富山県の富山市呉羽町に「カフェ・クレオン」という木材を「積む」ことによって建てられた奇抜な建築物があります。
従来の「組む」形ではなく「積む」という構造で表現されたその建物は、文字通り、その角材に特殊な加工はせず、ただ10.5cmの細い木材をすこしずつずらしながら、井桁に組んでいき空間を形作っています。
「カフェ・クレオン(呉音)」の場所はどこ?
カフェ・クレオン(呉音)は富山県呉羽町の富山市舞台芸術パーク内に位置しています。
「カフェ・クレオン(呉音)」の外観
これがカフェ・クレオン(呉音)です。
遠目でみてもただ、木を積み上げている構造の建物だということがわかります。半円形の形をしたガラス窓も印象的です。
使用している角材は最も安価で標準的かつ小さく軽い、さらに入手が容易な105角の流通材ということですが、安価な角材とは思えないほどの美しさを解き放っています。
こちらがエントランス部分です。むき出しの角材と透明なガラス窓が良いコントラストとなっています。中は一体どうなっているのでしょうか。
「カフェ・クレオン(呉音)」の内観
カフェ・クレオン(呉音)の建物内の様子です。
積み上げられた木の隙間から建物内に明るく光が差し込んでいるのが印象的です。木でつくられた洞窟と表現してもおかしくはないでしょう。
角材には特殊な加工を施していないため、解体、移動の際には元の角材として再利用できるようになっているそうです。
積み上げられた角材は30mmφのスチールロッドが角材を縦に貫通することで固定されており、その屋根も折板を乗せるだけというとてもシンプルな構造をしているとのこと。
一段一段積み上げられていっています。
とても奇抜な形をしたこの建物は、隈研吾建築都市設計事務所にってデザイン設計されました。
それにしても、隈研吾氏は自然素材を利用した印象的な建物をつくるのが非常にうまい方ですね。
カフェ・クレオンのインスタグラム:Kureonのインスタグラム
カフェ・クレオンのフェイスブック:Kureonのフェイスブック
建築設計事務所:隈研吾建築都市設計事務所
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▼参考:(外部サイト)
Café Kureon | kengo kuma and associates