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注文住宅で洗面所と脱衣所を作る9つのポイントと5つの収納アイデア

それぞれの間取りには目的と役割があります。例えば間取りの中でもリビングは「家族が団らん」したり「家族がくつろぐ」目的や役割があり、寝室は「体を休める場所」という目的と役割があります。

そのようにして、間取りを目的と役割で見ていくと、注文住宅の家づくりの間取りにおいて、洗面脱衣所は「体を綺麗に整える場所」という目的と役割を持っています。

そして便利で使い勝手のいい「体を綺麗に整える場所」にするためには、配置や動線、照明や収納計画をしっかりと検討しておく必要があります。

もちろん、様々な制約がある家づくりの間取りの中で、洗面脱衣所の間取り計画に、どの程度重きを置くのかは、それぞれがすすめる家づくりの好み次第のところがあります。

注文住宅の間取り計画は自由度が高いため、人によっては、明るく広い場所に洗面脱衣所を設置したいというケースもあるでしょうし、洗面脱衣所が多少狭くなっても問題ない、洗面脱衣所にはそこまで重点をおいていない、という場合もあるでしょう。

ただ、そうはいいつつも、限られた予算の中で使い勝手のいい洗面脱衣室にしたいというのが、ホンネではないでしょうか。

例えば、お風呂場に隣接する、「体を綺麗に整える場所」という目的と役割を持っている洗面脱衣所は、さらに詳しく見ていくと、主に3つの機能があることに気がつきます。その3つの機能とは、

1:身支度を整える為の洗面作業の場所としての機能
2:お風呂に入る前の入浴準備のための場所としての機能
3:衣類を綺麗にする洗濯作業の場所としての機能

以上の3つです。

この他にも、家庭によっては洗面脱衣所を、洗濯物を乾かすスペースに利用していたり、本来の目的ではない様々な用途で利用しているケースもあります。

ですが、洗面脱衣所の間取りを検討する場合、基本的には、この3つの機能を各家庭にあわせ、いかにして使い勝手の良い間取りとするのかがポイントとなります。

>>>家族が快適に暮らせる、心地いい間取りの家をつくる11のポイントはこちら

家には様々な空間がありますが、間取りの中でもリビング、洗面脱衣所、トイレは使用頻度の高い場所ですから、毎日頻繁に利用する場所だからこそ、使い勝手が良く、使っていて気持ちのいい場所にする必要があります。

この記事では、注文住宅の家づくりで、快適で使い勝手の良い洗面脱衣所にするための、便利な洗面脱衣所にするポイントをお話していきます。

※特に洗面脱衣所における収納の問題は深刻で、スッキリと片付ける為の脱衣洗面所の収納のアイデアについても後ほどお話していきます。




脱衣所の役割とは

間取り計画から見た脱衣所の主な役割は「入浴準備をする場所」です。

もちろん入浴の準備をする以外にも、洗濯作業などを兼ねる場合もありますが、脱衣所の基本的な役割は「入浴準備をする場所」です。

ですから、脱衣所の間取り計画を考える上で最も重要なポイントは、他の部屋との関係を考慮した上で、どのようにすれば気持ちよく「入浴準備」出来るのか検討する点にあります。

役割や目的による、利便性を考えた間取りを検討するには、まずは間取りの基本的な役割について理解しなくてはなりませんから、ここからは、もうすこし詳しく、脱衣所の目的と役割である「入浴準備をする場所」とはどんな場所なのかについてみていきます。

次に、独立した脱衣所をつくる場合のメリットとデメリットをお話し、さらに便利で使い勝手の良い脱衣所にする為にはどうすれば良いのかのポイントについて見ていくことにします。

つまり、脱衣所の目的と役割から逆算し、使い勝手の良い脱衣所にするにはどのようなポイントに気をつければ良いのかについて順番にお話していきます。

脱衣所を設置する目的と役割

それでは、ここからはまず、脱衣所の目的と役割からお話していきます。

脱衣所の目的と役割1:衣服を脱着するスペース

脱衣所の主目的は「入浴前後の衣服脱着スペース」です。

もちろんお風呂からあがった時に、洗面所を汚さずに、カラダについた水気をきちんと拭き取るための場所であったり、入浴に必要なタオルなどを収納する場所としても使用しますが、脱衣所の最も基本的な役割は「入浴前後の衣服脱着スペース」です。

一般的には、洗面所と脱衣所を明確に分けずに、「洗面脱衣所」として間取りに取り入れる機会も多いですが、洗面所と脱衣所を明確に分けることで入浴がしやすい間取りにできます。

例えば、独立した脱衣所を間取りに取り入れれば、洗面所を誰かが使っていても、気兼ねなくお風呂を使用することが出来ます。

まるでホテルのような間取りで、トイレが設置された洗面脱衣所 画像:エイチエイケイ

これが、もしも、洗面所と脱衣所が分けられていない場合だと、そうはいきません。

例えば仮にAさんが洗面所を使っている場合、Bさんはお風呂に入ることはできなくなってしまいます。

逆にBさんが入浴中の場合で、Aさんが洗面所を利用している場合、入浴中のBさんはお風呂からあがれなくなってしまいます。

逆の立場の場合、Bさんが入浴中の場合、Aさんは入浴中のBさんのことが気になり、洗面所が使いにくくなることもあります。

そうなってしまうとAさんとBさんの両者にとって、非常に居心地の悪い空間が出来上がってしまいます。

もちろん、間取りを分けなくても解決策はあります。

通常1坪前後と言われる洗面脱衣所の限られたスペースを広げて、洗面所と脱衣所の機能を独立させなくても、扉にカギをつければ、入浴中のBさんからしてみれば、Aさんをはじめ他の誰かが洗面所に入ってくる心配はなくなります。

しかし、そうすると、今度は、Bさんが入浴中はAさんをはじめ他のCさんやDさんが洗面所がつかえなくなるという不便さが生まれてしまいます。

また、間取りによっては、洗面脱衣所を通らないとトイレに行けない場合もありますから、洗面脱衣所にカギを付けてしまった場合、Bさんが入浴中は、Aさんをはじめ、CさんやDさんは、トイレさえ行けなくなるという非常に使い勝手の悪い間取りが生まれてしまいます(以前、私が住んでいた賃貸住宅がそうでした)。

トイレへ繋がる洗面所(洗面所外からも入室可タイプ)

つまり、それぞれの間取りに別々の目的と役割がある場合、各機能を独立させていないと、どちらかを優先させれば、どちらかの機能が使い勝手が悪くなってしまう、変な間取りが生まれてしまいます。

そうした不満を解決する方法が、通常、洗面脱衣所とされる洗面所を、脱衣所と明確に分ける方法です。

脱衣所の目的と役割2:洗濯スペースを兼ねることもある

一般的には、洗面所に洗濯機をおくケースが多いように思いますが、脱衣所に洗濯機をおく場合もあります。

もしも、脱衣所に洗濯機の設置を検討している場合は、間取り計画の段階から洗濯機分のスペースを考えておかなければなりません。

例えば、一般的な脱衣所のサイズは1帖と言われていますが、1帖のスペースに洗濯機を置くとなると、少なくとも半帖以上は洗濯機で占領されてしまう計算になります。

すると、本来の目的である「入浴準備」に支障をきたしてしまう場所になってしまう恐れがあります。

もしも、脱衣所に洗濯機を置くことを考えているのなら、最低でも1.5帖程度のスペースを割くべきだと思います。

広めに間取りをとれば、ある程度余裕が生まれ、例え洗濯機を置いたとしても、使い勝手のよい脱衣所をつくることが出来ます。

脱衣所を便利にするために必要なものとは

脱衣所は「入浴準備をする場所」です。

間取り本来の役割と目的からすれば、脱衣所は基本的にそれ以外の用途で使用する場所ではありません。

つまり、脱衣所は、衣服を脱いで入浴の準備をし、お風呂からあがったら、体についた水気を拭き取り、衣服を着る場所です。

そうした脱衣所の本来の機能から考えていくと、本質的に脱衣所に必要なものは少なくなり、おおよそ以下の4点+1点に絞られます。

便利な脱衣所にする為の道具1:脱衣ボックス(洗濯カゴ)

脱衣ボックス(洗濯カゴ)は、お風呂に入る前に脱いだ衣服を一旦保管しておく場所です。

脱衣ボックス(洗濯カゴ)を選ぶポイントとしては、脱衣所はお風呂から立ちこもる湿気がこもりがちになってしまいますから、湿気に強い素材を使用した脱衣ボックス(洗濯カゴ)を設置する方がいいと思います。

便利な脱衣所にする為の道具2:足拭きマット

お風呂場では、どんなに丁寧に体を拭いたとしても、体についた水気を充分に拭き取ることは出来ません。

特に足の裏は、お風呂場では常に水と接しているため、完全に拭き取ることは困難です。

お風呂場から出た時に、最初に踏み出す場所に足拭きマットがないと、床に水がついてしまうことで床が汚れてしまいます。

便利な脱衣所にする為の道具3:タオル

フェイスタオルはもちろん、バスタオルも、脱衣所に収納場所があると、利便性を考えた使い勝手の良い間取りにすることが出来ます。

例えば、お風呂に入るときは、洗面所からではなく、脱衣所に設置されたタオル収納場所からタオルをとり、お風呂からあがった際は、脱衣所に常備してあるバスタオルを使うという形が理想的です。

※脱衣所のタオル類の収納場所とは別に、洗面所にもフェイスタオルを収納しておくスペースが必要になります。

便利な脱衣所にする為の道具4:一時的に着替えを置く場所

また脱衣所には、着替えを置くスペースも用意しておかなければなりません。

お風呂に入る前に着ていた衣服は脱衣ボックス(洗濯カゴ)にいれますが、お風呂からあがった際に、身につける衣服を置く場所も検討しておくことが必要となります。

便利な脱衣所にする為の道具5:体重計

人によってはお風呂からあがったら衣服を身につけていない状態で、体重を計りたいという方もいらっしゃいます。

体重計は、場所は取らないものの、そのままでは生活感が出てしまうため、意外と保管場所に困る道具のひとつです。

ですから、体重計を置くスペースも計画段階で、しっかりと考えておくことも、便利な脱衣所の間取りを考える上では必要なことです。

使い勝手の良い脱衣所をつくるコツ

繰り返しますが、脱衣所は「入浴準備の為の場所」です。

写真A:タオル収納棚の下からタオルを引っ張れる棚

使い勝手の良い脱衣所にするコツはたくさんありますが、そのなかでも最も大事なことは収納をしっかりと検討し、必要最低限のものだけを置くことです。

脱衣所は洗面所と比べ、スペースが非常に限られている為、余計なものを置くとごちゃごちゃしてしまい、見た目はもちろん、使い勝手も非常に悪くなってしまいます。

脱衣所に最低限必要なものは、上記であげた「1:脱衣ボックス(洗濯カゴ)」「2:足拭きマット」「3:タオル」「4:着替えを置く場所」そして「5:体重計」です。(場合によっては脱衣所に洗濯機を置くこともあります)

脱衣所をつくる場合は、これ以外のものは基本的に脱衣所におかず、全て洗面所の収納棚にしまうことが快適な脱衣所にするポイントです(かといって、洗面所の物を増やしすぎても、ゴチャゴチャしてしまい、使い勝手が悪い洗面所になってしまうので、注意が必要です)。

