外構は「家の顔」です。
外構次第では家の格式を上げることもできますし、シンプルなデザインの外観でもオシャレな家に見せることができます。
おしゃれな家に見せるには、何も考えずに外構をつくればいいわけではなく、家と外構のバランス、それに全体としてのデザインの調和や統一性が必要になり、外構としての見せ方を意識する必要があります。
今回はおしゃれな外構にするためにおさえておきたいポイントについて徹底的にまとめていきましたので、こだわりのあるおしゃれな外構にしたい方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
- 1 外構って何?
- 2 おしゃれな外構をつくるためのポイント
- 3 おしゃれな外構をつくるためのポイント1:外構のタイプを抑える
- 4 おしゃれな外構をつくるためのポイント2:外構に必要なモノを知る
- 5 【外構の基本】おしゃれな外構に必要なもの
- 5.1 おしゃれな外構に必要なもの1:全体の雰囲気と統一感のある「門扉」
- 5.2 門扉にはオープンタイプとクローズドタイプがある
- 5.3 おしゃれな外構に必要なもの2:統一感のある「フェンス」や「塀」
- 5.4 家全体の統一感を持たせたフェンスや塀にする
- 5.5 フェンスや塀は敷地外部との区切りを作る
- 5.6 おしゃれな外構に必要なもの3:デザイン的に調和の取れた「車庫」や「カーポート」
- 5.7 家のデザインスタイルによってつくりかたを変える
- 5.8 おしゃれな外構に必要なもの4:家の雰囲気に合わせた「植栽」
- 5.9 家のデザインによって配置の仕方や樹種を変える
- 5.10 植物は植えすぎない
- 5.11 植栽は夜にライトアップで演出を加える
- 6 おしゃれな外構をつくるためのポイント3:外構デザインの考え方を知る
- 7 おしゃれな外構にするデザインの考え方
- 8 オシャレな外構をつくるゾーニングのポイント
- 9 外構デザインのスタイルを決める【おしゃれな外構デザインの基本】
- 10 おしゃれな外構をつくるためのポイント4:外構デザインをオシャレにするポイントをおさえる
- 11 【外構デザインの応用編】全体としての統一感を大事にする
- 12 まとめ
外構って何?
外構とは塀や門、庭、植栽、アプローチ、車庫などの建物の周りのそれぞれの要素のことを言います。
外構とエクステリアの違いって何?
家づくりの現場でよく聞かれる「外構」と「エクステリア」は、ほぼ同じもので、同じ意味として使われると思ってください。
ただし、厳密には違います。
外構と言った場合は建物の塀や、門扉、庭、植栽、車庫(カーポート)などの建物の周りの要素のことを指します。
それに対してエクステリアと言った場合は、広く門扉、庭、植栽などの家の外部空間、つまり敷地内の屋外空間のことだと思ってください。エクステリアは「外部」という意味があり「内部」の意味を持つインテリアに対しての対義語になります。
ちなみに家づくりでいうエクステリアは「外部装飾」のことを指し、それにたいしてインテリアは「室内装飾」のことを言います。
おしゃれな外構をつくるためのポイント
おしゃれな外構をつくるためには下記のポイントを必ずおさえてください。
1:外構のタイプを抑える
2:外構に必要なモノを知る
3:外構デザインの考え方を知る
4:外構デザインをオシャレにするポイントをおさえる
おしゃれな外構をつくるためのポイント1:外構のタイプを抑える
おしゃれな外構をつくるための外構の基本としてまずは外構のタイプをおさえてください。
【外構の基本】外構のタイプは3つ
家づくりにおいて外構のタイプは3つに分類することができます。
【外構のタイプ】
1:クローズドスタイル
2:セミクローズドスタイル
3:オープンスタイル
外構のタイプ1:クローズドスタイル
敷地外部からは見えないように門扉や塀で囲み遮断性を高くした外構のスタイルがクローズドスタイルです。
クローズドスタイルの外構ではプライバシー性が高められ、外から見た雰囲気が落ち着いた印象になります。
