつくる主なメリットは下記のとおりです。

【坪庭のメリット】

1:開放的な空間を演出できる
2:部屋が明るくなる
3:風通しが良くなる
4:自然を身近に感じられる
5:プライバシー性の高い庭を作れる
6:季節や時間によって変わる景色を楽しめる
7:暮しに彩りを加えられる

坪庭をつくるメリット1:開放的な空間を演出できる

坪庭をつくると視線が外に抜ける空間を意図的に作り出すことができるので、狭い空間でも広く感じられるようになります。

狭小地などに建てられる閉塞感のある狭いスペースの家でも、坪庭をつくれば空間に奥行きが生まれ視覚的な広がりが感じられるようになるメリットがあります。

坪庭をつくるメリット2:部屋が明るくなる

家の北側などの日差しが入りにくく暗くなりがちな場所や、玄関や廊下などに坪庭をつくると明るい空間にすることができます。

また周りが建物に囲まれている家や、建物の構造上採光しにくい家などでも坪庭を効果的に取り入れると、明るく開放的な家になります。

さらに坪庭の配置によっては外から室内に取り込む光の量などを調整することもできます。

坪庭をつくるメリット3:風通しが良くなる

坪庭に面した窓をつくると屋内が明るくなる上に、窓から風を取り込めるようになるので風通しの良い空間になります。

もちろん間取りにもよりますが、坪庭をつくると、採光はもちろん通気性も良くなることが多くなるメリットがあります。

坪庭をつくるメリット4:自然を身近に感じられる

坪庭には植物が植えられますから、坪庭をつくるとリビングなどでくつろぎながら窓越しに自然を感じられる家になります。

また、癒しの空間としてつくる坪庭は、坪庭に面する窓を大きな窓とすることが多く、より屋内外の繋がり(連続性)が感じられる開放的な間取りになりやすいメリットがありあります。

坪庭には家の雰囲気に合わせて植物をうえたり、内外部で調和したデザインにすると内と外の空間に彩りが加えられより家全体が華やかになります。

坪庭をつくるメリット5:プライバシー性の高い庭を作れる

坪庭の魅力のひとつはプライバシーを確保しながら、自然を感じられる空間をつくれるところにあります。

坪庭は敷地外からは見えない場所につくられることも多いので、居住者の思いが詰まった極めてプライバシー性の高い中庭にできます。

都市部などの住宅密集地に家を建てても、坪庭をつくれば隣家からの視線を気にすることのない開放的な暮らしを実現できるメリットがあります。

坪庭をつくるメリット6:季節や時間によって変わる景色を楽しめる

坪庭をつくれば、季節によって移りゆく四季折々の景色を楽しめる庭をつくることができます。

例えば夜にはライトアップをして幻想的な雰囲気にしたり、時間帯によって自然の影が生まれるように設計したり、そこに住まうものにとって印象的でいて居心地の良い空間演出をすることができます。

来客の際も坪庭が見える位置に応接間を設ければ、自然と共に心安らぐ空間を演出することができますし、坪庭をつくる場所によっては居心地の良さを高めることができます。

「玄関脇」や「浴室」などの坪庭もおすすめで、そうしたリラックスできる空間に坪庭をつくると心身ともにリラックスできる空間がつくれます。

坪庭をつくるメリット7:暮しに彩りを加えられる

家の中に緑を加えることで生活が鮮やかになります。

坪庭があることで日々の暮らしが豊かになったと感じられるメリットがあります。

坪庭をつくるデメリット

家づくりで坪庭をつくるデメリットは下記のとおりです。

【坪庭のデメリット】

1:居住部分が狭くなる
2:コストがかかる
3:間取りが複雑になりやすい
4:冷暖房効率が下がる
5:ランニングコストが上がる
6:メンテナンスにお金がかかる
7:庭の手入れに時間がかかる
8:防犯面に心配が残る

坪庭をつくるデメリット1:居住空間が狭くなる

坪庭をつくると居住空間が狭くなります。

狭小地に建てられる狭小住宅などは坪庭をつくることで視認性を高め、視線の抜けをつくることで部屋を広く見せることができますが、その分居住空間にあてられる住居部分の面積が狭くなってしまいます。

