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一般的な住宅で地下室をつくるのにかかる費用についてどこよりも詳しく徹底的に解説します

注文住宅で地下室をつくるのにはコストがかかるため、それなりの予算を確保しなければなりません。

では地下室をつくるためには、いったいどれくらいのコストが必要となるのでしょう。

今回の記事では地下室をつくるために必要なコストについて徹底的に解説していきます。

注文住宅で地下室を検討している方は、ぜひ今回の記事を読んでいただいて家づくりの予算の参考にしていただければと思います。

※この記事でお話しする地下室の費用は大体の目安になります。地下室をつくるためにかかる正確な費用は規模や施工業者などによっても随分と変わりますので、家の見積もりを取ってみないと正直わからないことをご留意ください。




Contents

家の地下室をつくるためにはどれくらいの費用がかかるのか?

ここから、地下室をつくるための費用について詳しく解説していきます。

地下室をつくるための費用

地下室をつくるためには大きくいって「地盤調査等にかかる費用」「土を掘る費用と土を運ぶ費用」「地下室の浸水対策にかかる費用」「地下室の結露対策にかかる費用」などが挙げられます。

【地下室をつくるためにかかる費用】

1:調査の段階でかかる費用
2:地盤改良にかかる費用
3:地下室をつくる工事にかかる費用

これらを合計すると、地下室をつくるためには坪単価で見るとおよそ50万円〜200万円以上かかる計算になります。

もちろん工事の種類などによってはそれ以上の費用が必要になることもあり、地上に部屋をつくるよりもかなり予算をさく必要があります。

次に、一般的な規模の地下室をつくる場合の費用感と、それぞれの項目の詳細について下記で詳しく解説していきます。

1:地下室をつくるための【調査の段階でかかる費用】

ボーリング調査費用【費用の目安:およそ30万円前後】

地下室が作れる地盤かどうかを確認するためにボーリング調査が必要になります。

地盤改良が必要かどうかや、地盤改良が必要だった場合どのような改良を行うのか調査して決めていきます。

また地下水の位置を把握したり、土留が必要かどうかなどを含め地下室をつくるための工事方法を検討していきます。

地下室を作るための事前調査としてのボーリング調査費用がおよそ30万円前後です。

構造計算費用【費用の目安:地下室:50万円前後 木造地上階およそ30万円前後】

外的な力に対して、構造物が耐えられるように構造計算をする必要があります。

構造計算は地下室はもちろん、地上階を含めて外的な圧力に対して対抗できるように計算する必要があります。

構造計算にかかる費用は一般的な地下室の場合は50万円程度かかると思ってください。

地下室の設計費用【費用の目安:およそ50万円〜100万円前後(規模による)】

地上階が木造だとしても、地下室は鉄筋コンクリートで作ります。

地下室をつくる際の設計費用が別途必要になります。

地下室の設計費用はおよそ50万円〜100万円程度になります。ただ、規模によりますので、規模が大きければより費用はかかってくると思ってください。

2:地下室をつくるための【地盤改良にかかる費用】

地盤改良費用【費用の目安:およそ100万円〜300万円】

ボーリング調査で地盤が弱いと判断された場合、地盤改良をし、地盤を強くする必要があります。

規模はもちろん、地盤改良の方法により費用は大きく変わってきます。

例えば地面の土にセメント形の固化材を入れて土と混ぜ合わせて地盤を固くする方法で済む場合もあれば、地盤の固い支持層まで穴を掘り杭を土混む必要があります。

さらに地盤が弱いと判断された場合は、鋼管杭(こうかんぐい)といった鋼制の杭を打ち込む必要が出てくることもあり、工事にかかる広さや支持層までの距離(深さ)によって金額が大きく変わってきます。

地下室を作るための、地盤改良費用としての目安は100万円〜300万円ほどです。

3:地下室をつくるための【地下室をつくる工事にかかる費用】

「土を掘る費用と土を運ぶ費用」

掘削工事費用【費用の目安:およそ100万円〜200万円】

地下室をつくるために地面を掘る際にかかる費用のことです。

土の種類や掘り進める広さや深さなどによりますが大体100万円から200万円程度必要になります。

地下室を作るための掘削工事にかかる費用はおよそ100万円〜200万円です。

土留(どどめ)費用【費用の目安:およそ150万円〜200万円】

地下室が完成するまで、周囲の土が崩れないように仮設壁を設置する工事のことです。

地下室をつくる際は「土留」や「山留め」が必要になり、どれくらいの深さを掘る必要があるのか、土の種類は何か、地盤の崩れやすさ、土を掘った時に水が出るかなどによって費用は大きく変わってきます。

