毎日しっかりと眠っているはずなのに全然疲れが取れない・・・もしかしたらそれはあなたの寝室に問題があるのかもしれません。
いい暮らしをする上で質の良い睡眠は欠かせません。
そこで今回は毎日快眠できる寝室づくりのポイントについてお話ししていこうと思います。
Contents
快眠をもたらす寝室づくりの6つのポイント
快眠をもたらす寝室にするには下記の6つのポイントを意識して間取りプランを作成していってください。
【快眠をもたらす6つのポイント】
1:光
2:音
3:温度
4;湿度
5:色
6:香り
しっかりと体を休める・・・そんな快眠できる寝室にしたいのであれば、以上6つのポイントを意識して寝室づくりをしてください。
快眠できる寝室にするポイント1:【光】照明や採光環境を整える
睡眠の質を高めるにはまず第一に「照明」や「採光」環境を整えることが大事です。
光は脳に大きな刺激を与えますから、睡眠の質を上げたいのであれば就寝前の脳を刺激するような強い光はできるだけ避けるようにしてください。
また寝起きの際も、できるだけ強い光の刺激は避けるようにしてください。
特に白色のLED電球は強い光となりますから、暖色系などの刺激をおさえた色合いに整えるようにしてください。
睡眠までに徐々に明かりを暗くしていくとゆっくりと眠りに落ちていくことができます。
ベッドの位置を考える
快眠できる寝室にしたいのであれば、照明の真下に枕元が来ることはできるだけ避けてください。
光は眠りを妨げるため、例え常備灯のような暖色系の小さな灯りでも質の良い睡眠の邪魔になります。
天井の照明は必ず足元に来るような照明計画をしてください。
遮光性の高いカーテンを選ぶ
LEDはもちろん、「あかり」は脳への刺激となり眠りを妨げてしまいます。
日本では季節によって日の出の時間が変わりますが、特に夏場は外が明るくなるのが早く、ジメジメとしたした暑さも手伝い眠りを妨げてしまいやすくなります。
そこで、快眠につなげるためには、遮光性の高いカーテンを選び、睡眠中はできるだけ睡眠の妨げとなる光を部屋の中から排除するようにしてください。
照明はもちろん日光は脳にとって強い刺激となるので、刺激となるような光を排除できるような工夫が快眠をもたらす寝室には必須の条件となります。
ただ、完全に真っ暗な遮光にしてしまうと、間取りによっては闇が深くなり、恐怖を感じてしまって安心して眠ることができなくなってしまいますので適度な明るさは必要になります。
そうした場合はうっすらと適度な光を通すタイプのカーテンなどを選ぶと良いと思います。
朝日は眠りを妨げる
朝日は体内時計がリセットされるからと、朝日を浴びられるような位置にベッドを配置するプランもありますが、正直私はお勧めしません。
なぜなら現代人は忙しく、朝日が出る時間はほとんどの方がまだぐっすりと眠っている時間だからです(昔の人は夜寝るのも早かったですし、朝が早かったのでこのプランでも問題ありませんでした)。
それに季節によっても日の出の時間が変わるため、常に安定した睡眠を得ることが難しくなってしまいます。
朝日の出る時間に合わせて就寝時間や仕事の時間を変えられる方なら問題は生まれませんが、一般的に朝日を浴びるプランは快眠にはつながらないと思ってください。
就寝前の照明は足元を照らす「フットライト」にする
快眠を得る上では、なるべく直接光を感じさせないようにする工夫が必要になります。
部屋を真っ暗にしすぎると恐怖心を抱いてしまったり、不安を抱かれる方もいらっしゃると思いますが、フットライトなどベッドの足元を照らすような間接照明などを使い、淡い光を設定しておくと良いと思います。
フットライトは、夜中に起きてしまった時も部屋の中を快適に移動できますのでお勧めです。
快眠できる寝室にするポイント2:【音】静かな場所に配置する
睡眠の質を高めるには、寝室の位置、間取りから考えることも大事です。
前提として、家の中で寝室が雑音が少なく静かな環境になるようなバランスの取れた場所に寝室を置いてください。
ベッドの位置は物音が少ない場所に置く
寝室内のベッドは廊下や屋外の物音、それに人の気配ができるだけ感じられない場所においてください。
例えば壁を挟んで廊下がある位置にベッドを置いてしまうと廊下を歩く音が、床や壁を通して枕元に響いてきてしまうため、気持ちよく眠ることができません。
枕の位置はできるだけドア(扉)から離す
また枕の位置はできるだけドア(扉)から離すこともポイントです。
ドアの近くにベッドを配置すると、ベッドに横になっていても、扉を通して廊下やその他の部屋の音や気配が伝わってきてしまうため、快眠には繋がらなくなってしまいます。
扉やドアと枕元の位置を離したほうが安心感がアップします。
窓の近くにベッドを置かない
窓の近くにベッドがあると、外の物音が気になって安心して眠れなくなってしまうこともあります。
全ての物音を排除することはできませんが、できるだけ外の物音から遠ざけられるように窓から離れた位置にベッドを置くようにしてください。
快眠できる寝室にするポイント3:【温度】快適な温度を保つ
睡眠の質を高めるためには部屋を常に快適な温度に保つことも必要です。
快眠をもたらす室温は夏場は28度以下、冬場は18度以上が目安となります。
また温度と同時に隙間風なども意識するようにしてください。