坪庭をつくるデメリット2:コストがかかる

坪庭をつくると建物の形が複雑になるので、外壁面の面積が多くなります。

坪庭の広さや形、仕様などのプランによっては建築コストがかかることもあるため注意してください。

>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い

坪庭をつくるデメリット3:間取りが複雑になりやすい

また坪庭をつくることで壁面量が増えますので建物内部の構造が複雑になりやすくなるデメリットもあります。

建物内部において坪庭をつくる場所を十分に検討しないと迷路のような間取りになってしまうので注意が必要です。

坪庭をつくるデメリット4:冷暖房効率が下がる

住宅は開口部をつくると冷暖房効率が下がります。開口部には断熱材がないためです。

特に窓が増えることで熱損失が上がりますので坪庭をつくると冷暖房効率が下がってしまうデメリットがあります。

坪庭をつくるデメリット5:ランニングコストが上がる

冷暖房効率が下がるとより大きなエネルギーが必要になります。

そのため冷暖房器具などにかかるランニングコストはたかくなります。

坪庭をつくるデメリット6:メンテナンスにお金がかかる

どのような坪庭にするのかによっても変わってきますが、一般的には坪庭のデザインを維持するために坪庭の剪定など定期的なメンテナンスを業者に依頼する必要がありその分費用がかかります。

坪庭をつくるデメリット7:庭の手入れに時間がかかる

また坪庭の手入れには手間と時間がかかります。

特に坪庭のデザインを維持するためには雑草類の除草作業や、落葉樹などを植えた場合は日常的に枯れ葉を取り除く作業が必要となります。

もちろんこの辺りは坪庭のサイズやデザイン、また坪庭に植える植栽などにもよりますので手のかからない坪庭に工夫をすることもできますが、一般的な坪庭ではデザインを維持するために手間や時間がかかるものだと思ってください。

坪庭をつくるデメリット8:防犯面に心配が残る

中庭をつくるデメリットでもお話ししましたが、坪庭は外部から侵入されると、外部からは見えなくなってしまうという防犯上のデメリットがあります。

そのため防犯面がしっかりと考えられた坪庭を検討することが必要になります。

>>>家づくりで中庭のある家「コートハウス」にする15のメリットとデメリット

息を飲むほど美しい坪庭をつくるときの3つのポイント

続いて家づくりで息を飲むほど美しい坪庭をつくるポイントについて解説していきます。

これからお話しすることは美しい坪庭をつくる上で必ず検討しなければならないポイントになります。

【美しい坪庭をつくるために抑えておきたい3つのポイント】

1:坪庭の陽当たり
2:坪庭の風通し
3:坪庭の排水

美しい坪庭をつくるポイント1:坪庭の陽当たり

坪庭をつくる際は、必ず陽当たりを検討してください。

普段の明るさはもちろん、直射日光が指す時間帯の長さ、土の渇き具合までも十分に検討した場所に坪庭をつくることが大切になります。

坪庭はあえて日当たりの悪い場所につくることもある

植物の中には、苔のように日当たりを好まない植物もあります。

また、日当たりを良くしようとして坪庭をつくることを検討されている方は注意が必要で、日当たりの良い場所に植えられた植物はすぐに背丈を伸ばしてしまい、庭のデザインを維持するのが大変になってしまうこともあります。

手入れがあまり必要のない坪庭にしたいのであれば、むしろ日陰を好む「陰樹」と呼ばれるような緑の濃い植物を植えた方がいいケースもあるので、美しい坪庭を作りたいのであれば、坪庭をつくる場所は十分に計算して作ってください。

美しい坪庭をつくるポイント2:坪庭の風通し

坪庭をつくるときは、陽当たりはもちろん必ず風通しも十分に計算してください。

新築時に坪庭を計画する際は、坪庭の風通しを良くするために外壁に通気口を開けたり、外壁を低く設計するなど風の通り道をつくるように意識して工夫してください。

足元の高さに通風口を確保するのが理想的

特に地面付近は風通しが悪くなりがちな場所のため、風の抜けが悪いと坪庭に植えられた植物がうまく育たず、植物に悪影響を与えてしまいます。

特にイロハモミジ、カエデ類などの植物は風通しが悪いと植物の生育に悪影響を与えてしまいますので風通しには注意をする必要があります。

例えば、風通しの悪い空間には害虫(毛虫類など)が集まってきたり、植物が病気の被害にあいやすくなってしまいます。

空気の滞留を防ぐために足元の高さに通風口を設けると風が地面を抜けていくため風通しの良い坪庭にすることができます。検討してみて下さい。

美しい坪庭をつくるポイント3:坪庭の排水

中庭をつくるときと同様、坪庭でも水はけには注意してください。

排水口を設け、坪庭外部に雨水をしっかりと排水できるような環境に整えていくことが最も美しい坪庭をつくる上で最も大事なポイントになると言っても良いでしょう。

坪庭の水捌けが悪いと植物の生育環境に悪影響を与えることはもちろんのこと、大雨時に水が逃げ場を失い坪庭がプールのようになってしまうことがあり、最悪建物にも浸水し甚大な被害をもたらすことあるからです。