邸宅と呼ばれるような大きな家や、別荘地などでよく見られるタイプの外構の形になり、高級感が高められた外構になります。
広々とした空間で門扉から玄関までのアプローチが長いとより雰囲気のあるエクステリアになります。
外構のタイプ2:セミクローズドスタイル
敷地を垣根やフェンスなどで囲み、敷地外部からも程よく外構が見える閉鎖しすぎない中間的なスタイルがセミクローズドスタイルです。
セミクローズドスタイルでは部分的に目隠しをしたり、フェンスや垣根(塀)などで敷地全体を囲ったりします。
セミクローズドスタイルではクローズドスタイルと違い、外構が外からも見える形になり、敷地外から見たときの外観デザインの印象を、家と外構がセットになったエクステリアとして外に向けてデザインすることができます。
例えば趣味でガーデニングを行っていて、外に向けても魅せたり、家の外観と調和させた外構デザインとすることができます。
外構のタイプ3:オープンスタイル
門扉や垣根などをつくらず敷地外部に、車庫やカーポートそれにアプローチなどをそのまま見せるタイプがオープンスタイルの外構になります。
オープンスタイルの外構では目隠しなどをせずに、植栽を植えたり、アプローチや車庫、カーポートをつくり外との繋がりを意識した外構にすることができます。
フェンスなどもつくらないため、植栽や建物のデザインが敷地外に対して、向けられたものになり、外部に対して開かれた外構になります。
おしゃれな外構をつくるためのポイント2:外構に必要なモノを知る
続いておしゃれな外構にするために必要なモノを並べて行きます。
おしゃれな外構をつくるにはまずは外構に必要なものを把握し、頭の中で抱いているイメージをエクステリアに落とし込んでいってください。
【外構の基本】おしゃれな外構に必要なもの
外構をおしゃれにするために必要なものは下記の4つです。
1:門扉
2:フェンス・塀
3:車庫やカーポート
4:植栽
おしゃれな外構をつくるときは必ず上記4つのモノを適切な形で、適切なデザインで、適切な場所に配置するようにしてください(適切な形で配置する方法について、詳しくはこの後の「おしゃれな外構をつくるためのポイント3:外構デザインの考え方を知る」で解説します)。
また外構をオシャレに見せるには「外構デザイン」と「建物のデザイン」を合わせることが最大のポイントです。
それにインテリアデザインまで加えて敷地内にあるモノ全てを統一すると、さらに家全体の印象がまとまりの良い形になり、洗練された印象になります。
おしゃれな外構に必要なもの1:全体の雰囲気と統一感のある「門扉」
家の門は家の第一印象を大きく左右する「顔」の役割を担います。
おしゃれな外構にするには家全体の印象と合わせて統一感のある門扉にしてください。
例えば門扉に木調やアルミ鋳物などを使えば一気に外構の雰囲気がナチュラルスタイルの色をまとますし、鉄を叩いて作ったロートアイアンと呼ばれる素材を使えばヨーロピアンスタイルの表情の外構になります。
門扉にはオープンタイプとクローズドタイプがある
また門扉には門扉で閉じないタイプのオープンタイプと、門扉で閉じるタイプのクローズドタイプがあります。
敷地外から見た時の家全体の印象をどのようにしたいのか、またデザインのスタイルによっても相性の良さが変わってきます。
例えば日本の街並みに違和感なく溶け込むナチュラルスタイルや、輸入住宅でよく見られる南欧スタイルの家では門扉のあるクローズドタイプと相性がいいですし、バリ島を思わせるようなアジアンスタイルや、アメリカの西海岸に見られるようなカリフォルニアスタイルの住宅、コンクリート打ちっぱなしのようなどっしりとした建て構えのモダンスタイルの家では門扉のない開放感のあるオープンスタイルにした方が相性が良くなります。
ただし基本はありますが、正解はありませんので、それぞれのイメージしている家の雰囲気に合わせて門扉の印象を変えて行ってください。
おしゃれな外構に必要なもの2:統一感のある「フェンス」や「塀」
フェンスも門と同じように敷地外から見える家の印象を大きく左右します。
