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土間と相性の良い間取りや、魅力的な仕上げ方と14の土間の活用方法

今回の記事では土間とは一体何か、土間に使われる素材や土間の仕上げ方、土間の活用方法や土間をつくる上でのポイントや注意点について解説していこうと思います。

家づくりで土間をつくる役割はもちろん、土間の基本から、土間の活用方法、土間の間取りのアイデアに至るまで解説していこうと思いますので、これから家づくりで土間を取り入れようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。



Contents

土間とは何か?土間の特徴について

改めて言う必要はないかと思いますが、土間とは玄関と居室の間にある、土足で歩ける空間のことを言います。

屋内にある天井付きの土足の空間と表現してもいいと思います。または間取りによっては、土間を内でも外でもない居室との間に介在する半屋外の中間領域として捉える方もいらっしゃいます。

つまりある程度、土間としての役割や定義はあるものの設計士によって土間の捉え方は違い、その土間としての使い方も違う空間になります。

土間の役割

土間は屋内にありながら、土足で歩けるスペースになることや、土間には天井が設けられているため、雨風を凌ぐ役割があります。

昔の土間は屋内の勝手口や玄関につくられ、現在作られる土間ほど多目的な要素が少ないスペースでしたが、現在の土間は、室内に土間を作り、おしゃれな空間に仕上げたり、作業スペースや趣味に没頭する空間に重きを向いて作られることが多い場所になっています。

【昔の土間】

勝手口や玄関口に実用目的で作られた。風通しを良くするための役割も兼ねていた。

【現在の土間】

玄関や勝手口はもちろんリビングやダイニングなどと併設して作られ、コミュニケーションの空間であったり、趣味のための空間であったり、収納スペースであったりと用途が多様化している

土間に使われる素材と施工方法

昔の土間は仕上げに赤土や砂利などに消石灰とにがりを混ぜて練って、塗って固めた素材が使われていましたが、現在の土間はコンクリートやタイル、自然石などで仕上げることが一般的となっています。

【土間をつくる素材と方法】

1:モルタルやコンクリートを使って床を固める方法
2:塩化ビニル樹脂で作られたタイルを使って仕上げる方法(Pタイル)
3:粘土を板状にして焼いたタイルで仕上げる方法(タイル)
4:大理石や御影石などの天然石で仕上げる方法(天然石)

1:モルタルやコンクリートを使って床を固める方法

モルタルやコンクリートを使って土間の床を固める方法です。

まずは、セメントに砂利を入れて強度を高めていき、地面に平らになるように塗り固めていきます(コテ押し)。

コテ押しの回数は1回から3回までする方法があり、回数を高めるほどに平で艶のある表面になっていきます。

モルタルで仕上げる場合は、あまり平にしすぎるとコンクリートとモルタルの接着性が悪くなるので、1回や2回でとどめることが多いです。

その上で、地面を平に仕上げたらその上に表面仕上げとしてモルタルを塗っていきます。

デメリットとしては、コンクリートやタイルのセメント系の施工はクラックが起こりやすく割れてしまうことがあるということが挙げられます。

ただ、土間の表面にクラックだったり割れや傷みが出た場合、表面についたモルタル部分だけを取り除いて塗り直すことができるようになります。

またモルタルやコンクリート仕上げは水が染み込みやすいデメリットもあります。

水が染み込むことで痛みを生じさせやすく、そのため定期的なメンテナンスは欠かせませんし表面に塗膜を張り防水性を高める必要があります。

※モルタルとコンクリートの違いについて

どちらもセメントを使っていますが、セメントに水と砂を合わせたものをモルタルと言い、セメントに水と砂を混ぜ、さらに砂利を加えたものがコンクリートとなります。

【モルタルとコンクリートの違いは砂利のあるなし】

モルタル:セメント、水、砂
コンクリート:セメント、水、砂、砂利

コンクリートは砂利を入れることによって強度が高まりますが、砂利を加えることによってゴツゴツしているので表面の化粧には向いておらず、そのため表面の化粧にはモルタルが使われることが一般的です。

どちらも左官工事となりますが、仕上げ方にはいろいろな方法があり、仕上げ方によって表面に様々な表情を加えることもできます。

2:塩化ビニル樹脂で作られたタイルを使って仕上げる方法(Pタイル)

