>>>「家を安く建てる7つの基本」はこちら

注文住宅の家づくりで、コストを抑えて安くていい家をつくる6つのコツ

家づくりではかけるべきところにはしっかりとお金をかける、コスト配分とコスト管理が非常に大事です。

今回の記事では家づくりで絶対にコストを削ってはいけない部分とコストを抑える6つのコツについてお話ししていきます。

ただし今回は、「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」でお伝えしたような、具体的にどこをどうすれば家を安く建てることができるという話ではなく、「工事の進め方」や「依頼先の決め方」、「家の引き渡し時期」を変えたり「見積もりの貰い方に工夫を加える」ことで、コストを抑える6つの方法についてお話ししていきます。

また、最後に家づくりの依頼先を決める上での注意点も少しだけ書かせていただいておりますので、最後まで読んで頂き依頼先を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。




Contents

建物の基礎や構造は絶対にコストを削らない

基礎や構造などの建物主要部は、建物の耐震性をはじめ、耐久性に関わる部分でもあるので、絶対にコストを削ってはいけません。

建物主要部は、あとで修正が効かない、家を支えるために最も大事な部分に当たるからです。

ですから、建物を支える基礎や構造などの建物主要部は、きちんとコストをかけてつくるようにしてください。

コストを削りたい場合は、必ず違うところで削ってください。

例えば「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」を参考にして、建物の形状を変えたり、間仕切りを少なくしたり、材料を統一するなどしてコストを抑えることができます。

木造の二階建て住宅でも構造計算書をつくってもらうのがベスト

また、一般的に多い2階建ての木造住宅では、きちんとした構造計算を行わずに、簡易的な構造計算でとどめるケースが多いですが、しっかりとした家を建てたいのなら、設計者に依頼をかけ、きちんとした構造計算書を作ってもらってください。

日本の建築基準法では、不思議なことに木造2階建て住宅を建てる場合、法律(4号特例)により、構造計算が必要なく、自由に設計していいことになっているため、耐震性に大きな問題を抱えたまま設計されていることもあるからです。

構造計算に不具合があっても家が建てられること自体が問題ですが、バランスが悪いと力が綺麗に伝わらず、時間とともに家が傾いてきたり、いわゆる潜在的な欠陥を抱えた住宅になってしまう恐れがあります。

通常は建物の力が基礎に伝わり、地盤で支えることで家は建っていますが、建物の力を伝えるバランスがおかしいと、ある場所では6の力が伝わり、他の場所では2の力がかかるという非常にアンバランスな力の伝わり方をしてしまいます。

※3階建て以上の木造住宅では建築確認申請の際に、構造計算書の提出が必須となります。
ただし、どんなにお金をかけたとしても施工の良し悪しで、良い家になるのかは変わってきます。特にハウスメーカーに依頼する場合は、実際にハウスメーカーで家を建てた人の話を聞く限りでは、中途半端な工事をされることもあり、業者により工事の良し悪しの差が激しく分かれるように思います。本当に良い家を建てるにはプロに依頼し厳しくチェックをしてもらう必要があると言うことも心に留めておいてください。

新築の注文住宅で建てる家のコストを抑える6つのコツ

写真:無印良品の家

ここからは家づくりでコストを抑える6つのコツについてお話ししていきます。

今回の記事では、冒頭でもお話ししたように「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」のように、具体的にどこを削ると家が安くなると言う話ではなく、もう少し大きな枠組みでの、コストを抑えるコツをお話しします。

例えば、あまり知られていませんが、工事の進め方、依頼先の決め方や、家の引き渡し時期、見積もりの貰い方などでコストを抑えることが可能で、今回はそうした広い視点での家づくりのコストを抑える6つのコツについてお話しします。

