>>>「家を安く建てる7つの基本」はこちら

子供部屋や書斎、和室は必要?家づくりで3つの問題を解決する間取りの工夫

注文住宅を建てようと思った時問題になることが多い個室の問題。

家の個室は代表的なものを挙げるだけでも和室、寝室、子供室、書斎、収納室、地下室や小屋根収納など数多くの用途を持つ個室があげられます。

だから、間取りプラン作成時には、部屋の数はどうするのかをはじめ、子供部屋の問題、趣味部屋の問題、和室の問題、書斎の問題など様々な問題を抱えることになります。

限られたスペースを無駄なく有効に活用するためには取捨選択が必要になるからです。

そこで今回は、間取りプラン作成時に特に悩むことの多い個室の問題から子供部屋は必要か、趣味部屋はつくった方がいいのか、和室はどうするのか、書斎は必要かなどの問題に多くの家づくりを見てきた経験から切り込んでいきたいと思います。

※注文住宅を建てるにあたって大事なことはそこに住む家族の人数はもちろん、それぞれのライフステージの変化によって柔軟に対応できる間取り(空間のとり方)をつくることだと思います。

今回はその辺りの間取りの工夫や、テクニックなどについても併せて解説していきますので、これから注文住宅で家づくりをされようと検討している方は参考にしてみてください。

【予算内で注文住宅を建てるために知っておきたい3つのこと】

注文住宅を予算内で建てるために、住宅会社に依頼する前に知っておいて欲しいことが3つあります

1:家を安く建てるための方法は?

注文住宅ではほとんどの場合、当初の予算を上回ってしまいます。

注文住宅を予算内で建てるには大きく言って7つの基本を押さえておく必要があります。

予算内でいい家を建てるための7つの基本は「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」をご覧ください。

2:注文住宅を予算内におさめるための家の形の話

あまり知られていませんが、家にはお金のかかる形の家と、お金がかからない形の家があります。

では、どのような家の形はお金がかかり、どのような形にすればお金がかからないのでしょうか?

それぞれの家の形の特徴とお金の関係については「家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い」をご覧ください。

3:無料でカタログを請求し理想の家を建てる方法

注文住宅は依頼先で決まります。だからこそ、依頼先は慎重に検討したいところですが、検討するにはまずはどんな家を建てたいのかを知らなくてはなりません。

無料で住宅会社から請求できる住宅カタログを請求して理想の家を建てる方法については「無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ」をご覧ください。




Contents

注文住宅の間取りプラン作成時で迷いがちな3つの個室の問題

それではここから注文住宅の間取りで誰もが必ず一度は悩む3つの個室の問題についてメリットとデメリットをお話ししつつ、あわせて快適に暮らすためのそれぞれの個室の間取りの工夫やテクニックなどについてお伝えしていこうと思います。

【家づくり初心者が間取り作成で悩む3つの問題】

1:子供部屋は必要か?子供部屋はつくった方がいいのか?
2:趣味部屋や書斎はつくった方がいいのか?
3:ごろ寝できる和室はつくった方がいいのか?

1:子供部屋は必要か?子供部屋はつくった方がいいのか?

子ども部屋の問題で悩む人は多い

間取りプラン作成時に子供部屋は必要かを真剣に思い悩まれるご家族は本当に多いです。

例えば若いご夫婦でまだ子供がいなかったり、子供が小さかった場合は真剣に悩まれます。

論文によっては子供部屋を与えたことで家族の関係が希薄になったという研究報告があったり、それこそハウスメーカーが建てる家によっては、家族の繋がりを押し出し開放感をウリにしてできるだけ間仕切りを設けない間取りにし、子供部屋があっても完全に仕切らずに息遣いが聞こえるような間取りとして工夫されている注文住宅もあります。

(例えば無印良品の「木の家」はこの辺りの提案をわかりやすく押し出しています)

ただ、様々なご家族を見てきたなかで、私の意見を言わせて貰えば、子供部屋はつくった方がいいと思います。

実際、大体の方(8割以上)は子供部屋をつくることで生じるメリットとデメリットをしっかりお伝えし天秤にかけ、散々悩まれた末、結果として「子供部屋をつくる」という選択をされます。

