世の中にはたくさんの種類の文房具があります。
使う人の数ほど、文房具の種類があるといっても過言ではないかもしれません。どの文房具にも役割があり、それなしでは私たちは普段の勉強や仕事など行うことができないほどそれぞれの文房具は私たちの生活の必需品となっています。
今回はそんな文房具にちょっとだけスパイスを加えることで見事に新しいデザインとして生まれ変わった文房具を3点ほどご紹介します。
なおこれらの文房具は佐藤オオキ氏率いるデザインスタジオnendoにより考案されました。

まずはじめにご紹介するのはこちらのラフスケッチ。これ一体なんだかわかりますか?

実はこれ、立体的なキューブ型の輪ゴムになっています。上の写真のように紙をくるくると丸くしたものを、とめることが出来るように設計されています。

この立体的な輪ゴム「cubic rubber-band」は一般的な輪っかのゴムと比べキューブ状になっているため、引き出しの中に入っていても見失いにくく、指でつかみやすくなっています。

形と良い、今までの輪ゴムとはどこか違ったワクワク感が詰まっている立体的な輪ゴムとなっています。
こうしたデザインの輪ゴムなら机の上にただ置いて置くだけでも、輪っかのゴムと違い積み上げてももさもさとした感じがなく、ものすごく華やか。おしゃれになりますね。

続いてのラフスケッチはこちら。これは一体何を意味しているのでしょうか。

実はこれ、リング状に繋がっているクリップ、その名も「link clip」です。紙で出来ており全てのクリップがリング状にまるく繋がっていることが大きな特徴となっています。

このクリップを使うときは上の写真のようにひとつずつちぎって切り離して使います。使いたい時に一個ずつちぎって使うため、デスク周りを汚すことなく使うことが出来ます。

紙でできているのでちぎりやすく、また書類をクリップしたまま捨てることができるる優れもの。
ただ、このクリップのデザイン当初は、紙は金属と比べるとどうしても留める力が弱いため、きちんと留めることが出来ない問題が発生しました。
これに対し表面の摩擦力の高い紙を使用することで対応したところ、その結果留める力も強くなったそうです。

こうしてみると、まるで打ち上げ花火のような形のクリップだと思いませんか。はらはらとクリップをひとつずつちぎって使うのは使う方も非常に楽しくなります

デザインだけではなく、紙で出来ているので、鉄のクリップと違いそのままゴミ箱へと捨てることが出来るのも大きなポイントですね。

最後にこれ。なんだかわかりますか?

実はこれ、付箋なんです。円グラフのような形のふせん「circle tag」です。 雑誌などにふせんを貼ると、カドが引っかかって剥がれやすくなることから、 接着面積を維持しながらカドの数をできるだけ減らすことを考えた結果、円弧状の形になったそうです。

上の写真のようにひらっと離れる仕組みになっています。

まるで落ち葉が舞っているかのよう。束の状態だとカドが全て内側に集まっているので、 持ち運び時に不意にめくれてしまうのを防いでくれます。

実際に付箋として使用すると上の写真のような感じに。付箋をした場所を示すカドがまるで「小さな旗」のようにページから顔を覗かせています。
非常にかわいらしい付箋ですね。
また「小さな旗」のようにデザインしたことで付箋をつまみやすそうです。
▼参考:(外部サイト)
・stationery collection | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/stationery-collection-2/link-clip/?release)
・stationery by nendo for by | n features cubic rubber-band