家のコストを抑えるコツ1:工事が始まってからの修正はできるだけ避ける

まず一つ目のコストを抑えるコツは、工事が始まってからの修正はできるだけ避けることです。

設計の段階での修正ならなんとかなる場合も多いですが、いざ工事が始まってから修正を加えると、プランに大幅な修正が必要になるケースもあります。

また工事段階での修正は、工期の遅れにつながり、その分、コストが余計にかさんでしまうこともあるので注意してください。

設計から工事までをスムーズに進めていくためにも、事前にどのような家にしたいのか、要望をまとめ、設計士に正確に伝えるようにしてください。

しっかりと準備した内容で家のプランづくりを進めていくと、工事が始まってからの修正を避けることができます。

さらに設計段階の変更なら値引きによりコストを削減できることも

また、プラン決定後などに、後から小出しで変更を加えていくのは好ましくありません。

特に家づくりをはじめると、実現したい要望が膨らみ、追加での変更が多くなりますが、小出しに追加していくと、まとまった値引きをすることが難しくなり、値引きによりコストを削減することが難しくなる場合があります。

もちろん理想とする家を建てる上で、変更を加えること自体は悪いことではありませんが、無駄なコストをかけることなく話をスムーズに進めるためには、細かい部分に至るまで、工事前に十分に打ち合わせを重ねておくことが必要となります。

工事が始まってから設計に変更を加えると、例え、細かい変更であっても、工事の手順が変わってくる可能性もあり、やり直しなどの手間がかかった分コストはかさんでしまいます。

ただし工事前の設計段階の変更は積極的に行うべき

もちろん、工事前の設計段階であれば、納得の行くまで時間の許す限り打ち合わせを重ね、細かい修正を繰り返すことが大事です。

ただし、工事に入ってからの修正はコストアップにつながることが多くなります。

コストを抑えて家をつくるためにはできるだけ避けた方がいいでしょう。

コストを抑えるための値引きの考え方について

住宅価格の値引きの考え方については「ハウスメーカーで最も家を安く建てるために値引きをする6つの方法」を参考にしてください。

記事自体はハウスメーカーで値引きをするために書かれたものですが、広く値引きの考え方についてお話しさせていただいておりますので、どのタイプの住宅会社に依頼しても参考にできる点は多いかと思います。

家のコストを抑えるコツ2:坪単価は参考にせず依頼先を決める

イラスト:スーモ

あまり知られていませんが、坪単価の計算の仕方は、ざっくり言うと2つあり、計算方法や条件次第で坪単価は大きく開きがあります。

そのため、坪単価はあまり参考にならないのが現実です。

家を建てる時に坪単価を気にされる方が多いように思いますが、残念ながら坪単価は家を建てるための参考値程度に過ぎず、あくまでも目安でしかありません。

といいますか、坪単価は結果論ですね。

家を建てた後の結果として、坪単価がいくらになったという形にすぎません。

実際、住宅会社が提示する坪単価の通りに家を建てられた人はどれくらいいるでしょうか。私の知る限り残念ながらゼロに近い数値となっています。

ほぼ100パーセントの確率で住宅会社の言う坪単価よりも高くなり、ひどい場合では2倍以上金額に差がうまれることもあります。

住宅会社の坪単価のカラクリ

イラスト:Pinterest

坪単価は広ければ広いほど、安く見せかけることが可能で、どの住宅会社も坪単価を安く見せようと様々な手を施しています。

あまり知られていませんが、実は坪単価には決まったルール(法律)がなく、「延床面積」で割るのか「施工面積」で割るのかは住宅会社に委ねられており、計算方法によって算出される単価に大きな違いがうまれます。

つまり、本来なら「延べ床面積(建築基準法で定められた各階の床面積の合計)」で割る方法で算出しますが、坪単価を安く見せたい住宅会社は、より大きな数値で割ったほうが、坪単価を安く見せかけることができるため、「施工床面積(実際に工事した全ての面積)」で割り、坪単価を算出して行きます。

また、設備機器を除いた箱だけの数字で計算して、生活に必要な住宅設備機器を全てオプションに設定する方法もあり、坪単価はやり方次第で安く見せかけることができます。

詳しい方法や、具体的な内容については「注文住宅の家づくりで坪単価があてにならない5つの理由と3つの注意点」に書かせていただいておりますので、合わせて参考にしていただくと良いでしょう。

坪単価は家を安く見せるための参考値にすぎない

広くて安い家というのは通常あり得ません。

特にローコスト系の住宅でよく見受けられますが、広くて安いということは、どこかにその理由が隠されています。

その理由は、「ローコスト住宅が安い4つの理由とローコスト住宅で注意すべき12のデメリット」でもお伝えしましたが、広いけれども全体的に、密度が薄い家になっていたり、使用している建材などに特別な事情を抱えていたり、通常だったら考えられない、何かしらの無理をして住宅を建てている感は否めません。