フェンスや門は絵画でいう「額」のような役割をし、家のデザインにそっと彩りを加えてくれますので、オシャレな外構をつくる上では慎重に選んでください。
家全体の統一感を持たせたフェンスや塀にする
外構をオシャレに見せたいのであれば、敷地を囲むフェンスや塀は必ず全体の外構デザインと統一したものにしてください。
例えば外構の雰囲気はシャープでクールなデザインのモダンスタイルで建物もコンクリート打ちっぱなしだったりガラスブロックなどが使われているのに、フェンスや塀がレッドシダーなどのダークブラウンを基調とした木材が等間隔に並べられているようなバリ風だと、全体の印象がチグハグになってしまいます。
また建物を含むエクステリアの外構デザインが和風なのに、フェンスや塀に鉄を叩いたロートアイアンの素材が使われていると、途端に野暮ったくなります。
それよりも、コンクリート打ちっぱなしに見られるモダンスタイルの家ならば塀には無機的でいて直線的なコンクリートの塀を組み、ステンレス製の表札、所々に緑を植えると言ったように都会的な組み合わせにした方が全体としての印象はギュッと引き締まり、オシャレな外構とすることができます。
フェンスや塀は敷地外部との区切りを作る
近年の住宅では塀やフェンスを使わないオープンスタイルの外構の家も増えてきています。
塀やフェンスをつくる意味としては、不審者の侵入を防止したり、視界を遮りプライバシーを保護する目的、さらにエクステリアをオシャレに演出する意味があり、敷地内の家の外観を含む家全体の印象をガラリと変えてくれる効果があります。
また家の印象を引き締めてくれるのでないよりはあった方がいいと考えていますが、コンクリート打ちっぱなしのようなモダンスタイルの家など、家の建物のデザインによってはない方が引き締まることもあり、これも全体として統一されたはっきりとした答えはありません。
その都度、建物のデザインはもちろん、家全体としてどのような雰囲気にしたいのかを検討して答えを導き出す必要があります。
おしゃれな外構に必要なもの3:デザイン的に調和の取れた「車庫」や「カーポート」
外構をオシャレにするためには建物の正面全体を遠目から見てオシャレに見えるようにデザインする心構えが大切だと思ってください。
そしてここでも大切なのは建物とエクステリア全体で統一感のある車庫やカーポートをつくることです。
大事なことなので何度も言いますが、外構と建物のデザインは常にセットで考えることが大切なのです。
家のデザインスタイルによってつくりかたを変える
例えば車いじりや日常的にバイクを乗り回すのが楽しみな人であれば、家全体の雰囲気をカリフォルニアスタイルのデザインにして、ビルトインタイプのガレージとすると家全体としての統一感がうまれオシャレに見せることができます。
>>>ビルトインガレージの家の11のメリットとデメリットと間取りの注意点
このとき、南国を感じさせるツリーを植えればより雰囲気が出ます。
ビルトインガレージ(またはインナーガレージ )にしなくとも、芝生などの緑を加えて、カーポートの部分だけをコンクリート敷にすればカリフォルニアスタイルのデザインを生かすこともできます。
この辺りはどのような雰囲気にしたいのか、また敷地内でのゾーニング(スペースの取り方)によっても違いますので希望の雰囲気に合わせて検討していく必要があります。
おしゃれな外構に必要なもの4:家の雰囲気に合わせた「植栽」
植栽次第で外構の出来不出来は大きく変わります。
家のデザインによって配置の仕方や樹種を変える
オシャレな外構をつくるには木々や草花は家のデザインスタイルによって種類を変える必要があります。
例えば街並みにも自然に溶け込むような温かみのあるナチュラルスタイルの家ならば、四季折々の草花を植えたり、土や芝とも相性が良くガーデニングとも相性が良くなります。
ヨーロピアンスタイルの家ではペチュニアなどの色鮮やかな花が似合いますし、コンクリート打ちっぱなしのようなクールな印象の家でも、シンボルツリーを植えるなどちょっとした緑をおくだけで硬い印象を柔らかなものにしてくれます。
