佐藤オオキ氏の日本のデザインスタジオnendoがデザインし、広島県のマルニ木工が製作する、脚の太さが15mmしかない木製の椅子のご紹介です。
脚の太さが15mmの椅子とは一体どんな椅子なのか・・・。
今にも折れてしまいそうなほど線が細い椅子。公式ホームページによると
9mmの太さのスチールフレームに対し、シート状の木を巻き付けて化粧するのではなく、無垢の質感を追求するために各種パーツを木から削り出して全体を被服していくことに。これらの部材の肉厚が3mmしかなく、量産用の工作機を使用できないため、ひとつひとつが職人の手によって削りだされ、木目も揃うように丁寧に貼り合わされた。これまでの構造と意匠の最小公倍数を模索する「機能美」ではなく、まるで電源用コードの金属導線とそれを被服するゴムの関係や、鉄筋コンクリートのように、それぞれの役割を明快に切り離してあげることで、木は構造から解放され、本来持つ温もりや柔らかさといった表情が鮮明に浮かび上がり、最大公約数を引き出すようなデザインとなった。
と記載されています。
横から見てもその脚の細さは圧巻です。
こちらは真正面から見たい椅子。細いからこそ、ラインがとってもキレイ。
こちらは斜め後ろから見た椅子。
頑丈なので人が写真のように昇っても大丈夫。全然びくともしません。
説明が木にもあったように、ひとつひとつが職人の手によって削りだされ、木目も揃うように丁寧にしっかりと貼り合わされています。
ついつい見とれてしまいますね。
座面部分の木目もとってもキレイ。
美しい以外の言葉が見つかりません。
一切の隙間がなありません。熟練の職人達の腕によってこのデザインは支えられています。
ぽきっと折れてしまいそう。
nendoの作品はいつも私たちを驚かせてくれますね。
座るのに勇気がいりそうですが、座り心地は思ったよりも良さそうな気がします。
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▼参考:(外部サイト)
cord-chair | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/cord-chair/?release)
マルニ木工 オンラインショップ / Maruni Online Shop