坪単価は住宅会社が家を販売するためのツールにすぎない

特にローコスト系の住宅会社や、建売の住宅で多いですが、坪単価は「広いのに安い住宅」に見せるための営業ツールにすぎないという感覚で見ていくことが大事だと思います。

実際、様々なメーカーで家を建てられた方にお話を聞いていると、その通りの坪単価で家を建てられたという方は、ほとんどゼロに近く、少なくとも1.5倍程度まで坪単価が上がってしまうことがほとんどです。

先ほどもお話ししましたが、なかには、住宅会社が提示している坪単価よりも2倍以上に跳ね上がってしまうケースもあり、そうなってしまうと何のための坪単価なのかわからなくなってしまっているのが実情です。

ですから、依頼先を決めるときは、坪単価をあてにしてはいけません。

参考にできるかどうかは限りなく怪しいですが、参考値程度にとどめておくのが得策かと思います。

それでもなお、坪単価を参考にしたいのであれば、大前提として、どのようにして坪単価を算出しているのかを聞き、実際はどの程度の坪単価で建てられている方が多いのかを確認した上で決めるといいと思います。

家のコストを抑えるコツ3:9月・12月・3月の引き渡しを避け、余裕を持った工期にする

実は、家の引き渡しの多くは9月の決算期、年末、3月と集中します。

その時期の引き渡しにすると、値引きが適用され、あたかもお得に家を建てられる感じがしますが、内情を知るものからすれば、その時期の引き渡しは注意が必要となります。

キャンペーンに振り回されない

決算期には「決算期値引き」なるキャンペーンが適用され、家を通常よりも安く購入できることもあります。

ただしキャンペーンは決算期以外でも毎月行っており、どの月に契約しても、たいして値引き額に変化がないのが実情です。

つまり、「キャンペーン」や「値引き」とは名ばかりで、どの時期に住宅を購入しても最終的な金額にさほど差はありません

特にハウスメーカーでは、値引き金額があらかじめ含まれた見積もり金額を提示しており、あたかもお得に家を購入できるように見せていることがほとんどです。

ですから契約を進めるときは焦らず、じっくりと、必ず冷静になり考えるようにしてください。

決算期の引き渡しを迫る理由

では、なぜ契約を急がせるのでしょうか?

