咲く照明といったらあなたはどんなことを思うでしょうか。それも電球の熱によって「咲く」照明器具ときいたらあなたはきっと驚くに違いありません。
そんなものが実在するのか・・・そんなことが可能なのか・・・いろいろな感想を持つと思います。結論から言ってしまえばそれらは科学の力を使うことにより可能であり、それを証明したデザインの照明器具が今回紹介する「hanabi」なわけです。
「咲く」照明器具の仕組みは非常に単純なものです。照明器具が「咲く」と、きくと不思議に思いますが、仕組みを知ってしまえば「なんだそんなことか・・・」と思うでしょう。
そう、それは手品のトリックのようなものなのです。
こちらがその咲く照明器具「hanabi」。電球をつけると熱によって花開く訳ですが、その仕組みをはじめに明かしてしまいましょう。
実はこの「hanabi」には熱処理をした形状記憶合金を使用しており、点灯したときに電球の熱によって「咲く」という工夫が施されています。
熱を感じると写真のように照明器具が花開いていきます。
それは暖かくなるほど、花開いていき・・・
最終的に上の写真のように開きます。しかもこの照明器具の面白いところは、部屋の気温や湿度、人によるわずかな空気の動きにより咲き方が微妙に変化をするところ。なので毎日違う表情を見せてくれます。火(熱)によって咲く花であり、その儚さから、「hanabi」と名付けられたようです。
実際に咲く瞬間の模様の動画は以下からご覧頂くことができます。
▼参考:
hanabi | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/hanabi/?release)