外壁を8メートルもの高さの外壁に覆われた、なんとも摩訶不思議な建物がスペイン沿岸の街サオラにあります。
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8メートルの高さの外壁に覆われた家「Guerrero House」の場所はどこ?
スペインのサオラという場所にあります。
詳しい場所については上記のグーグルマップをご覧ください。
33×18メートルという長方形の建物のまわりを囲むように設置された巨大な8メートルのこの白い外壁は、光と影のバランスがとれた建物を・・・ということで建てられたそうです。
このなんとも奇妙な建物はAlberto Campo Baezaによって設計されました。
「Guerrero House」の外観
こちらがそのGuerrero Houseです。一見すると大きな白い壁にしかみえません。人の住んでいる気配が全く感じられません。
どうやら、四方に囲まれた白い外壁の中で唯一の入り口がここみたいです。まるでお城のようなつくりですね。果たして中はどうなっているのでしょうか。
高い壁に覆われた家「Guerrero House」の内観
入り口をくぐると白を基調とした光あふれる空間が広がります。この建物のポーチ部分は3メートルあるそうです。そのため外からの光がほどよく遮られ、日陰となって黒く染上げています。
建物の玄関を背にしてみるとこんな感じに。4本の樹木がとても美しいですね。自然光が建物に反射され明るく照り返されています。
玄関をくぐり、建物内部に入りました。
内部も白を基調とした内壁で覆われています。外からの光が反射され、内部に差し込んでいるのがよくわかります。
部屋は、現在のリビングルームを入れて3つ。リビングの右と左に寝室とバスルームがあります。
先ほどの写真左側にあったTVを背にして建物全体をみるとこんな感じに。
こちらが3つの扉のうちのひとつとなります。
建物のリビングは吹き抜けとなっており、高さ8メートル、9×9の立方体の空間となっています。とても開放的なつくりです。
今度は先ほどのドアを背にしてたってみました。ミニタリズム溢れる建築ですね。
リビングを抜けるとさらに開放的な空間が広がっています。外から見てもわかる通り、この建物の外壁には一切の窓がありません。
そのため余計な光は徹底的に排除され、光と影のコントラストが美しく床面を照らします。
外壁と庇(ひさし)による影のコントラストが非常に美しいですね。
入り口部分を眺めるとこんな感じになっています。高さ8メートルの外壁に囲まれていますが、光を取り込むつくりとなっている為、不思議と圧迫感は感じませんね。
「Guerrero House」の平面図と断面図、それに模型など
見取り図と断面図です。リビング横のドアからも庭に行き来できるようですね。非常にユニークなつくりとなっている建物です、
こちらは模型。一度お邪魔してみたいですね。
デザイン設計:ALBERTO CAMPO BAEZA
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▼参考:(外部リンク)
Guerrero House – Minimalissimo
Guerrero House | Flickr – Photo Sharing!
Guerrero house / Alberto Campo Baeza | ArchDaily
Guerrero House – WikiArquitectura – Buildings of the World