ベルリン生まれのドイツ人デザイナーYi-Cong Luさんは「今日のライフスタイルは非常に多様である」という視点から様々なリビングツールを生み出しています。
その彼が手がけたプロジェクト”リビングツール”の作品のひとつである、PANEL。このパネルは様々なライフスタイルに対応できるようなつくりとなっており、PANELひとつで複数の役割を持つ、画期的なツールとなっています。
こちらがスケッチした際のPANEL。非常にシンプルですね。
一部、紙がはがれてしまっているような不思議な形をしていますが、いったいこの形にどのような意味があるのでしょうか。そしてこのパネルのいったいどこに、多様なライフスタイルにこたえるための機能を詰め込んでいるのでしょうか。
PANELが壁にかかっています。どうやらこれがひとつめの機能のようです。アップしてみてみましょう。
そう。ひとつ目の機能は、ボードの役割だったんですね。忘れないように付箋などに予定を書き込みPANELに貼ることで ボードの役割を果たすようです。
よくみると端の部分にフックをひっかけるための小さな穴があります。両端にある小さな穴にひっかけることで壁に固定しているという訳ですね。
それにしても、紙がはがれているようなボードの形状にはどんな意味があるのでしょうか。気になります。
おっとどうやらこれが2つ目の機能なようです。壁に固定することで机として機能しています。紙がはがれてしまったような部分は壁に直角に固定する為のアイデアだったのですね。
どうやらこちらもフックのようなものにひっかけることによって使うことができるようです。壁にフックさえつけておけば、これひとつで様々な用途に使えるというのは嬉しいですね。
さらにランプも埋め込まれているようで、手元を明るく照らし出してくれる仕様になっているようです。
こちらは3つ目の機能、棚にもなるんですね。ちょうど先ほどの机のタイプを逆さまにすることによって棚としての機能も持ち合わせているようです。
はがれた部分は棚を壁に固定するブラケットの役割も兼ね備えているようです。本当に素晴らしいアイデアです。
そしてこちらが最後、4つ目の機能、パーテーション兼物干しハンガーです。今までは横にして使っていましたが、PANELを立てることによりちょっとした間仕切りとしての使い方も出来るようです。
さらにその間にハンガーを吊るすことによって物干ハンガーにもなるようです。
パーテーション兼物干ハンガーを横からみたらこんな感じに。奥では机として機能しているPANELのライトが光っています。
さらにアップ。
きちんとパーテーション兼物干ハンガーとして機能しています。
ひとつのパネルで複数の機能を持つデザインPANEL・・・機能性とデザイン性を考え抜かれつくられた、洗練された素晴らしいデザインです。
▼参考:
Living-Tools by Yi-Cong Lu – Dezeen(外部リンク)