いわゆるフロアタイルを使って土間を仕上げていく方法です。

色や柄が豊富な塩化ビニル樹脂で作られたタイルをコンクリートの上に貼り合わせて施工されます。

タイルで施工すると部分的な張り替えもできるようになります。

3:粘土を板状にして焼いたタイルで仕上げる方法(タイル)

粘土を焼いて作ったタイルで仕上げる方法もあります。

Pタイルよりも価格は高くなりますが、耐久性に優れている特徴があります。

4:大理石や御影石などの天然石で仕上げる方法(天然石)

大理石や御影石などの天然石で仕上げる方法もあります。

床材の中で最も高価な方法になりますが、見た目の高級感や見た目の雰囲気は4つの方法の中でダントツになります。

汚れにも強く、水でサッと洗い流すこともできるので、メンテナンス性にも非常に優れいている特徴があります。

土間は仕上げ方によって表情が変わる

土間は左官仕上げの方法、つまりは仕上げ方によって表情を大きく変えることができます。

コンクリート仕上げ

コンクリートで仕上げる方法はならして平らにする回数によって仕上がり具合が変わります。

コンクリートを平らにする回数が増えるほど綺麗になっていきますが、工期が伸びることもあり費用は高くなっていく傾向にあります。

・コンクリート金ゴテ仕上げ:硬化する前のコンクリートを3回押さえて仕上げる方法をコンクリート金ゴテ仕上げと言います。

複数回時間をかけてコンクリートがならされることで、均一な仕上がりになり、表情がツルツルになり、コンクリートの仕上げ方の中で最も平にならす方法になります。

フロアタイル仕上げ

表面にタイルなどを貼り付ける場合は平らにならし過ぎずに、ある程度表面のざらつきを残しておく必要があります。

このとき、コンクリート金ゴテ押さえという方法が使われます。

・コンクリート金ゴテ押さえ:硬化する前のコンクリートを2回ほど押さえて仕上げる方法をコンクリート金ゴテ押さえと言います。

コンクリートの表面にタイルなどを直貼りするときに用いる手法で、程よくざらつきを残すことで、コンクリートとタイルの接着面がよくなります。

フロアタイルの最大のメリットは色や柄、質感など様々と用意されたものの中から選ぶことができ、表面にあらわれる表情にアレンジを加えやすい点にあります。

タイル調、石目調、インテリアによっていろんなアレンジをきかせやすくさらにメンテナンスも楽という長所もあります。

ただコンクリート仕上げやこの後のモルタル仕上げよりも、コストが高くなりますので初期費用はどうしても高くなってしまいます。

モルタル仕上げ

コンクリートの上にモルタルを塗って仕上げる場合はコンクリートは1回だけにすることが多いです。

凹凸を残すことで、コンクリートとモルタルをつきやすくするためです。

コンクリートを打設してから、仕上げとしてモルタル塗装を行っていく工程が加わるため、コンクリート仕上げよりも工期が長くなり、さらに費用も高くなります。

仕上げの表情の違いについてさらに詳しく知りたい方は「新築の注文住宅の外壁で失敗しない3種の塗り壁の特徴とメリットとデメリット」にまとめてありますので参考にしてください。

記事は塗り壁についての仕上げになりますが共通しているものもあります。

土間をつくるのにかかる費用の違いについて

土間に使われる素材はモルタルやコンクリート、タイル、天然石などがありますが、使われる素材によって土間をつくるためにかかる費用は大きく変わってきます。

より費用をおさえて土間をつくるのであれば、モルタルやコンクリートがお勧めです。

土間をつくるための費用が手頃な順に並べると下記の通りとなります。

1:モルタルやコンクリート
2:Pタイル(塩ビ樹脂のたいる)
3:タイル(粘土版)
4:天然石

ただし、この中で一番安い費用で土間をつくることができる「モルタルやコンクリート」を選んだとしても、仕上げの仕方(表情の出し方)や施工方法によって費用は大きく変わってくることもありますので注意してください。

土間の活用方法にはどんなものがあるの?