ただし子供部屋のつくり方、要するに間取り(空間のとり方)を考えないと子供が大きくなって家を出てしまってから子供部屋を持て余してしまい、子供部屋が空き部屋になってしまったり、無駄なスペースになってしまうことも考えられるので、子供が巣立って行った時のことも考えて、どのような用途として使うのか、そこは十分に検討する必要があるでしょう。

つまり、子供が出て行ってしまってからも子供部屋を有効活用できるスペースにする工夫が求められるのです。

※注文住宅の家づくりで大事なのは十分に悩むことです。悩んで悩んで、悩んだ末にはじめに出した結論に戻ってきたとしても、悩んだその過程が、住み始めてからの財産となります。これは間違いありません。

よく言われる子供部屋をつくることでのメリット

子供部屋をつくり、小さいうちから子供部屋を与えることでよく言われるメリットとしては、子供に自立心が芽生えやすくなったり、整理整頓ができたり、子供のプライベートな時間を増やすことができるなどがあります。

大体小学生に上がった頃から、自分の持ち物を自分で管理するスペースとして子供部屋をつくり与える方は多く、勉強道具を自分で管理したり、自分の部屋を自分で片付けるようにと、子供の自立心を促すという意味では部屋を与えることが有効に働くことがあります。

子供に部屋を与えることで自分のものは自分の部屋で管理するというような癖づけをすることもできるので、リビングなどが必要以上に散らかりづらくなったりしますし、子供が好きなように部屋をレイアウトしたり使うことができるようになります。

【子供部屋をつくるメリット】

・部屋を与えることで自立心が育つ
・整理整頓の習慣が身につく
・ものを自分の部屋で管理する癖がつく
・リビングに物が散らかりづらくなる

よく言われる子供部屋をつくることでのデメリット

子供部屋をつくることでよく言われるデメリットとしては、子供が部屋にいると親の目が届かなくなるので、何をしているのかわからないということがあげられます。

子供は自分の好きなことをしたがりますから、学校から帰ってきても部屋にこもりきりで子供部屋から出てこなくなり、その結果家族の会話が減るというようなことが起きたり、勉強に集中できる環境のために子供部屋を与えたのに、好きなゲームばかりをしてしまったり、YouTubeなどの動画サイトを好きな時間に好きなだけみてしまうと言ったようなこともあげられます。

つまり、子供部屋をつくり、好きなものを好きなだけできる環境を与えた結果、親の目が届かなくなってしまうという不都合も生じてきてしまうのです。

なかには子供は自分で掃除をすることができず、親が子供部屋の掃除をする必要が出てくるので掃除が大変になってしまったり、難しい年頃の子になると部屋に入るのを嫌がることも出てきます。

【子供部屋をつくるデメリット】

・部屋に篭ると親の目が行き届かなくなる
・部屋にこもって趣味ばかりをするようになる可能性がある
・勉強をしなくなる可能性がある
・家族との会話が希薄になる可能性がある

ちょっとした工夫で快適になる子供部屋の間取りのテクニック

子供部屋をつくる場合、下記のことに気をつけていただくと子供部屋をつくっても快適に暮らすことができるようになると思います。

【子供部屋の間取りのテクニック】

1:子供が大きくなるまでは収納スペースとして使う
2:レイアウトを自由に変更できるようにする
3:リビングから近い位置に子供部屋を設ける
4:簡易的な間仕切りにする

1:子供が大きくなるまでは収納スペースとして使う

新婚のご夫婦など家を建てた当初はお子様がいらっしゃらない家庭でも、子供に部屋が必要になるまでは収納スペースとして使い、子供が大きくなったら子供部屋として与えると空間に無駄のない使い方をすることができると思います。

子供が大きくなって家を出て行ったら、書斎や趣味部屋として活用できるように考えて設計すればより無駄のない間取りにできると思います。

また、家を建てた当初は子供をつくる予定だったものの、やはり夫婦2人暮らしを選択されたご家庭でも、はじめから書斎や趣味部屋として使うことを想定して間取りを作成すれば、用途の幅は広がると思います。

2:レイアウトを自由に変更できるようにする

きょうだいがいる場合、もしくはお子様が増える可能性のある方はある程度大きな空間をとって、後からレイアウトを自由に変更できるような間取りにすると使い勝手の良い子供部屋になると思います。

