壁を板張り(羽目板)にすると非常に、おしゃれな空間を演出できるようになります。
木目調などの壁のクロスとは違い、天然木ならではの二つとない木目や天然木特有の風合い、さわり心地などが気持ちよく、非常におしゃれで気持ちの良い空間が出来上がります。
今回の記事では内装の壁を板張りにするときに気をつけたいメリットやデメリットと合わせて注意点について解説していきます。
【いい家を安く建てるためのガイド】
注文住宅を予算内で建てるために、住宅会社に依頼する前に知っておいて欲しいことが3つあります。
できれば全てに目を通すことが必要だと思いますが、必要に応じて目を通して頂き、あなたの家づくりの参考にしていただけると幸いです。
1:家を安く建てるための方法
注文住宅ではほとんどの場合、当初の予算を上回ってしまいますが、予算内で家を建てるにはコツがいります。
予算内でいい家を建てるための7つの基本は「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」をご覧ください。
2:家の形の話
家にはお金のかかる形の家と、お金がかからない形の家があります。
どのような家の形はお金がかかり、どのような形にすればお金がかからないのか、またそれぞれの家の形の特徴については「家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い」をご覧ください。
3:無料でカタログを請求し理想の家を建てる方法
注文住宅は依頼先で決まります。だからこそ、依頼先は慎重に検討したいところですが、検討するにはまずはどんな家を建てたいのかを知らなくてはなりません。
無料で住宅会社から請求できる住宅カタログを請求して理想の家を建てる方法については「無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ」をご覧ください。
Contents
家の壁を板張り(羽目板)にするメリットや魅力
家の壁を板張りにするメリットや魅力は下記の通りです。
【家の壁を板張りにするメリットと魅力】
1:空間がオシャレになる
2:耐久性が高い
3:快適性が上がる
4:調湿効果がある
1:空間がオシャレになる
まず家の壁を板張りにすると、空間が華やかな印象になり、オシャレな部屋に見えるようになります。
板張りの壁は存在感があるため、部屋のアクセントとして効かせるのも、ものすごく効果的です。
また、板張りに使われる天然木の風合いはひとつひとつ異なりますので、組み合わせ次第では空間を落ち着かせたり、動きを出したり、いろいろな模様を生み出すことができます。
木材ならではの経年変化で年月が経つほどに風合いは増してきますので、長い時間をかけて変わる壁の表情の変化を楽しむのもまた楽しいものになります。
壁だけではなく、床や天井と合わせて板張りにして方向を揃えて奥行きを持たせるようにすれば、部屋を広く見せることもできますし、板のはり方一つ、また板の使い方一つで随分と空間の印象を変えることができるメリットがあります。
2:耐久性が高い
板張りに使われる木材は一般的な内装の壁に使われるクロスと比べて耐久性が高いです。
クロスはすぐに傷がついたり、汚れたり、場合によって裂け目から剥がれてきてしまいますが、板張りの壁は汚れても「味」、傷がついても「味」といったように捉え方も変えることができますので、メンテナンスをしながら長いこと使うことができます。
3:快適性が上がる
板張りにすると居心地が良くなり快適性が上がります。
天然木にはリラックス効果もあるため、人によってはただそこにいるだけで安心できるような、落ち着いた空間にすることができます。
特にリビングなど家族が集まる空間に天然木を利用した板張りにすると家族が自然と集まる気持ちの良い空間をつくることができます。
4:調湿効果がある
一般的に使われるクロスはビニール素材なので調湿効果は期待できません。
そのため梅雨の時期や夏場はジメジメとしやすくなってしまったり、冬は極端に乾燥してしまったりすることがあります。
一方で壁の板張りに使われる天然木は調湿効果がありますから、梅雨の時期には湿度を吸い込み、乾燥した時期には湿度を吐き出すといったように、天然の調湿効果を期待することができます。
