インスタレーションとは、Wikipediaによると、ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術のことをさし、鑑賞者がその空間を体験(見たり、聞いたり、感じたり、考えたり)する方法をどのように変化させるかを要点とする芸術手法のことを言います。
インスタレーションでは、空間全体が作品であるために、鑑賞者はそれぞれの作品を「鑑賞」するのではなく、作品の中に身を置くことで空間全体を「体験」することとなります。
今回紹介するのは韓国人アーティストDo Ho Suh氏が作成したFallen Starというインスタレーション作品。その名の通り、ビルの屋上の端に飛び出すように建てられた非常に目を引く作品となっています。
上の写真をご覧頂ければわかりますが、ビルの屋上の端にひときわ目立つ建物が建てられています。この建物こそがFallen Star。合成でもCGでも何でもなく、実際にビルの端に建てられた家です。
設置の様子は以下の動画からご覧頂くことが出来ます。
クレーンで持ち上げられていく様子は圧巻です。
まるでどこかから家が飛んできたかのような佇まいでFallen Starは、Jacobs School of Engineeringの大学内のキャンパス屋上に存在しています。
少しだけ斜めになった姿がとてもリアル。本当に飛来してきたかのようです。
屋上に上がってみるとこんな感じ。その様子は以前からここに長く住んでいる家のよう。
きちんと庭が手入れされています。少し右に傾いているのが、この作品をより高い芸術作品へと昇華させています。
実際にここに住んでみたいような・・・でも絶えず、いつこの家がビルから落ちてしまうのか・・・びくびくと心配し、安心して住むことができないかもしれません。
ビルの屋上から見てもやっぱり半分以上がビルから突き出していることがわかります。
反対側から見てもこんな感じ。非常に微妙なバランスでこの家が作成されていることがよくわかる写真ですね。
一体どれくらいの耐荷重があるのか非常に気になるところ。
月とのツーショット。
まるで家が浮いているかのよう。気になるのはこの家の中。もちろん家の中も内装はもとよりきちんとつくられています。
こちらが家の中。生活感が非常に出ています。
斜めだということが信じられません。
でもやっぱり怖い。
どうみても異様な光景ですね。
よく、漫画などではこう言った光景は目にしますが、実際にこうして建てられるとなんだかとても不思議な感じ。Do Ho Suh氏がインタビューされる様子は以下の動画より視聴することができます。
いずれにせよ、Fallen Starは非常に興味をひく作品です。
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▼参考:(外部サイト)
Do Ho Suh, Fallen Star – Stuart Collection – UC San Diego