世界の3大銘木の1つに数えられ、美しい木目と、強靭な耐久性の為、 高級材として知られているチーク材。
その中でも、ミャンマーで採られる、光沢があり、上品な風合い(ふうあい)、時の流れとともに美しいアメ色に変化してゆき、水に強く腐らないという優れた耐久性をもつビルマチークは銘木中の銘木といわれています。
その高級木材ビルマチークをふんだんに使い、扉を開くと蛇行状の美しい曲線美をみせる視覚芸術”Curtain Door(カーテンドア)”がインド、グジャラート州の建築設計事務所Matharoo Associatesによって設計されました。
カーテンドアは40もの一個あたりの厚さ10インチ(254mm)ものビルマチークを使い、小さい力でひくことを目的とした滑車が160個、それを1本のワイヤーロープと重りによって固定しているとのこと。
さらに、回転時の摩擦を軽減することを目的としたボールベアリング(回転軸との間に金属球を入れ、その転がりによって摩擦を小さくする軸受け。球(たま)軸受け)を80個用いているそうです。
これが高級材チーク材を使用した美しいカーテンドアです。両端をコンクリートに挟まれ荘厳なる雰囲気を出しています。はじめは薄い色の部分が徐々に深い色合いに変化した、経年ビルマチークの美しい木目が非常に印象的です。
カーテンドアの高さは なんと5.2メートル、幅は1.7メートルほどあるそうです。ものすごい大きさですね。
徐々に近づいて行ってますが近づけば近づくほど、その美しい曲線美に酔いしれます。
真横から見たカーテンドアです。扉の下から上に向かい蛇行し、美しい螺旋模様を描いていることがよくわかります。
建物の内部からみても、その美しさに変わりはありません。
カーテンドアの美しい形をみることが出来るようにコンクリートに挟まれるように設置してあるとのこと。
チーク材による、光沢がより一層この扉の厳かな雰囲気を際立たせています。よくみるときちんと持ち手の部分もあるようですね。
カーテンドアの間を人が通る姿です。こんな素敵なカーテンドアを開いて建物の中に入ったら、気持ちいいでしょうね。
ドア横の階段近くには、何やらベンチのようなものも設置してあります。美しいカーテンドアを腰を据え、間近で眺めることが出来るように設置してあるのでしょうか。
ちなみにカーテンドア横の空間はこのようになっています。さらに下へと続く階段もあるようですね。
巨大なカーテンドアが閉じているときの図です。カーテンドアが閉じているときは、何の変哲もない水平フラットな巨大なドアにしかみえません。
こちらはカーテンドアのイメージ図。こうしてみると本当に風にたゆたうカーテンのようです。
最後にカーテンドアを何枚か並べてみました。こうしてみるとさらにカーテンドアの持つ魅力が倍増する気がします。こんなドア、みたことがありません。
デザイン設計事務所:Matharoo Associates URL:http://www.matharooassociates.com
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▼参考:(外部サイト)
Curtain Door by Matharoo Associates – Design Milk