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バリアフリーな家に建て替える時に注意したい間取りのポイント

家の建て替えを検討している方は、バリアフリーな住宅を検討している方も多いと思います。

バリアフリーな家とは「段差のない家」、もしくは「できるだけ段差を取り除いた家」のことを言いますが、バリアフリーな家には注意しなければならない点などがたくさんあります。

今回はバリアフリーな家を建てる時に注意したい間取り作成のポイントについて注意点と一緒にわかりやすくお伝えしていこうと思います。



バリアフリー住宅の種類と間取りのポイント

バリアフリー住宅と聞くと平屋を想像される方が多いようですが、バリアフリー住宅には平屋のほかに、一般的な二階建て住宅や二世帯住宅を含めることもあります。

【バリアフリー住宅の種類】

1:平屋
2:二階建て住宅
3:二世帯住宅

さすがに都市部の狭小地に建てられるような三階建て住宅となるとバリアフリーな住宅と呼ぶことはできませんが、二階建て住宅、もしくは二世帯住宅まででしたら、バリアフリーに対応した住宅と言っても差し支えないと思います。

1:バリアフリーに対応した家にする間取り作成のポイント

ここからはバリアフリーに対応した家づくりの間取り作成のポイントについてまとめて行きます。

バリアフリーに対応した家づくりをするのであれば下記のことを意識していただければ、より快適な家づくりができると思ってください。

【バリアフリーに対応した間取り作成のポイント】

1:移動しやすいようにコンパクトにまとめる
2:動線を複雑にしない
3:寝室とトイレや浴室の距離を近くする
4:フロアの移動はホームエレベーターで行う

1:移動しやすいようにコンパクトにまとめる

平屋でも、二階建て住宅でも、できるだけ水回り設備や、それぞれの部屋までの移動距離が短くコンパクトになるような設計を心がけてください。

人によって様々だと思いますが、最小限の距離で移動しやすいようにコンパクトにまとめて間取りを作成するのが最大のポイントです。

例えば、水回り設備は1か所にまとめ、トイレの近くに寝室を配置すれば、足腰が弱くなった時でも快適な生活空間になるかと思います。

2:動線を複雑にしない

できるだけ動線を複雑にしない工夫も必要です。

例えばリビングのすぐ隣に寝室を配置したり、その横にはトイレが配置してあったり、リビングダイニングキッチンを一つにまとめて日常生活を送る上で、あまり負担を感じない間取りを心がけてください。

バリアフリー住宅ではリビングを中心に考えて、どの部屋にもすぐに移動できるような間取りにすると、住み心地がよくなると思います。

3:寝室とトイレや浴室の距離を近くする

先ほども少し触れましたがバリアフリーに対応した家の寝室の近くにはトイレを設置するのがポイントです。

足腰が弱くなった時に、トイレまでの距離があると移動が面倒に感じてしまうこともありますから、できれば寝室の隣にトイレがあると動線的には良くなります。

もしトイレの音が気になるのであれば、専用のトイレを一つ寝室の横に配置しておくというプランも有効だと思います。

4:フロアの移動はホームエレベーターで行う

二階建てのバリアフリー住宅で、もしも二階への移動が頻繁にあるのであればホームエレベーターを設置しておくと安心だと思います。

急な病気を患ってしまい、一階と二階の行き来が難しくなってもホームエレベーターがあれば平屋と同じような感覚でフロア間を移動できるからです。

二世帯住宅への建て替えでは特に間取りに注意する

バリアフリーに対応するために家を建て替える場合で、二世帯住宅を検討する場合、一階に親世帯、二階に子世帯と言ったように階層ごとにゾーニングをするケースが多いと思います。

二世帯住宅へ建て替える場合は下記の点に注意して間取りプランを作成してください。

【二世帯住宅のバリアフリー住宅で間取り作成で注意すべきこと】

1:親世帯の寝室の上にリビングや子供部屋を配置しない
2:親世帯の寝室の上に子世帯の夫婦の寝室を配置しない
3:親世帯の寝室の上に水回りの設備を配置しない
4:子世帯の足音を和らげるために防音措置をとる

1:親世帯の寝室の上にリビングや子供部屋を配置しない

二世帯住宅の場合は生活リズムの違いにも配慮する必要があります。

親世帯の寝室の上にリビングや子供部屋があると、親世帯が寝静まった後にバタバタとうるさくしてしまい、親世帯が安心して眠れなくなってしまうことが起きることがあります。

