京金網の起源は平安時代にまでさかのぼるといわれており、京料理を支える調理道具として長らく愛用されてきました。そんな京金網を手がける金網つじとnendoがコラボレーションし、生み出されたのが今回紹介するbasket-container。
ひとつひとつ丁寧に曲げ加工されたバスケットをフレームで支えることによって狭い空間でも使える小物入れになったそうなのですが・・・いったいどんな仕上がりになっているのでしょうか。
出来上がったのが上の写真。とってもシンプルでありながらも存在感を感じさせるデザインとなっています。
高さは3種類あるようで、形状は正円と楕円の2種類と、バスケット状ではないフラットなタイプのものが用意されているよう。
上の写真がフラットなタイプのもの。
公式ホームページによると
表面をマットな粉体塗装で仕上げることで、シルエットが美しく浮かび上がると同時にインテリアと調和させることを考えた。
とのこと。
バスケットの部分は取り外しが可能。
さらにこの二つの高さのものをある方法で組み合わせることが出来ます。それは・・・
そう。上の写真のように網の目よりも脚が細いために複数を重ねるようにして組み合わせることもできるようデザインされています。
色はブラックとホワイトが用意されているよう。
ホワイトのタイプもまた違った存在感。主張しすぎないデザインの為、部屋に置かれているどんなインテリアとも調和しそうです。
網の目も適度に細かく、また綺麗に整えられています。
シンプルで美しいデザインです。職人ならではの技術ですね。
他にもたくさんの種類の金網がありますので是非こちらのリンクからご覧下さい。
やはり、職人の手によってデザインされた金網には言葉では表現できない何かを感じ取ることができます。その言葉にできないなにかこそが神は細部に宿るということなのでしょうか。
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▼参考:(外部サイト)
金網つじの思い|- 京都・金網つじ – 京都の伝統工芸・金網工芸(金網細工)<京都府京都市>
basket-container | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/basket-container/?release)