h220430のデザインはいつも私たちに重要なメッセージを与えてくれるデザインとなっています。
伝えたいことをデザインに取り入れ、デザインに取り込むh22043のデザイン。今回はシベリアを覆っている永久凍土が急速に溶けはじめていることをデザインに取り込んだ電球の紹介です。
今回紹介する、永久凍土が急速な勢いで溶けはじめている様子を警鐘するランプ「Edoma」はh220430の、公式ホームページには以下のようなメッセージが記載されています。
近年、シベリアを覆っている永久凍土が急速な勢いで溶けはじめています。
その中 には氷河期以前に存在していた細菌によって数百万年にわたり生産された
強力な温室効果を持つメタンガスが埋蔵されています。
さらにその永久凍土の中には エドマと呼ばれる厚さ40mにも及ぶ巨大な氷の塊があり、それには大気の1千倍 にも達する高濃度メタンが含まれていることが分かっています。
表層の永久凍土が 溶け、エドマの溶解が始まると温暖化の問題は一層深刻になります。
我々は溶けて消えつつあるエドマを、同じく姿を消しつつある白熱灯を用いて
氷の奥でメタンを燃焼しながら淡く光る明かりで表現することにしました。
シベリア ほど離れた場所で起こっていることを普段の生活の中で意識する事は難しい かもしれませんが、このランプがそのきっかけを与えてくれるはずです。
この哀愁漂う光の下で今後の地球環境について考えて みると、いつもとは違う答えに出会えるかもしれません。
暖かい電球が心地よい光を私たちに与えてくれる非常に美しいデザインですがそこに込められているメッセージはとても重いものとなっています。
地球温暖化という壮大なテーマをこの作品に込めたh220430のデザイン。 ずっと見ていると不思議な気分になります。
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