これらにも正解はありませんので、家全体の雰囲気に合わせて、方向性を決め、その中で適切な緑を選ぶようにしてください。
植物は植えすぎない
ただし植物を植えすぎると、見栄えが悪くなってしまうこともあります。
この辺りは家のデザインスタイルによってもどの程度までが許容範囲なのかは大きく変わってきますし、それぞれの家のデザインとの相性もありますので、どれくらいが適切かはハッキリということができません。
例えば、モダンスタイルの家や、アジアンスタイルの家は、植物を植えすぎると洗練された印象が薄くなり、野暮ったい印象になる傾向がありますが、ナチュラルスタイルの家だったり、ヨーロピアンスタイルの家では、植えすぎてもそれほど気にならないこともあります。
もちろん植物を植えすぎても気にならないデザインの家でも、ある一定の量を超えてしまうと、調和が崩れ、野暮ったくなってしまいますので限度を超えないようにしてください。
また、植物を植えすぎると、手入れも大変になり面倒になってしまいますので植えすぎには注意してください。
>>>家が驚くほど美しくなる!建物のデザインと調和したエクステリア(外構)のつくり方
植栽は夜にライトアップで演出を加える
外構の雰囲気を昼と夜でガラッと変えると高級感を演出することができ、さらにオシャレ度がアップします。
例えば夜は、間接照明を効果的に配置してみてください。
2つの場所に配置された間接照明が葉の下から交差するようにライトアップすれば幻想的な雰囲気が出ますし、少し離れた位置から照明をあてて壁や柵に草木の影をうつすシャドーライティングと言った方法もあります。
この辺りは設計士と相談の上、それぞれの家のデザインによって選んで行ってください。
おしゃれな外構をつくるためのポイント3:外構デザインの考え方を知る
続いてオシャレな外構をつくるための外構デザインの考え方について解説して行きます。
おしゃれな外構にするデザインの考え方
1:ゾーニングを考える(敷地内に配置するものの場所を決める)
2:デザインのスタイルを決める(全体的な雰囲気をまとめる)
美しいおしゃれな外構をつくるには、まずは「ゾーニング」から考えてください。
つまり、玄関までのアプローチ、庭などのスペース、駐車スペース、屋外用作業スペースなどの大まかな配置場所や広さをまずはじめに決めて行きます。
その上で全体としての「デザイン」を決めて行きます。
つまり、木や花が似合うナチュラルスタイルにしていくのか、クールでシャープな印象のモダンスタイルにしていくのかなど全体としての外構のデザインを決めていくのです。
家づくりの現場では、この2つのデザインの考え方を組み合わせて進めていくことで、全体的なデザインが統一された、また外構の印象を大きく左右する「門扉」「フェンス・塀」「車庫やカーポート」「植栽」など調和の取れたエクステリアに仕上げて行きます。
>>>家が驚くほど美しくなる!建物のデザインと調和したエクステリア(外構)のつくり方
オシャレな外構をつくるゾーニングのポイント
外構には4つのスペースがあります。
そして外構の美しさはゾーニングによって決まります。
ゾーニングとは空間に対してのスペースの取り方のことを言いますが、オシャレな外構にするためには下記4つのスペースを適切な位置にゾーニングして行きます。
1:メインガーデン(一番広い庭)
2:サービスヤード(家事・作業場)
3:アプローチ(門から玄関までの通路)
4:駐車スペース(駐車場)
敷地内のスペースに対して、下記のデザインの考え方で、適切な位置にゾーニングして行きます。
1:道路や隣地との関係や視線や日照
2:駐車スペースとアプローチの配置
3:メインガーデンとサービスヤードの配置
4:実際の生活での動線の確認
おしゃれな外構デザインにする考え方1:道路や隣地との関係や視線や日照
まずは、建物を取り囲む敷地の周囲の状況をチェックして行きます。
特に道路、隣家の視線の入りかた、日照については厳しくチェックして行ってください。
家づくりの現場では、このとき、建物の配置を決めて行きます。