坪庭内の土壌改良をして水捌けを良くする方法もある

少量の雨でも水たまりができてしまうような排水の力が弱い悪い土であった場合、坪庭内の土を水はけの良いものにする方法もあり、土壌改良をすることで排水対策をする方法もありますので検討してみてください。

おしゃれな坪庭をつくるコツと注意点

次に家づくりでおしゃれな坪庭をつくるコツについて解説していきます。

坪庭は一般的な広さの庭と比べておさえておかなければならない注意点が違い、下記のポイントを意識して坪庭をつくれば空間が引き締まりおしゃれな坪庭をつくることができます。

【おしゃれな坪庭をつくるコツ】

1:坪庭の見やすさを意識する
2:坪庭に余白をつくる
3:庭石を活用し立体的に見せる
4:空への広がりを意識する
5:間接照明を使い夜間の坪庭を演出する

おしゃれな坪庭をつくるコツ1:坪庭の見やすさを意識する

坪庭は一般的な庭と違って室内から美しい状態になるように設計された空間です。

そのため、室内側からのみやすさを意識して坪庭をつくることが大切になります。

植栽の植えすぎには注意する

立派な坪庭を作りたいからと植栽を植え過ぎると坪庭が見えなくなってしまったり、採光が少なくなってしまいます。

豪華な坪庭にしたいからと草木を植え過ぎるのではなく、程よい余白をつくって全体として品の良い坪庭になるように心がけてください。

暗くなりがちな坪庭では高木は一本あれば十分雰囲気を出すこともできますので、採光を目的とした坪庭では、それ以外の部分で砂利を敷いたり下草類で構成したり、やや小ぶりなものを使って坪庭を構成していくと品が良くまとまります。

特に砂利を敷き詰めると明るい坪庭とすることができますので、明るい坪庭としたい場合は意識して砂利を多めにしておくと良いと思います。

おしゃれな坪庭をつくるコツ2:坪庭に余白をつくる

おしゃれに感じる坪庭には必ず余白があります。

余白とは何もないスペースだったり、あえて植物を植えない空間のことです。

余白をつくることで室内からの見た目はもちろん、坪庭に品がうまれるのです。

おしゃれな坪庭は室内から坪庭を眺めたときは草木が生い茂っているように見えても、いざ坪庭にでてみると程よい余白があることが多いです。

植物を植え得るエリアは半分以下におさえる

ポイントとしては坪庭の空間に対して植物を植えるエリアは半分以下におさえてください。

そのほかは「余白」として砂利や庭石などをおき、全体的な景観としてまとまりのあるような雰囲気におさえてください。

感覚としては、「足す」ことよりも「引く」こと、「引き算の美学」を持って坪庭をつくるとおしゃれな坪庭になりやすい傾向がありますので、意識して取り組んでみてください。

