寝室は家族が健康に暮らすために重要な場所です。
家族が健康に、より快適に過ごせる心地よい寝室にするためには、寝室の間取りに工夫を加える必要があります。
今回の記事では、より快適な寝室作りをするために検討してほしい19のアイデアをまとめました。
間取りによって使えるもの、使えないものもあるかと思いますが、より快適な寝室づくりを進めるうえで参考にしていただけたら幸いです。
Contents
寝室を心地よい間取りにするための3つの条件
寝室を、使っていて心地よい間取りにするためには、下記の3つのことに気を配る必要があります。
1:自然と風が通り抜ける場所にする
寝室は他の居室と比べて、湿気が溜まりやすい場所です。
ですから、快適な寝室をつくる上で通風や換気を検討する事は避けて通ることができません。
家の中でも特に風通しがよく、自然と風が抜けるような場所に寝室をつくる事が大事ですが、様々な工夫を施すことで心地よい寝室にする事ができます。
2:採光や日当たりを確保する
また採光や日当たりなども寝室の間取りを検討する上で避けて通ることはできません。
特に日当たりは、季節によってあたり方が違うので、季節による変化も考慮した上で、しっかりと検討する必要があります。
日当たりが良すぎると暑くなりすぎてしまったり、また悪すぎるとジメジメとした居室になってしまうので、寝室内の採光をどのように取り入れるのかは一つのポイントとなります。
3:プライバシーに十分配慮する
加えて、プライバシーの問題もあります。
寝室で快適に過ごすためには、家族のプライバシーに十分配慮した空間をつくる事が大事です。
例えば子供部屋との関係はもちろん、他の間取りとの関係をしっかりと検討し、設計を進めていく必要があります。
快適な寝室づくりの19のアイデア
ここからは、様々な条件を考慮した快適な寝室づくりの19のアイデアについてお話ししていきます。
勾配天井などの建物の形を意識した寝室づくりのアイデアや、吹き抜けの間取りと連動した寝室づくりのアイデア、寝室にちょっとした機能を加える事で生活が便利になるアイデア、寝室に付加価値をつける事で、就寝以外の目的でも寝室を活用できるアイデアなどを盛り込めましたので、寝室づくりの際にお役立てください。
「勾配天井」や「吹き抜け」などの間取りを活かす寝室
そもそも注文住宅の建物の形は立方体の真四角だけではありません。
土地の関係で、建物の形を制限されてしまう場合や、意図的に建物の形に変更を加えるケースなどがありますが、しっかりと土地の形を考慮した家の設計をし、また間取りを検討する事が大事です。
ここからはまず、「勾配天井」をうまく活用する寝室のつくり方と、「吹き抜け」の間取りを上手に活用した寝室のつくり方のアイデアについてお話ししていきます。
注文住宅全体から見た「吹き抜けの間取り」のメリットやデメリットなどについては「吹き抜けの家にする12のメリットとデメリット」を別途ご覧ください。
1:寝室内の勾配天井をうまく活用するアイデア
特に、住宅が密集している都心部の住宅に多いですが、寝室が最上階にある場合、斜線制限の影響でどうしても勾配天井になってしまう場合があります。
その場合、勾配天井をそのまま活かして寝室をつくる方法がありますが、心地よい寝室にするためにはいくつかのことに気をつける必要があります。
家型の勾配を意図的につくる
繰り返しになりますが、斜線制限のある土地では、法規により建物の形に勾配をつける必要があります。
この時、一方だけ斜めにすると斜線制限を適用された部屋の収まりが悪く圧迫感を感じてしまう場合があります。
そうした居心地の悪さを回避する方法として、向かい合った天井のもう一方にも意図的に傾斜をつけて、部屋の天井をあえて「家型」にする事で圧迫感を抑える方法があります。
この時に「家型の天井」をスッキリと収まり良く綺麗に見せるためには、寝室内の窓を始め、建具の設置などは勾配ラインよりも下に収めてください。
寝室内の建具を勾配ラインよりも上に設置した場合、寝室内のバランスがおかしくなり、綺麗に収めることが難しくなります。
つまり部屋の勾配が始まる勾配ラインの高さが1900mmだった場合は、建具の高さも1900mmよりも下に収める必要があります。
窓の設置については条件により異なるので、採光をはじめ、外部環境や外観を意識して、設計士と相談の上、どの場所が適切かを判断し、決めてもらうようにしてください。
