人口が1000人ほどしかいないオーストリアのクルンバッハ(Krumbach) 。そんなクルンバッハで観光客誘致の為の施策として建てられたこのバス停。
日本人建築家の藤本壮介氏と中国を拠点として活躍する建築家Wang Shu’s Amateur Architecture StudioのWang Shu氏ら七人の建築家が集められつくられました。
まずこちらは藤本壮介氏の作品「Bränden bus stop」。藤本壮介氏らしい作品となっており、幾つもの細いスチールロッドの中に階段を組み、階段を昇ることでクルンバッハの素晴らしい景色を楽しむことが出来るように工夫されています。
バスに乗る人もバスに乗らない人もバス停で出逢うことの出来る、一種のランドマークのような存在として機能するバス停。透明の森に囲まれたタワーを昇ることにより、バス停に集まった様々な人たちとクルンバッハの美しい町並みや景色を楽しむことが出来ます。
プリッツァー賞を受賞したWang Shu and Lu Wenyu of Hangzhou firm Amateur Architecture Studioによって建てられたのは「Glatzegg bus stop 」と呼ばれる作品。
クルンバッハの美しい自然風景をみることを目的としたデザインです。穏やかなそよ風や太陽の光をふんだんに取り入れることが出来ます。
つづいて「Unterkrumbach Süd bus stop」と呼ばれる作品。Architecten De Vylder Vinck Taillieunによって制作されたものです。一枚の板を使い制作されたもの。
つづいてこちらはAntón García-Abril and Débora Mesa of Ensamble Studioによってデザインされた「Unterkrumbach Nord bus stop」と名付けられたバスストップ。
地元の材木を積み重ね作成されたバスストップです。
つづいてAlexander Brodskyによってデザインされたバス停は「Oberkrumbach bus stop」 とよばれるもの。
Rintala Eggertsson Architectsによって制作されたものは「Kressbad bus stop」 と呼ばれるもの。後ろにあるテニスコートと併設される形でつくられました。
最後にSmiljan Radicがデザインした「Zwing bus stop」。ガラス張りとなっており、雨、風をしのぐことが出来ます。またクルンバッハの壮大な景色も楽しむことが出来るという設計。
こうしたちょっと変わったバス停があると思わず降りてみたくなるものです。こういったバス停が増えればバスの旅がとっても面白くなりそうですね。
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▼参考:(外部サイト)
World famous architects design bus stops for an Austrian village
Sou Fujimoto Architects / 藤本壮介建築設計事務所(http://www.sou-fujimoto.net)