写真B:洗面所に綺麗に配置されたカゴ

もちろん、お風呂場に隣接する洗面所と脱衣所は、収納に対して様々な工夫をすることも可能です。

例えば写真Bのように、洗面所に棚をつくり、棚に脱衣ボックス(洗濯カゴ)を並べて必要な時に脱衣室に持っていくという方法を取ることも出来ます。

この方法をとった場合、まるで高級旅館を思わせるような洗面所にすることが可能で、必要な時だけ脱衣所に脱衣ボックス(洗濯カゴ)を持っていけば良いので、脱衣所がゴチャゴチャすることなく、スッキリとまとめられます。

また、写真Aのような下からタオルを引っ張りだせるようなタイプのタオル収納棚をつくれば使い勝手と見た目、両方の機能を高めることが出来ます。(旅館やホテルで見られるような仕様です)

タオルを隠すことが出来る分、生活感があまり表に出ないのが、この方法の大きな利点です。

脱衣所をつくるうえでの注意点

脱衣所をつくる際は、お風呂に入る準備をする場所という観点で、様々な視点から検討していかなくてはなりません。

例えば、衣服を脱いでお風呂に入るわけですから、冬場は体に急激な温度変化が生じることになります。

特にカラダが弱い家族がいらっしゃる場合、温度変化により、体に負担がかかることもありますから、できるだけ温度差を少なくする工夫が必要になります。

もちろん、ヒーターなどの暖房器具を導入し脱衣所全体を暖めることも大事ですが、特に気にしなくてはならないのは脱衣所の床です。

サーモタイル

脱衣所の床は、意外と盲点なのですが、床が冷たいと、体が急激な変化にさらされ発症する、失神や心筋梗塞、脳梗塞などのヒートショックを引き起こす危険性が高まります(床の冷たさが直接の原因となる可能性は少ないと思いますが可能性としてはありえます)。

ですから、脱衣所をつくる時は、床材は暖かい素材のものを選ぶか、出来るだけ熱浸透率が低いものを選んでください。また脱衣所には水に強い素材を選ぶことも大事です。

もし万が一デザイン性の問題で、脱衣所でタイルを使用する場合は、サーモタイルなどの熱を通しにくいタイルにしてください。

床材については「新築の注文住宅で知らないと損する15種の無垢フローリングの特徴とメリット、デメリット」も参考にされてください。

※足ふきマットをなどのマットを脱衣所に敷くことで、冷たさから体を守ることも出来ます。

脱衣所を洗面所とわけるメリット

つづいて、独立した脱衣所をつくるメリットを、もう少し詳しく見ていきます。

脱衣所をつくるメリット1:服を着替えている時に他人が入ってくる心配がない

独立した脱衣室

洗面所と脱衣所をわけて、ひとつの空間として独立させる一番のメリットは、やはり他人を気にすることなくお風呂場や洗面所を使える点にあります。

洗面所を兼ねた洗面脱衣所の場合、Bさんがお風呂に入っている時は、洗面所を使いたいAさんは気を使うことになりますし、Aさんが洗面所を使用している時は、Bさんはお風呂に入れなくなってしまいます。

洗面所と脱衣所をわけた間取りにした場合、お風呂場との間に脱衣所を挟む形になるので、Bさんがお風呂に入っていようが、Aさんは気にすることなく洗面所を使うことが出来ます。

また例えAさんが洗面所を使用中であっても、Bさんは気にすることなく脱衣所で衣服を脱ぎ、お風呂に入ったり、お風呂からあがったり出来ます。

脱衣所と洗面所を分けずに一緒にする場合、もちろん、洗面脱衣所の扉にカギをかければ入浴するBさんのプライバシーを守ることは可能ですが、洗面脱衣所にカギを付けてしまうと、今度はBさんがお風呂に入っている時は、AさんやCさんは、洗面脱衣所が使えなくなってしまいます。

そうなるとお風呂に入っているBさんも、家族の誰かが洗面所を使いたくはないだろうか・・・こんなに長風呂をしていて大丈夫だろうか・・・と、気を使わずにはいられなくなってしまい、なんとも落ち着かない気持ちのまま入浴することになります。

特に、二世帯住宅の場合で、洗面脱衣所を選んだ場合は、お嫁さんが使用することにもなるでしょうから、この問題はさらに深刻になります。

これら両者における問題を解決し、お互いにストレスなく、洗面所と脱衣所を使う為には、やはり、脱衣所の間取りをつくることが一番望ましい形と言えます。

脱衣所をつくるメリット2:お客さんが洗面所を使用する時に雑多なものを隠すことができる

脱衣所をつくると、急な来客時にも困らなくなるという副次的なメリットもあります。

つまり、来客者がトイレを使用した場合、洗面所を使うことになりますが、脱衣所があると物置がわりに使えるため、洗面所に置いてある物で、あまり家族以外の人にみられたくない物などの一時的な保管場所として使えるようになります。

洗面所は生活感が溢れる場所でもあるので、洗面所と脱衣所を明確に分けることで、来客があった際、生活感を感じさせることなく、気持ちよく洗面所を利用してもらえるようになります。

脱衣所をつくるメリット3:収納スペースを洗面所と分けることで使い勝手の良い間取りに出来る

間取りにおいて、洗面所と脱衣所の役割は明確に分けられています。

本来でしたら、別々の役割を持つ間取りを、無理矢理ひとつにして洗面脱衣所にしているわけですから、普段の生活の中で、どうしても無理が生じる場面が増えてきます。

そのひとつが収納の問題で、脱衣所を作り、洗面所の役割と脱衣所の役割を明確に分けることで、非常に使い勝手の良い洗面所と脱衣所をつくることができます。

脱衣所の収納アイデア

使い勝手の良い洗面所にするためのアイデアについては後でお話しますが、脱衣所の場合は「入浴準備をする場所」なので、バスタオルを含むタオル類の収納場所、入浴前の衣服を入れておく脱衣ボックス(洗濯カゴ)、入浴後の着替えを置く場所、それに足拭きマットがあれば充分です。

広さは1帖以上とし、スペースが取れる場合は1.5帖程度あれば、快適な脱衣所にすることが出来ます

タオル類の収納については、新しいタオルを収納しておくスペースと、使用済みの濡れたタオルを掛けておくタオルがけを用意しておくと使い勝手が良くなります。

※洗面所と脱衣所の収納については後ほど詳しくお話します。

脱衣所をつくるメリット4:洗面所と脱衣所の用途を明確に分けることができる

脱衣所の収納棚

洗面所と脱衣所は、本来別々の役割と目的をもったスペースです。

「限られたスペースを有効活用する為に洗面所と脱衣所を一緒にする」というと、聞こえはいいですが、もともと別々の役割と目的をもつ間取りを一緒にするのは、本来無理な話でもあります。

例えば、寝室とリビングを一緒にすると、この二つの間取りは本来別々の役割と目的を持っている間取り同士ですから自ずと不便が生じてきます。

洗面所は「身支度を整える場所」として独立させ、脱衣所は「入浴の準備をする場所」としてわけることで、非常にスッキリとまとまり、さらに使い勝手の良い間取りになります。

また間取りによっては、回遊動線を洗面所に取り入れると、さらに快適な間取りになります。回遊動線については記事後半で詳しくお話します。

脱衣所をつくるメリット5:長時間洗面所を利用している家族がいてもお風呂からあがることができる

例えば同じ家に住んでいる家族であっても、生活リズムが真逆のパターンもあります。

朝出勤し、夜帰る家族もいれば、夜出勤し、朝方帰る家族もいます。

そのように生活リズムが真逆の場合、夜出勤したAさんは、朝方お風呂に入ることもあるでしょうから、洗面所と脱衣所が一緒の場合は、朝の忙しい時間帯にBさんに洗面所を独占されて、Aさんがなかなかお風呂に入ることが出来ないというケースが発生します。

またその逆のパターンもあり、Bさんが洗面所を使いたいのに、Aさんにお風呂に入られてしまうと、入浴中のAさんに気を使って、ゆっくりと身支度を整えることが出来ないとうケースもあります。

脱衣所をつくり、洗面所と脱衣所の役割を明確に分けることで、長時間洗面所を利用している家族がいたとしても、気にすることなく、お風呂に入ったり、お風呂からあがることが出来るようになります。

脱衣所をわけるデメリット

つづいて、洗面所と脱衣所をわけた場合のデメリットについて話していきます。

脱衣所をつくるデメリット1:家の面積が大きくなり費用がかかる

カーテンで仕切られた脱衣所

脱衣所をつくる場合は、どこかの部屋の面積を削るか、家の面積を大きくしないといけないため、脱衣所をつくると、その分余計に関連費用が発生してしまいます。

家を建てられる敷地が広い場合や、予算に余裕がある場合は別ですが、敷地を最大限活用して家づくりを行なっている場合や、限られた予算の中で家づくりを行なっている場合がほとんどだと思いますので、時に脱衣所を設けるには条件が高くなってしまうことがあります。

かといって、限られたスペースでいいからと、無理矢理、洗面所と脱衣所を別々につくってしまうと、窮屈な空間になってしまい、使い勝手の悪い洗面所と脱衣所になり後々後悔し、こうなるのであれば独立させなければ良かったという自体にも繋がりかねません。

脱衣所を分けたいけれども、様々な制約により上手い具合に間取りに取り込めない・・・という場合は簡易的なカーテンを設置するのもひとつの方法としてはあります。

>>>家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本はこちら

※脱衣所と洗面所を分ける場合は、脱衣所と洗面所の面積を同じにするのではなく、洗面所の方を広めにつくるのが見た目をよくするコツです。また、一般的に設置される洗面所は1坪程度が多いですが、脱衣所をわけてつくる場合は1坪だと狭苦しく感じてしまいますので、最低でも、もう少し広さが必要となります。

脱衣所をつくるデメリット2:部屋数が増えるので、他の部屋などの間取りを圧迫する

限られたスペースの中で脱衣所を新たに設ける為には、脱衣所をつくるスペースが必要になるので、どこかの部屋を削らなくてはなりません。

家の広さを拡張する場合は別ですが、多くの場合は他の部屋の間取りを圧迫することにもなりかねないので、脱衣所の間取りを計画する時は慎重に検討することが大事です。

脱衣所をつくるデメリット3:他の部屋の収納スペースが減る

部屋の面積を削らずに脱衣所をつくろうとした場合、ほとんどの場合は収納スペース(物置)の面積を削ることになります。

その場合、脱衣所が出来た分、脱衣所と洗面所の収納は増えることになりますが、他の部屋の収納を圧迫してしまいます。

脱衣所をつくるデメリット4:ある程度の広さがないと狭苦しくなる

脱衣所は、ただ単につくれば良いというわけではありません。使い勝手の良い脱衣所をつくる為には、それなりの広さを確保しなければなりません。

一般的に、脱衣所は1帖ほどのスペースが定番ですが、1帖だとギリギリのスペースになってしまう為、最低でも余裕を持って1.5帖のスペースは欲しいところです。

1.5帖ほどのスペースにすると、例えば生活していく中で、洗濯機を脱衣所に設置したくなったという場合でも、入浴準備に大きな支障をきたすことなく設置することが出来ます。

脱衣所に限らず、予め想定よりも、大きめに広さを取っておくことは家づくりにおいて大事なポイントです。

脱衣所をつくらずに洗面脱衣所を便利にするポイント

脱衣所は欲しいけれども、どうしても予算の関係で脱衣所をつくることが出来ない・・・という場合は、以下の工夫をすれば便利な洗面脱衣所に出来ます。

洗面脱衣所を便利にするポイント1:カーテンを設置し簡易的に洗面所と脱衣所をわける

洗面所に設置されたロールスクリーン(写真左)