また使用されるビニールによっては、素材特有の静電気によってホコリがたまりやすくなってしまったり、こびりついてしまったりすることもありますが、天然木にはそうした静電気を帯びる性質はないので部屋の中がすっきりときれいに見えるようになります。
家の壁を板張りにするデメリットと注意点
家の壁を板張りにするデメリットと注意点は下記の通りです。
【家の壁を板張りにするデメリットと注意点】
1:コストがかかる
2:木材やデザインによっては壁がうるさく感じられるようになる
3:空間に圧迫感を感じさせることがある
4:インテリアの難易度が上がる
1:コストがかかる
板張りは施工するのにコストがかかります。
施錠する面積や板張りに使われる材料によってもコストは変化しますが、一般的なクロスよりも施工する手間もかかるため、後期も長くなります。
目安としては、壁の一部を板張りにするとおよそ数十万円程度コストがかかると思ってください。
2:木材やデザインによっては壁がうるさく感じられるようになる
天然木特有の風合いといえば、心地よく感じますが、板張りに使われる天然木の種類によっては壁がうるさく感じられるようになることがあります。
特に節が多かったり、特徴のある木目だった場合、壁にアクセントをつけるためにヘリンボーンのようなデザイン的な模様を変えた場合など、ケースによっては壁の模様がうるさく感じられることがあります。
3:空間に圧迫感を感じさせることがある
板張りの壁にすると圧迫感を感じることがあります。
デザイン的な模様、節の有無、使われる木材の種類などによってこの辺りは大きく変わってきますが、あまり考えないで作ると空間がごちゃごちゃしてしまったり、空間全体に圧迫感を与えてしまうようなことがありますので注意してください。
もしも、圧迫感を与えない板張りにしたいのであれば、素材の段階から十分に検討したり、床と壁の板の方向を揃えてあげたりすると圧迫感がなくなり落ち着いた雰囲気になることもありますので、設計士と相談の上圧迫感が出ないように調整していってください。
また暗めの色の樹種を指定すると、空間全体が重くなり、圧迫感を感じやすくなりますので、部屋の広さや間取りに応じて「明るめ」「濃いめ」を選択するといいと思います。
4:インテリアの難易度が上がる
インテリアのデザインは内装を含め、家具や照明などの統一感があってこそオシャレな空間になります。
ただ、一般的な家具屋さんで売られている、家具は、基本は白壁とすることを前提としてデザインされているものが多いため、壁を板張りにすると、全体的なデザインのバランスが崩れなんとなくチグハグな印象になってしまったりします。
壁がお洒落すぎて、家具が浮いてしまうのです。
壁を板張りにすると、空間の印象にあったデザインの家具や照明器具を選ばなければいけなくなりますが、デザイン的な難易度は高くなると思ってください。
壁をオシャレにするとバランスを取るために、家具もオシャレにする必要があり、自然とコストもかかってきてしまいます。
壁の板張りに使われる素材にはどんなものがあるの?
代表的な素材は下記の3つです。
【壁の板張りに使われる素材】
1:スギ
2:ヒノキ
3:ブラックウォールナット
それぞれの素材の特徴については下記リンク先の記事にまとめて書いてありますので参考にしてください。
>>>新築の注文住宅で知らないと損する15種の無垢フローリングの特徴とメリット、デメリット
>>>新築の注文住宅で失敗しない無垢フローリングの選び方と16の特徴
木の素材や性質について、かなり具体的にまとめてありますので参考にしていただける点は多いと思います。
まとめ
今回は家の壁を板張りのおしゃれな壁にする時に気をつけたいメリットやデメリットと注意点について解説してきました。
壁をオシャレにすると、インテリアの難易度が上がるという点は案外盲点なのではないでしょうか。
インテリアはバランスが大事ですから、一つ印象的な素材を加えると全体の印象が大きく変わってしまうこともあり、それに合わせて家具や照明をコーディネートする必要性が出てきます。
全てを合わせて初めて素敵な家を建てられるようになりますので、今回の記事で内装の壁を板張りにするメリットとデメリットを抑えていただいて、納得のいく家づくりにしていただけたらと思っています。