例えば、お子様が2人いるご家庭で、子供が小さいうちは一つの部屋として使い、子供が成長してそれぞれが独立した部屋が欲しくなった際に、パーテーションや引き戸などを使って部屋を分割できる工夫を施しておくと良いと思います。

さらに子供が成長し、家を出ていったら、今度は壁を取っ払って書斎や趣味部屋として使えるようにすれば、空間の有効性を高めることができる間取りになると思います。

3:リビングから近い位置に子供部屋を設ける

子供部屋をつくる際、もしも子供が部屋で何をしているのかわからないことを危惧されているのであれば、リビングのすぐ近くに子供部屋をつくるという選択肢もあります。

リビングの近くに子供部屋をつくることで、子供が部屋にいてもお互いの存在を感じられる間取りになるからです。

一般的にリビングと子供部屋はある程度距離を置いてつくることが多いですが、あえて近くにつくることで家族の息遣いが感じられる間取りになります。

4:簡易的な間仕切りにする

部屋として与えるのが心配であれば、簡易的な間仕切りを設けて部屋をつくるという方法もあります。

例えばリビングの一角を一段あげて左右に引けるタイプの「引き戸」にして簡易的な部屋をつくることもできます。

普段使わないときは引き戸を開いておけばリビングと一続きにして開放的な空間として利用できるでしょうし、使いたい時だけ部屋として使う使い方も検討できます。

ただし、もしも勉強に集中したい部屋をつくりたいのであれば、リビングの音は直接ではないにしろ間接的に聞こえてしまうので、何らかの防音対策を取る必要はあります。

2:趣味部屋や書斎はつくった方がいいのか?

注文住宅を建てる際、趣味部屋や書斎をつくるかどうかで真剣に悩まれる方は本当に多いです。

多くの方は、せっかく自分たちの好きなように間取りを変更できるのだから、思い切って趣味部屋や書斎をつくり、そこで過ごす時間も大事にしたい・・・という思いからそれこそ真剣に検討されます。

では全体的な傾向はどうか。

実は、およそ8割程度の方は慎重に協議した結果、趣味部屋はつくらないという結論を出します。そして残りの2〜3割程度の方は趣味部屋や書斎をつくります。

これはリクルート住まいカンパニーが行った調査結果でも同じような統計が取れており、家づくり全体的に明らかな傾向です。

では趣味部屋や書斎をつくる2〜3割の方はどのような方なのか。

趣味部屋をつくる方は、敷地が広く個室をつくるのに十分なスペースがあり、ご家族のライフスタイルが趣味部屋をつくった方がよりそこでの生活を豊かなものにすると考えられるご家族です。

逆に趣味部屋や書斎をつくらない8割程度の方は、趣味部屋や書斎を一つの部屋として構えるのではなく、間取り次第(空間のとり方次第)で他のスペースと兼用が可能だという判断から、あえてつくらない方が多いように思います。

つまり、8割の方は限られたスペースを有効活用するために間取りに工夫をし趣味部屋や書斎と兼用するという判断をされます。

趣味部屋や書斎は家族のライフスタイルに応じて決める

寝室横のクローゼットを兼用した書斎スペース

趣味部屋や書斎をつくった方がいいのか、それともつくらない方がいいのか。

この判断はプロでも正直難しく、一概に○割りの方がつくっているから、つくった方がいい、つくらない方がいいという判断はできません。

そこに住まう家族によって本当に様々なケースが考えられるため、具体的なことを伺わせていただかないと、つくった方が良い、やめておいた方がいいという判断はできないのです。

だから、私はこの質問を受けた際、まずご家族のライフプランやライフスタイルを丁寧に聞いた上で、その家族にとって最適なプランを提案するようにしています。

例えば、小さなお子様がいて、働き盛りの世代のご夫婦の場合、趣味部屋や書斎はつくらず代わりに子供部屋をつくるという間取りを提案することもあります。

なぜなら子供たちは家を出ていくし、その時、子供たちが出て行った部屋を趣味部屋や書斎として使うのは遅くないと思うからです。

はじめから書斎や趣味部屋をつくりさらに子供部屋となると、正直それぞれのスペースが小さくなってしまいますし本来の用途で使わなかった場合、無駄な部屋となってしまう恐れがあるからです。