ひとつ目の工夫は、洗面脱衣所にカーテンを設ける工夫です。

カーテンにも色々な種類があり、それぞれに特徴があるので、好みに合わせて選ぶことが大事です。

例えば、一般的なお部屋に用いられるようなひらひらのカーテンは、見た目が少し安っぽくなり生活感が強く出てしまうというデメリットがあります。

また、ロールスクリーンを使用すると、見た目はスッキリとまとまりますが、スクリーン両端の壁の間に隙間が生じてしまうため、隙間を気にしながらの脱衣所の利用となってしまう恐れがあります。

※ロールスクリーンを使用する場合は、埋め込み式にする方法もあり、埋め込み式にすると見た目がゴチャゴチャしないので収まりが良く綺麗にまとまります。

洗面脱衣所を便利にするポイント2:洗面所とは別に洗面台を設ける

リビングの脇に設置された洗面台

脱衣所をつくらずに、洗面脱衣所を便利にする方法は他に2つの方法があります。

1つめは「洗面台を、お風呂場と離して、別の部屋や廊下などに設置する方法」で、2つめは「洗面所とは別に洗面台を、もうひとつ別の場所につくる方法」です。

◎ケース1:洗面台をお風呂場と離して、別の部屋や廊下などに設置する方法

1つ目の方法は、洗面台を別の部屋に移してしまうやり方です。

廊下にある洗面スペース 画像:平成建設

例えば、洗面台を隣接するキッチンの横に移したり、近くの廊下に設置したり、壁を挟んで同じ水まわりのトイレの脇などに設置する方法です。

洗面台を浴室と離すことで、洗面所を使いたい時に、お風呂場の近くに行かなくて済むようになるので、お風呂場を利用したい人と、洗面所を利用したい人の間に程よい距離感をとることができます。

ただし、洗面所としての機能を他の部屋に持ってきた場合、他の部屋の機能にも支障をきたすケースもあるので、きちんとした間取り計画が必要になります(洗面所を使用する音が家中に響き渡るなど)。

また、お風呂場と離しすぎると、お風呂からあがった際の動線に不便が生じることもあります。

例えば、お風呂からあがったらすぐに髪の毛を乾かしたいのに、部屋をいちいち移動しなければならなくなったり、ドライヤーを使用するときの音が他の部屋に響いてしまったりします。

ですから、別の場所に洗面台を持ってくる場合も、お風呂場と比較的近い位置に持ってくることがひとつのポイントとなります。

※この洗面台を別の場所に持ってくる方法は人によっては少しの間だけの移動でも、ストレスになる場合もあるので注意が必要です。

◎ケース2:洗面所とは別に洗面台を、もうひとつ別の場所につくる方法

脱衣所をつくらずに、洗面脱衣所を便利にするふたつめの工夫として、洗面台を別の場所にもつくる方法があります。

洗面台を別の場所にも、もうひとつ設けることで、来客時や入浴中などは洗面脱衣所に入らずに洗面台を使えるようになります。

この場合、洗面所としての機能は通常通りで、お風呂場を使用している人が居る場合は、他の場所に設置してある洗面台を使うことになります。

ただし、この方法を選んだ場合、もう一方の洗面台を便利にする為には、両方の場所に、歯ブラシやドライヤーを用意しなければならなくなります。

衛生用品などは、使いたい時に持ってくるという方法も可能ですが、面倒が生じてしまうことも多いので、それでは使い勝手が良いとは言えなくなってしまうこともあるので注意が必要です。

洗面所の役割とは

間取り計画から見た洗面所の主な役割は「身支度などの洗面作業をする場所」です。

もちろん、身支度をする目的以外でも、洗濯作業を兼ねることも多いですが、洗面所の基本的な役割は「身支度などの洗面作業をする場所」です。

ですから、洗面所の間取り計画を考える上で大事なことは、他の部屋との関係性を含め、どのような位置に配置すれば気持ちよく「身支度」が出来る場所になるのかを考えていくことがひとつの大きなポイントとなります。

使い勝手の良い洗面所を考えるには、脱衣所の時と同じように、まずは洗面所を使用する目的と、基本的な役割について見ていかなくてはなりませんから、ここからは、もうすこし詳しく、「身支度などの洗面作業をする場所」とは、どんな場所なのだろうかということについて見ていきます。

そのうえで、次に脱衣所の時にお話したような流れで、便利で使い勝手の良い洗面所にする為にはどうすればいいのかというポイントについてお話していきます。

洗面所を使用する目的

それでは、ここからはまず、家の間取りの中での洗面所の目的と役割についてみていきます。

洗面所を使用する目的1:手洗い、うがい、洗顔や歯磨きをし体を綺麗にする場所

洗面所には「身なりを整える場所」という目的と役割があります。

ですから、帰宅時には手洗いやうがいをする場所として使用しますし、また、朝起きてから顔を洗う場所としても使用します。

さらに洗面所は、歯を磨く目的でも使用します。

また、洗面所には鏡にうつった自分を見て、毎日の体調をチェックしたり、体のケアをしてあげたり、体の細かい変化に気づく場所としての目的と役割もあわせ持っています。

洗面所を使用する目的2:体や髪の毛を乾かしたり体調を管理する場所

洗面所はお風呂からあがった時はもちろん、出かける前などに身なりを整える目的でも使用します。

洗面所には、人前に出る為に、髪の毛をきちんとセットしたり、夜寝る前に鏡を見ながらクリームを全身に塗ったり、気持ちを落ち着かせ、体をホッと休める場所としての役割も兼ねています。

洗面所を使用する目的3:メイクなど身支度をしたり入浴の為の準備をする場所

洗面所は、出かける前にメイクをしたり、お風呂に入る前には化粧を落とすなどして、入浴前の準備をする目的でも使用されます。

また、人によっては朝の忙しい時間帯などに、髪の毛を洗う人もいるでしょう。

ですから、忙しい時間帯でも身支度を整えやすくする為にはどのように工夫したらいいのかという視点が、洗面所の間取りを考える上で、ひとつの大事なポイントとなります。

洗面所を使用する目的4:汚れた衣類などを洗濯する場所

洗面所に、洗濯機を置くことも多いでしょう。

ですから予め洗面所の中で、洗濯機を置く場所をどこにするのか、洗濯機の設置場所を含めた間取りを考えておくことが必要になります。

洗面所に必要なもの

洗面所でも脱衣所でも、使い勝手を良くする為には、それぞれの場所の目的と役割に応じて必要なものを収納しておく収納場所が必要になります。

洗面所は「身支度などの洗面作業をする場所」ですから、身支度を整える為の道具を収納する場所はどこにするのかが問題になります。

また、洗面所は脱衣所よりも、使用する目的や用途が幅広いですから、状況に応じて様々な道具を用意しなければなりません。

ではどんな物が洗面所に必要なのか。つづいて、洗面所に収納する道具類についてみていきます。

洗面所に必要なもの1:鏡

洗面所は「身支度などの洗面作業をする場所」ですから、身なりをチェックするための鏡が必要になります。

洗面所に鏡を設置すれば、自分を客観的に見つめることができ、体調をチェックしたり、カラダのケアをしてあげたり、人前に出るためにメイクができるようになります。

洗面所に必要なもの2:ハンドソープや石鹸

洗面所は手洗いをする目的でも使用します。

特に、帰宅時などは、外でついた手の汚れを落とす為に、ハンドソープや石鹸を使用する機会が多いので、使いやすい位置にハンドソープや石鹸を置いておくことが必要になります。

洗面所に必要なもの3:タオル

洗面所には、洗った手や顔を拭くためのタオルが必要になります。

脱衣所を設置する場合、通常、脱衣所にもタオルを置きますが、いずれにせよ洗面所にもタオルを置くスペースが必要になります。

洗面所では顔を洗ったり、歯磨きをしたり、頭を乾かしたりと、フェイスタオルを使用する機会が多いので、手を伸ばせばすぐにとれる位置に、フェイスタオルをおくことが、洗面所を便利にするひとつのポイントです。

また、替えのタオルを収納する場所も必要になるので、間取り計画の際に、設計士と話し合い、きちんと検討しておくことが必要です。

洗面所に必要なもの4:うがい薬などの口内洗浄液

帰宅時にはうがいをしますが、うがいをする時にうがい薬を使用する方もいます。

必須ではありませんが、洗面所には必要に応じて、取り出しやすい場所にうがい薬を置くスペースを確保することが必要です。

洗面所に必要なもの5:洗顔料やメイク落とし

朝起きた後や、寝る前に、顔を洗う人が多いでしょうから、洗面所には洗顔料や、メイクを落とすための、メイク落としも必要になります。

洗顔料やメイク落としは、基本的に毎日使用するものですから、手を伸ばせば届く場所に置くことで使い勝手のよい洗面所になります。

洗面所に必要なもの6:カミソリとシェービングクリーム

男性の場合、ひげを剃る為のひげ剃りを置く場所を確保しなければなりません。

ひげ剃りをおくのに適当なスペースを洗面所につくることで、朝の外出前や、夜のお風呂場でのひげ剃り時など使いたい時に、手を伸ばせばすぐに使えるようになる勝手の良い洗面所にできます。

洗面所に必要なもの7:化粧品などのメイク道具

洗面所にはメイク道具も欠かせません。

メイクをしやすい洗面所をつくるには、照明計画をしっかりと検討しておくことが必要になります。メイクがしやすい洗面所の照明計画については、この記事の後半で詳しくお話します。

洗面所に必よなもの8:ティッシュや綿棒

メイクの際や、お風呂上がりの際に使用する機会が多いティッシュや綿棒も洗面所には必須のアイテムです。

洗面所に必要なもの9:櫛(くし)や整髪料(ワックス、スプレーなど)

洗面所には、身なりを整える為の櫛(くし)や整髪料(ワックス・スプレーなど)が必要になります。

1日の中で、使用頻度は少ないですが、忙しい朝や夜に使用する機会が多いので、手の届く位置にスペースを確保することが大事なポイントです。

洗面所に必要なもの10:歯ブラシや歯磨き粉、フロス(歯間ブラシ)

歯を磨く時、洗面所を使用します。ですから洗面所には、歯ブラシ、歯磨き粉、フロス(歯間ブラシ)が必要になります。

ご家庭によっては、キッチンで歯を磨く方もいらっしゃるようですが、その場合、キッチンに洗い物がたまっていると、歯磨きができなくなってしまいます。

また、洗面所以外の場所で、歯を磨くと衛生的に心配な面が出てくるでしょうし、キッチンで調理などをしている場合は、歯磨きが出来なくなってしまい不便が生じてしまいます。

歯磨きは朝晩の最低2回はするでしょうし、キッチンで洗い物をする時間とかぶるケースも多いので、きちんと双方の役割と目的をわけて間取りを検討することが大事になります。

洗面所に必要なもの11:ドライヤーやヘアアイロン

洗面所は人前に出る前に、しっかりと身なりを整える場所です。

外出前には洗面所で身なりを整える時にドライヤーを使いますし、お風呂に入った後は髪を乾かすためにドライヤーを使います。そのため、ドライヤーやヘアアイロンを使いやすい位置におくことが必要になります。

洗面所に必要なもの12:洗濯機

多くの家庭では、洗面所に洗濯機を置きます。

脱衣所がある場合、洗濯機能を脱衣所に持ってくることもありますが、基本的には洗面所に洗濯スペースを確保することが多いです。

またドラム式の洗濯機を置く場合は、一般的な洗濯機と大きさや使い勝手が違いますから、間取り計画の段階からしっかりとドラム式の洗濯機を使用できる間取りを考えることが必要になります。

一般的な洗濯機をおくための間取りで、ドラム式の洗濯機をおいてしまうと、洗濯機の開き方や洗濯物の入れ方も違うので、非常に使い勝手が悪い洗濯スペースになってしまいますので注意が必要です。

