間取りを検討する上で、バルコニーの設置を悩まれる方は多い方と思います。そしてバルコニーを検討している方の多くは、一般的な建物から張り出しているタイプのバルコニーにするのか、屋根のついているインナーバルコニーにするのかを悩まれます。
バルコニーについては「家づくりでバルコニーは必要?バルコニーをつくる時に注意すべきこと」でお伝えした通りです。ですので、バルコニーの設置を検討している方は、是非前回の記事を読んで検討材料にして頂ければと思います。
今回は、バルコニーの中でも人気が高いインナーバルコニーについて、インナーバルコニーのメリットとデメリットを具体的に記していきます。
またあわせてインナーバルコニーはみんなどのようにして使っているのかなど、インナーバルコニーの活用事例集を載せていきます。
インナーバルコニーは注文住宅で家を建てる方に人気の高い間取りです。
インナーバルコニーは、実際の活用事例も多く、屋上の活用と比べると、使い勝手が良い上にプラン次第では、住んでいて非常に快適な間取りにすることができます。
さらに、設置場所にもよりますが、屋上と比べて動線がよく、プライバシーを守りながらも、屋外からの視線を避け、いい具合にこもれる空間として活用できたり、リビングの延長として段差をなくし隣り合わせの空間にすることで、広く開放的な空間として活用することも検討できます。
ただ、同時にインナーバルコニーをつくるにあたってのデメリットもあります。
例えば、インナーバルコニーを配置する場所によっては隣の部屋が暗くなってしまうなどの問題が生じてきます。また構造的に屋根を支えるための設計が必要となり、様々な制約が生まれることもデメリットと言えるでしょう。
今回の記事では、インナーバルコニーのメリットやデメリットはもちろん、インナーバルコニーを快適にするための様々な活用事例についてもお話ししていきます。
インナーバルコニーを検討している方はぜひ、一読して頂き、家づくりの参考にしていただければと思います。
また、今回お話しする記事の内容以外でも、インナーバルコニーの活用の提案は住宅会社によって違い、様々とあります。
家づくりで必要なこと、大事なことはたくさんありますが、なかでも家づくりの最初の一歩である【住宅会社選び】【家づくりのプラン】【予算】は、建てる家の方向性を決める非常に大事な部分です。
初めて家づくりをされる方が、依頼先を検討する際に真っ先に困るのが、「どの住宅会社に依頼すれば良いのかわからない」ということですが、これは、どんな家を建てたいのかはもちろん、設計を手がける設計士や住宅会社などの相性によっても違いますので、一概にこういう人は、この会社に依頼すればいいということは言えません。
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Contents
インナーバルコニーとは
復習になりますが、インナーバルコニーとは家の一部がバルコニーになっている間取り(形状または空間の取り方)のことをいいます。総2階建ての建物で見ると分かりやすいのですが、建物の形はそのままで、建物の一部が抜けて、建物の一部がそのままバルコニーになったタイプのバルコニーのことです。
なぜインナーバルコニーが人気が高いかというと、バルコニーそれ自体が建物の一部に含まれているため外なのに屋内にある部屋のように使うことが出来るからです。
一般的なバルコニーでは、洗濯物を干したり、布団を干すのをメインで使用しますが、インナーバルコニーは家庭菜園やガーデニング、家族でのバーベキューをを楽しむひとがいるなどインナーバルコニーの使い方は多様です。
インナーバルコニーのメリットとは
インナーバルコニーのメリット1:屋根があるので天候に左右されない
インナーバルコニーを設置する一番のメリットは、やはり半屋内の空間なので天候に左右されず洗濯物を干すことが出来る点にあります。よっぽどの風が吹かない限り、天気が心配でも安心して外出することが出来るメリットは大きいです。
雨風をしのげるため、バルコニーにモノをおいておいても雨に濡れて錆びて痛んでしまうなどの心配をせずに済みますし、使い勝手の面でかなり便利なバルコニーです。