結論から言えば、営業マンの営業成績や住宅会社の数字のためです。

営業マンの事情から先にお話しすると、決算期翌月から転勤になる営業マンもおり、その場合期間内に契約をしてもらわないと、引き継いだ担当の成績になってしまいます。

大手ハウスメーカーの営業マンは大体2ヶ月に1棟程度のノルマが課せられており、チャンスである決算期に無理やり押し込む傾向があります。

さらに営業マンにはインセンティブ制度があり、契約する度に報酬として給料に反映される仕組みもあります。

また、住宅会社側からすれば、引き渡し時に住宅ローンが降りるため、そこではじめて売上が立つという理由があります。

平たく言えば、決算期に集中して売上を上げることで会社としての成績が良くなるのです。

9月、12月、3月の引き渡しを避けたほうがいい理由

最近はちらほら言われるようになりましたが、住宅業界では、9月、12月、3月は繁忙期にあたり、工事が集中するため職人不足になります。

つまりその時期の工事は、人手不足、職人不足の状態が続きます。

引き渡しを行わないと売上がたちませんから、工期に間に合わせようとどこの住宅会社も必死になって人を募ります。

実際はそれでも人手が足りません。特に腕のいい熟練工となると、なおさら捕まりづらい状況が続きます。

では人手が足りない場合、どうするのか。結論から言えば人手を確保するために、他方から助っ人を呼ぶ形になります。

つまり、工事に対して最後まで責任を持たない、その場限りの日雇いの労働者や、外国人労働者などに依頼し工事を進めていく形になります。

もちろん日雇いの労働者の方でも優秀な方はいらっしゃいます。

ただ、現場には流れというものがあります。一つの現場に、つきっきりでないと見えない工事の流れがあり、本来ならばそれを無視して進めることはできません。

つまり、そうした工事の流れを無視して、無理やり人手をつぎ込むわけですから、どんなに優秀な職人であっても、工事が雑になってしまうのは致しかたないと言えるでしょう。

そのしわ寄せが最終的にどこにくるのかというと、依頼主である施主に回ってきます

単刀直入に言えば、人件費が高騰し、1人あたりの職人さんの人件費が高騰するうえ、その時期の引き渡しは、施工ミスが多発し欠陥住宅が生まれやすくなる傾向にあります。

もちろん全ての住宅がそうとは限りませんが、そうした確率が高くなることは否めません。

いい大工さんにきちんとした家を建ててもらうためにも、時期を選んで建ててもらうのがいいと思います。

家を建てる理想的な時期はいつ頃がいいのか

日本は四季があり、年間を通して、気温や気候が大きく変化します。

家を建てる時期の、理想的な形としては、11月中旬頃に工事をスタートし12月中旬頃から下旬頃には基礎工事を完了させ、年末年始にはコンクリートを養生する期間に当て、1月中旬頃から躯体工事をはじめる・・・と言うのが一番良い形だと思います。

木造の場合は、あまり雨に濡れない期間が大事となりますが、コンクリートの性質は湿潤養生が適しているため、梅雨明け直前の6月下旬頃から基礎工事をスタートさせ、7月上旬を養生期間に当て、7月中旬頃から躯体工事をはじめるのもいいと思います。

家のコストを抑えるコツ4:見積書には内容を細かく記載してもらう

実際に見積もりを依頼すればわかるかと思いますが、ほとんどの住宅会社は見積もり時に「●●一式」と表示するなど、非常にざっくりとした金額を提示してきます

建築業界では、こうした見積もりの提示の仕方が一般的となっており、通常、材料や設備機器にかかる金額をいちいち細かく提示することはありません。

しかし、この場合の問題点としては、どれくらいの金額を業者が工賃や手間賃、もしくは会社の利益として乗せているのか判断することができず、材料や設備機器あたりの単価がはっきりしないことがあげられます。

そのような場合だと、コストを削りたくても、どこを削っていいのかわからなくなってしまいます。

見積もりは必ず内訳がわかる「明朗会計」にしてもらう

住宅会社によっては嫌がられる可能性もありますが、見積書にはひとつひとつ細かく、仕入れ値、業者の利益などを別途、細かく記載してもらってください

そうすることでかけるべきところにはお金をかけ、削るところでは削るコストの管理が非常にわかりやすくなります。

また、住宅会社の利益を丸わかりにすることは、住宅会社にとって都合が悪いように感じられますが、「見える化」することで必要以上に価格を安く値切るということが仁義的に難しくなるので、双方にとってメリットがあります。

住宅会社同士で競合させる方法もあります

家づくりで複数社から相見積もりを取ることは基本ですが、見積もりの内容を「見える化」するためには同じ工法や同じグレードの住宅会社同士で競合させる方法もあります。

同じ工法の住宅会社同士で条件を同じにして依頼するのは手間のかかることですが、タウンライフという一括見積もりサービスを利用することで手間をかけることなく競合させることができます。

サービスの利用は無料で行えますので、気になる住宅会社を見つけたら同じ条件で一度一括見積もり依頼すると結果的に家を安く建てることができることが多くなります。

一括見積もりサービスの詳細はタウンライフ家づくりのページで確認いただけます。

家のコストを抑えるコツ5:叶えたい要望の優先順位をつける

家づくりではかけるべきところにお金をかけ、削れるところでは削って行く予算配分や、コスト管理、優先順位づけが非常に大事になってきます。

もちろん全て思い通りに出来るほどの予算をかけることができれば問題ありませんが、現実はなかなかそう、うまくはいかないものです。

実際には、打ち合わせを進めて行くたびにやりたいことが増え、あれもしたい、これもしたいと、最終的な金額が跳ね上がってしまうことがほとんどだと思います。

そうした時にきちんとコストをコントロールするために、家づくりのプランを進めて行く時は、あらかじめ優先順位を建てておくことがひとつ大事になります。

必ず実現したいこと、出来れば実現したいこと、どちらでもいいこと、優先順位が低いこと、などに分けてしっかりと予算配分を考えて行くことが、家づくりで失敗しないためには大事な考え方になります。