多目的スペースとして趣味部屋や書斎を設ける

踊り場の書斎コーナー 出典:積水ハウス シャーウッド(グラヴィス・ヴィラ)

限られたスペースですから、長期的にみて空間を無駄にしないことが最善の方法です。

だから、趣味部屋や書斎として空間を区切らなくても、例えば廊下の一角を使ってちょっとした趣味部屋をつくったり、リビングの一角を間借りして趣味部屋として兼用するというやり方もあります。

私は提案することはありませんが、ハウスメーカーの中にはロフトをシアタールームにする間取りを提案することもあります。

部屋の一角に構える多目的スペース(多くはリビングや2階の廊下近くにある)として位置付けておいて、後から書斎や趣味部屋ケースによっては子供部屋として活用できるように間取りを工夫するのは大変いいアイデアだと思います。

必ず家族のことを考えて検討する

勾配天井を活かした書斎

子供はいずれは家を出ていきます。

だから延々と検討した結果、子供が小さいうちは一人で趣味に没頭するよりも、子供たちと過ごす限られた時間を大切にした方がいいと思い直される方が多いように思います。

空き部屋になってしまうよりも、その部屋を有効活用する。

家づくりでは、将来のことを見据えた上で間取りを考えることが必要になるのです。

趣味部屋や書斎をつくるメリット

趣味部屋や書斎をつくるメリットとしては下記のようなことがあげられます。

【趣味部屋や書斎をつくることで得られる代表的なメリット】

・作業に集中できる部屋を確保できる
・作業途中でも片付けずそのままにしておける
・仕事の邪魔をされないスペースを確保できる
・ものをまとめておいておける

最近ではテレワークなどの在宅ワークも増えてきていますから、仕事部屋と趣味部屋を兼用して書斎をつくるケースもありますが、書斎をつくると作業(仕事)に集中できる空間を確保することができます。

使い方は自由ですから趣味部屋や書斎にリビングでは放置しておけないものをそのままにしておいておくこともできます。

食事時には一度片付けなくてはならなくなる

例えばリビングで仕事などの作業をしている場合は、仕事で使うやりかけの書類をそのままにしておくことができず、時間によって片付けたり出したりをしなければならなくなりますが、趣味部屋や書斎を持つことで作業途中であった場合、片付けずにそのままにしておくことができます。

しまったり出したりは案外面倒くさいですから、時間短縮にもなりますし、ものをまとめておいておき、使いたい時に手を伸ばして使うと言った使い方もできます。

誰にも邪魔されずに趣味や仕事に没頭したいという方にとっては非常にメリットがある部屋になると思います。

趣味部屋や書斎をつくるデメリット

趣味部屋や書斎をつくるデメリットとしては下記のようなことがあげられます。

【趣味部屋や書斎をつくるデメリット】

・あまり使わない可能性がある
・収納するだけの部屋になる可能性がある
・他の部屋が狭くなる
・家族で過ごす時間が少なくなる

ここでは代表的なデメリットを挙げましたが、趣味部屋や書斎はつくってみたはいいもののあまり使わず、結局物置になってしまう可能性もあります。

実際、憧れだったからと書斎や趣味部屋をつくったものの、家にいるほとんどの時間はリビングで過ごすし、夜寝るときは寝室を使うため、趣味部屋や書斎をつくってみたはいいものの、実際は家に帰ったら夜寝るだけだし、休日は外に出かけるしでたいして有効活用していないという方は大変多くいらっしゃいます。

そして、持て余した結果、物置または子供部屋として使うようになり、それならもっと他の部屋にスペースを割けばよかった、もっと有効的に活用できるように間取りを考えられば良かったと思い直される方も多いのが現実です。

趣味部屋や書斎をつくると、他の部屋の面積を削ることになりますから、一つ一つの部屋がそれだけ狭くなります。

限られたスペースで趣味部屋や書斎を構えるためには、他の部屋を分割する必要が出てくるでしょうし、趣味部屋や書斎をつくった分他の部屋が狭くなってしまうデメリットがあるのです

