クリエイティブなステーショナリーシリーズも第三弾となり、今回は筆箱を紹介します。今回紹介する筆箱はちょっと変わった筆箱と、案外これは実用的かもと思えるユニークな筆箱です。
まず最初に紹介するのはこちらの筆箱。これはラフスケッチですが、一体どんな筆箱になっているのか。
実はこの筆箱、「器」ではなく、「輪郭線」によってデスク上の小物を整理するトレーとなっています。
デザイナーは、クリップやペンなどを入れたトレー自体を持ち歩くことが少ないため、 底の無いフレーム状のものを使ってこれらを「仕切る」ので充分、という考え方から生まれたそうです。
このトレーの筆箱のメリットは、トレー内の掃除がしやすいこと、それにデスク上での存在感が緩和すること、だそうです。
さらに使わないときは上の写真のように、入れ子状に重ねることでコンパクトに収納できます。使わないときはコンパクトに収納できるというのはいいですね。
鉛筆や定規等をいれるのにはちょうどいいサイズ。クリップや画鋲(がびょう)等もまとめて収納できるので無くすことなく、必要な時に取り出すことが出来ます。
そして何よりも、机の上をころころと転がることなく決まった場所におさまっている気持ちよさがあります。
こうしてみるとちょっとまぬけなロボットのようにも見えます。この筆箱の名前は「outline tray」。その名前の通りの筆箱です。
つづいてこちら。ラフスケッチを見る限り、なんとバナナに触発されてうまれた筆箱のようですね。一体どんな筆箱に仕上がっているのか。
こちらがその筆箱。名前を「peel pen-case」と言います。どうやら「むけるペンケース」というその名前にこの筆箱の秘密が隠されているようです。
ちらっとのぞくペン。一見すると何の変哲もないペンケースのようですが・・・
このように「めくる」ことができます。ペンケースを開けたあと、「めくる」ことで簡易的なペンスタンドになるようにデザインされているようです。
持ち運ぶときだけでなく、デスクで使うときのことも考えたデザインだそうで、その発想の糸をバナナから盛ってくるなんて・・・さすがは佐藤オオキ氏率いるデザイン事務所nendoの作品と言えます。
▼参考:(外部サイト)
・stationery collection | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/stationery-collection-2/?release)
・stationery by nendo for by | n features cubic rubber-band