勾配天井を利用してロフトを作る
勾配天井を利用してロフトを設置する方法もあります。
勾配天井の寝室の場合、どうしても一方の天井に不自然に余剰が生まれてしまいますから、その空間を有効活用してロフトを設置すると寝室内の全体の収まりが良くなることがあります。
特に、都心部などの狭小地に家をたてる場合は、ロフトを寝室に持ってくると収納スペースとして利用する価値が高くなります。
例えば寝室のクローゼット上部にロフトを設け、収納スペースとして活用するといいと思います。
ただし、クローゼット上部のロフトの収納には頻繁に使用する物を収納するのではなく、普段はあまり使わない、使用頻度の低い来客用の寝具などを収納しておくとよいと思います。
なぜなら、寝室内のロフトは一般的に使いづらい場所だとされており、頻繁にものの入れかえをするのには向かないからです。
また、ロフトとは一般的に屋根裏にある収納部屋のことをさしますが、日本の建築基準法では高さが1.4m以下と定められており、それ以上の高さになると居室の一つとして数えられてしまいますので注意してください。
勾配天井では枕元に向かって絞り枕を設置する
また勾配天井を利用した寝室を作る場合、枕元に向かって天井高を低くしていく方法が好ましいと言えます。
もちろん、勾配の角度や寝室内の壁の高さなどにより、心地よさは変わるため一概にそうだと決めつけることはできません。
家の間取りの設計状況にもよりますが、一般的に枕元に向かって絞った勾配天井の場合、起床時に視線が天井の高い方に向くので起きた時に視線の抜け感が得られます。
また、勾配側が足元にある場合、就寝の際は、体をかがめてからではないと体を横にすることができないなどの支障をきたすことがありますが、枕元に向かって勾配がある場合はよっぽどの傾斜でない限りそのようなことは起こりません。
2:吹き抜けを寝室に取り入れるアイデア
リビングなどで、吹き抜けを採用した場合、吹き抜けを利用した寝室をつくることも検討できます。
ただし吹き抜けを利用した寝室をつくる場合は、いくつかのことに注意する必要があります。
天井を吹き抜けとつなげて解放的にする
間取りに吹き抜けを採用した場合、寝室の天井を吹き抜けとつなげることで、寝室内に広がりが生まれるため、開放的な空間にすることができます。
ただし寝室内の音は漏れるようになるので注意してください。
壁の高さを低くして開放的な空間にする
吹き抜けを利用し、開放的な寝室をつくりたい場合は寝室の壁の上部を抜き、腰壁くらいの硬さにして設置する方法もあります。
腰壁の場合、構造計算が必要になりますが、一面を壁にするよりもずっと開放的な空間にすることができます。
いわゆる狭小住宅と言われる、狭小地などの限られたスペースで家を建てなくてはならない場合、居室として、限られた間取りで寝室をつくると圧迫感が生まれる場合があります。
そんな時は、吹き抜けと寝室を意図的につなげることで、視線が抜けるため広々とした寝室にすることができます。
この時の、腰壁の高さが重要となりますが、腰壁はベッドの高さなどを考慮した高さに設定すると良いでしょう。
腰高の高さの目安としては650mmから700mm程度がちょうど良いと思いますが、人により感じ方は様々なので設計士と相談の上決めてください。
寝室の機能性を高める工夫
一言で寝室といっても様々な工夫を施すことで、より多様性のある間取りにすることができます。
ここからは寝室に一工夫加えることで、より使い勝手が良い間取りの寝室にするアイデアについてお話しして行きます。
3:引き戸で寝室を仕切って寝室を作る
機能的な生活動線を考えた場合、リビングの横に寝室を作る方法も検討されます。
その場合、寝室とリビングの間を引き戸で区切ると、換気や通風、採光を確保した上で生活動線に優れた寝室をつくることができます。
夜就寝するときは、扉を閉めて寝室として使用し、普段は扉を開けて隣り合わせの空間同士をつなげれば、寝室を機能的な生活動線として確保することができます。
またこの場合、固定されている扉ではなく、引き戸だったりカーテンのようなもので緩やかに空間を分けられる建具を使用すれば、部分的に開放しておくこともできるため、寝室内のプライバシーを守りながらも、寝室にたまりやすい湿気などを喚起すること効果も期待できます。