確かにものを出しっぱなしにできるのが専用の部屋を持つことのメリットですが、違う角度から見ると、ものを出しっぱなしにできるということは片付けをしなくても良いということを意味するので部屋は段々汚れていく傾向にあります。

普段から整理整頓の習慣がない方が部屋を持ってしまうと、どんどん部屋が汚れていきますので注意が必要です。

あえて部屋として区切らない!趣味部屋や書斎をつくるなら取り入れたい工夫

趣味部屋や書斎をつくる場合、下記のことも合わせて検討していただくと、より快適な住まいになると思います。

趣味部屋や書斎のメリットを活かしながらデメリットも抑える間取りの工夫になります。

【趣味部屋や書斎をつくるなら取り入れたい工夫】

1:書斎や趣味部屋を廊下につくる
2:リビング脇に畳スペースをつくり趣味部屋や書斎と兼用する
3:吹き抜けに向き合うようにして書斎をつくる

1:書斎や趣味部屋を廊下につくる

踊り場の書斎コーナー 出典:積水ハウス シャーウッド グラヴィス・ヴィラ

書斎や趣味部屋をつくるスペース的な余裕がない場合や、部屋としてつくることに躊躇いがある場合は、いっそのこと趣味部屋や書斎を廊下につくってしまうという方法も検討してみてください。

移動空間として利用する廊下に「趣味部屋」や「書斎」を設けることで、廊下を単なる移動空間とはせずに「廊下」と「趣味部屋」や「書斎」を兼用できるようになります。

この時の注意点としては廊下の幅はある程度広く確保することです。

廊下を書斎や勉強部屋とする場合の廊下の幅の目安としては1500mm程度が理想ですが、ギリギリ1350mm程度でも対応はできると思います。

ただ幅が1350mmになると椅子をひいた時に椅子の足が、廊下を通る人の足にぶつかってしまうなどの多少の不便さは残ると思います。

2:リビング脇に畳スペースをつくり趣味部屋や書斎と兼用する

書斎や趣味部屋を部屋として独立させることを躊躇う場合は、リビング脇に畳スペースをつくり趣味部屋や書斎として兼用する方法もあります。

この時、引き戸で戸をめられるようにしておけば、集中したい時など篭りたい時は引き戸を閉めてしまい閉鎖的にし、籠もって作業に集中できるようになります。

部屋の端に畳から350mm程度の高さにカウンターを設置し、カウンターの下を掘りごたつ風に350mm程度掘れば、書斎や趣味部屋として作業に集中できる環境が簡単に出来上がります。

そこに背もたれのある座椅子を持ってくれば寄りかかることもできますし、非常に作業に集中できる空間が出来上がります。

ただ掘りごたつ風にした際に、足を入れた時の奥行きがある程度ないと、足をぶらぶらさせることができず少し窮屈に感じてしまうと思いますので、この時の奥行きは430mm程度にしておくといいと思います。

3:吹き抜けに向き合うようにして書斎コーナーをつくる

階段ホールに設けた簡易的な書斎

また、吹き抜けの一部を利用して書斎コーナーや趣味部屋をつくる方法もあります。

実際、吹き抜けに向き合うようにしてその一角に書斎コーナーや趣味部屋をつくると非常に開放的で気持ちの良い空間(書斎)が出来上がります。

この時のポイントとしては、腰壁の高さです。

腰壁の高さは大体床から1000mm程度とし床から700mm程度の位置にカウンターを設置すると良いでしょう。

市販の椅子は天板(カウンター、またはデスク)までの高さ700mm程度を想定して設定されていることが多いため、床から天板までの高さは、700mm程度としておくと勝手が良いと思います。

腰壁の高さは1000mm程度の高さであれば椅子に座った時に視線のヌケ感が生まれますし、カウンターに書類を広げても吹き抜けから下に落ちていくことはありませんので安全面でも配慮されている高さになります。

3:ごろ寝できる和室は必要か?

ごろ寝できる和室(畳スペース)は必要か?

