ポリスチレンを微細な泡で発泡させ硬化させた素材が発泡スチロールですが、ポリスチレンで出来たコーヒーカップをレンジにいれ、その熱により収縮され歪曲したコップを数百個用いて作品をつくったデザイナーがいます。
そんなデザイナーの名前はPaul Cocksedgeさん。
Paulさんは以前、2002年の卒業制作でポリスチレンを使ったランプを制作しておりそれをリデザインしたものが今回の作品「STYRENE」だそうです。
まるで繭(まゆ)のような、はたまた蜂の巣のような不思議な装いのランプです。
よくご覧頂くとわかりますが、ところどころに意図的に空白の穴があけられています。この空白から漏れた光により変わった影をつくる狙いがあるようです。
左下にあるのが熱処理を加える前のランプの素材、ポリスチレンのコーヒカップ。その隣にあるのが、熱処理後のポリスチレンのコーヒーカップです。熱を加えることによって収縮し、歪みが加えられ、半分以下になってしまっていることが確認できます。
部屋に飾った時の「STYRENE」です。ポリスチレンに熱を加えゆがみを加えることで荘厳な雰囲気をかもし出しています。
こちらはライトがついていない状態。全体的に丸みを帯びていますが綺麗なまるではなく、所々に自然に出来た凹凸があります。それがまた素晴らしいですね。
こちらは少し小さいタイプのものでしょうか。熱によってカタチが決まるので、同じランプでも同じカタチでない、世界にたったひとつだけのランプに仕上がります。
熱処理の様子は以下の動画からご覧頂けます。
オーダーはE-mailにて承っているようです。WEBサイトに記載されているメールアドレスへその旨を記載し送信して頂くとオーダー頂けるようです。
記載によると、大きさなど、相談次第である程度の融通が利くようです。
購入の方はこちら:Paul Cocksedge Shop • Styrene
▼参考:
Styrene by Paul Cocksedge – Dezeen