このみるものの目を奪う細長い本棚は1993年にイギリス人デザイナー、ロンアラッド(Ron Arad)によってつくられました。
この壁を這いずり回るようなあやしい本棚の名前はBook Worm。「Book Worm」とは日本語で「本の虫」。本好きのことをさします。
この本棚の圧倒的な存在感。フレキシブルなその形は本棚としてだけではなく、ちょっとした小物を置くのにも適しています。
素材はプラスチック。もともとは黒っぽいスチール製でしたが、現在は様々な色のプラスチック製品として販売されています。
強度、耐久性にもすぐれており、この本棚には各ポイントで約10キロの荷重に耐えられる設計になっています。
人それぞれ使う人により自由にミミズがはうような模様をつくることが出来るので、使う人の創造力が試される一品です。
この巨大で曲がりくねったワームは、フェイクブックというブラケットで壁に取り付けられブックエンドの役割も兼ねているそうです。
こちらがブラケット。このブラケットを壁に打ち込む形で取り付けます。
壁さえあれば、どんな形にも自由自在、柔軟にとりつけることができるのでちょっとした記号をつくることもできます。
先ほどのBOOKWORMに本を載せるとこんなに素敵な本棚が出来上がります。
壁にネジで固定する際、ブックエンド部分にはカーブをつけて、極力素材を伸ばすようにして設置すると、より強度を高めることが出来るようです。
ただ設置の際にはボード用のアンカーが別途必要となるようなので専門業者に依頼した方がよさそうです。
本だけでなく、CDや観葉植物、オブジェなどを置いても素敵ですね。
このBOOKWORM独特のうねりは様々な創造力をかき立ててくれます。身体には服があるように本には本棚が必要です。
長いサイズのBOOKWORMを使うことによって、天井までのびる豆の木のように使うことも出来そうです。
長ければ長いほど、その独特な形状に知らず知らずひき込まれてしまいます。
真っ白いキャンパスに絵を描くように、真っ白い壁にBOOKWORMで自分の好きな形を作る。それは自分だけのオリジナルな作品になり得ます。
BOOKWORMだけを壁に設置し、その上には何も乗せない・・・という選択肢もありです。
それぞれが10キロの荷重に耐えられるのでこんなに本を置いても大丈夫です。
それにしてもBOOKWORMは不思議な魅力を兼ね備えている本棚ですね。作品自体はとてもシンプルですが、シンプルだからこそ使い手の創造力により、どのようにも生かされます。
デザイナーによってデザインされた作品が他の人の手に渡り、育てられることでその可能性は無限に広がっていきます。
Bookworm Shelf制作の様子はこちらから動画でご覧頂けます。
Bookworm Shelfは限られた店舗で販売しているようなので載せておきます。
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ロンアラッド(Ron Arad)の公式ページはこちら
・Ron Arad – home
URL:http://www.ronarad.co.uk
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