洗面所に必要なもの13:洗濯する際に使用する洗剤

洗面所には洗濯をする時に使用する洗剤も収納します。

洗剤は洗濯機を回す時に必ず使用するので、1日に一度は使うことになるかと思いますが、洗剤が人目につく場所においてあると、どうしても生活感がでてしまいます。

出来るだけ生活感が出ない洗面所をつくりたい場合は、洗剤の収納場所もしっかりと検討する必要があります。

また、洗剤がなくなった時に詰め替える、洗剤のストックを置く場所も必要になります。

洗面所に必要なもの14:洗面所を洗う為のスポンジなど

使用する頻度が多ければ多いほど洗面所が汚れてしまいます。

洗面所を清潔に保つ為にも、洗面所を洗う為の道具をしまうスペースを確保しておくことが必要になります。

洗面所に必要なもの15:浴槽を洗う為の道具

家庭によっては浴室(お風呂場)に、浴室を清掃する為の「清掃用具」を置くこともありますが、それだと生活感が出てしまう為、洗面所に置く機会も多いのが、浴槽を含む浴室を洗う為の清掃用具です。

使い勝手を良くする為には、洗いたい時にすぐに取り出せる場所に、浴槽を洗う為の洗剤やスポンジなどの道具を置く必要があります。

洗面所に必要なもの16:ゴミ箱

綿棒を使用した際や、ティッシュを使用した際などに必要となるのがゴミ箱です。

洗面所でゴミ箱を使用する機会は案外多いものです。

ですから、目に見えない位置でありながらも、使い勝手が良く、ゴミを捨てるのに便利な場所にゴミ箱を設置する必要があります。

・・・

以上のアイテムが、最低限、洗面所に必要な道具ですが、この他にも家庭によって、洗面所に置くものや置きたいものは様々あると思います。

その場合は臨機応変に間取りや仕様を決め、対応することが大事です。

洗面所にあると便利なもの

つづいて洗面所に必須ではありませんが、洗面所にあると便利なものについて話していきます。

洗面所にあると便利なもの1:タオルウォーマー

タオルウォーマーとは、タオルをかけるバー自体を電気で暖めて、お風呂場などで使った後の濡れたタオルを乾かせるヒーターのことを言います。

また、副次的な効果として、タオルウォーマーからの輻射熱により、タオルはもちろん、室内全体を暖めてくれる効果もあります。

タオルウォーマーは、冬場はもちろん、梅雨時にも活躍しますし、夏場のじめじめした時期に使用すれば、タオルを乾かすのと同時に、洗面所を快適な環境にする効果もあります。

記事後半で「コンセントの位置と数の話」お話しますが、タオルウォーマーを使用する時は、電源を取る為のコンセントが必要になりますので、洗面所のコンセントの位置と数には気をつけなければなりません。

また、費用的な面で言うと、タオルウォーマーは価格もそれなりにかかりますので、家を建てる時に、他の部分に費用を掛けたい場合は、設置する場所だけとりあえず用意しておいて、余裕ができた時に後付けで取り付ければ良いと思います。

洗面所にあると便利なもの2:ヒーター

冬場の寒い時期には、脱衣所はもちろん洗面所にもヒーターがあると大活躍します。

お風呂に入る前に衣服を脱ぎますが、急激な温度変化にさらされるとカラダがヒートショックを起こし、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすことがあります。

逆に、お風呂からあがった時も、暖められたカラダが急激に冷めることで、カラダに負担がかかるので、洗面所や脱衣所をヒーターであらかじめ暖めて温度差をなくしておくことが大事です。

洗面所にあると便利なもの3:扇風機

夏場の暑い時期には、扇風機があると洗面所が快適になります。

洗面所の扇風機は、お風呂上がりの熱を持ったカラダを冷ます為に使用したり、洗面所内の空気を動かすことで、洗面所を快適にする為に使用したり、様々な用途で使用することが出来ます。

※扇風機は、夏場だけ他の部屋から引っ張ってくることも出来ますが、季節ごとに設置する場合でも、扇風機を置く場所をきちんと決め、コンセントの配置をしっかり考えておかないと、コードが通路を阻んでしまったりと、使い勝手の悪い洗面所になってしまうので、注意が必要です。

洗面所にあると便利なもの4:タオルがけ

洗面所ではハンドタオル、またはフェイスタオルを使用します。

タオルリング

タオル掛けには、主にタオルを2つ折りにして使用する、棒状のタオルがけのタイプと、ホテルなどでみられるような、少し遊びを持たせたリングタイプのものがあります。

フェイスタオルはもちろん、バスタオルを掛けておくスペースと間取りを、予め検討しておくと、便利で使い勝手の良い洗面所にすることが出来ます。

タオル掛けの位置については、この記事の後半の「収納のアイデア」でもお話しますので、間取り計画をする際の参考にされてみてください。

脱衣所兼用の洗面所

1坪の大きさ

洗面所をつくる場合、一般的には1坪サイズ(3.3㎡)にすることが多いですが、洗面所と脱衣所を兼用する洗面脱衣所にする場合は、注意が必要です。

ここでは、洗面脱衣所にする際の注意点についてお話していきたいと思います。

洗面所を洗面脱衣所にする際の注意点

洗面所を脱衣所と兼用する場合、まず収納の問題を考えなくてはなりません。

洗面所と脱衣所は役割が似てはいるものの、厳密に言うと上記でお話したように、使用する目的や役割が全く違いますから、2つのものを1つにすることで不具合が生じてきます。

そのひとつの問題に収納の問題がありますが、これは、洗面所と脱衣所を兼用することで、必要なものが増えてしまうために起こります。

洗面所を洗面脱衣所にする時に検討すべきこと1:収納はどうするのか?

洗濯カゴを使用した、洗面所の収納アイデア(写真右)

洗面所と脱衣所を兼用した場合、お風呂上がりに着る衣服や、脱衣ボックス(洗濯カゴ)、タオルやバスタオル、脱衣所に洗濯機を置いている場合は、洗濯機も洗面脱衣所に設置しなければなりません。

間取りの中でも、ただでさえ狭いスペースを使って洗面所をつくる機会も多いでしょうから、これだけ様々な物が増えると生活感が前面に押し出され、綺麗に収納しないと雑多な印象の洗面所になってしまいます。

かといって収納スペースを増やせば済む問題でもなく、収納スペースを多く設置すれば、自由に動き回れるスペースが減ってしまいますから、収納スペースは増えたものの、使い勝手の悪い洗面脱衣所になってしまいます。

また収納を増やせば増やすほど、窮屈で使い勝手の悪い収納になりますから、収納スペースは増えたものの、物の出し入れに手間取ってしまうようになってしまいます。

さらに出し入れが面倒だと、そのうち収納自体を使わなくなってしまいます。

※どうすれば使い勝手の良い、洗面所と脱衣室にできるのかは、記事後半の「収納のアイデア」でご紹介します。

洗面所を洗面脱衣所にする時に検討すべきこと2:脱衣所の機能をどうするのか?

次に、脱衣所の機能をどうするのかを検討する必要があります。

誰かがお風呂に入っている時に洗面所を利用するケースが出てくるでしょうし、誰かが洗面所を利用している場合、自由にお風呂に入れないケースなども出てきます。

空間に調和した脱衣所のカーテン

解決策として考えられるアイデアのひとつは、例えばカーテンなどで空間を仕切ることはです。ですが、その場合、間取り計画の段階で、しっかりと検討しておかないと生活感が溢れ、安っぽい印象の脱衣所になってしまう恐れがあります。

特に空間デザインとあわない、ひらひらのタイプのカーテンを使うと生活感が一気に出てきますので注意が必要です(空間にマッチしているものでしたら問題ありません)。

また、洗面所の扉にカギを取り付けることで、入浴時は洗面所に入れないようにすることも可能ですが、その場合は、誰かが入浴している時は、洗面所を使用することが出来なくなるので、かえって不便な洗面脱衣所が出来上がってしまいます。

また、間取りの中には、洗面所を通らないとトイレに行けない間取りもありますので、その際は、トイレの配置を再検討する必要も出てきます。

これらのケースは、一概にこうすれば解決できるというものではなく、それぞれのケースにより解決策は違いますので、担当の設計士としっかりと話し合い、それぞれの家庭に合わせた解決策が必要になります。

洗面所と脱衣所を一緒にする一番のメリット

家事室が設けられた洗面脱衣所 工務店:カキザワホームズ

今度は、洗面脱衣所にするメリットもお話しておきます。

洗面所と脱衣所を一緒にする一番のメリットは、家事動線が短くなることです。

洗面所の機能と脱衣所の機能が一緒になっているわけですから、ひとつの空間で、身支度はもちろん、洗濯などの家事を同時にこなすことが出来ます。

手を伸ばせば届く範囲に、それらが集約される形になるので、それだけ家事がスムーズになります。

※また例えば、キッチンから、ユーティリティ(家事室)、トイレ、洗面脱衣所、お風呂と一直線に並ぶ間取りにすると、さらに家事動線がスムーズになり、料理をしながら洗濯をしたり、また洗濯物をたたんだりといったような作業が短い動線で可能になります。

洗面所と脱衣所を一緒にすることで生じる、一般的に言われる最大のデメリット

次に洗面脱衣所にする最大のデメリットについてもお話していきます。

洗面所と脱衣所の機能をまとめると、家事がスムーズになる一方で、間取り計画の段階から収納計画をしっかりと検討しておかないと、生活感が溢れ、ものすごく雑多になったり、室内がごちゃごちゃとしてしまい、使い勝手の悪い洗面脱衣所になってしまいます。

見せる収納として上手くまとめられた洗面所の収納

限られたスペースで1つめの「入浴準備の為の収納」にあたる洗濯カゴや入浴剤、バスタオルなどのタオル類を収納しておく場所を確保する必要があったり、2つめの「洗面作業の為の収納」にあたる身支度を整える為のメイク道具や歯ブラシなどの衛生用品を収納しておく場所、3つめの「洗濯作業の為の収納」にあたる洗剤、汚れた衣服を収納する場所などをつくらなくてはならないわけですから、よっぽど動線を考えた収納計画と間取り計画をしっかりと考えないと、ごちゃごちゃになり使い勝手が悪くなってしまいます。

例えば、洗面所以外の、他の部屋では収納類を見せる方法で解決できる場合もありますが、洗面脱衣所におくものには、基本的には統一性がないため、見せる収納で解決するのは難しくなります。

一般的には、洗面脱衣所を見せる収納で解決しようとするとゴチャゴチャします。

洗面所と脱衣所を兼用する際に生じる収納問題を解決する方法

洗面脱衣室の収納の問題を解決する、一番手っ取り早い方法としては、はじめから全てを洗面脱衣所に置かないことです。

隣接する廊下などに、新たに収納スペースを設け、例えば普段の使用で不便にならない「洗濯作業の収納」だけを置くようにしたり、ストック類などは別の場所に収納する方法にすると意外とスッキリします。

いずれにせよ、洗面脱衣所をつくる際にはきちんと、収納計画をハッキリとさせた間取り計画を組む必要があります。

使い勝手の良い洗面所にするポイント

ここからは、便利で使い勝手の良い洗面所にするコツについてお話していきます。

限られたスペースの中で快適な洗面所にするためのポイントを9つ紹介していきますので、是非、家づくりで、洗面所の間取りを検討する際の参考にしてください。

使い勝手の良い洗面所にするポイント1:洗面ボウルを2つにする、もしくは洗面ボウルの幅を広くする

洗面ボウルとは、蛇口の下に設置して湯水を受ける容器のことを指しますが、洗面ボウルを2つにしたり、洗面ボウルの幅を広くとることで、使い勝手の良い洗面所にすることが可能です。