二世帯住宅を検討する際は寝室の上の間取りには注意してください。

2:親世帯の寝室の上に子世帯の夫婦の寝室を配置しない

子供部屋だけではなく、子世帯の夫婦の寝室が親世帯の寝室の上にあっても落ち着かないものとなってしまいます。

お互いの世帯が気持ちよく寝られるように、寝室の間取りには注意してください。

3:親世帯の寝室の上に水回りの設備を配置しない

親世帯の寝室の上にキッチンやトイレ、浴室などの水回り設備を配置するのもやめたほうがいいでしょう。

水の音が気になって安心して眠れなくなってしまいます。

4:子世帯の足音を和らげるために防音措置をとる

フロアごとに世帯を分けた二世帯住宅にする場合は、必ず世帯間の音が伝わらないように防音性能を高める工夫をしてください。

防音性能が弱いとお互いの世帯に気を使ってしまい伸び伸びと生活できなくなってしまいます。

その他の注意点については下記リンク先の記事でまとめてありますので合わせて読み進めてください。

>>>二世帯住宅でのトラブルを避けるための間取りのポイントと依頼時の注意点

【間取り別】バリアフリーな家に建て替える際に意識したい間取りごとの注意点

続いてバリアフリー住宅を検討する上で、それぞれの間取りごとで注意したい点についてお伝えして行きます。

どれもバリアフリーに対応した家に建て替える上で大事なものばかりですので、家の建て替えを検討している方は特に意識して間取りを作成してください。

【バリアフリー住宅の建て替えで特に意識して注意したいポイント】

1:廊下や階段
2:浴室やトイレ
3:住宅設備機器

ここでの最大のポイントは通常よりも幅や高さをゆるく広めに設定し、手すりをつけることです。

1:廊下や階段で特に意識したいポイント

廊下や階段では車椅子や介助する方が並んで通れるくらいの幅は必ず用意してください。家を建て替える時は必要なかったとしても、バリアフリーに対応した家を建てるのであれば将来に備えて廊下や階段は広めに設計しておくことがポイントです。

理想としては廊下や階段は1,500mmの幅があればいいですが、最低でも900mm程度の幅は必要だと思ってください。

あまりイメージできない方は、住宅展示場のモデルハウスで見られるような廊下や階段を意識すると良いかもしれません。住宅展示場のモデルハウスでは廊下でも階段でも人が行き交うことができるように十分な幅をとっているからです。

また、階段も階段幅を広くとり勾配を緩やかにし、一段一段の蹴り上げ部分の高さをおさえ、踏面部分を広めにとるなど、できるだけ足腰に負担のかからないような設計にするよう心がけください。

なお、階段には手すりは必ずつけるようにしてください。廊下にも手すりをつけておくとより歩行しやすくなりますのでできれば廊下にも手すりをつけるといいと思います。

2:浴室やトイレで特に意識したいポイント

まず、浴室やトイレは車椅子でも入れるような広さや幅を用意し、さらに浴室では浴槽が浅いものを選ぶことがポイントです。

なぜ浅めの浴槽がいいのかというと、足腰が弱ってくると浴槽をまたぐのがキツくなってきますから、できるだけ低めのものを選ぶことがポイントとなるのです。

浴室においても手すりがあるだけで随分と出入りが楽になりますから、手すりをつけることも忘れずにしてください。

また浴室の床は必ず滑りにくいものを選んでください。水などに濡れてしまうと滑りやすくなってしまい転倒の危険性があるからです。

床が暖かくなるタイプや、浴室の温度差が他の部屋とないようなものを取り付けることも忘れずにしてください。

さらに、トイレも介助が必要になった時のことを考えて広く緩やかな設計にしてください。

一人ではなく2人以上が入れるような、十分なスペースを確保することは快適なバリアフリー住宅を検討する上で必須のことだ思ってください。

3:住宅設備機器の設置で特に意識したいポイント

特にスイッチは車椅子に乗っていても押せるような、低い位置に設計してください。

一般的な高さは1,100mm〜1,200mmの高さにスイッチを配置することが多いですが、高齢者や車椅子での使用を想定した場合は900mm〜1200mmの高さとすると使い勝手が良くなります。

逆にコンセントは高い位置に持ってくる必要があり、一般的には床面から250mmの位置に設定されることが多いですが、高齢者や車椅子での使用を想定した場合400mm程度の高さがちょうどいい高さになります。

>>>知らずにいると失敗する!スイッチの配線計画の5つのポイントと4つの注意点

ドアは「開戸タイプ」よりも軽い力で開け閉めできる「引き戸タイプ」を選び大きなハンドルをつけておくと開け閉めがしやすくなるので参考にしてください。

空調設備は、全館空調システムと言ったようなどの部屋でも一定の温度に保てるようなものを選ぶと良いでしょう。

特に冬場の寒い時期は、暖かい部屋から寒い部屋に移動すると温度の急激な変化で体調を崩してしまうことがあるからです。

バリアフリーに対応した住宅を設計するときは車椅子に対応した設計を意識するとうまくいく

ちなみに、バリアフリー住宅では、車椅子での移動を想定して間取りを決めていくとうまくいくと思います。

車椅子での移動は廊下を移動するにもトイレで方向を変えるにも、ある程度の広さや幅のゆとりが必要になります。

車椅子で通ることを想定すると、玄関などのスロープでも勾配を12分の1程度に設計するなど緩やかなものにする必要がありますし、空間にゆとりを持った間取りを心がけることが必要になります。

これらはバリアフリー住宅で失敗しないために必要な心得であると思ってください。

まとめ

今回の記事では建て替え時に特に意識したいバリアフリーに対応した家づくりや間取り設計のポイントについてまとめてお話しさせていただきました。

家を建て替える方は、一度、家を建てた経験がある人がほとんどだと思います。ただバリアフリーに対応した家では、その過去の経験に基づいて設計してしまうと失敗をする確率が高くなってしまいます。

一般的な住宅を建てる時と、バリアフリーに対応した住宅を建てる時とでは、また違った視点が必要になるからです。

今回お話ししたことを取り入れていただければ、随分と快適な、住んでいて気持ちの良いバリアフリーの住宅を建てていただけるはずですので、是非意識して家づくりに取り組んでみてください。



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