土間としての活用方法には5つの考え方と方向性があると考えています。

【代表的な土間の活用方法】

1:コミュニケーションの空間としての役割
2:趣味を楽しむ空間としての役割
3:収納としての役割
4:通路としての役割
5:風通しを良くする役割

1:コミュニケーションの空間としての役割

まずは人が集まってコミュニケーションを取るスペースとして土間を活用する方法です。

応接用のテーブルと椅子を置いて接客スペースにしたり、暖炉をつくって家族が自然と集まり寛げるスペースにしたり、カフェのような憩いのスペースとして活用する方法もあります。

家族だけではなく友人知人を集めて談話するスペースとしての使い方も検討できます。

2:趣味を楽しむ空間としての役割

土間を趣味を楽しむ空間として使うこともできます。

例えば自転車が趣味の方は、土間に自転車置き場を確保し、点検やメンテナンスなどを行う場所として使うといった土間の使い方もできますし、ガーデニングが趣味の方は、外では育ちにくい観葉植物や草花を土間で育てるといった使い方もできます。

土間を広く取って、土間をアウトドアリビングのような形にして、家でキャンプ気分を楽しむといった使い方もできます。

土間は汚れに強く、汚れても掃除をすることが楽なので、様々な方法で趣味を楽しむ空間として使うことが検討できます。

3:収納としての役割

土間は汚れに強く、汚れても掃除が楽にできるため、外で使う遊び道具や、自転車、サーフボードやウェットスーツなどのサーフィングッズ、キャンプ用品などを収納する場所として使うこともできます。

タイル敷きにすれば水や油にも強い土間になりますので、土間にすることで水に濡れたサーフボードやウェットスーツなどをしまっておけるスペースになるのです。

外で使うものを土間にまとめて収納しておくことで外の汚れを家の中に持ち込むことなく、家の中を綺麗にしておけるメリットもあります。

4:通路としての役割

土間は通路としての役割もあります。

土足のまま移動できる通路として土間を考えて作れば、家の中の動線が楽にな離ます。

例えば玄関からパントリーキッチンへ抜ける空間を土間にすれば、買い物から帰ってきたときに、土足のままパントリーまで足を運び、保存食などはパントリーに置いてから靴を脱ぎキッチンの冷蔵庫に買ってきたものをしまうといった動線も検討できます。