特に、朝の忙しい時間帯は、洗面所が家族に占領されがちですが、洗面ボウルが2つあれば同時に家族が2人出かける前の準備ができます。

そのため、朝の忙しい時間帯でも、ある程度ゆとりをもって洗面所が使用出来るようになります。

特に家族が多い場合や、準備するのに時間がかかる女性の家族が多い場合は、洗面ボウルを2つにすると使い勝手がグンと良くなると思います。

洗面ボウルを2つにする場合にかかる費用の目安については「こだわりの家づくりの26のオプションとそれにかかる費用と特徴」内の「こだわりの洗面室・バスルームにするためのオプション」を参考にしてください。

・洗面ボウルを2つにする際の注意点

洗面ボウルを2つ作る場合、既製品では対応できないので、多くの場合は造作することになると思います。

・・・が、洗面ボウルを造作する時は、洗面ボウルにあたって水が跳ね返る「水はね」に注意する必要があります。

既製品の洗面台は、性能や耐久性などを含めた総合的な使い勝手を考えてつくられていますが、造作の場合、既製品のように使い勝手が試験されておらず、組み合わせが悪いと不便な洗面台になってしまいます。(造作の場合は、既製品のようにセットにされておらず別々のものを組み合わせるため)

例えばその中でも問題なのは、洗面ボウルと、水栓の組み合わせが悪い場合です。両酢あの相性が悪いと、水はねにより辺りがあっという間に水浸しになります。

水はねの問題の多くは、洗面ボウルの深さが足りないことで現れます。

洗面ボウルの深さと蛇口までの距離のバランスが悪いと、洗面所で顔を洗っている最中に水がはねて衣服が汚れてしまったり、カウンターや床が濡れてしまったり、使い勝手の悪い洗面所になってしまいます。

かといって、洗面ボウルと蛇口の距離を近づけると、今度は顔や手が洗いにくくなってしまい、本来の洗面所の役割と目的を損ない、使い勝手がかなり悪くなってしまいます。

水栓を伸び縮みができるホースタイプに変更することもできますが、毎回伸び縮みさせて使わなければならないようになると、さらに使い勝手が悪い洗面台になってしまいます。

幅の広い洗面ボウル

また水はねによる被害は洗面所を使う人にだけではなく、周辺にも現れてきます。

例えばカウンター周りに水が飛び散ったことで、洗面所にカビが生えたり、ひどく汚れてしまったりします。

これらの水はねによる問題は、デザイン性に優れたオシャレな洗面ボウルによくみられるので、設置する前に、試験をしてみるなど、使い勝手をよく検討することが必要です。

また幅の広い洗面ボウルを使用した場合も、いくら幅が広いからといって、水はねが一切ないわけではありません。しっかりと洗面ボウルの深さなどを検討して総合的な視点から設置することが必要になります。

※洗面ボウルを設置する際の注意点:洗面ボウルの深さに注意する

使い勝手の良い洗面所にするポイント2:洗面台の鏡を変更する場合は収納に注意する

洗面所の鏡を変更するだけでも、洗面所の雰囲気はガラッと変わります。

鏡をかえるだけでも、洗面所がデザイン性に優れたオシャレな空間になるため、せめて、鏡だけでも好きなものを付けたいと希望される方も中にはいらっしゃいます。

ただし、もしそのように考えられている場合は、収納に注意することが必要です。

既製品の多くの洗面台には、どうすれば使い勝手の良い洗面台にすることが出来るのかということが、しっかりとアイデアだしされ、議論し、検討された仕様になっているため、鏡に収納がついています。

これが自分の好きな鏡をつける場合ですと、洗面所はデザイン性に優れたオシャレな空間にはなるものの、収納がついていないので、収納する場所が減った分だけ、どこにしまうのか収納場所を再検討する必要が出てきます。

好きな鏡を設置するのを希望される場合は、衛生用品などの生活感が溢れ、日常的に使用する頻度が多い物の収納場所をどこにするのかを、しっかりと検討しておくことが必要になります。

使い勝手の良い洗面所にするポイント3:洗面所のドアは引き戸にする

間取りによりケースバイケースですが、洗面所のドアは扉ではなく、引き戸にすると非常に使い勝手が良い空間に仕上がる場合が多いです。

洗面所を引き戸にすると間取りの収まりがよくなるのです。

特に、トイレなどと隣接している場合は、洗面所のドアを引き戸にすると、ドアを開いた時に、ドア同士が干渉するのを防いでくれます。

また、扉の場合は扉を開けた時に扉の大きさだけ場所をとりますが、引き戸だと横にスライドする方式の為、扉のように余計な場所を取ることがありません。

洗面所の扉は普段は通風の関係で開きっぱなしになっているケースが多いと思いますが、引き戸にすると開きっぱなしにしてもスペースを取らないため、場所を取らないというメリットもあります。

さらに引き戸にした場合、洗面所の扉を開けた時に、扉が人にぶつかるという心配もなくなります。バスマットなどの小物と扉が干渉することもありませんし、余計なストレスをかけることなく扉を開け閉めできるようになります。

ただし、掃除の際はもちろん、引き戸の隙間に埃がたまることも考えられるので、多少は掃除が面倒になることも考慮しなくてはなりません。

埃がたまるのが嫌だと言う場合は、上吊りタイプの引き戸もありますので、状況や好みに合わせて変更することが大事です。

洗面所の扉を引き戸にすることで、多少は価格が高くなりますが、使い勝手の面から見るとはるかに引き戸の方が優れていると思います。

※引き戸にする際の価格などのオプションについては「こだわりの家づくりの26のオプションとそれにかかる費用と特徴」を参考にしてください。

使い勝手の良い洗面所にするポイント4:タオルを掛ける(または置いておく)スペースを検討する

洗面所は、家の中でタオルを使う頻度が一番高い場所です。

洗顔の後はもちろん、手洗いうがいをした際にもタオルを使用するため、どこにタオルを設置するのかを、ケースに応じてよく検討する必要があります。

洗面所で使うタオルはおよそ以下の2点に注意して場所を検討すると便利な位置に取り付けることができます。

1:手洗い洗顔後のフェイスタオルを掛けておく場所

手洗いや洗顔後には、手や顔が水で濡れてしまう為、フェイスタオルで水気をとる必要があります。

この時に、タオルが遠い位置にあると手を伸ばした時に、手や顔についた水しぶきが周辺に飛び散ってしまい水で汚れてしまうので、出来るだけ洗面台と離さずに近い位置にタオルを配置する必要があります。

例えば、洗面台のすぐ横の壁にタオル掛けを設置したり、洗面台の下にタオルを掛けておいたり、スペースが取れる場合は、ホテルや旅館などのように小さなカゴをカウンターに置き、カゴの中にタオルを丸めて入れておくと、ホテルライクになり、見栄えも良くなります。

2:お風呂で使用するバスタオルをかけておく場所

バスタオルはフェイスタオルと違い、1日の中でもそこまで使用頻度は高くないタオルなので、お風呂からあがった時に手の届く位置の壁に、バスタオルバーなどを設置してかけておくと良いと思います。

こちらも間取りによりケースバイケースですが、お風呂からあがった際に、手を伸ばせば届く位置にタオルバーを設けておくのがポイントです。

また意外と盲点なのがタオル掛けの高さです。どの位置が一番使いやすい高さを設計士と相談し決めていく必要があります。

◎洗面所のタオル収納のアイデアと事例

洗面所のタオルの収納方法は、多くの方にとって悩みの種のひとつです。

間取りを計画する段階で、タオルの収納場所はどうするのかをしっかりと決めておくと、家を建てた後に、住みはじめてから洗面所が使いやすくなります。

ここでは洗面所のタオルを収納するアイデアをいくつかお話していきますので是非洗面所のタオル収納に役立てていってください。

・洗面所のタオル収納のアイデアと事例1:100円均一のお皿たてを使うアイデア

まずは100円均一で販売されているお皿たてを使ってタオル収納を作った事例です。

お皿たてを写真のように壁に貼り付け、その間にタオルを挟むように収納するアイデアです。

タオルの色や柄にもよりますが、写真のような大きさの白いタオルを使った場合は、ホテルライクな空間に出来ますし、見た目も比較的スッキリとなります。

こうした方法でタオル掛けをつくるやり方は、お金をかけることなく出来ますし、壁のスペースを活用した見せる収納として取り入れることが出来ます。

・洗面所のタオル収納のアイデアと事例2:壁に棚を作る

写真のように壁に埋め込み式で棚をつくる方法でも、スッキリとした空間をつくることができます。

写真のように奥行きが比較的浅い棚を使用し、タオルを丸めて立てて収納する場合は、タオルの落下を防止する為のバーを設置することが必須になります。

この方法だと、奥行きをあまり取らなくてもタオルの収納場所をみせることが出来ますし、タオルの色や柄を選べば、模様を作ることも可能になります。

写真の棚は造作で作っていますが、壁に埋め込み式にせず、後付けで洗面所に奥行きの浅い棚を設置する方法でも問題ないと思います。

ただし、後付けの場合はそれなりに広いスペースを確保することが必要になりますので、間取り計画の段階からしっかりと計画しておく必要があります。

・洗面所のタオル収納のアイデアと事例3:アイアンバーを取り付ける

写真のようにアイアンバー(鉄製の棒)を壁に取り付ける方法も洗面所のタオル収納に良いアイデアです。

この時に細い線のアイアンバーを持ってくるとバランスよく空間にハマる場合が多いです。

太い線のアイアンバーですと、バー自体が主張してしまうため、馴染みにくく、空間デザインに取り込むのが難しくなります。

お風呂場からあがった時に手の届く位置に、写真のようなアイアンバーを設置しておくと、お風呂からあがる際にすぐにタオルに手を伸ばすことも出来ますが、その場合、お風呂に出入りしにくくなる可能性もあるのでよく検討して配置することが必要になります。

アイアンバー自体が邪魔をしてしまい窮屈に感じる場合もあるので洗面所の動線をよく検討した上で、邪魔にならない位置に設置することが大事なポイントとなります。

使い勝手の良い洗面所にするポイント5:洗面所の床材を検討する

洗面所は使用頻度が多い場所です。

使用頻度が多い場所だからこそ、居心地が良くデザイン性に優れたオシャレな空間にすることはもちろん、性能にも配慮する必要があります。

洗面所を快適な空間にするポイントのひとつは床材にありますが、しっかりと検討し、ケースに応じて採用する必要があります。

ここでは快適でオシャレな洗面所にする為の床材について少しだけお話していきます。

・洗面所に使用する主な床材の種類

ひとことで床材と言っても、様々な種類と多様な性能の床材があります。ここでは、洗面所の床材選びの参考になるよう、洗面所に使用されることの多い床材の種類と特徴を記していきます。

洗面所に使用する床材1:フローリング

フローリングには大きく分けると、単一木材から切り取られた無垢材を使用した無垢フローリングと、化粧板や特殊シートなどを複数枚接着剤で張り付けたタイプの複合フローリングがあります。

多くの無垢材は、水に弱く、洗面所などに使用すると床シミが起こる場合もありますが、中には水に強い無垢材もあります。

無垢材は、しっかりと手入れをして付き合っていけば、使い込むほどに風合いが増していくのが特徴です。

ただし、特にこだわりがない限り、一般的に洗面所で使用されるフローリングは複合フローリングです。

複合フローリングは、用途に応じて様々なバリエーションを取り揃えており、洗濯の際に使用する洗剤や漂白剤などに耐えられる性能を持たせた複合フローリングや、水がしみ込みにくい加工を施され、耐水性を高めたフローリングなどがあります。