おしゃれな坪庭をつくるコツ3:庭石を活用し立体的に見せる

おしゃれな坪庭をつくるには坪庭の間に砂利や庭石などを坪庭を区切るようにおき「余白」をつくることを意識することです。

このとき直線的な線でおくのではなく、枯山水をイメージして水の流れを砂利や景石で表現するようにおくとより雰囲気が出ます。

なぜなら自然界のものは線のように綺麗に整いすぎていると、違和感が生まれ、その空間だけが浮いてしまうからです。

庭石は余白を作り植物を自然に見せる

また庭石をおくと、その空間が余白となり、さらに植物を自然なものに見せてくれます。

坪庭の空間に余白があると何かで埋めたくなってしまうものですが庭石をおくと品よくスペースが埋められるので、全体の印象として坪庭が自然に見えるようになります。

また庭石は植物同士の自然な間の役割を果たしたり、坪庭を抜ける風の通り道をつくってあげる役割も果たします。

おしゃれな坪庭をつくるコツ4:空への広がりを意識する

空への広がりを意識した坪庭にすると、坪庭に広がりが生まれ坪庭がおしゃれになります。

実は、空間デザインとして縦に広がりを持たせ視線が抜けるようにすると、同じスペースであっても広く見えたり、おしゃれに見えたりする法則のようなものがあります。

だから別荘地に建てられる建物では縦に広がった吹き抜けの間取りにすることが多いですし、余白を意識した贅沢な間取りにします。

枝葉の少ない落葉樹を選び木立の雰囲気にする

坪庭を空に広がりを持たせるときに、鬱蒼(うっそう)と生い茂ったように見せないためには枝葉の少ない「落葉樹」を選ぶと坪庭に雰囲気が出ます。

落葉樹は夏場は坪庭からの採光を程よい加減にしてくれ、冬場は枯れ葉が落ちることで最高を遮らなくしてくれます。

また枝葉が少ない木を坪庭に植えると自然と余白が生まれ、木々の高さがあっても圧迫感を感じづらい品の良い坪庭にすることができます。

おしゃれな坪庭をつくるコツ5:間接照明を使い夜間の坪庭を演出する

夜に坪庭をライトアップすると坪庭に落ち着いた雰囲気が出ます。

ですからおしゃれな坪庭にしたいのであれば必ず間接照明を効果的に活用してください。

特に葉の下から光を当てると幻想的な雰囲気を演出することができ、植物がきれいにライティングされます。

昼間は日光によって移り変わる坪庭の景色を楽しみ、夜間はライトアップによって坪庭を浮かび上がらせるようにすると様々な表情を見せる幻想的な坪庭にすることができます。

坪庭の完成度を高めるコツと注意点

坪庭の完成度を高めるコツと注意点は下記の通りです。

【坪庭の完成度を高めるコツと注意点】

1:植物の生育環境を整える
2:日陰でも育つ樹種を選ぶ
3:風景に溶け込む庭石を選ぶ
4:枝葉の量で照明の当て方を替える
5:防草シートでメンテナンス性を高める

坪庭の完成度を高めるコツと注意点1:植物の生育環境を整える

まず風通しを良くすること、水捌けを良くすること、この2つは坪庭の完成度を高める上で絶対だと思ってください。

この2つによって植物の生育環境が整えられ、デザインを維持することができるからです。

坪庭の風通しを良くするためには、外壁に通気口を開けたり、外壁を低く設計します。

また坪庭の周りには排水口を設け水捌けをよくしてください。

坪庭の完成度を高めるコツと注意点2:日陰でも育つ樹種を選ぶ

坪庭に植える樹種はあまり日が当たらなくても育つ寒さにも強い冬青(ソヨゴ)などを選んでください。

冬青(ソヨゴ)は成長が遅く、手がかかりません。

ツバキも日当たりが少なくてもすくすくと育つため手間がかかりませんし花が咲くと坪庭がパッと明るくなります。

坪庭の完成度を高めるコツと注意点3:風景に溶け込む庭石を選ぶ

庭石は風景に溶け込むものを選んでください。

印象的な庭石で大きければ良いと言うわけではありませんし、控えめで庭石が小さければ良いと言うわけでもありません。

イメージしている風景に溶け込むかどうかを意識して庭石は選ぶようにしてください。

坪庭の完成度を高めるコツと注意点4:枝葉の量で照明の当て方を替える

枝葉の量が少ない場合は、下から上に照らすアップライティングをすると気が明るく浮かんで綺麗に見えます。

また枝葉の量が多い場合は、斜め下から複数の照明で交差させるようにテラスクロスライティングにすると夜間の坪庭を幻想的な雰囲気に変えてくれます。

このほか少し離れた位置から照明をあてて壁や柵に草木の影を映すシャドーライティングというテクニックもありますので坪庭のイメージに合わせて使いこなしてください。

坪庭の完成度を高めるコツと注意点5:防草シートでメンテナンス性を高める

植栽を植えるときは水を透過する防草シートを敷いて雑草などが生えにくくなり坪庭のデザインの維持できる期間が長くなります。

また水捌けを良くするためには基礎に水抜き穴を設けておくとより坪庭の排水ができるようになります。

まとめ

今回は坪庭について解説してきました。

坪庭の活かし方から、坪庭の特徴、おしゃれな坪庭にするコツやポイント、それにプランニングの注意点、美しい坪庭をつくるために意識したいことそれに坪庭をつくることのメリット・デメリットなど、坪庭について盛り沢山の内容で解説してきました。

今回の記事をあなたの家づくりに生かしていただければ、必ずおしゃれで美しい坪庭をつくることができるはずです。

ぜひ、あなたのお住まいに坪庭を作っていただき、暮らしを豊かなものにして行ってください。



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