おしゃれな外構デザインにする考え方2:駐車スペースとアプローチの配置
次に駐車スペースとアプローチを決めて行きます。
駐車スペースとアプローチは敷地に対しての道路の位置関係で決まりますから、ある程度配置場所が限られてしまうため、まずは駐車スペースとアプローチから決めていくとその後がスムーズです。
おしゃれな外構デザインにする考え方3:メインガーデンとサービスヤードの配置
次にメインガーデンとサービスヤードの配置を決めて行きます。
メインガーデンは使い方によって配置場所が決まってくるので注意してください。
例えば、メインガーデンをくつろぐスペースとして使いたいのであれば外からの視線が気にならない場所に配置するべきでしょうし、もしも、家庭菜園などのガーデニングを楽しみたいのであれば、日当たりの良い場所につくる必要があったり、用途によって配置場所を工夫する必要が出てきます。
おしゃれな外構デザインにする考え方4:実際の生活での動線の確認
最後に実生活での動線の確認をして行きます。
例えばカーポートと勝手口を近くに配置したり、買ってきたモノ勝手口まで運びやすい動線にしたり、くつろぐためのバルコニーと駐車場はできるだけ離して配置するなど、実生活での動線を考えて決めて行きます。
特に駐車場は実生活の動線を考えてアプローチやサービスヤードへの移動がスムーズな場所に配置した方が良いと思います。
外構デザインのスタイルを決める【おしゃれな外構デザインの基本】
ゾーニングが一通り済んだら、次に外観デザインのスタイルを決めて行きます。
外構デザインをオシャレにするベースとなる考え方は下記の5つのスタイルです。
【おしゃれな外構デザイン5つのスタイル】
1:モダンスタイル
2:ナチュラルスタイル
3:南欧スタイル
4:アジアンスタイル
5:カリフォルニアスタイル
オシャレに見える外構スタイル1:モダンスタイル
まずオシャレに見える外構デザインの1つ目のスタイルは、シャープなデザインのモダンスタイルです。
建物が打ちっぱなしのコンクリートだった場合や、ガラスブロックなどを多用した都会的な印象の家と相性が良い外構デザインのスタイルです。
モダンスタイルでは曲線的なラインではなく、どちらかというと直線的なラインと相性がよくやや冷たい印象に仕上げると全体の雰囲気としてまとまりが生まれます。
だから、モダンスタイルでは、塀はコンクリート、表札にステンレスの表札、ポストもステンレスと言ったモノトーンな組み合わせが基本デザインになります。
全体をモノトーンで決めながらも、そこにシンボルツリーなどで緑を入れたり爽やかな色合いのタイルを使うと柔らかい印象になりますので、印象が冷たすぎると感じた場合は緑やタイルを使うと品がよくまとまります。
オシャレに見える外構スタイル2:ナチュラルスタイル
二番目のオシャレに見える外構デザインのスタイルは、日本の街並みに違和感なくなじむ温かみのあるナチュラルスタイルです。
和風住宅のような木材を使った温かみのある印象の家と相性がいい外構デザインのスタイルです。
ナチュラルスライルではモダンスタイルと違い、直線的なラインではなく、曲線的なラインと相性がよくどこか丸みを帯びたような可愛らしい印象に仕上げると全体としての雰囲気にまとまりが生まれます。
だから、ナチュラルスタイルでは、可愛らしい柔らかい雰囲気の表札やポスト、それに木を用いた曲線的なデザインでアプローチを作るなど曲線的で温かみのあるデザインの組み合わせが基本デザインになります。
ナチュラルスタイルでは、土や芝とも相性がよく、趣味として庭でガーデニングを楽しんだり、ウッドデッキなどをメインガーデンに作りアウトドアリビングを楽しむ空間にすると全体としてまとまりのある空間に仕上がります。
>>>おしゃれで気持ちいいアウトドアリビングをつくる4つのポイントと9つの注意点
オシャレに見える外構スタイル3:南欧スタイル
オシャレに見える外構デザインの3つ目のスタイルは、輸入住宅にみられる優しいデザインの南欧スタイルです。
南欧スタイルは、どこか素朴でいて粗い仕上げ感のある、温かみのある家と相性が良い外構デザインのスタイルです。
