これは素晴らしいオフィスの階段の提案です。
これが世界各地のオフィスに設置されれば、一般的にただの移動手段でしかない階段に意味をもたせることができ、またオフィス内で階段を利用するもの全ての人にゆるやかなつながりがうまれるかもしれません。
この階段はロンドンの新しいビル開発においての、新しい階段のデザインとして書き起こされたものだそうですが、今までにない非常に面白い発想の螺旋階段だと言えるでしょう。
この緩やかなつながりをもつ螺旋階段「The Living Staircase」は、ロンドンのデザイナーPaul Cocksedge(ポールコックセッジ)(http://www.paulcocksedgestudio.com/project)氏によってデザインされました。
上の写真がその螺旋階段「The Living Staircase」ですが、ご覧頂くとわかる通り、階段のてすりに植物が植えられています。
大きな広間に、ゆるやかに螺旋階段をつくり、また手すりに緑を植えることで人々の心を和ませてくれます。
ただこの階段、もちろんそれだけではありません。様々な部分に置いてゆるやかなつながりをもたせることに成功しています。
まず、第一に、上の写真のように螺旋階段の踊り場に当たる部分にはコミュニティスペースが設置されてあります。
ソーシャルなコミュニティスペースを螺旋階段のそれぞれの階の中腹に設置することにより階段を昇り降りする時に出逢った人たちとクリエイティブなアイデアを出し合ったり、お互いの仕事の進捗状況を確認したりすることが出来、より仕事の能率を高めることが出来ます。
そして実はこの手すりの植物にも秘密があります。
例えばこの手すり部分の植物を栽培するもののひとつとしてヨーロッパでは薬用の薬やスパイスなどに使用されることの多いハーブなども想定しているようで、育って来たハーブをちぎってそのまま食べたり、ランチの際のちょっとした味付けに使用したりミントティーなどをつくることも出来るようです。
これによりオフィス内で自分で育てたハーブを口にすることで緑への関心を自然ともつことができます。
螺旋階段を一番したから眺めるとこんなに壮大な眺めになります。
この螺旋階段は通常の螺旋階段と比べると非常に緩やかなつくりをしていることがわかります。一段一段の幅を広くもたせることによってゆるやかに上層階へあがることができます。
これにより、オフィスで働く人々の運動不足を解消することも出来ます。
一番左は一般的な螺旋階段。中央部分は直径を長くした螺旋階段、さらに一番右は今回提案するスパイラルの中間にコミュニティスペースが設けられている螺旋階段です。
こうしてみると長さなど一般的なものとくらべると随分とゆるやかにつくられていることがわかりますね。
オフィスで働く人にとって、こういったコミュニティスペースが所々に設けられているのは非常に嬉しいところ。
日常的な雑談スペースとして使用することはもちろん、簡単な商談にも用いることができそうです。
こういった創造的なオフィスが世界中で使われることになれば、直接的ではないけれども、間接的に私たちの生きる世界に素晴らしい効果をもたらしてくれるかもしれません。
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▼参考:(外部サイト)
The Living Staircase by Paul Cocksedge | interiors | Dezeen