4:寝室を完全に切り離さずに夫婦別室にする
夫婦の帰りの時間帯がバラバラの場合、お互いの生活リズムに配慮した寝室を設計することが大事なポイントとなります。
その場合は、いっそのこと夫婦別室にしてしまうという方法もありますが、夫婦別室の寝室を選択してしまうと夫婦が顔を合わせる時間が少なくなってしまう恐れもあります。
お互いの関係を程よい距離感で維持するためには、完全に寝室を別室にせずに、お互いの生活リズムしっかりと保ちながらも程よい距離感が生まれる寝室を作ることが大事です。
例えば、その場合の解決方法としては「注文住宅の家づくりで夫婦生活を豊かにするための寝室づくりの8つのアイデア」でも触れましたが、寝室にベッドを2台設置し、その間を家具などで緩やかに区切る方法もあります。
また引き戸や襖(ふすま)を利用することで、帰りの時間がずれた時など、必要な時にだけ部屋を分割し、普段は一部屋として使用する方法をとることも出来ます。
5:ウォークインクローゼットを回遊動線にする(ウォークスルー仕様にする)
寝室内にウォークインクローゼットを設置する場合、思い切ってウォークインクローゼットを回遊導線にしてしまう方法もあります。
例えば、寝室が廊下に面している場合、廊下側を引き戸にして、ウォークインクローゼットからも寝室に入れる動線を確保すると、寝室の導線が増え、使い勝手の良い寝室の間取りにすることができます。
また廊下側を引き戸にしておけば、寝室を使わないときは、廊下側の引き戸を開放し、寝室に光を取り込んだり、同時に湿気がたまりがちな寝室の換気を行うこともできるようになります。
この時、布団を干す際の動線も考えて間取りを作れば、なお機能性を高めた使いやすい間取りにすることができます。
6:枕元にニッチ(窪んだ壁)をつくり、ものを置けるようにする
ナイトテーブルをベッドサイドにおかずに、その機能を補う方法としては、ベッドヘッド部分の壁に西洋建築で使われるニッチと呼ばれるくぼみを設け、物を置けるスペースを確保する方法もあります。
また、ニッチは、寝室の照明計画の際にも利用することができます。
詳しくは記事後半の「寝室内の照明計画」の項目でもお話ししますが、くぼみの壁側に向けて間接照明をあて、光が天井に向かうように証明計画をすれば、照明が柔らかくなり、よりスタイリッシュな空間を演出できます(光源を隠して、天井面に柔らかな光を拡散させる間接照明の手法は「コーブ照明」とも呼ばれています)。
ブラケットの位置や光の方向性を工夫することで、より多様性のある美しい空間を演出することができます。
寝室に付加価値をつける工夫
寝室の主な目的は、寝たりくつろいだりして体を休めることにありますが、寝室にそれ以外の機能を持たせることで寝室に付加価値をつけ、より機能的な寝室にすることができます。
ここからは本来の寝室の用途以外でも使用できる、機能的な寝室をつくるためのアイデアについてお話ししていきます。
7:寝室の近くにバスルームを設ける
例えば、寝室の近くにバスルームを設ける間取りも非常に面白いと思います。
寝室の近くにバスルームを設ければ、入浴後にすぐにベッドルームに横になれるため、体に負担をかけることなく眠りにつくことができます。
またお風呂上がりに体が冷めにくいというメリットを享受することができます。
バスルームから直接、ベッドルームへつながる間取りに抵抗がある場合は、寝室との間にサンルームなどを設けるなどをし、湯上り時に体の力を抜くなど、くつろげるスペースを確保すると良いと思います。
8:寝室と水回り・収納スペースを一体化する
複数の機能を持つ居室を一つの部屋にまとめることで、寝室を機能的にするアイデアもあります。
例えば、寝室とバスルームをより近い距離に設け、洗面所、水まわりなどはもちろん、収納スペースも一つの居室内で一体化すれば、より利便性が高く開放的な寝室をつくり出すことができます。
ただし、この場合、寝室は開放的にしすぎると、かえって落ち着かないスペースになることもあるので、ある程度絞った形にする工夫が必要になります。
例えば天井高を低くする方法も一つのテクニックとしてありだと思います。
9:バルコニーをプラスする
寝室のそばにバルコニーを併設するのも、寝室の価値を高める一つの方法です。
寝室横のバルコニーは意外と便利で、布団を干す目的でも使用できますし、就寝前のくつろぎスペースとしても活用することができます。