ナチュラルスタイルと同じような曲線を活かした優しいデザインでまとめていきますが、ナチュラルスタイルでは用いられないテラコッタ調のタイルやロートアイアンなどの素材を使い、さらに鮮やかな色の花々で外構に彩りを与えると華やかに賑わい全体的に南欧スタイルの雰囲気がでます。
だから南欧スタイルでは、門扉や塀には鉄を叩いたロートアイアンを使い、アプローチには自然石の乱張りやテラコッタ調のタイル、輸入砂利を使って素朴で洗い仕上げ感を表現して行ったり、べチュニアなどの鮮やかな花で彩りを与えると言ったような組み合わせが基本デザインになります。
全体的に温かみのある素朴感と粗い仕上げの素材感、そして鮮やかな花々で彩りを加えると賑やかな印象になりますので南欧らしい雰囲気の残る外構に仕上がります。
オシャレに見える外構スタイル4:アジアンスタイル
四番目のオシャレに見える外構デザインのスタイルは、シックで大人びた雰囲気で大人の隠れ家のような印象のアジアンスタイルです。
バリ島の高級リゾートに見られるようなダークブラウンをベースにした家と相性がいい外構デザインのスタイルです。
アジアンスタイルはダークブラウンに塗装した木材やレッドシダーなどを用いて、木材を等間隔に並べて家の内外を緩やかに仕切り、陰影感や湿度感を感じさせるエキゾチックな雰囲気にまとめあげると高級リゾートを感じさせる外構になります。
また、アジアンスタイルではグレーなどの中間色とも相性がよく、淡い色合いと組み合わせるとよりアジアンリゾートのエキゾチックな雰囲気が出ますので、陰影感と寂寥感、さらには湿度感を意識してシックでエキゾチックな雰囲気でまとめることが基本デザインになります。
全体的にダークトーンな雰囲気でまとめ、重心を下げたような雰囲気にするとアジアンリゾートらしいまとまりのあるエキゾチックな空間に仕上げることができます。
オシャレに見える外構スタイル5:カリフォルニアスタイル
最後五番目のオシャレに見える外構デザインのスタイルは、アメリカの西海岸を思わせるような爽やかな印象のカリフォルニアスタイルです。
カリフォルニアスタイルは、海辺のリゾート感を思わせる軽快な印象の家と相性がいい外構デザインのスタイルです。
芝やコンクリートを使い、ウッドデッキを設けたり、全体的にヴィンテージ感のある木の質感が感じられるような素材を選び、奥行きと開放感を意識して内外部のつながりを意識して組み合わせるとカリフォルニアスタイルの雰囲気が出ます。
だからカリフォルニアスタイルでは、庭の存在を近くに感じられるように広々としたウッドデッキを作り、広々とした中庭に向けてブランコベンチのあるカバードポーチ、屋外にシャワースペースを設けるなどし海辺の雰囲気を感じられる組み合わせが基本デザインになります。
全体的にアメリカの西海岸を思わせるような開放的な雰囲気と、ヴィンテージ素材の質感、庭の木々も西海岸を思わせるようなものを植え、芝生を敷き、カバードポーチと組み合わせるとカリフォルニアスタイルを感じられる雰囲気のある外構に仕上げることができます。
おしゃれな外構をつくるためのポイント4:外構デザインをオシャレにするポイントをおさえる
最後に外構デザインをオシャレにするポイントをおさえておきます。
オシャレに見える外構スタイルと合わせて部分的な外構をオシャレにするポイントをおさえることで、あらゆるデザインの外構デザインにも対応できるようになります。
【外構デザインの応用編】全体としての統一感を大事にする
家全体の雰囲気と統一感が大事だとお話ししましたが、これは外構に使う素材やアイテムなどで雰囲気を足していきます。
【外構デザインでおしゃれ感を出すポイント】
1:色と素材で雰囲気をまとめる
2:照明やポストなど細かいアイテムの雰囲気を統一する
3:植栽などの花や緑を加える
4:庭の雰囲気にアクセントをつける
1:色と素材で雰囲気をまとめる
外構デザインをおしゃれに見せるためには、色と素材感を大事にしてください。
先ほどの「おしゃれに見える外構スタイル」の項目でもお話ししましたが色と素材感を変えるだけで、外構全体の雰囲気がガラリと変わります。
