本棚に並べた本は、中途半端に隙間があるとパタンと倒れてしまう。
そのため、ある程度の冊数を予め余計に準備しておくか、端の部分の本を斜めに立てかける等工夫が必要だったりする。
でもそれだと、橋の部分だけ斜めになってしまい景観が乱れてしまったりして、見栄えが悪くなる。
そんなとき、デザイナーは思ったのだろう。だったら、はじめから本を斜めに置いて置けば良いじゃないか。
この本棚ははじめから4度傾いている。そのため、端の本を斜めにしてなくても、そのまま置くだけで収納できる。
デザインも素晴らしい。しかも驚くことに、この4度の傾きは、あのピサの斜塔とほぼ同じ傾きなのだそうだ。
斜めの本棚は写真のように分離することも出来る。それぞれの本棚は右端にでっぱりの部分があり、それによって積み上げても倒れないようになっているよう。
同時にそれは、傾きを加えるものとして機能している。相互の機能がお互いを必要としており、非常に面白いデザインとなっている。
上の写真をみていただければわかりやすいと思う。手前の部分に凸の部分がありそれをひっかけるようにして積んでいく。
もちろん上に積まれる度に引っ掛けた側に少しづつ偏っていく。だから本棚の積み加減にも限界がある。
上の写真が積まれた状態。右のでっぱりの部分を下の棚に引っ掛けるようにしてつまれていることがよくわかる。
同時に左側に隙間があるように、上に積まれる度に少しづつ右に偏っていき、バランスを失ってしまう仕様となっている。
上に積むだけでなく、横に置くこともできるよう。手前の柱がいい味をだしていると言える。
なお公式ホームページには・・・
本の陳列面が水平だと本を並べる時に端の本を斜めに倒さないといけません。すると並んだ本の美しさを損ね更に斜めに倒した本が反ってしまいます。4°はその名の通り4度の傾斜がついているため端の本を倒さずに陳列できます。
とある。部屋に飾れば、みる本棚として楽しむことができそうだ。