注文住宅を建てる際、和室はもちろん畳スペースをつくった方がいいのか真剣に悩まれるご家族は非常に多いです。

畳スペースをつくることで寝転べるようになりますし、座った姿勢で洗濯物を畳んだりすることもできるようになります。

私の結論から言うと、長い目で見た場合、和室とはいかないまでもごろ寝できる畳スペースはつくった方がいいと思っています。

畳は必要ないと言われる方も多いですが、実際、畳のスペースは家にどこかくつろぎや柔らかさを取り入れてくれます。

フローリングの床だけだと、それが例え無垢材のある暖かみのあるものだったとしても、やはりどこかかたくなりすぎてしまい、ソファーなどの家具がないと落ち着かない部屋になってしまうのです。

一方で畳スペースがあると座って洗濯物を畳むこともできますし、空間にメリハリが生まれます。

ただしある程度の広さが確保できないと空間を圧迫してしまうので注意が必要です。

これは完全に好みの問題だと思いますが、例えばモノトーンのような洗練された印象の空間を好んでいたとしても、やはり、緊張感を緩めて心が解放される部屋がないと心が疲れてきてしまいます。

どこかにヌケている部分がないと家にいても心が疲れて切ってしまうのです。

そんな時に畳スペースは活用します。

きちんとした和室にしないまでも、リビングの隅っこを小上がりにしてちょっとした畳スペースをつくるだけでもいいのです。

閉鎖的な空間として部屋をつくらなくても引き戸を設けて必要な時は和室にできるようにすればいいのです。

やはり我々は日本人。畳の空間があると、それだけで柔らかい印象を持ちますし、落ち着くものです。

畳の部屋が気持ちよく感じると言う心を持っていると言うことは、もしかしたら私たちは長いこと先祖代々畳の文化でしたからそうしたことがDNAに刷り込まれているのかもしれません。

ただし、リビングの一角に畳スペースをつくる場合は、ある程度の広さを確保できないと狭苦しい空間になってしまいますので注意が必要です。

和室や畳スペースをつくるメリット

和室や畳のスペースをつくる主なメリットは下記の通りです。

【和室や畳スペースをつくることで得られるメリット】

1:リラックス効果がある
2:音を軽減してくれる
3:自然の調湿機能がある
4:断熱性能がある

1番のメリットはリラックス効果があることだと思います。

和室がある、ごろ寝したい時にごろ寝できるスペースがあると言うのはあなたが今考えている以上に心を開放的にしてくれます。

イグサ特有の香りも非常に心を落ち着かせてくれますし、何よりも畳の部屋でごろ寝するのは理屈抜きで気持ちのいいものです。

フローリングはかたく、ごろ寝すると体を痛めてしまうことも多いですが、畳は素足でも柔らかい印象を与え、かたすぎず柔らか過ぎない適度な硬さがあるためごろ寝をしても体が痛くなりにくい特徴を持っています。

また、イグサが編み込まれた畳は自然な断熱性能があるため暑い夏場や寒い冬場でも畳の温度の変化が一定で、さらに音も軽減してくれるメリットをもたらしてくれます。

和室や畳スペースをつくるデメリット

和室や畳のスペースをつくる主なデメリットは下記の通りです。

【和室や畳スペースをつくることで生まれるデメリット】

1:定期的なメンテナンスが必要でコストがかかる
2:放っておくとダニやカビが発生しやすい
3:重たい家具を置くと跡がつく
4:汚れがつきやすくとりにくい

畳はフローリングの床以上にこまめなメンテナンスが必要になります。

はやければ4〜5年、平均的には大体10年程度で畳の張り替えが必要になります(時折張り替えずに何十年と使っているご家庭も目にしますが本当は定期的な張り替えが必要です)。

畳には調湿性能はありますが、あまりにもジメジメした場所に畳があると畳がカビてします可能性も高いですし、フローリングに比べてダニも発生しやすい環境になります。

また畳にも種類があり、安物ではなくきちんとした畳を使わないと畳から有害物質を発生させることもあり、皮肉なことに気密性の高い性能の家になると気化した有害物質が室内に溜まってしまう可能性もあります。

つまり、定期的な換気が必要になります。

さらに畳は跡がつきやすく、フローリングと比べて重たい家具を乗せると凹みが生じやすいですし、コーヒーやワインなどをあやまってこぼしてしまうと、浸透してしまい、汚れがとりにくくなってしまう性質を持っています。