複合フローリングは、価格も様々で商品バリエーションも豊富にあり、水まわりの雰囲気を変えるにあたって割と自由度が高いのが特徴の素材です。

※無垢材を使用した無垢フローリングの特徴については「新築の注文住宅で知らないと損する15種の無垢フローリングの特徴とメリット、デメリット」を参考にしてください。また複合フローリングとの違いについては「新築の注文住宅で失敗しない無垢フローリングの選び方と16の特徴」が参考になると思いますのであわせて参考にしてください。

洗面所に使用する床材2:クッションフロア(CF)

タイル調のクッションフロア

クッションフロア(CF)とは、塩化ビニールシートを用いた床材です。

シートの間に緩衝材が挟まれることで弾力性にすぐれ、ふわっとした柔らかい足触りを持たせており、水に強く耐水性が高いのが特徴です。

クッションフロア(CF)は、汚れもつきにくく、汚れを落としやすい特徴もあり、水まわりなどに使用される機会が多い床材のひとつです。

クッションフロア(CF)を使用すると、見た目が軽くなるので、若干安っぽい印象になってしまいますが、価格も比較的安いものから取り揃えており、色や柄などのバリエーションも豊富なのが特徴です。

ただし、クッションフロア(CF)のなかには水に濡れると滑りやすくなってしまう素材もあるため、洗面所に滑りにくさを重視している場合は、滑りにくい素材であるかどうかの確認が必要になります。

また、クッションフロア(CF)は、業者によっては幅木の後に施工することもあり、その場合、幅木と接する面や、接着面の見た目が悪くなってしまう恐れがあるので注意が必要です。

洗面所に使用する床材3:タイル

タイル床の洗面所 画像:SOUKEN

タイルは色やデザインのバリエーションがかなり豊富で、さらに耐久性と耐水性が非常に良く、普段の掃除も、さらっと表面を拭くだけで綺麗になったりと、使い勝手と性能の面では非常に優れている素材です。

一方で、タイルは冷たい上に硬質で、水に濡れると滑りやすくなる特徴と性質を持っています。

またタイル自体についた汚れは、拭き取ることで綺麗にすることが出来ますが、タイル同士を繋ぐ目地の部分はどうしても汚れがたまってしまいます。

タイルの中には、塩化ビニール樹脂などをタイル状に加工した、プラスチックタイルもあり、タイルと同じように、耐久性はもちろん耐水性、耐摩耗性、耐薬品性に優れた素材として、洗面所の床材としても使用することが出来ます。

洗面所に使用する床材4:コルク

コルクとは樫の樹皮を圧縮成形した木質系の床材で、適度な弾力性があるのが大きな特徴です。

床材として使用するコルクの中には、水や汚れに強いタイプもあり、足の裏にかかる負担を軽減させることができます。

万が一転倒した際にも、コルクはタイルのようにかたくはなく衝撃を緩和する作用があるので、怪我などの被害を最小限にとどめることが出来ます。

◎洗面所の床材を選ぶ際の注意点

洗面所は素足で使用する機会も多い為、足触りのいいものを選ぶと快適に過ごすことが出来ます。

また、洗面所はお風呂上がりに、水が床に落ちることがありますから耐水性の高いものを選ぶ必要があります。

水が床に落ちた際、つるつると滑ってしまっては転倒の原因となってしまう恐れもありますから、滑りにくさもしっかりと検討する必要があります。

さらに、洗面所には重量のある洗濯機を置くこともあるでしょうから、ある程度の耐久性も必要になります。

デザイン性に優れたオシャレな空間にする為には、お風呂場との繋がりを意識した配色や、素材感のある床材を選ぶ必要があります。

何を優先的に考えるのかは、各家庭により違うかと思いますが、洗面所は他の部屋と違い、おおよそ以上のことに注意を払う必要があります。

※床材の配色については「新築の注文住宅で失敗しない無垢フローリングの選び方と16の特徴」の記事内、下部にある「フローリングの色の特徴」をご覧下さい

使い勝手の良い洗面所にするポイント6:コンセントの位置と数を検討する

普段余り意識しませんが、洗面所は意外と家電が多い場所です。

例えば、洗濯機、ヒーター、扇風機、ドライヤー、ヘアアイロン、掃除機など、パッと思いつくだけでも多くの家電が出てきます。

中には、洗濯機やヒーターのように常時コンセントに指しておく「固定して使う家電」もあるでしょうし、使いたい時だけにコンセントに繋ぐ「移動して使う家電」もあります。

◎コンセントの数に注意する

ですから、コンセントの位置を計画する時は、今は使わなくても将来的に必要になるかもしれない「空き」を用意しておくことも大事なポイントとなります。

コンセントの位置が悪いと、コードが絡まるなどし、使い勝手が悪くなりますし、人が歩く為の通路にコードが横切るようになってしまうと、ごちゃごちゃとしてしまい、コードをまたがなければいけなくなったりと、使い勝手が悪く不便な洗面所になってしまいます。

◎洗面所のコンセントの位置に注意する

さらに注意すべきなのは、洗面所のコンセントの位置です。

コンセントの位置に失敗してしまうと、家電のコードが洗面ボウルの上を横切らなければドライヤーなどの家電を使うことが出来ないこともありえます。

洗面所のコンセントの配置に失敗すると、一歩間違えば、感電などによる事故を引き起こしかねない位置となってしまうこともあります。

洗面所で使う家電数は多いものの、ある程度使う家電は決まっていますから、洗面所の間取りを計画する際には、予めどの位置で、どれくらいの数の家電を使用するのかを想定して、検討しておくことが大事なポイントです。

また洗面所は水気が多く、湿気の多い場所ですので感電することが無いように、アース付きのコンセントにすることも、洗面所のコンセントを検討する上で大事なポイントです。

◎コンセントの高さに注意する

加えて、洗面所においては、普段余り気にすることのない、コンセントの高さにも気を配る必要があります。

例えば、室内のコンセントの高さは通常20cmから30cmの位置にコンセントカバーの中心が来るように設定しますが、通常の高さの場合、洗濯機周りなど、場所によっては埃がたまりやすくなってしまいます。

普段余り動かすことのない洗濯機を置くスペースに、普通の部屋と同じ要領でコンセントをつくってしまうと、埃がたまり、自然発火の原因となる恐れもあります。

洗面所のどの高さにコンセントを設置するのかは、意外と大事なポイントとなりますので、設計士としっかりと相談し決めることが大事です。

※ただし、どの高さやどの位置にコンセントを持ってきた方が、使い勝手が良い空間にすることが出来るのかは、ある程度体系化されています。もちろん、それでも各家庭によって違うでしょうからケースバイケースですとも言えます。例えば高齢の家族が同居する場合は、通常は25cmの位置にコンセントの高さを持ってくる場合でも、40cmから45cmの高さがちょうど良いとされています。

使い勝手の良い洗面所にするポイント7:洗面台は既製品を使用するのか、それとも造作仕様にするのか

洗面台には、メーカーが用意した寸法にあてはめて設置する既製品の洗面台と、自分の好きな材料をひとつひとつ組み合わせて造作する造作洗面台があります。

どちらの洗面台にするかは好みの分かれるところですが、それぞれの特徴と違いをしっかりと把握しておくことで、家を建ててから後悔しない洗面台にすることができます。

つまり、既製品の洗面台を使うにしても、造作した洗面台を使うにしても、それぞれにメリットとデメリットがあります。

この項目では既製品、または造作による洗面台のそれぞれの特徴と違いをお話していきます。

既製洗面台と造作洗面台の違いとそれぞれの特徴

まず、既製洗面台と造作洗面台の一番の違いは何かについてお話します。

既製洗面台の場合は、メーカーが形や大きさ、素材などの寸法をセットにしているため、洗面台を空間にあわせて配置しなければなりません。

それに対して、造作洗面台は材料を組み合わせて自分好みのオリジナルの洗面台をつくることが出来るので、設置の際の自由度が高いところにあります。

つまり最大の違いは、既製洗面台という洗面台ありきのスペースを作るのか、それとも洗面所の空間を利用して自由に洗面台をつくるのかにあります。

別の見方をすれば、既製品の洗面台の場合はショールームにいけば、洗面台の雰囲気や使い勝手、収納量などをひとつひとつ目で確かめることが出来ますが、造作洗面台の場合は、完成するまで実際の目で確かめることが出来ません。

そのため、雰囲気はなんとなくわかるものの、実際の使い勝手や収納量などの細かい部分が不明になります。

「実際に目で確かめることが出来る」か「出来てからでないと使い勝手がわからない」のか。この2つの違いは小さいようで、とても大きな違いです。

一概にどちらが良いかについては、言うことは出来ませんが、洗面所に対するこだわりが強く、仕様やデザイン性を重視したいのであれば造作洗面台を選び、そこまで洗面所に対するこだわりは強くなく、使い勝手や収納などの利便性を重視されるのであれば、メーカーが予め使い勝手などを想定してつくられた既製品の洗面台を使うのが良いと思います。

1:既製品の洗面台にするメリット

既製品の洗面台にする最大のメリットは、実際に家の洗面台として使用した場合を想定して、ショールームで実際に見て触って使ってみて確かめられる点にあります。

ほとんどのメーカーは、収納はもちろん機能性などの使い勝手を重視しています。

例えば、収納付きの鏡であったり、収納の中にコンセントが内蔵されているものであったりと使い勝手が考えられた仕様になっています。(収納の中にコンセントがあると、扉を閉めた状態で電気シェーバーや電動歯ブラシなどを充電することが出来ます)

収納について言えば、既製品の洗面台は収納量が多いのが特徴です。

歯ブラシやタオルはもちろんシャンプーや石鹸のストック、お風呂場で使う掃除用具のほか、洗濯機に入れて使う洗剤やそのストックなど常備しておくことが出来ます。

また、実際に洗面所で使用している状況を想定され、計算されたつくりとなっているので、洗面台として使用するのに「利便性の良い型」になっているのが大きなポイントです。

ホースタイプの水栓

「利便性の良い型」にされている例をひとつ挙げるとすれば、多くの既製洗面台では、水栓がホース付きになっているところにもみられます。

水栓のホースが伸び縮みするので、洗面所で簡易的なシャンプーはもちろん、掃除の時もホースをひっぱることで、細かいところまで水で流すことが出来るようになっています。

また既製品の洗面台は、掃除のしやすさも考えて作られています。

造作洗面台に比べると価格も安いものが多く、商品数も多いのでたくさんのラインナップの中から選ぶ楽しみもあります。

2:既製品の洗面台にするデメリット

既製品の洗面台にも、もちろんデメリットがあります。

既製品の洗面台の一番のデメリットは、やはりサイズや寸法が決まっていることに起因します。

例えば規格サイズが、幅と奥行きでパターン化されある程度決まっているので、間取りに応じて洗面台をあわせるのではなく、洗面台にあわせた間取りにしなくてはならなくなります。

その分、自由度が制限されてしまうので、例えば洗面所の間取りが特殊な形状をしている場合は、既製品の洗面台は向きません。

また既製品の洗面台は、どうしても特有の既製品感が出てしまいます。デザイン性を重視した既製品感がでない洗面台もありますが、その場合価格が高くなる傾向があります。

1:洗面台を造作するメリット

つづいて洗面台を造作するメリットについてみていきます。

造作洗面台

洗面台を造作し、造作洗面台にする最大のメリットはパーツを組み合わせることで、自分好みに合わせた、世界にひとつだけの洗面台をつくれる点にあります。

細かい仕様を除いて、基本的には、自由に洗面台をつくることが出来るため、既製品の洗面台のように洗面台を間取りにあわせる必要がなく、洗面所が特殊な形状であっても間取りにあわせて自由に洗面台をつくることが出来ます。