家づくりで気をつけるべき点、大事なことはたくさんありますが、いい家を作るためには、特に予算配分、コスト管理には十分気をつけてください。

家づくりのプランにメリハリをつける

家づくりでは、全体的に満遍なくお金をかけるよりも、かけるべきところにはしっかりとお金をかけ、削るところではしっかりと削るというコスト配分のメリハリを利かせることが、家のテーマを活かす上で非常に大事です。

ただしある一定の品質を保った上でコストを割り当てる必要があり、あまりに差がありすぎた場合、場所により安っぽい家になってしまうこともあるので注意してください。

メーカーの主力商品でコストを抑える

国内メーカーのなかでも動きのある主力商品は、比較的価格を据え置いたリーズナブルなものが多い印象を受けます。

また、住宅会社により、仕入れの状況は違い、依頼する、それぞれの会社によって他社よりも安く出来ることもありますので、オススメの商品やオススメの設備を取り入れることでコストを抑えた家づくりを叶えていってください。

住宅会社により仕入れ状況は違います

それぞれの住宅会社によって提携しているメーカーや条件が違い、それが家を建てるための建築費用にダイレクトに影響してくることがあります。

同じ条件や、同じ内容であっても、見積もりの内容や金額は異なってきますので、一度一括して見積もりをとってみてください。

わからないからこそ、まずはこうした見積もりサービスを積極的に利用し、家づくりとはどんなものなのかを体験してみることが大事です。

最終的にお断りという道を選んだとしても、必ずのちの家づくりの経験に生きてきますので家づくりを検討し始めたら一度は必ず利用してみるといいと思います。

一括見積もりサービスは3分ほどで簡単に利用できますので、結果的に、手間をかけることなく安くていい家を建てられる可能性が高くなります。

詳細はタウンライフ家づくりのページで確認してください。

家のコストを抑えるコツ6:譲れる部分と譲れない部分を明確にする

全体に予算をしっかりとかければ、希望する家を建てられる可能性が高くなりますが、現実には不可能です。

ではどうすればいいのかといえば、やはり優先順位をはっきりとさせ、譲れる部分と、譲れないこだわりの部分を明確にしておくことが大事だと思います。

予算と希望が完全に釣り合うことはよっぽどのことがない限りありえません。

予算内に収めるためには住宅会社選びも大事

建材や住宅設備機器のグレードを落とすなど、プランを見直してコストを下げ調整する方法もありますが、住宅会社次第では、希望のプランに近い形でグレードを落とすことなく、コストを調整できる場合があります。

もちろんそういった住宅会社を探すのはなかなか難しいと思います。

幸いなことに、今ではインターネットがありますから、各社のホームページを閲覧したり、各社の特徴を比較できやすい環境が整っています。

しかし、良心的な住宅会社を見分ける方法は、素人の方にはなかなか難しいかもしれません。

なぜならはじめて家づくりをされる方は、比較材料がなく、何が良くて、何が悪いのかわからないからです。

信頼できるサービスを利用するのも一つの方法

では、技術力も高く、信頼できる住宅会社はどのように探せばいいのでしょうか。

一つの方法として、一括依頼サイトを利用する方法があります。

現在では、様々な一括依頼サイトがありますが、私のお勧めは「タウンライフ家づくり」というサービスです。

建てるエリア、予算、住宅会社の特徴で選ぶことができ、「見積もり」依頼はもちろん「間取り」の提案、「土地探し」の相談などにものってくれます。

また、タウンライフに掲載されている住宅会社は一定の基準をクリアした住宅会社ばかりという部分でも安心して利用できます。

▼タウンライフ家づくり

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詳細はタウンライフ家づくりのページで確認いただけます。

家づくりを失敗しないために利用できるサービスはとことん使い倒す気概が大事

家は高い買い物です。

失敗したでは済まされないことも正直出てきます。

家づくりで失敗しないためにも、家づくりを検討し始めたら、積極的にこうしたサービスを利用した方が、結果的にコストも抑えられ、希望に近いプランで、いい家を建てられる確率が高くなると思います。