和室や畳スペースをつくるなら取り入れたい工夫

和室や畳スペースをつくる場合、下記のことに気をつけていただくとより快適に暮らすことができるようになると思います。

【和室や畳スペースをつくるなら取り入れたい工夫】

1:リビングの一角にくつろぎの間として畳スペースをもうける
2:引き戸などを使い間仕切りで囲えるようにする
3:子供のプレイルームとして使用する
4:小上がりにしてメリハリをつける
5:あえて天井高を下げる

1:リビングの一角にくつろぎの間として畳スペースをもうける

リビングの一角に設けた小上がりの畳スペース(和室)

和室や畳の部屋をつくることを躊躇う原因として、和室をつくってもたいして使わないのではないかと言うことがあります。

確かにお客さんを家に呼ぶ機会も少なくなっていますし、現在ではほとんどのご家庭で椅子やテーブル、ソファーなど西洋的な生活や暮らしが中心になっていますからどこのご家庭でも和室を使う機会は減っています。

そうした暮らしに畳を取り入れる際はリビングの一角に畳スペースをつくってみることをお勧めします。

リビングの一角に畳スペースがあると案外畳スペースを使う機会はかなり高くなるはずです。

2:引き戸などを使い間仕切りで囲えるようにする

引き戸を閉めればこもれる 出典:ダイワハウス xevo Σ

最近ではマンションでもよく見られるようになりましたが、リビングの一角に畳スペースをつくったら、必要に応じて引き戸などの間仕切りで囲えるような畳スペースにしてしまうといいでしょう。

普段は開け放っておけば空間に広がりが生まれますし、逆に和室として使いたい時や篭りたい時は引き戸を閉めてしまえば簡易的な和室に早変わりします。

より和室感を出したいのであれば障子をはると空間全体が引き締まりますので、好みに応じて取り入れてみてください。

3:子供のプレイルームとして使用する

小さなお子様がいる場合、リビング横の畳スペースをプレイルームとして使う使い方もできます。

地窓を設け採光し掘りごたつ風にしてワークスペースに 出典:ダイワハウス xevo Σ

畳の隅の方に350mmくらいの堀を入れ、さらに畳からの高さ350mmくらいの位置でカウンターを設置すれば、書斎や子供の勉強部屋としても利用できるようになります。

部屋の隅の床に堀を入れることで視線が壁に向かった掘りごたつのような使い方をするのです。

あまりに暗くなりすぎる場合は正面、または側面の壁に地窓を設け、外からの光を取り入れてもらえば部屋が明るくなりますし、風通しをよくすることもできます。

(正面に地窓を作ってしまうと、冬場は足元が寒くなる可能性があるのでできれば側面に地窓を設けるといいと思います)

足元が寒くなってしまうことを想定して彫った部分に床暖房を入れておけば寒い冬場でも快適に使用することができます。

4:畳スペースを小上がりにしてメリハリをつける

畳スペース(和室)を小上がりにすると雰囲気が出る

畳スペースをつくる場合は、空間にメリハリ(動き)をつけるためにも小上がりのスペースにしてみてください。

段差を設けることで畳スペースに落ち着きが生まれます。

リビング横の畳スペースを小上がりとする場合は、絞った後の天井高は2000mm〜2100mm程度に抑えるようにして、大体125mm〜300mm程度上げるといい塩梅になると思います。

(実は和室は天井高を気持ち下げたほうが空間全体が締まります。ここでは床を上げることで天井高を下げる工夫をしています)

和室をつくる場合も同様に小上がりにするといいと思います。

高さは300mm〜350mm程度上げると自然な落ち着きが生まれると思います。

もちろん高さをあげずにフラットなスペースとしても問題ありませんが、この辺りは設計士と相談の上決めていくといいと思います。

5:あえて天井高を下げる

手前のリビングと比べ奥の和室は天井高が下げられ落ち着きのあるスペースとなっている

和室としてしまう時は(リビングの一角に小上がりの畳スペースをつくる時でも可能)、天井高を少しだけ下げてみてください。

和室の天井高は2000mm〜2380mm程度にするといいでしょう。

天井高が低くなると和室に安定感が生まれますので非常に落ち着いた部屋になります。

下記リンク先の記事にも和室の間取りのコツについてまとめてあります。あわせて参考にしてください。

>>>注文住宅で人気の高い11の間取りと間取りづくりのポイント

まとめ

今回は注文住宅を建てる際に誰もが思い悩む個室の諸問題についてお話ししてきました。

子供部屋の問題、書斎や趣味部屋の問題、和室をつくった方がいいのか、それぞれについて私なりの回答と、もし個室をつくるのであれば快適に生活していただけるような工夫やテクニックなどもあわせてお伝えしました。

