チェコのプラハに本を積み上げられてつくられた延々と続くトンネルのような作品があります。
「Idiom」と呼ばれるこの作品はプラハの公共図書館に現在もなお設置されており、スロバキア出身のアーティストMatej Krenさんの代表作となっています。
あるひとはその延々と無限に続く姿からまるでワームホールのようだといい、またあるひとは本の塔のようだといい、またある人は本のトンネルなどと表現しています。
プラハの公共図書館に設置されている「idiom」の実際の姿です。延々と続くトンネルのようにみえましたが、実は本が積み上げられた塔になっています。
側面にある10フィート(約3メートル)の隙間からの覗くと延々と限りなく続く本のトンネルのようにみえる仕掛けとなっています。
側面入り口のをアップでみると使い古された古い本の束だということがわかります。さらに内部を良く観察してみると、本の小口部分が内部表面をおおっていることがわかります。
内部表面に本の小口部分をもってくることで古くなり黄色みを帯びた本それぞれが奏でる色のグラデーションとして素敵な色合いをつくり出すことに成功しています。
この作品「idiom」は1995年のSao Paulo’s International Biennialではじめて披露されました。
こうしてみると、床と天井の間に設置された柱のようにみえますが中をのぞくと無限に続くトンネルのようにみえる・・・・その仕掛けは一体どうなっているのかわかりますか。
この本棚の仕掛けは至って単純です。床と天井部分に鏡を使用することにより、この限りなく続くトンネルを表現しています。
要するに鏡と鏡が反射しあい、延々と続くトンネルのようにみえる、というわけです。
無限に続く本に吸い込まれてしまいそうです。 非常にユニークなデザインですね。チェコのプラハに行く機会があれば訪れてみたら素晴らしい体験が出来るかもしれません。
不思議な本棚「Idiom 」を一度みてみたい方は以下の場所でご覧頂けるようです。
図書館の詳細な情報などについてはこちらをご覧下さい:Prague Municipal Library(http://www.prague.net/municipal-library)
▼参考:(外部サイト)
Guess Where? Tunnel of Books – Carry On | Travel + Leisure
Tower of Books | Flickr – Photo Sharing!
Book Wormhole – My Modern Metropolis