通常本棚というと、決められた場所に本を綺麗に納めるものを想像します。
ですが今回紹介する本棚は、なんと、本の形状に合わせて柔軟に伸び縮みする本棚、しかも面白いことにその本棚は、本だけではなく様々なものを乗せることによって、乗せたものの形状にあわせ伸縮する本棚です。
見せる収納として部屋を着飾ることができるのはもちろん、部屋の壁に設置するタイプの本棚なので、部屋のどこでも好きな場所に、それも自分の気に入った場所や、ちょっとした空間に設置することができます。
さらにホームセンターなどで販売している材料さえそろえれば誰でも簡単にDIY(自作)できてしまうというユニークな本棚です。
このユニークなデザインは、イタリアのデザイナーArianna Vivenzio氏によって形に起こされました。
こちらがその完成イメージ図です。壁に杭のようなものを打ち込み、ベルトのようなものの間に本棚が挟まれています。
実はこのベルトコンベアのようなものにこの本棚の大きな秘密があります。実は、ベルト部分には伸縮性のゴムを使っています。
小さな本棚自体をベルトの間に挟んでも使うことができるのはもちろん、直接本を間に挟むこともできるようです。写真では少ない冊数の為、間に間仕切りのようなものが敷いてあります。
本を立てておくことはもちろん、横にして置くこともできるようですね。なかなかおしゃれな本棚だと思いませんか。
こちらが実際に制作されたもの。ここでは両端に比較的大きな丸ピンを使っていますがピンの部分は、間に挟むものや、その大きさによって好みに合わせ自由に代替することができるでしょう。
本を挟んだ時の図です。本を数冊ほど直接挟みこんでいます。中央部分に重量がよってしまっているので、中央が下の方にへこんでしまっていますが、使用するゴムを変えることでイメージに近づけることも出来るかと思います。
上の写真の横になっている本を立て、すべての本を立てかけた場合上の写真のようになります。なかなかおしゃれだと思いませんか。
丸ピンの部分の色をかえるだけで随分と印象が変わります。
間にあえて、本棚のようなものを挟むことによって、また違った楽しみ方をすることができます。
丸ピンの部分をアップしてみました。ベルトが外れてしまわないように釘のような形をしていることが確認できます。
ベルト部分のゴムを二重にしていれば、ベルトの 間に本を挟むなんてことも可能です。
使い方は、人それぞれ。様々な使い方でいろんな形状を楽しむことができそうです。個性がでる本棚ですね。
実際に部屋に飾るとこんな感じに。殺伐とした空間に良いアクセントを加え、部屋全体の雰囲気に彩りを添えています。背表紙の色をカラフルにすると、より一層、部屋にはえるかもしれません。
こちらは、丸ピンをスピーカーにかえてしまった応用例です。間に本ではなくコンポ本体を置いています。これはまた素晴らしいアイデアです。
iPodなどをたてることができるコンポ本体を中心におくとさらにいいですね。
青いLEDがいい味を出しています。
スピーカー部分を埋め込んでいます。当たり前のことで説明することはないかと思いますが、ここから音が出ます。
下の写真では右と左で違う色のスピーカーを設置しています。左右非対称の色にかえるだけで随分と印象がかわりますね。これも素晴らしい応用例です。
好きなところに設置できるので上の写真のように3つ、Elastico Bookcaseを設置することもできます。
う〜ん。グッドデザインですね。作品自体はシンプルな設計ですが、いろいろなものに応用できる素晴らしいアイデアだと思います。
デザイン設計:Arianna Vivenzio Design
▼参考:
Interior Design: Elastic Bookshelves | Spot Cool Stuff: Design