例えば、既製品ではできないような、配管をあえて剥き出しにし空間デザインに取り入れデザイン性を高める工夫や、変わった形状の鏡などを雰囲気に合わせて、設置することが出来ます。

造作洗面台では、洗面ボウルや水栓をはじめ、鏡や収納はもちろん、カウンター材やタオル掛け、配管材、照明器具に至るまで比較的自由に自分好みにつくりあげることが出来ます。

全て自分で決めるのもいいですが、専門としているインテリアコーディネーターと打ち合わせしながら仕様を決めていくのは、案外楽しいものです。

2:洗面台を造作するデメリット

洗面台を造作する最大のデメリットは、造作洗面台の方が、既製品の洗面台よりも価格が高くなるところにあります。

個々のパーツはバラ売りされており、ひとつひとつの価格が高いので、デザイン性や機能性に、こだわればこだわるほど当然のように価格は跳ね上がっていきます。

既製品の洗面台のようにセット販売されておらず、パーツごとに細かくひとつひとつ、決めていく形になるので値段が上がってしまうのはもちろんのこと、ひとつひとつパーツを決めていかなくてはならないので、時に面倒になってしまい、お任せしてしまう場面も出てきます。

また、パーツ同士の相性にも注意することが必要で、例えば水栓と、洗面ボウルの相性が悪いと、顔を洗う時に水がばしゃばしゃと洗面ボウルから跳ね返り、至る所に、水が飛び散ってしまったりします。

既製品のように、収納や機能性などを考えてつくるのには限界がありますから、造作洗面台ではどうしてもデザイン性重視となってしまい、機能性が悪くなってしまう傾向にあります。

洗面所をつくるうえで、特に収納が重要なポイントになるので、しっかりと収納計画をたて、それらをふまえた上で、パーツを選ぶことが使いやすさの分岐点になります。

さらに造作洗面台は、不具合が生じたとき、保障がきかない場合もあるので注意が必要です。

使い勝手の良い洗面所にするポイント8:洗面所の照明を検討する

洗面脱衣所は「身なりを整える場所」ですから、リビングなどの他の部屋とは違った意味での照明計画が必要となります。

つまり、端的に言うと洗面脱衣所では「身なりを整えるのに適した照明計画」が必要になります。

◎洗面所の照明計画1:電球の配色について

洗面所の主目的は「身なりを整える場所」です。オシャレな空間をつくるのは良いのですが、洗面所ではオシャレな空間を意識しすぎてしまうと、見た目は綺麗で美しいものの、目的や役割にそぐわない空間が出来上がってしまう恐れがあります。

例えば、デザイン性に優れたオシャレな空間にする時の照明の配色は、一般的には暖色系が多いですが、洗面所に暖色系の照明を持ってきてしまうと、肌の色がわかりづらくなってしまい、メイクなどに支障をきたしてしまいます。

暖色系の照明は、暖かく優しい雰囲気に空間を印象づけることが出来ますが、外に近い自然な顔色を鏡に映すことを考えた場合は、暖色系の照明ではなく、青みがかった寒色の照明の方が自然な顔色に近づけることが出来ます。

ですから、基本的には洗面所には、青みがかった白い色の照明を持ってくるのが定番と言えますし、本来の役割と目的から言うと、寒色系の照明を使うことが望ましいと言えます。

それでも、もしも、暖色系の照明を使用したいのであれば、リモコンでオレンジ色の暖色系と青みがかった寒色系の色を切り替えられるLED照明を取り付けたり、もしくは2つの色の照明を用意して、用途によって切り替えられる仕様にするのが良いと思います。

特に鏡に取り付ける照明は、メイクなど身なりを整える為に使う作業用の照明ですから、よりハッキリと色が認識できる、寒色系の色合いの照明を持ってくる方が使い勝手の良い洗面所が出来上がります。

◎洗面所の照明計画2:部屋の中央の他に、鏡の上や真横にも照明をつける

鏡に埋め込まれたLED照明

洗面所以外の一般的な部屋では、部屋の中央の天井に照明を配置します。

部屋の中央に照明を配置することで部屋全体を照らせるようになるからです。

ですが、洗面脱衣所は鏡を見てメイクなどをするため、部屋の中央だけでは不十分です。

例えば、部屋の中央だけに照明を配置してしまうと、光の関係で、鏡に映る自分に不自然な影が出来たり、全体的に薄暗くなってしまい、顔色が悪くなってしまいますから、身なりを整える目的に支障をきたしてしまいます。

ですから洗面所では必ず「鏡の上」や「鏡の真横」、もしくはその「両方に照明」を取り付けることで鏡から人物を照らせるように配置することが必要になります。

既製品の洗面台のほとんどは、照明器具が付属しているので問題ありませんが、洗面台を造作する場合は特に、鏡の上や真横の照明に気を配ることなく、照明計画から抜けてしまう場合が多いので注意が必要になります。

※鏡に照明器具を取り付ける上での注意点
造作の場合は特にですが、照明器具の配置が悪いと、うまく人物を照らしてくれません。また、ただ単に鏡の上や、鏡の真横に設置するだけでは、うまく光が当たらない場合があります。うまく光が当たらない原因はいくつか考えられますが、意外と盲点なのは照明器具が鏡よりも引っ込んでいる場合です。照明器具が鏡よりも引っ込んでいる場合は鏡よりも前に照明器具を設置することで上手く照らしてくれるようになります。

使い勝手の良い洗面所にするポイント9:洗面所と脱衣所の収納場所を検討する

タオル類が綺麗にまとめられた洗面台下の収納

実は、洗面所や脱衣所の間取り計画において、最も重要なポイントは収納です。

特に、洗面所と脱衣所の収納は、後から決めるのではなく、間取り作成の段階からしっかりと検討しておくことが必要で、収納場所はどうするのかを、家づくりの計画の段階から明確にしておくことが大事なポイントです。

また、洗面所と脱衣所を分けて作る場合は、間取りの目的と役割に応じて、各間取りにあわせた収納計画を検討しておくことが必要となります。

◎洗面所(身支度を整えるスペース)の収納

洗面所に、必要なものは意外と多くあります。例えばタオル類や、化粧品などのメイク道具、洗顔料やドライヤー、ハンドソープや洗濯用洗剤など、統一感を持たせるのが難しいものがたくさんあります。

それらの「洗面所に必要なもの」を収納せずに、そのまま棚の上に置いてしまうと、生活感が強く出てしまい雑多な印象になってしまうほか、使い勝手の悪い空間に仕上がってしまうため、しっかりとした収納計画が必要となります。

洗面所は「身なりを整える為の場所」ですから、それに準じて、必要なものを収納できるスペースを確保することが必要です。

見せる収納も選択肢としてはありだとは思いますが、洗面所の場合、生活感が出てしまう小物などが多いので、工夫を施さない限り見せる収納にするのは非常に困難です。

・使用前後のタオル類の収納について

特にタオルなどの、ある程度奥行きが必要なものに関しては、場合によっては壁を彫り、壁を凹ませることで収納させることもあり得るので、間取り計画の段階からしっかりと検討しておかなければなりません。

また、タオルは使用すると水に濡れますので、洗濯までの間、濡れたタオルはどうするのかという問題も出てきます。

この問題に関しては、使用済みタオルをかけておくタオルバーや、タオルウォーマー(濡れたタオルを掛けておくことで電気により乾かす装置)などを洗面所に設置しておくと、問題を解決することが出来ます。

洗面所や脱衣所のスペースの問題で設置できない場合は、洗濯カゴをひとつ、タオル用として配置収納できるスペースを確保しておくと便利になると思います。

また、洗面所をスッキリみせるポイントとしては、全体的に統一感のとれた素材にすることです。洗面所に限りませんが、ワンポイントで違う素材を入れるのは良いのですが、全体をみたときに統一感のとれた素材を使用していないと、雑多な印象になってしまうので注意が必要です。

・洗濯機上のデッドスペースについて

洗面所の洗濯機上につくった棚

洗濯機の上の空間には通常デッドスペースがありますが、洗濯機の上には、洗面所の窓が配置されることも多く、間取りの段階からしっかりと収納計画を検討しておかなければなりません。

つまり、この洗濯機上のデッドスペースをどのように活用するのかを洗面所の間取りを検討する段階から決めておく必要があります。

洗濯機上のスペースを収納場所として使いたい場合は、例えば窓を天井に持ってくる(トップライト)というやり方もあります。窓を天井に持ってくると室内も明るくなりますし、洗面所の限られたスペースを有効的に活用できるようになります。

もちろん間取りによっては、そもそも洗面所に窓を取り付けないという場合もあるでしょうから、その場合は検討する必要はありません。

家づくりの窓については「注文住宅の窓で失敗しないために抑えておきたい21種の窓と配置のコツ」を参考にしてください。

◎脱衣所(入浴の準備をするスペース)の収納

脱衣所は、洗面所と比べると必要なものが比較的少なくハッキリしています。

ただし必要なものが少ない分、それぞれがバラバラに配置してあると目立ってしまい、見た目がスッキリせず、収まりが悪くなってしまう心配があります。

具体的には、脱衣所に最低限必要な、脱衣ボックス(洗濯カゴ)、足拭きマット、タオル類、一時的に着替えを置く場所、体重計、場合によっては洗濯機の場所をしっかりと確保しておくことが必要になります。

・通気性の良い素材(籐やヒヤシンスなど)で編まれたカゴを並べて使用する

例えば、ある程度場所がとれる場合は、旅館の浴場にみられるような、ヒヤシンスや籐(とう)などの素材で編み込まれた洗濯カゴを並べて棚に設置すると、比較的収まりの良い空間にすることが出来ます。

この方法は洗面所でも、脱衣所でも使えるので、オススメです。

・タオルバーを設置する(タオルヒーターならなおよし)

洗面所の収納の話でもお話しましたが、タオルウォーマー(タオルヒーター)を設置すると、脱衣所のタオル類の収納を比較的スッキリと解決できます。

冬場はタオルウォーマーを使用すれば、輻射熱(ふくしゃねつ)による暖房の代わりとしても使用できるので、一度タオルウォーマーの設置を検討してみても良いかもしれません。

◎洗面所と脱衣所の収納のアイデア

つづいて、洗面所と脱衣所の収納を良くするためのアイデアを見ていきます。

限られたスペースを最大限有効活用する為のアイデアをまとめていますので、是非これから家づくりをする際の、家づくりの参考にされてください。

※狭いスペースの洗面所では収納を考える上で「壁」が大事なポイントとなります。

・洗面所と脱衣所の収納のアイデア1:洗面所の引き戸の裏を収納にする

洗面所の引き戸裏の収納スペース

洗面所には、例えば、比較的使用頻度の多い、フェイスタオルやバスタオルをかけるのに「壁」が、ひとつの重要な場所になりますが、洗面所に収納場所を増やすほど、今度は自由に使える壁がなくなっていきます。