インナーバルコニーのメリット2:開放的な空間を演出、さらに屋内にある庭として使用できる
特に2階にリビングをおく場合ですが、屋外とのシームレスな空間を演出することが出来ます。見た目が広いだけではなく、リビングの延長のような感覚で使うことが出来るため、屋内にあるプライベートな庭のような感覚で過ごすことが出来ます。
家づくりをする上で極力無駄を省く為に、使用頻度をどうしても考慮しなくてはならないときがあります。インナーバルコニーの使用頻度について言えば、リビングとインナーバルコニーをつなげることにより、使用頻度は自ずと高くなる傾向にあります。
テーブルや椅子をおくことによって半屋外のプライベートな空間を作ることも可能ですし、インナーバルコニーは2階以上の高さにある為リクライニング式のデッキチェアを設置すれば人目を気にせず、読書をしたり、お酒を飲んだり、隙間から星を眺めたりプライベートな時間を持つことができます。
ちなみに屋根がないタイプのインナーバルコニーはルーフバルコニーと呼びます。
インナーバルコニーのメリット3:趣味などを楽しむ部屋として使うことが出来る
さらにインナーバルコニーは、部屋として使用することができるため、趣味のガーデニングや、家庭菜園などを楽しんだり、ソファやカウチソファなどをおくことでゆったりとした時間を過ごすことも出来ます。
夏には風鈴をおいたり、ろうそくに火を灯して物思いにふけったり、たまの休日にはインナーバルコニーにダイニングを移せば、食事をすることだって出来ます。
観葉植物を育てたり、ハンモックを吊り下げたり、日曜大工を庭ではなく家の中で・・・なんてことも設計次第では可能になります。
インナーバルコニーのデメリット
インナーバルコニーのデメリット1:普通のバルコニーより価格が2倍する
やはり一番のデメリットはインナーバルコニーの設置費用でしょう。
インナーバルコニーは一般的な外に張り出しているバルコニーよりも価格面で劣っています。つまり、一般的なバルコニーよりも価格は高くなります。その理由は断熱材を下に敷く必要があるのと、屋根が必要となる為です。
特に広いインナーバルコニーをつくろうとした場合、それに応じて、価格も大きくは値上がりますので費用面で気をつけなければなりません。
インナーバルコニーのデメリット2:インナーバルコニーは建築面積(容積率の対象)に含まれるため固定資産税がかかる
あまり知られていないのですが多くの場合インナーバルコニーは延べ床面積に含まれます。
多くの場合と言うのはバルコニーが容積率の対象になるにはいくつか条件があり、ほとんどの場合それに含まれるからです。詳しくは下記の”建築基準法による「床面積」で容積率の対象になるバルコニー”をご参照ください。
また延べ床面積や容積率については”家づくりで後悔しない為に抑えておきたい土地購入で役立つ5つの言葉”の記事を参考にしてください。
1:バルコニー奥行きが2mを超える部分は面積の対象となります。
2:手すりの高さが天井高さの半分以上あり、天井高さが2.2m未満の場合はバルコニー全体が床面積に入ります。
3:バルコニーが屋内的用途に使用されていると面積の対象になります。
インナーバルコニーのデメリット3:配置によっては部屋が暗くなる可能性が高い
インナーバルコニーは屋根があり雨風をしのぐことが出来るし、便利な半面、採光をとることが難しくなります。
天窓を設置すれば採光をとることは可能になりますが、それでも隣接する部屋が暗くなってしまうというデメリットをぬぐい去ることは出来ません。
インナーバルコニーのデメリット4:屋根を支える為の設計が必要なため間取りや構造に制約が出る
インナーバルコニーでは屋根を支える為の構造や間取りが必要となります。屋根を支えるための柱や壁の必要量は、屋根の大きさによりかわってきます。
開放的でプライベートな空間を持ちたかったのにも関わらず、設計で失敗すると、理想のインナーバルコニーをつくることはできません。全体の間取りや設計者によってかわってきますので注意してください。
