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インド北東部の熱帯雨林地域にある、生きた木がそのまま橋になった神秘的な橋。




どんなに文明が高度になろうと自然の力はいつの時代でも偉大です。

インド北東部、バングラデシュの国境を南に臨むメガラヤ州カシ山地に位置するノングリアト村。この村には、なんと村人がゴムの木の根を束ね、対岸に導くことでつくられた「生きた橋」があるといいます。

「生きている橋」であるので、この橋は文字通り現在もなお成長しており、中には樹齢100年以上のゴムの木で出来た橋があると言います。

インド北東部の熱帯雨林地域にある、生きた木がそのまま橋になった神秘的な橋。

なんでもゴムの木の根は、水を求めてどんどん伸びていく性質があるようでこの地に済む人々はその性質をうまく利用し対岸に橋を架けることに成功したようです。

インド北東部の熱帯雨林地域にある、生きた木がそのまま橋になった神秘的な橋。

ひとつの橋が出来上がるまでにかかる期間はおよそ10年〜15年だそうで大きな橋になると100年をかけてつくられた橋もあるそうです。

インド北東部の熱帯雨林地域にある、生きた木がそのまま橋になった神秘的な橋。

二重橋(Umshiang Double-Decker Root Bridge)と呼ばれる橋もあるようで、ちょうど上の写真がその二重橋(Umshiang Double-Decker Root Bridge)にあたります。

二段の橋のシルエットがとても美しい橋と言えましょう。

インド北東部の熱帯雨林地域にある、生きた木がそのまま橋になった神秘的な橋。

橋は長いもので、30メートルを超えるものもあるそう。一度に50人以上もの人をのせても崩れることはないそうです。

インド北東部の熱帯雨林地域にある、生きた木がそのまま橋になった神秘的な橋。

自然とともに生きていく。私たちが普段みたことのない光景がそこにはあります。自然を壊すことなく、自然そのものの力をうまく利用して、自然と共に共存する。

この村はそんな私たちの生活のあり方を問いかけているようにさえ映ります。

インド北東部の熱帯雨林地域にある、生きた木がそのまま橋になった神秘的な橋。

この地域の雨量は年間470インチもあるそうで、雨量が多くしかも乾期が無いことが望ましく、さらに毎月125ミリ以上の降雨があることが好条件とされるゴムの木の生育にとって好環境と言えます。

もっといえば年中高温多湿の気候であることが、ゴムノキの栽培に適した自然条件なのでこの地方ならではの昔から語り継がれてきた人々の智慧により「生きた橋」が完成されたと言えます。

※1インチはおよそ25.4ミリメートル。

インド北東部の熱帯雨林地域にある、生きた木がそのまま橋になった神秘的な橋。7

ゴムの木で出来た「生きた橋」をつくるためにはゴムの木の根が対岸に届くよう、木の支えを作り、うまく誘導させる必要があるようで、ゴムの木の性質を知らないとひとつの橋をつくることはできないようです。

インド北東部の熱帯雨林地域にある、生きた木がそのまま橋になった神秘的な橋。8

つくられたものに囲まれて生きている私たちは「生きた橋」ときくと過剰に反応してしまいますが、考えてみればこれほど合理的な橋のつくり方はないかもしれません。

なにしろ自然そのものの力が作用してできる橋なのですから。橋をかけるための特別な材料は必要とせず、ひとつの橋をつくりあげるまでに時間はかかるものの自然そのものの力でひとつの橋をつくりあげることが出来るのですからこれほど合理的な橋はないといえるでしょう。

インド北東部の熱帯雨林地域にある、生きた木がそのまま橋になった神秘的な橋。9

この自然の力で出来た素晴らしい橋をみていると、新しいもの、科学の力で豊かになるのではなく、昔から伝わる智慧と現代の知恵を組み合わせることで何かこういったことができないものかと考えてしまいます。

▼参考:

自然の力で作られた奇跡の生きている橋 – Bridges made from roots – | STYLE4 Design
(https://design.style4.info/2012/01/bridges-made-from-roots/)

ゴムの木の根が作る「生きている橋」 : カラパイア(http://karapaia.com/archives/51493465.html)




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