例えばモダンスタイルであるならば都会的な印象を醸し出すコンクリートを利用してモノトーンの雰囲気を醸し出し、そこに緑をプラスして冷たい印象を柔らかくまとめれば洗練された印象になります。
ナチュラルスタイルでは木の温もりが感じられる木調の素材やアルミ鋳物などを使い、全体を自然色でまとめあげ、全体の印象を自然に溶け込むように柔らかくし、さらに四季折々の花が彩る花壇を添えたり木を用いた曲線的なアプローチで温もりをあたたかさを演出すれば街並みに違和感なく溶け込む雰囲気に仕上がります。
同じように南欧スタイルでは鉄やロートアイアンを使ったりアプローチにはテラコッタ調のタイルを敷き詰めたり、どことなく温かみがありながらも素朴感のある雰囲気に仕上げていく。
アジアンスタイルではシックな大人の雰囲気が出るように、ダークブラウンの色調に、グレーや淡い色などの中間色を使い陰影感や寂寥感、湿度感をだすとアジアのリゾートの雰囲気が出ます。
2:照明やポストなど細かいアイテムの雰囲気を統一する
外構に使われるちょっとしたアイテムなども雰囲気を統一してください。
例えば照明。照明といっても様々な照明があります。それぞれの家のデザインに合わせて照明のデザインを変えてみてください。
それだけでガラリと雰囲気が出ます。
例えば、モダンスタイルやカリフォルニアスタイルでは間接照明を多用したり少し離れた位置から照明をあてて壁や柵に草木の影を写すシャドーライティングを取り入れると全体としての雰囲気がまとまります。
和風スタイルでは、灯篭などが雰囲気が合いますし、南欧スタイルでは割と華やかな照明が似合います。アジアンスタイルではほのかに照らすような関節淡い照明と相性がいいでしょう。
またポストなども意外と雰囲気を左右します。
モダンスタイルではステンレス製のポストが相性がよく、ナチュラススタイルでは可愛い雰囲気のポストが雰囲気が出ます。
そうしたようにちょっとしたアイテムの組み合わせを意識して、外構全体としての印象を一つにまとめて行ってください。
3:植栽などの花や緑を加える
おしゃれな外構には、必ずアクセントとして植栽や花などの緑が加えられています。
例えば、モダンスタイルの家はシャープなデザインが売りでクールな質感を重視しますので、一見すると、花や緑とは無縁のように感じられるかもしれませんが、意外や意外、ちょっとしたところに緑を加えてあげるだけで、空間全体の印象がギュッと引き締まります。
南欧スタイルでは、鮮やかな花と相性がいいですし、アジアンスタイルではヤシの木や尖った葉が印象的なドラセナ類の樹木、ニューサーラインなどの植物が良い雰囲気を醸し出してくれます。
目隠しとしてフェイジョアという常緑樹を使ってもいいでしょう。
植栽はあらゆるデザインの外構で、彩りを与えてくれるので雰囲気に合わせて樹種などを選ぶようにしてください。
4:庭の雰囲気にアクセントをつける
テラスやコンサバトリーなどを上手に使い庭の雰囲気にアクセントをつけるとより外構のおしゃれ感を高めることができます。
特にコンサバトリー(サンルーム)はヨーロピアンスタイルの家と相性がいいです。
ウッドデッキはカリフォルニアスタイルの家やナチュラルスタイルの家と相性がいいですし、中庭に向けたカバードポーチとブランコはカリフォルニアスタイルになくてはならないものでしょう。
こうしたそれぞれの外構デザインのスタイルと相性の良いアクセント類を使い分けていくことがおしゃれな外構を作る上では大切な考え方となりますので、覚えておくと良いと思います。
まとめ
今回の記事ではおしゃれな外構をつくるコツとポイントについてお伝えしてきました。
個別具体的な話というよりかは、家全体の雰囲気に合わせておしゃれな外構をつくるポイントにまとめさせていただきました。
今回の外構のポイントをおさえていただくだけであらゆるタイプの外構に対応していただくことができると思います。
ぜひ、今回お話ししたおしゃれな外構にするポイントを抑えていただきおしゃれなエクステリアをつくって行ってください。