一般的には地下を掘る際に周囲の地盤が崩れないよう、地中にH型鋼を打ち込んで横矢板をはめながら地下室をつくるための土を掘っていく工法がで掘り進めていきます。

一般的な規模の地下室を作るための土留費用の目安がおよそ150万円〜200万円程度だと思ってください。

土の運搬と処分費用【費用の目安:およそ200万円】

地下室をつくるために掘った土は処分場に運び、適切な方法で処分する必要があります。

土を掘り、運搬し、処分するこれら一連の費用が費用の目安には含まれています。

土の運搬と諸部するための費用の目安としては1m2あたり1万円程度が相場だとされています。

ただ土は掘ると空気を含むので体積がおよそ1.3倍程度になりますので、単純に地下室の土の体積だけで費用を算出することができませんので注意してください。

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「地下室の浸水対策にかかる費用」

地下室の外壁の防水処理費用【費用の目安:およそ100万円〜200万円】

地下室の壁に防水処理を施すための費用です。

地下室壁面の防水処理の方法によって費用は変わります。

【地下室外壁の防水処理の方法と費用】

壁の外側から防水剤を貼る方法【およそ100万円〜150万円】
壁の内側から防水剤を塗る方法【およそ100万円〜150万円】
壁を二重にして防水処理する方法【およそ150万円〜200万円】
コンクリートそのものを防水性の壁にする方法【およそ100万円〜150万円】

排水ポンプなどの設置費用【費用の目安:およそ100万円前後】

地下室で日常的に発生する雨水や、生活水を排水するための排水ポンプを設置する費用です。

空調の結露水なども排水ポンプで地上に組み上げていきます。

一台だけではなく予備を入れることが普通で地下室では、合計2台ほど排水ポンプを設置する必要があります。

止水板などの設置費用【費用の目安:およそ50万円前後】

浸水する危険性がある場所に作られる地下室は、水が地下室に侵入するのを防ぐために止水板を設置する必要があります。

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「地下室の結露対策にかかる費用」

除湿素材に変える費用【費用の目安:20万円〜80万円】

地下室は湿気が篭りやすい空間のため、壁や天井などの素材を除湿素材に変える必要があります。

例えば調湿性能のあるタイルを使ったり珪藻土などの塗り壁にする方法が一般的です。

施工面積により金額は大きく変わりますので注意してください。

換気扇や換気経路をつくるための費用【費用の目安:10万円】

地下室では汚れた空気を地上に排気させるための換気経路を確保する必要があります。

ハウスメーカーで地下室をつくると高くなる

地下室が作れる土地であった場合に限り、ハウスメーカーに家づくりを依頼しても地下室をつくることはできます。

ただ、どのハウスメーカーも標準仕様に地下室は含まれておらずオプションとして追加工事を行う必要があります。

地上階に部屋を作るのと違い、地下室をつくるには特殊な工事が必要になることもあり、また全体から見れば地下室をつくる人は少ないため、費用も高額に設定されていることも多いので注意してください。

一般的な住宅で地下室を作るのにかかる費用のまとめ

以上、今回は地下室をつくるために必要な費用についてまとめて解説してきました。

それぞれの工事にかかる費用の内訳についても、詳しくなりすぎない程度に解説しましたので、地下室をつくる際にかかる工事費用はどれくらいかかるのかについて参考にしていただけるかと思います。

繰り返しになりますが、地下室を作るための費用は坪単価で表示すると安くても50万円、通常であれば50万円〜200万円の範囲内で落ち着きますが、地下室をこだわって作るとそれ以上の200万円以上かかってしまうこともあります。

地下室はメリットも多いですが、デメリットもありますので、そうした部分を十分に加味した上で地下室を検討していただくことを忘れないでください。

>>>注文住宅で地下室をつくる8つの目的と地下室の11のメリット・デメリット




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