就寝前の一杯をバルコニーで、というのもいいでしょう。
寝室は家の中で一番長い時間を過ごす場所だとも言われていますし、より機能性を高め、快適に寝室を利用するためにはバルコニーの設置を検討するといいと思います。
もちろん寝室脇のバルコニーをインナーバルコニーにする方法もあり、インナーバルコニーにした場合は、よりプライベート感を感じることが出来ます。
10:和室を併設する
実は、寝室に和室を併設することで、多目的ルームとしても使用できるようになります。
ここからは寝室に和室を併設する3つのアイデアについてお話ししていきます。
・10ー1:寝室脇に和室をつくる
寝室を襖などで仕切り、脇に和室を設置する方法があります。
寝室の近くに和室を設置すると、小さなお子様がいらっしゃる場合は、お昼寝のスペースとしても活用できたり、洗濯物をたたむスペースとして活用できたり、使い勝手の良い間取りをつくることができます。
例えば、夫婦のどちらか一方が、風邪を引いてしまった場合、風邪を移さないためにも和室で寝るという方法も取ることができます。
寝室と隣同士の間取りとなっているため、夜中に起きて看病をすることもできますし、程よい距離で接することができるようになります。
・10−2:小上がりの和室にする
小上がりの和室にすることで、落ち着きのある和室にすることができます。
小上がりの和室を設置した場合、寝室と和室の境界を際立たせる効果があります。
また、和室を小上がりにすることで、床に段差が生まれるので、立ち上がり部分のスペースをちょっとした収納として利用することも出来ます。
加えて、小上がりの部分は天井高が低くなるので、あえて天井高が低い空間をつくることで、過ごしていて気持ちのいい、気持ちが落ち着く空間に整えることができます。
・10ー3:寝室からも廊下からも入れる和室をつくる
寝室に和室をつくるときに、廊下からも出入りできる動線を用意しておくと、より和室の活用の幅が広がり便利になります。
例えば、廊下から直接寝室に行ける動線と、廊下から和室を通り、寝室にいける二つの動線を確保するとより利便性が高まる他風通しの良い空間を作ることができます(間取りにもよります)。
11:夫婦別のクローゼットを計画する
寝室内に夫婦のクローゼットの設置を検討している場合は、夫婦別々のお互いに合わせたクローゼットを計画することも大事です。
夫婦それぞれで、クローゼットに収納するものも違えば、使い勝手も違います。
そのため、夫婦別々のクローゼットを設置する場合は、使い勝手を重視した使いやすいクローゼットを計画するようにしてください。
例えば、細かいことを言うようですが、身長の高さの違いにより、ハンガーをかけるポールなどの使いやすい位置は異なります。
こうした配慮をすることは、クローゼットだけにとどまりませんが、夫婦別の使い勝手を配慮した、専用のクローゼットを計画することは、夫婦生活を円満にするために必要な視点の一つとなります。
1Fの寝室の工夫
間取りの関係から1階に寝室を計画することも多いかと思います。
もしも、一階に寝室を計画する場合は、2階に寝室を設置するのとはまた違った部分に注意を払うことが必要です。
ここでは1階の寝室をより快適なものとする間取りの工夫をお話しして行きます。
12:道路側の壁ではガラスブロックなどの曇りガラスを使用する
特に1階に寝室をつくる時に問題が生じますが、道路側や隣家との距離が近い場所に寝室をつくった場合、外部の視線が気になる事があります。
そのような場所に寝室を持ってきた場合、まずは、高い位置に窓の設置を検討することが多いと思いますが、それに加えて曇りガラスなどで対応すると、外部からの視線を防ぎながらも、採光を十分に確保できるので日当たりの良い寝室にする事ができます。
曇りガラスにする事で、プライバシーの問題も防ぐことができますし、ガラスブロックなどで壁に埋め込むタイプにすれば、防犯対策にも繋がります。
13:1階寝室は窓の外を目隠しフェンスで囲む
道路側に面している寝室の場合、寝室を目隠しフェンスや植木などで囲んで外からの視線を遮る方法もあります。
フェンスや植木などで窓を囲んだ場合、防音対策はもちろん、防犯対策にもなり、ベランダとして利用できるようにすれば、就寝前のプライベートな時間を楽しむ空間をつくることも出来ます。
14:主寝室と子供部屋との間には収納を設置する