隙間風ができるだけなく、快眠を妨げるような風などがないように枕の位置を調整することが大事です。
ベッドの近くに窓を配置しない
快眠を得るための快適な温度を保つために、窓はできるだけベッドと離してください。
住宅会社のなかには、枕元の頭上の壁に採光のための窓を設けるプランもありますが、睡眠環境を整えるという意味ではあまり良い選択肢とは言えません。
なぜなら冬場は冷気が降りてくるため、頭がスースーしてしま右ことで快眠を妨げぐっすりと眠れなくなってしまうからです。
断熱性の高い窓であっても、年月と共に隙間風に悩まされる可能性がありますので、快眠を求めるのであれば枕元の頭上には窓を配置しないほうが良いでしょう。
直接風が当たらない位置にエアコンを配置する
また、冷暖房の風が直接当たらないような場所にベッドを配置してください。
ベッドの足元の壁にエアコンを配置するケースがよく見受けられますが、暑い夏場などエアコンを掛けっぱなしで寝る場合、寒くて風邪をひいてしまいます。
羽根の位置を調整して背面の壁から枕元に落ちてくるような風の当たり方も良くありません。こうした些細なことが、睡眠の質を妨げてしまいますので注意してください。
また、足元であれば多少風が当たっても良いと思われるかもしれませんが、睡眠の質を考えるのであればこれもやめてください。
足が冷えてしまい、睡眠の質に大きく影響を及ぼします。
睡眠の質を上げたいのであれば、風が直接当たらない位置を選んでベッドを置くことを強く意識してください。
快眠できる寝室にするポイント4;【湿度】快適な湿度を維持する
睡眠の質を高めるためには寝室の湿度にも気を配ってください。
快眠をもたらす湿度は40%から60%以下です。
寝室がジメジメとしているとカビやすくなってしまいますし、質の高い睡眠を得られなくなってしまう上に健康にも害を及ぼしてしまう可能性があります。
ベッドの位置を考える
ベッドは壁から10cm以上離してください。
通気性を確保するためです。
ベッドと壁との間にちょっとした隙間を設け、通気性をよくすることで湿気がこもりにくくなりカビやダニなどに悩まされることが少なくなります。
またドアなどの扉から十分に距離をとった場所に枕の位置をとるようにしてください。
除湿機などの家電を枕元の近くに置かない
除湿効果がありそうだからと除湿器を枕元の近くに置くことは避けてください。
除湿機は音はもちろん光もでますので、どんなに微細な光であっても睡眠の妨げとなってしまいます。
足元の見えない位置に除湿機は置くようにしてください。
快眠できる寝室にするポイント5:【色】落ち着いた配色にする
睡眠の質を高めるためには寝室の壁や床、そしてインテリアに至るまで目に優しい淡い色を基調としたものにしてください。
黄色やオレンジ色、赤色は特に脳に興奮作用をもたらすので寝室での使用は避け、淡く落ち着いた配色になるように心がけてください。
黄色やオレンジ色、赤色は脳を興奮させる
黄色、オレンジ色、赤色は特に意識して寝室から排除するようにしてください。
これらの色は脳に刺激を与え、脳を興奮状態にさせる作用があります。
寝室のメインカラーにしてしまうと、その他の条件がどんなに整えられても快眠を得ることが難しくなってしまいます。
寝室の色はベージュやパステルカラーの淡い色がお勧め
寝室の床や壁、カーテンなどの広い面積を占めるものは特に意識して脳に興奮作用を及ぼす色は避けるようにしてください。
アクセントカラー程度でしたら問題ありませんが、メインカラーとして選ぶのは絶対に避けてください。
快眠できる寝室にするポイント6:【香り】リラックスできる香りにする
より深く眠りたいのであれば、快眠のためにゆっくりと安心できるような眠りを誘う「香り」を取り入れてください。
アロマを炊いたり、アロマディフューザーを取り入れたり、ポプリのようなふわっと感じさせる柔らかい香りのものを選ぶと良いと思います。
快眠にはラベンダーやゼラニウムがお勧め
快眠にはラベンダーやゼラニウムなどのリラックス効果のある香りがお勧めです。
アロマオイルなどをコットンに数滴たらすだけでも立ち上る香りでリラックス効果をうみだし快眠につなげることができます。
強い刺激のある匂いは快眠を妨げる
逆に強い刺激のある香りは避けるようにしてください。
どんなに好きな香りであっても脳を興奮させるような香りは寝室では使わないことが大事です。
アロマは枕元でたかない
また極端に香りすぎると快眠につながりません。
必ず適度な距離を保つようにしてください。
まとめ
今回の記事では質の高い睡眠を得るための快眠をもたらす寝室づくりのポイントについてお伝えしました。
【快眠をもたらす寝室づくりの6つのポイント】
1:光
2:音
3:温度
4;湿度
5:色
6:香り
人生の約3分の1は睡眠時間であると言われていますから寝室の環境を良くすればより健康的で豊かな生活ができるようになるはずです。
>>>注文住宅の家づくりで夫婦生活を豊かにするための寝室づくりの8つのアイデア
上記の記事でも、心地よい寝室にするための間取りの工夫について解説していますので、この記事と合わせて読んでいただくと、より快適な寝室に近づけていただけると思います。
ぜひ、参考にしていただき、質の良い睡眠を得られるような家づくりをされてください。