具体的なことも併せてお話ししましたので、今回お話ししたことに気をつけていただければ、快適な家づくりができると思います。

大事なのは個室の問題は絶対解はなく、あくまでそこで暮らす家族やそれぞれのライフスタイルに応じて柔軟に対応していく必要があるということです。

今回の記事を参考にしていただき、スムーズに家づくりをしていただけたらと思います。

予算内でいい家を安く建てるために知っておいて欲しいこと

予算内で、いい家を安く建てるために知っておいて欲しいことが、実は、3つあります。

ここでは、いい家を安く建てるために知っておきたい3つの記事をご紹介します。

1:予算内でいい家を建てるための7つの基本

注文住宅では、ほとんどの場合、当初の予算をオーバーします。

予算をオーバーする原因は様々ですが、打ち合わせを重ね、プランを進めてしまうと、一度プランを白紙に戻さないと引き返すことができなくなるなど、後戻りができなくなってしまうケースもあります。

もちろんプランを白紙に戻した際は、余計なコストがかかることは言うまでもありません

ですから、家を検討しはじめた、早い段階で依頼する側が、最低限の家を安く建てるための基本やコツを知っておき、しっかりとコストをコントロールをする必要があります。

また、何も知らずに依頼先の住宅会社と契約をかわしてしまうと、依頼先の住宅会社では希望している家が建てられないということが、家づくりのプランを進めてからはじめてわかり、納得しないままに家づくりを進めなくてはならないこともあるので、契約をする前にベースとして持っておきたい知識があります。

下記の記事では、家の価格の決まり方の話や、家のコストを決定づける要因やコストダウンの基本などについてお話ししていますので、参考にしていただき、予算内でいい家を安く建ててください。

>>>家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本

2:注文住宅を予算内におさめるために知っておきたい家の形の話

家には、お金がかかる家の形と、お金がかからない家の形があります。

また家の形次第で、間取りに制限がかかるなど、暮らしやすさが大きく左右されたり、長期間住むことで建物がダメージを受ける部分が違うためメンテナンスにかかる費用(維持費用)が変わってきたり、家の形によるメリットやデメリットが少なからずあります。

特に角の多い家は、注意が必要で、角が一箇所増えるにつれて、見積もり金額に10万円から20万円の金額差が生まれます。

下記の記事では、お金のかかる家とお金のかからない家の形の違いについてお伝えすると同時に、どのような家の形はコストが上がるかなどの例も載せておきますので、注文住宅で家づくりを検討しはじめたら、長い目で、家の形にも注意して家づくりを進めていくことをお勧めします。

家の形については下記の記事を参考にしてください。

>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い

3:無料でもらえる住宅カタログを使って理想の家を建てる方法

注文住宅での、家づくりは情報を集めるところからスタートします。

そして、最終的に、いい家を建てられるかどうかの大きな分かれ目は、依頼先選びで決まると言っても過言ではありません。

実際、同じようなプランでも、依頼先によって見積もり金額に違いが生まれますし、予算の違いだけではなく、同じ要望でも依頼先次第で提案されるプランも違ったり、できることやできないことも違い、さらには工事の良し悪しも変わってきます。

だからこそ、失敗のない注文住宅を建てる上では、各社をしっかりと比較し、しっかりと検討してから依頼先を決める必要があります。

依頼先選びで、各社を比較検討をするためには、住宅カタログを利用すると便利ですが、各社のカタログを読み解く上で、押さえておきたいポイントなどがあります。

下記の記事では、無料で住宅カタログを取り寄せて、住宅カタログの見るべきポイントや、押さえたいポイント、住宅カタログを使いこなして賢く家を建てるポイントなどについて書いておりますのでぜひ、参考にして家づくりを進めていってください。

>>>無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ

以上、参考にして家づくりを進めてください。



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