またキッチンからパントリー勝手口といった動線上を土間にするのもいいアイデアだと思います。

5:風通しを良くする役割

土間には風通しを良くす役割もあります。

土間にすることで部屋と部屋の間に隙間が生まれるため、その隙間を通って、家の中いっぱいに風を運んでくれる風の通路としての役割もあります。

使える土間にするための土間の活用方法と間取りのアイデア

ここからは使える土間にするための土間の具体的な活用方法について解説していきます。

土間と言っても、どのような土間にすれば使い勝手が良くなる土間になるのか土間の活用方法について解説していきます。

【使える土間にするための土間の活用方法】

1:土間キッチン
2:土間玄関
3:土間リビング

上記3つの土間についてその活用方法について解説していきます。

土間キッチンとしての活用方法と間取りのアイデア

昔の台所ではキッチンは土間でした。

いわゆる三和土(たたき)と呼ばれる赤土や砂利などに消石灰とにがりを混ぜて練って、塗って固めたタイプの土間です。

けれども現代の土間の床ではコンクリートやモルタル、タイルが使われることが一般的で、これを現代風に解釈すると様々な活用方法が考えられます。

土間キッチンの活用方法1:玄関>パントリー>キッチンに抜けられる「通り土間」にする

玄関から入り、パントリー、キッチンまで続く土間にすると、買い物帰りに土足のまま荷物を収納できるため動線を良くすることができます。

また帰宅してからすぐに調理に取り掛かれるため家事効率を上げることができます。

2:勝手口>パントリー>キッチンをつなぐ土間にする

勝手口とパントリーキッチンをつなぐ土間もまた家事効率を上げられる土間です。

このプランでは買い物帰りに勝手口から入り、パントリーに荷物を収納し、そのままキッチンへ抜けるといった動線になります。

キッチンまでの床を土間にすれば、泥のついた野菜などを運んでも汚れを気にすることなくキッチン調理場まで持っていくことができます。

3:玄関>居間>パントリー>キッチンを結ぶ回遊性のある土間にする

また玄関を土間にして、そのまま居間、パントリー、キッチンを結ぶ回遊性のある土間の廊下を作るプランも非常に面白く魅力的なものになります。

間にウォークスルークローゼットなどを配置すれば、ウォークスルークローゼットから直接回遊性のある土間に抜けられるようになるので、出かけるときの動線も良くなります。

4:キッチンの床を一段下げてキッチンを土間にする

キッチンを土間にすると水汚れや油よごれが気にならないキッチンになります。

お店にあるような調理場として使うことができるので、キッチンが汚れたら水で流しブラシでゴシゴシすればすぐに綺麗になるといったようにお手入れもしやすくなりますので家事効率を上げることができます。

また土間にすると汚れが気にならなくなりますので、使い勝手が良くなると思います。

土間玄関としての活用方法と間取りのアイデア

玄関を土間にする方法は今も昔も一般的なものですが、現代の土間は土間のスペースを広く取ることで様々な用途で使えるように検討できます。

玄関土間の活用方法1:スペースを広く取り玄関を土間とにする

土間のスペースを広く取って玄関土間にする方法が最も一般的です。

玄関土間スペースを広く取ることで、DIYを楽しむ趣味の空間としたり、家族団欒のスペースとしたり、薪ストーブを設置して家族で囲めるようにしたり様々な用途で使えるようになります。

簡単な椅子やソファーを設置する方もいたり、第二のリビングのような使い方をされる方もいらっしゃいます。

さらには、趣味の自転車をいじるスペースとして活用されている方がいたり、バイクなどの大事なものを広々とした玄関にそのまま置かれる方もいます。

玄関を土間にすることで汚れが気にならなくなりますし、たとえ汚れてしまったとしてもさっと洗い流せばすぐに綺麗になるので掃除も楽になるメリットがあります。

2:玄関横にシュークロークスペースをつくり土間にする

また玄関横の空間に土間仕様のシュークロークのスペースを作る方法もおすすめです。

自転車やベビーカーなど、外で使うものを置いておけるスペースにもなりますし、外で使うものをまとめて玄関横のシュークロークに保管しておくことで、外の汚れを室内に持ち込むことなく大事なモノを収納しておくことができます。

雨の日に濡れたレインコートも土間であればそのまま干しておくこともできますし、サーフボードやウェットスーツなども土間のシュークロークにそのまま干しておくこともできます。

この時、ウォークスルータイプのシュークロークにして玄関ホールに抜けるような動線を確保しておくとより使い勝手が良くなります。

コートや鞄など出かける際に必要となるモノをまとめてシュークロークに保管しておけば、シュークロークで一式揃えることができるため、忘れ物なども少なくなると思います。

クローゼットとしての機能を持たせるときは姿見の設置を忘れないでください。姿見を置いておくと出かける前に靴を履いたままの状態で全身を確認することができるのでおしゃれを楽しむことができます。

また来客時に収納スペースが丸見えになってしまわないような工夫をしておくことも大事です。

例えば扉をつけるなど何らかの対策を施して収納スペースが見えない工夫をするといいと思います。

3:玄関の奥に土足のまま利用できる簡易的な書斎を作る

玄関に入ってすぐよこに扉をつけて、土足のまま入れる簡易的な書斎を作る方法もあります。

この場合のメリットとしては靴を履くということで気持ちの切り替えができることがあります。

また、会社から持ち帰った仕事を書斎スペースで片付けた状態で家に上がれるようになるので、気持ちの面でも切り替えられるメリットがあります。

4:玄関とガレージをつなげる土間

玄関横にガレージを作り、ビルトインタイプのガレージにしたら、玄関までを土間でつないで買い物帰りの玄関動線をよくする方法もあります。

天候に左右されずに悪天候の時であっても濡れずに荷物の積み下ろしができるようになりますし、中間部分にシュークロークを挟めばレジャー用品の積み下ろしが非常に楽になります。