主寝室と子供部屋を同じ階層に配置する場合、隣同士、壁で繋がっているのは好ましくありません。
できることなら、廊下やホールを挟んだり、収納スペースを挟んだりして子供部屋を配置するようにしてください。
子供がまだ小さいときは問題は生じませんが、子供が大きくなってくると、主寝室と子供部屋が隣り合っていた場合は、プライバシーの問題でお互いに気を使う空間になってしまう恐れがあります。
詳しくは「注文住宅の家づくりで夫婦生活を豊かにするための寝室づくりの8つのアイデア」も参考にしてください。
光源の工夫(照明関係)寝室の光を活かす
快適で心地よい寝室をつくるためには、寝室における証明計画を外して考えることはできません。
ここからは、寝室の照明計画におけるアイデアや工夫をお話ししていきます。
また合わせて寝室内の採光を検討する上でのアイデアもお話しして行きますので、合わせて参考にしてください。
寝室の照明計画
寝室の照明計画は誰もが悩むところですが、先にベッドの配置を決め、その後に照明の場所を検討することが大事です。
また、寝室が1階の場合はダウンライトにすると遮音性が低くなり、2階からの音が寝室に響いてしまいますので注意してください。デザイン性やインテリア性が高いことから、ダウンライトを多用する場合は特に注意が必要です。
15:壁をくぼめ、間接照明を設置する
「寝室の機能性を高める工夫」の項目でも触れましたが、ニッチ(壁のくぼみ)をつくり間接照明を壁や天井に向けて当てることで、光量が抑えられ、柔らかく暖かい光を演出することができます。
壁を利用した間接照明を寝室に取り入れることで、ほかの居室にはない柔らかい雰囲気を寝室に持たせる事ができるので、雰囲気を変えることで気持ちを切り替える効果が期待できます。
また、間接的に壁に反射した光を利用することで、より柔らかい光となり、心地よい明かりとなり、気持ちに変化の生まれる寝室にする事ができます。
16:夫婦別の読書灯を設置する
隣で寝ている奥様やご主人様に干渉しない、読書灯を設置することはお互いの距離感やお互いのリズムを崩さないためにも必要な配慮となります。
例えば、夫婦一緒の寝室で同じベッドで寝ている場合、眠りたくてもなかなか眠りにつけない事があるでしょう。
そんな時は、明かりをつけ読書をすることもあるでしょうが、隣で寝ている人に干渉しすぎるような灯りの場合は、相手を起こしてしまったり、相手のリズムを崩す元となります。
横に光が漏れにくいブラケットなどを設置すると良いでしょう。
17:ダウンライトは足元部分に当てる
寝室でダウンライトを使用する場合は、ベッドの足元を照らす形で、ダウンライトを当てる方法がオススメです。
枕元にオンオフを切り替えるスイッチを用意しておけば、夜トイレなどに行きたいときにスイッチを入れることで、足元を淡く照らすことができます。
隣で寝ているご主人様や奥様に気を使うことなく電気をつけそっとトイレに行けるようになる利点は案外大きいものです。
ベッドの形や大きさをあらかじめ決めた上で、寝室の間取りを計画する必要がありますが、寝室は他の居室と違い、買い換えるものが少ない場所なので、あまり問題は生じることはないと思います。
外部からの優しい光を取り入れる寝室
ここからは、人為的な照明計画ではなく、外部からの自然光を取り入れた寝室にする間取りの工夫についてお話しして行きます。
18:窓の大きさを抑え、窓の配置場所を検討する
寝室では窓の大きさを抑えたほうがいいでしょう。
寝室の役割は体を楽にし、十分に睡眠を確保する事です。
ですから、必要以上に明るい空間にすることは避けてください。
また、寝室を明るくしすぎると、部屋が暑くなりすぎてしまったり、季節ごとに変化の大きい寝室になる恐れがあります。
例えば窓が大きい場合、一般的に夏場は日が入ることで暑くなりすぎ、冬場は隙間風により寒くなりすぎる傾向があります。
寝室は特に、家の中でも一番長い時間を過ごす場所とも言われており、体を休める目的があるので1年中安定した快適な空間にする事が大事です。
窓の形などは「注文住宅の窓で失敗しないために抑えておきたい21種類の窓と配置のコツ」を参考にしていただけるとより、窓の性質を理解した配置を検討していただく事ができると思います。
19:障子を利用して柔らかい光を取り入れる