実際、本当に納得していい家を建てられた方の話を聞いてみると、本当に様々なサービスを積極的に利用して建てられた方が多い印象を受けます。

いろんな住宅会社と話し合うなかで、最終的に、よりいいプランの、よりコストを抑えた家づくりをされている方が多くいらっしゃいます。

つまり家づくりをすると決めたのなら、様々なサービスを利用して見てください。

結果的に無駄になることは何一つないと思います。

注文住宅で住宅会社を検討し始めたら、まずは複数社から家づくりの提案を受けて見てください

注文住宅で家づくりを検討し始めた方はもちろん、間取りで悩んでいる場合は、一度同じ条件で複数社から間取り提案をしてもらってください。

ご紹介させていただくサービスでは、

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つまり、注文住宅での家づくりをトータルでサポートしてくれるサービスとなっています。

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会社が元気かどうかも大事な指標

住宅会社に足を運び、どのようなスタッフが在籍しているのかを知ってから決めるのも住宅会社選びの一つの大事な視点です。

特に元気かどうかは非常に大事です。

カタログやホームページなどがどんなに作り込まれていても、なかで働く社員に元気がない場合、依頼するのはやめておいたほうがいいと思います。

経営者が積極的にブログなどで情報を発信している場合はブログなどを読んで、会社の考えを知っておくのも大事な点です。

是非、失敗を恐れずに様々な情報に触れ、また様々な住宅支援サービスを利用して、あなたの理想とする家を建てていってください。

家づくりを依頼する前にイメージプランを用意しておく

冒頭でお話ししたように、この記事の最後に依頼先を決める上での注意点についてお話ししていきます。

家づくりは、必ず、ハウスメーカー、工務店、設計事務所のいずれかの住宅会社に依頼する必要があります。

ただし、依頼先を決める際は、ただなんとなく決めればいいのではありません。

ハウスメーカー、工務店(またはハウスビルダーとも言う)、設計事務所、3つのうちどのタイプの住宅会社に家づくりを依頼するのかによって、家づくりの方向性は大きく変わってきます。

実はハウスメーカーは家づくりをしていない

例えば、厳密にはハウスメーカーは家づくりをしているわけではなく、家という商品を販売している住宅会社です。

つまり家という商品を企画、販売している会社をハウスメーカーといい、実際に家を建てているのは関連会社か下請けの工務店となります。

ハウスメーカーの販売する家は、家のデザインや住まいのコンセプトがあらかじめ決められており、用意された選択肢の中から好きなものを選んで家づくりが進められていきます。

もちろんオプションという形で、あらかじめ指定され組み込まれている素材以外のものを使用することも許容されている場合が多いですが、規格外のものを取り入れる場合、単純に単価が高くなり、予算内で収めることが難しくなってしまうこともあります。

またハウスメーカーの販売する家は、注文住宅と言ってもある程度の制限がある中での注文住宅だということをしっかりと認識していないと食い違いが生まれ、理想の家を作ることができないというケースもありますので注意してください。

設計事務所に依頼すれば思い通りの家が建てられるわけではない

設計事務所と一言で言っても、依頼先により特徴があり、建てられる家には大きく隔たりがあります。

設計事務所に依頼したからと言って、一概にデザインセンスが抜群で、間取りも自由な思い通りの家を建てられるわけではありません。

もちろん設計事務所で家づくりを進めた場合、デザイン面で優れている場合も多いですが、実際、全てが思い通りになるわけではなく、その家を設計する建築家によって家づくりの設計の特徴があり、建築家のクセやデザインが好みでないと、希望している家づくりを叶えられないことがあります。

つまり設計事務所に依頼する場合、誰にどんなデザインを得意とする設計士に依頼するのかが大事で、設計事務所によって、実現できる家や得意とする家が大きく分かれてきます。

工務店に依頼すると安心というわけでもない

それでは工務店はどうでしょう。

一言で工務店といっても大小様々な工務店があり、実はその技量も様々です。

まだハウスメーカーがない時代、家を建てるときは工務店に足を運び、家を建ててくださいと頭を下げて家を建ててもらっていた時代もありました。

それだけ工務店の存在は家づくりを希望する方にとって大きいもので、貴重なものでした。

しかし、地域に根ざしている工務店に依頼すれば家づくりは安心という時代はすでに終わっており、どのような住宅を建ててくれるのかを、しっかりと見極めた上で依頼する必要があります。

