田園調布小学校に通っているときに、1964年東京オリンピックのオリンピック建築を見て、建築家を志した隈研吾氏。隈研吾氏と言えば、自然素材を生かした建築や、格子を多用したデザインが特徴的な作品で世界的に注目される日本人建築家の1人。
そんな隈研吾氏の隈研吾建築都市設計事務所が120年の歴史を持つ醤油メーカー久原本家 茅乃舎(かやのや)のためにデザインした店舗が今回紹介するデザイン。
茅乃舎(かやのや)日本橋店のためにデザインされたものです。
小ゆだるが天井からぶら下がっているような印象をもつこの独特な店内空間。
公式ホームページによると
茅乃舎の原点である、福岡県久山市、久原醤油を訪れ、その120年続く伝統的な醤油蔵の空間そのものを、日本橋に再現しようとした。
のだそう。
商品をディスプレイする什器には「麹蓋」を使用しているのだそう。
麹蓋は醤油の原料である麹を発酵させるときに使う木製のトレーで、機能性とシンプルな美しさを併せ持ち、日本橋の町にそれが突如として出現するインパクトを作り出したのだそうです。
また、麹蓋と桶に使う杉材はすべて九州のもので、製作も九州の職人に依頼し、地域と密着したデザインを目指し、日本の職人の技と力を味えるようにしたのだとか。
東京日本橋の風景とはみえないこの異空間。
こんな店舗が近くに合ったら吸い寄せられるように店舗に入ってしまいます。
この独特な大きな樽が印象的な空間は、木の素材を知り尽くした隈研吾氏だからこそ、成せる業なのでしょうね。
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▼参考:
久原本家 茅乃舎(かやのや)(http://www.kayanoya.com)