先ほどの光を取り入れる工夫とは真逆の発想となりますが、思い切って透過生のある障子を一面に取り入れる工夫もアイデアとしてあります。
1面の壁いっぱいに障子を取り入れる事で視線を遮りながらも、寝室内に柔らかい光をもたらす事ができます。
障子を取り入れる際は、外からの光を直接取り入れる方法はもちろん、隣に書斎などを設置し、書斎を通って伝わってくる木漏れ日を障子に当ててさらに柔らかくする方法などもあります。
また寝室の隣が吹き抜けの場合は、吹き抜けの明かりを寝室内に緩やかに取り入れる効果もあります。
まとめ:より心地よい寝室にするために
注文住宅での家づくりで寝室を検討する際は前提として下記の3つをベースに考える必要があります
1:換気を含めた「風通し」
2:採光を含めた「日当たり」
3:プライバシーに配慮した「間取り」
この3つをクリアした上で、寝室をより快適にするための工夫を施して行きます。
今回は寝室を心地よいものとする19の間取りやアイデアについてお話ししてきました。
今回紹介したアイデアはもちろん限定的なもので、寝室の間取りによって使えるアイデアと使えないアイデアがあるかと思います。
ですが、間取りを検討する際の一つの参考材料としてご活用いただければと思っています。
より良い家の間取りを検討するためには・・・
より良い家の間取りをつくるためには、一人の設計士に依頼するだけではなく、何人かの設計士に相談してお互いのいいアイデアを取り入れる方法もあります。
例えば今回お話しした19のアイデアも、ある設計士からはこうしたアイデアが提案されることがないのに、ほかの設計士に相談、または間取り作成を依頼したら提案されたということも普通にあります。
「設計士は皆同じで、どの設計士に依頼しても、最終的には同じような間取りプランが返ってくる」
と勘違いされている方も多いですが、設計士の腕により、得意不得意の分野があり、同じ条件を提示しても、結果として提案される間取りは違ったものとなります。
つまり、注文住宅の間取りは設計士次第でよくもなれば悪くもなります。
家づくりで失敗しないためにも、より、あなたや、あなたの家族にあった間取りにするためにも、何人かの設計士に相談して決めていくのが良いでしょう。
複数の設計士に間取りを相談し、よりいい間取りを手に入れる方法
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予算内でいい家を安く建てるために知っておいて欲しいこと
予算内で、いい家を安く建てるために知っておいて欲しいことが、実は、3つあります。
ここでは、いい家を安く建てるために知っておきたい3つの記事をご紹介します。
1:予算内でいい家を建てるための7つの基本
注文住宅では、ほとんどの場合、当初の予算をオーバーします。
予算をオーバーする原因は様々ですが、打ち合わせを重ね、プランを進めてしまうと、一度プランを白紙に戻さないと引き返すことができなくなるなど、後戻りができなくなってしまうケースもあります。
もちろんプランを白紙に戻した際は、余計なコストがかかることは言うまでもありません
ですから、家を検討しはじめた、早い段階で依頼する側が、最低限の家を安く建てるための基本やコツを知っておき、しっかりとコストをコントロールをする必要があります。
また、何も知らずに依頼先の住宅会社と契約をかわしてしまうと、依頼先の住宅会社では希望している家が建てられないということが、家づくりのプランを進めてからはじめてわかり、納得しないままに家づくりを進めなくてはならないこともあるので、契約をする前にベースとして持っておきたい知識があります。
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2:注文住宅を予算内におさめるために知っておきたい家の形の話
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家の形については下記の記事を参考にしてください。
>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い
3:無料でもらえる住宅カタログを使って理想の家を建てる方法
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以上、参考にして家づくりを進めてください。