インナーバルコニーの活用事例
ここからはインナーバルコニーをどのように使用しているのかその活用事例についてまとめていきたいと思います。どのようにインナーバルコニーのスペースを活用しているかの参考にしてもらえればと思います。
インナーバルコニーに植物と小さなテーブルと椅子
こちらは定番中の定番の使い方です。上の間取りでは寝室の横にインナーバルコニーがあり、夜寝る前に夜風に吹かれながら、読書やお酒を楽しむことが出来るように工夫されています。
ちょっとした観葉植物をおくと雰囲気ががらりと変わるのでオススメです。
また事例2の写真でも同じように観葉植物がおかれていますが、事例1の写真と比べると手すりに工夫が施されています。
事例1の写真では床にタイルが使われていますが、事例2の写真では木材を使用しているため非常に暖かみのある空間に仕上がっていることがわかります。
インナーバルコニーの事例3の写真ではまるで高級旅館のような雰囲気のインナーバルコニーに仕上がっています。あえてモノをおかずに、ゆとりのある空間を演出することによって心が和みますね。
奥の壁に植物が植えてあるのも無機質な空間に華やかさをもたらしてくれています。
事例4の写真ではインナーバルコニーを比較的広くとっています。また屋根に天窓を取り入れることによって暗くなりがちなインナーバルコニーの空間を明るくしてくれています。
こちらは部屋と部屋の間の渡り廊下をインナーバルコニーにしたタイプ。扉を開けることにより、吹き抜けていく風が非常に心地よい空間に仕上がっています。
あえて繋がりを持たせないインナーバルコニー
インナーバルコニーと部屋との間に段差を設けることによって別々の空間だと認識させることも出来ます。
例えば事例6ではインナーバルコニーの空間をあえて一段高くしています。そうすることによって空間にメリハリがうまれています。
ダイニングキッチンの横にインナーバルコニーが設置してありますがこちらにも段差があります。外にもダイニングがありますから機能としては中と外が同じになります。
しかし外と中にちょっとした段差を加えることによって空間に明確な違いがうまれています。
インナーバルコニーにテーブルと椅子
こちらは一般的なインナーバルコニーの使い方です。
段差と垣根をなくしたことにより、窓をあけると双方の空間に繋がりが生まれるように工夫されています。双方の空間に繋がりをもたせることにより、自ずと使用頻度が高くなります。
その他のインナーバルコニー
インナーバルコニーの横に洗濯機をおいた洗濯導線を考えられたつくりのインナーバルコニーです。洗濯物を洗ってすぐ横のインナーバルコニーに干すことが出来るため、運ぶ手間を極力省くことが出来るように設計されています。
こちらはインナーバルコニーにベッドと椅子を設置しています。天気のいい日などにお昼寝をすると非常に気持ちが良さそうです。
星好きの方やお子様がいる方にはこうしたインナーバルコニーの使い方は非常に喜ばれるかもしれませんね。
最後にインナーバルコニーでガーデニングをしている事例。様々な植物をおくことによって家の中からも華やかな花々を楽しむことが出来ます。
インナーバルコニーのメリットとデメリットのまとめ
インナーバルコニーは便利で魅力的な半面、一般的なバルコニーよりも費用がかかり、間取り上様々な制約も生まれます。
しかし、一般的なバルコニーと違い、そのインナーバルコニーの使い方は様々。長期的に考えてインナーバルコニーを設置した方が良いと考えるのならば、設置した方が快適に過ごすことが出来るかもしれませんが、果たして本当にインナーバルコニーが必要なのかは念入りに突き詰めて考える必要があると思います。
インナーバルコニーを家の間取りに取り入れ、実際に設置したとして使用頻度が高いか低いかで判断すると、無駄な設備を設けず費用をかけるべきところに費用をかけることが出来ますから、もう一度冷静になって本当に必要かどうか検討すると良いと思います。
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