依頼先により建てられる家が違う

つまり、どのタイプの住宅会社に依頼するのか、また、どのような特徴を持つ住宅会社に依頼するのかで、実現できることや、実現が難しいことがはっきりと別れるため、家づくりの依頼先は慎重に選ぶ必要があります。

そのため、事前にある程度、依頼先による違いを把握しておく必要があります。

また、ハウスメーカー、設計事務所、工務店のうち同じグループに属する住宅会社の中でも、どんな家づくりを得意とする住宅会社に依頼するのかによって建てられる家は違います。

つまり得意不得意とする分野があり、住宅会社の特徴をしっかりと見極めて依頼する必要があります。

※地域の中小規模の工務店はハウスビルダーと呼ばれることもあります。またさらに細かくお話しするとFC展開している住宅会社もあり、FC展開している住宅会社の場合、名前と大まかな方針は本体に則りますが、基本的には本体とは切り離されており、対応の仕方にバラツキがうまれたり、同じ名前の住宅会社でもサービスに大きな違いがうまれます。FC展開をされている住宅会社の中には実態がひどい場合もあるので注意してください。

それぞれの住宅会社の細かい違いについては「家づくりで知っておきたい3つの依頼先それぞれのメリットとデメリット」を参考にしてください。

実現したいことの優先順位を決めておく

では家づくりのはじめの一歩である、依頼先を決めるためにはどうしたらいいのでしょうか。

そのためにはまずどんな家を建てたいのか、どのような暮らしを実現させたいのかを依頼前にハッキリとさせておくことがものすごく大事です。

例えば「無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ」で伝えたようなやり方で、具体的に家づくりのイメージを膨らませていくといいと思います。

家づくりで実現したい要望や希望は、必ずしも綺麗にまとめる必要はありませんが、要望ノートなどをつくり、優先順位をはっきりとさせるなど工夫を加えると、なおわかりやすくなります。

つまり、設計士に家づくりを依頼するときに、どのような家を建て、どのような暮らしがしたいのかを伝えやすくなります。

要望ノートの作り方については「新築の注文住宅で憧れのマイホームを建てる時の3つのステップ」を参考にしていただくとわかりやすくまとめられると思います。

また、無料で請求できるカタログを使った要望のまとめ方のコツについては「注文住宅のカタログを請求して新築の家を建てる16のコツ」に詳しく書かせていただいておりますので参考にしてください。

まとめ:コストを抑えて安くていい家をつくる6つのコツ

今回お話したコストを抑え家を安く建てるコツを箇条書きにまとめると下記の通りです。

・1:工事が始まってからの修正はできるだけ避ける
・2:坪単価は参考にせずに依頼先を決める
・3:9月・12月・3月の引き渡しを避け、余裕を持った工期にする
・4:見積書には内容を細かく記載してもらう
・5:叶えたい要望の優先順位をつける
・6:譲れる部分と譲れない部分を明確にする

家を安く建てたい・・・誰もがそう願い家づくりを始められるのではないでしょうか。

技術的なことを申し上げれば、確かに家を安く建てることはできます。

ただし、ある一定基準の性能を満たした上で、家を安く建てるのにはそれ相応の知識と経験、技術力が必要になります。

また、家を安く建てるには、設計プランも大事ですし、実際に家をたてる職人の技術力も大事です。

変な住宅会社に依頼してしまうと、「設計プラン」と「工事のバランス」を調整することができず、結果的に安く家を建てることができたとしても、どこかに無理が生じ、年数が経つにつれて頻繁に建物の補修が必要となったり、痛みが生じてきてしまいます。

ですからもし、本当に安くていい家を建てたい場合は、それなりのしっかりとした住宅会社に依頼しなければなりません。

また、ローコスト住宅に見られるような、はじめから安くできる家には、それなりの理由があります。

例えば、家を安く建てることができる反面、家のメンテナンスを含む、ランニングコストが普通の家よりもかかる傾向があることを建てる前に知っておかなければなりません。

ローコスト住宅で建てた場合も、そこで暮らす費用がかかり、結果的に普通の家とかわらないか、それ以上の費用が必要となってくることもありますので注意してください。



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