土間リビングとしての活用方法と間取りのアイデア

土間リビングは昨今注目を浴びている間取りで、じわじわと人気になってきている間取りです。

土間リビングの詳細や土間リビングにすることでのメリットやデメリットについては次回の記事でお話ししますが、今回は土間リビングの活用方法と、間取りのアイデアについて解説してく思います。

1:リビングを吹き抜けにして一角を土間にする

リビングを吹き抜けにし、その一角に土間の部分を設け、開放感を高める間取りの取り方もあります。

リビングを吹き抜けにすることで高さが生まれ、さらにその一角を土間仕様にすることで内と外の空間を緩やかにつなげ、大きな開口部を作って視線の抜けを作れば、ただそこにいるだけで気持ちの良い空間が出来上がります。

特に暑い夏場は風が気持ち良くリビングを抜けて家全体に風が通り抜ける間取りにできます。

このときリビング横にテラスを作り、屋根を設けてインナーテラスすれば、より気持ちの良い空間にすることができます。

2:薪ストーブ周りのリビング土間

ハウスメーカーの間取りプランで見かけますがリビングに薪ストーブを設置する場合、防火の観点から周りを土間仕様(正確には不燃材)にする必要があります。

段差のあるなしは選べますので、できるだけ段差をなくしてあげると空間に連続性が生まれますのでおしゃれになります。

また土間の先に庭をつくります天井の高さまである開口部(掃き出し窓)をつけるとより空間全体に広がりが生まれますのでおすすめです。

3:アウトドアリビングの土間

アウトドアリビングとは屋外空間に設置されたもう一つのリビングのことを言いますが、土間仕様にした場合、室内側にセカンドリビングを持ってきて、庭との連続性を高めるやり方もあります。

考え方としては室内側にもアウトドアリビングを延長させ、室内と屋外のちょうど中間にある場所として機能させる方法です。

>>>おしゃれで気持ちいいアウトドアリビングをつくる4つのポイントと9つの注意点

室内側に土間のリビングを持ってきてソファーや椅子、テーブルなどを配置することで外とのつながりがより緩やかになりますし、リビングから見える庭との間に大きな窓を設ければ、さらに開放感を高めた間取りになります。

非日常的な空間を演出できるので、気候の良い季節には友人知人を招いてガーデンパーティーを楽しむこともできます。

4:ガーデニングスペースの土間

リビングのすぐ隣の土間のスペースを広く取り、趣味などを楽しむ土間リビングとして使われている方もいらっしゃいます。

特にガーデニングを趣味としている方は、リビングに設けた土間の上で思う存分ガーデニングを楽しむことができます。

ガーデニングを楽しむのであれば、土間部分に水回りの設備をつけておくと使い勝手が良くなりますので検討してみてください。

5:ペットが遊べる土間

緩やかに外と繋がる空間を作りたいのであればリビングにテラスと繋がる土間を作る方法もおすすめです。

リビングに土間を作り、そのまま外のテラスに抜けていくスペースにすると、土足のまま家の中で動ける部分ができるので、より連続性を持たせることができます。

特にペット(犬)と一緒に暮らしている家庭はこの間取りにするメリットは大きく、散歩から帰ってきたらまずは土間の部分で足を拭き、家にあげるなどといった使い方ができたり、土間の部分で室内ドッグランスペースとしてペットを遊ばせることができるようになります。

ガーデニングスペースの土間の時と同じ表に水回りの設備を設置しておくといいでしょう。

6:中庭を繋ぐ土間リビング

リビングの一部を土間にして中庭につなげる方法もあります。

中庭を土間にすると子供やペットと遊ぶスペースとして利用できますし、屋外用の椅子やテーブルを設置しておけばホッと一息つける空間にすることができます。

まとめ

土間の本来の役割や目的は作業エリアです。

そのため、作業をすることが前提のエリアとなるため、本質的には寛ぐスペースであるリビングとは使い方や性質が違うものとなります。

その相反する性質を持つ二つの間取りを1つにするのですから、正直様々な不都合が生じる場面もあります。

ただ、その両者の特徴を生かし両者がうまくかみ合わさったときそこで過ごす家族によってはとてつもない便利な空間になります。

これらに正解はありませんし、使い勝手はそれぞれで違うため、土間の活かし方がうまい良い設計士に巡り合う必要があると言えます。



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