一般的には引き戸にすると、さらに収納できる場所が狭まってしまいますが、逆に引き戸を利用して収納をつくることもできます。

例えば、引き戸の裏のスペースを物置(収納)として使用する方法があります。この場合、引き戸の裏に物置をつくる間取りとなります。

すると、洗面所を使っている時は廊下に対し、引き戸を閉める形になるので、引き戸の裏の物置(収納)を使うことが出来ます。

また、洗面所を使っていない時は、洗面所の扉(引き戸)を開けておくことで、引き戸裏の物置(収納)が見えなくなりますから収納類を隠すことが出来ます。

・洗面所と脱衣所の収納のアイデア2:洗面所の引き戸に直接タオルがけをつくる

取っ手にもなっている、引き戸のタオルバー

引き戸の裏にタオルバーなどを設置し、タオル掛けをつくるやり方も賢い方法です。

引き戸の裏は壁となりますから、引き戸の裏にタオルバーなどを設置すると、タオルを収納する場所を増やすことが出来ます。

洗面所の間取りや、洗面所の扉を付ける位置にもよりますが、洗面脱衣所の場合、間取りによっては引き戸の裏にタオルバーを付けることで、使った後のタオルはもちろんですが、使用前のタオルを引き戸の裏のタオルバーに掛けておくことができるようになります。

すると、お風呂からあがった時にお風呂から出ることなくタオルに手を伸ばせるようになる場合もあります。

お風呂場からでも、手の届く位置にタオルの収納場所を設けることで、使い勝手の良い洗面脱衣所が出来上がります。

・洗面所と脱衣所の収納のアイデア3:洗濯機の上に棚を作る

洗濯機の上に棚をつくるのも、限られたスペースである洗面所または脱衣所の収納を増やす、ひとつの賢い方法です。

一般的に洗濯機の上のゾーンは、デッドスペースになりがちです。

この方法では洗濯機の上に棚をつくることでタオルやバスタオル、または洗剤やそれらのストックなどを保管する場所をつくるので空間を上手く活用した、効率的な収納方法となります。

洗濯機の上を上手に利用すると、タオルやバスタオル、洗剤などを、使いたい時にすぐに取り出せるようになりますし、使い勝手の良い空間が出来上がります。

また、この部分にヒヤシンスなどで編まれた洗濯カゴを置いておくと、見た目もスッキリさせることが出来ます。

・洗面所と脱衣所の収納のアイデア4:洗濯機まわりにランドリーラックをつける

洗濯機の上に窓がある場合など、うまく収納するための棚をつくれない場合は、後付けのランドリーラックなどを利用するのも、洗面所の収納を増やすひとつの方法です。

・洗面所と脱衣所の収納のアイデア5:洗濯機と洗面台の脇を効率的に活用する

100円均一の収納棚

洗面台の横に洗濯機が置かれるケースが多いと思いますが、洗濯機と洗面台の間がスッキリと収まることは非常に稀です。

よっぽど計算しつくされた場合でない限り、洗濯機と洗面台の間にはどうしても余計な隙間が出来てしまいます。

ですから、この隙間を有効活用して収納スペースをつくるのはいいアイデアだと思います。

具体的にはこのスペースにラックを設置したり、適当なサイズがなければ造作するのも良いと思います。

回遊動線を利用し、水まわりの動線を良くする時の注意点

回遊動線とは行き止まりがなく、家中を回れる動線のことを指しますが、回遊動線は、キッチンや洗面所をはじめ、トイレなどの水まわりとの相性がかなり良い動線です。

しかし、回遊動線は動線が楽になり便利になる一方、逆に不便な面も出てきます。

ここでは水まわりに回遊動線を取り入れることのメリットとデメリットについて簡潔に記していきます。

◎水まわりに回遊動線を取り入れるメリット

回遊動線を取り入れる最大のメリットは、動線を短くできるということです。

例えば、洗面所やキッチンなどの水まわりに回遊動線を取り入れると、様々な場所からアクセスすることが出来るようになります。

つまり、家の間取りに回遊動線を採用することで、違う役割と目的を持つ部屋同士の距離を近くし、部屋同士を緩やかに繋げることができます。

部屋同士の距離を近くすることで、開放感があがるほか、使い勝手の良い間取りにすることが可能になります。

回遊動線を取り入れた間取りの中でよく見られるのが、キッチンと洗面所の壁をなくして扉にした間取りです。

キッチンと洗面所の間にユーティリティ(家事室)を挟むこともありますが、これはキッチンと洗面所が隣接している場合に効果的で、キッチンと洗面所を回遊動線で緩やかに繋ぐことで、同時進行で家事ができるようになるので、家事動線が非常に楽になります。

具体的に言えば、料理をしながら、洗濯をしたり、洗濯物をたたんだり、家事を片付けることが出来るようになります。

・回遊動線の注意点

回遊動線を取り入れることで、移動距離が短くなり、非常に使い勝手が良い間取りが出来上がります。

特に日常的に行なう主婦の作業動線を考えると、水まわりの場所をまとめ、動線を短くすることで、ひとつひとつの作業を、流れるように進めることが出来るので毎日の家事が非常に楽になります。

ただし回遊動線は、家の間取りとの相性があるので、一概に全ての家が便利になるとは言い切れないところがあります。

※回遊動線を取り入れると「静的」な空間が「動的」な空間になります。

◎水まわりに回遊動線を取り入れるデメリット

もちろん回遊動線を採用することでのデメリットもあります。

例えば、回遊動線を作ると、動線はよくなるものの、各部屋を繋げる為の扉が出来てしまうため、本来なら、棚などがおけたスペースに棚を設置できなくなってしまいます。

そのため、回遊動線をつくる場合は「収納の問題」もよく考えておかなければなりません。

また回遊動線をつくると、「静的」な空間が「動的」な空間になりますから、逆を言えば開放的すぎる空間になってしまう恐れがあります。

・スイッチの計画が必要

回遊動線を取り入れる場合、2つ以上の場所から、ひとつの部屋に出入りすることが出来るようになる反面、照明を付ける為のスイッチの場所が問題にもなります。

つまり、一方から入ると、照明のスイッチを付けることが出来るのに、もう一方から入ると遠くまで行かないとスイッチを付けることが出来ないということも起こりえます。

動作方法で分けるとスイッチには「1:手動」のスイッチ、「2:タイマー」によるスイッチ、「3:センサー」によるスイッチの3種類あり、場所や用途に応じて使い分けることが必要になります。

手動のスイッチは、一般的に手で押したりしてオンオフをするスイッチです。

一方でタイマーのスイッチは一定時間が過ぎると勝手に消えてしまうものです。タイマースイッチは一般的には換気扇に使われています。

両方から出入りできるようにする場合、センサースイッチを取り入れることも有効的ですが、センサーは、人の動きを感知して自動でオンオフを行なうため、一定時間人の動きがないと勝手に消えてしまう場合もあるので注意が必要です。

・両方の扉に鍵が必要になる

キッチンと洗面所を繋げた回遊動線

回遊動線は水まわりとの相性がいいですが、洗面所に回遊動線を取り入れる場合は、鍵の問題も出てきます。つまり本来なら、ひとつの場所に鍵を設置すれば良かったのに、2方向から出入りできるようになると、両方の扉に鍵が必要となります。

その場合、洗面所を使う人からすれば、使いたい時は両方の鍵を閉めなくてはならなくなる為、手間が増え、少しだけ不便になってしまいます。

回遊動線を、洗面所などの水まわりで取り入れると色々な場所からアクセスでき便利になります。

ですが、便利になる反面、アクセスしやすくなることで余計な手間が発生したりと、様々なデメリットも生じてくることを頭に入れ、間取りを検討していかなければなりません。

また、家の大きさや、家の間取りによっては回遊動線をつくることで無駄なスペースが増えたり、間取りに制約が出来たり、逆に不便になることも出てくるので、しっかりと設計士と相談して動線をシュミレーションするなどし、慎重に検討することが大事になります。

回遊動線は、あくまで生活しやすい間取りにする為の1つの手段に過ぎません。ここまで話しておいてなんですが、各家庭の家づくりのテーマや方向性によって、柔軟に取り入れていくべきだと私は思います。

まとめ:洗面所と脱衣所をつくる上でのポイント

洗面所と脱衣所を作る上でのポイントは、収納の問題をどうするかです。

独立した脱衣所をつくる場合も、洗面所と脱衣所の機能をあわせた洗面脱衣所を作る場合も、収納の問題を良く検討して間取りを作るようにしてください。

今回の記事では、洗面所と脱衣所をつくるうえでの注意点も書きましたし、どのようにすれば便利で使い勝手の良い洗面所や脱衣所に出来るのかについても、お話しました。

収納の問題を解決する為の具体的なアイデアも、参考となる事例を合わせてご紹介もしました。

また造作洗面台にすることのメリットやデメリット、既製品の洗面台を設置する上での注意点、洗面所における照明計画や、コンセントの位置のポイント、部屋のスイッチの話など、洗面所と脱衣所をつくる上で、見落とししがちな大事なポイントについてもまとめて記事にさせて頂きました。

今回の記事をしっかりと読み、参考にされることで、より理想的な洗面所や脱衣所を作って頂けたら、それほど嬉しいことはありません。

これから家づくりをされる方へ

これから注文住宅で家づくりを検討されている方は、是非一度、注文住宅相談サービスを利用してみてください。

どのような家を建てたいのか、家づくりの方向性が定まっている場合はもちろん、注文住宅で家を建てようと思いながらも、まだ具体的なプランがなく、予算や間取りなどもどれくらいかかるのかよくわからない場合も、一度、注文住宅相談サービスを利用してみると良いと思います。

何よりも、家づくりのプロに相談することで、抽象的なものが具体的になります。また、注文住宅相談サービスを利用することで、家づくりの流れを知れる点も大きなことだと思います。

私がお勧めしている注文住宅相談サービスでは、家を建てる土地が決まっていない場合の土地探しをはじめ、家族構成にあわせた間取り、予算に応じたプラン、資金計画、現在の家づくりの状況などにあわせて、総合的に家づくりの相談に乗ってもらう事が可能です。

通常であれば、それぞれの住宅会社に手間と時間をかけ足を運ばなければならないのですが、注文住宅相談サービスではWEB上で一気にお手続きができます。

出来るだけ無駄を省き、予定地にあわせた、間取り作成、資金計画、その他、家づくりにかかる、大まかな費用などのコスト面も把握できます。

条件があい、話が進めば希望や要望にあわせ、個別に様々な要望や相談に乗ってもらうことも可能です。

注文住宅相談サービスの利用方法

注文住宅相談サービスの利用方法は非常に簡単で、チェック項目があるので、あてはまる項目にチェックを施し、おおまかな要望を伝えるだけです。

すると、家を建てる予定地に合わせて(現在土地を持っていなくても、家を建てる希望の土地で大丈夫です)、独自の厳しい審査をクリアした住宅会社が表示されます。

あとは表示された住宅会社の中からお気に入りの住宅会社を選択するだけです。すると、簡単な間取り提案はもちろん、複数社から一気に見積もりをもらうことが出来ます。

家づくりをはじめる段階から余計な労力をかける必要はありません。それよりも、まずは気軽な気持ちで、こうしたサービスを利用してみると良いと思います。

家づくりをはじめてみればわかりますが、実際に住宅会社に足を運んでみても無駄足となることがほとんどで、よっぽどのことがない限り相性が良い会社に出逢うことは出来ません。ですから今は、こうしたサービスを利用して、まずはそれぞれの住宅会社を見極めるのが賢い方法だと思います。

住宅会社に足を運ぶ前の事前段階で、よりそれぞれの家庭の要望に近い、住宅会社を比較し、見極めることが出来るのも注文受託相談サービスの大きな利点です(家づくりにおいて相見積もりは基本です)。

それぞれの住宅会社によって、家づくりで力を入れている点は違いますし、性能や特徴も違います。ですから、まずはサービスを利用し、各社の特徴を比較し理解したうえで、大事な家づくりを任せられる住宅会社を選ぶ方が効率的だと思います。

費用が発生するのはお互いが納得し、話が進んだ場合のみとなっていますので、家づくりをはじめようと思い立った時、少しだけ肩の力を抜いて、利用してみると良いと思います。

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