スイッチやコンセントのプランは日々の暮らしやすさや、住まいの快適さを大きく左右します。
この2つのプランは、家づくり後に問題が発覚しやすく、家づくりを失敗した理由の一つとして様々なところで語られています。
しかし、プランによって日々の暮らしやすさが大きく左右されるのにも関わらず、設計プランの段階でそこまで力を入れて決められていない事実も現実としてあります。
つまり、スイッチやコンセントの計画は、プランの段階では優先順位が低く、間取りや、外観、インテリアなどと比べると、どこか地味で面倒な印象があり、そのカゲは薄く、そこまで深く考えることなく決められていく傾向があります。
Contents
スイッチのプランは実生活をイメージして検討していく必要がある
使いやすい場所に、使いやすい機能を持つ、使い勝手の良いスイッチを設置していくべきです。
そのためには実際にそこで生活しているイメージをしながら決めていかなければなりません。
スイッチは機能、高さ、位置、デザイン(形状)の4つの面から検討していく必要があり、コンセントは高さ、位置、デザイン(形状)の3つの面から検討していく必要があります。
今回は、まずスイッチとコンセントのプランのコツについてお話しした後、記事後半でスイッチのプランを見るときの5つの重要ポイントと4つの注意点について、プロの視点で話していきます。
スイッチやコンセントのプランのコツ
スイッチやコンセントのプランを検討する際は必ず下記の5つの手順で進めていってください。
1:新しい暮らしをイメージする
まず大前提として、スイッチやコンセントの場所はとりあえず便利そうな場所に設置するのではなく、きちんとそこでの暮らしをイメージして、必要な位置や場所、種類を正確に検討していく必要があります。
厳密に言えば、そこに住む家族の生活の仕方次第で、スイッチやコンセントの使いやすい位置は違い、それぞれの生活様式やライフスタイルに配慮して、検討し配置していく必要があります。
ですから、間取りはもちろん部屋の広さ、部屋の用途、部屋を使う人によって使いやすい場所、位置を変える必要性が出てきます。
何が言いたいのかというと、設計士から提出されるプラン通りに進めるのではなく、必ずあなたの暮らしに合わせて配置し直してください、と言うことです。
実際、ハウスメーカーが提出するプランは、数合わせのためか、適当に配置されていることも多く、そのままのプランで進めると必ず後悔するハメになります。
・スイッチやコンセントは場所によって向き不向きがある
具体的な例を挙げます。
例えば、トイレの場合、短時間での使用ならセンサータイプの「人体感知スイッチ」でも構いませんが、人によっては、トイレにこもって読書や簡単な仕事を済ませる方もいらっしゃいます。
センサータイプの場合は、人の動きを一定期間感知できないと自動で消灯してしまう特徴を持っており、長時間そこに居続ける用途には向きません。
一定期間ごとにセンサーの位置まで手を伸ばし、手を振るなどをしセンサーに感知してもらわなければ消灯してしまうため、人によっては使い勝手が悪くなってしまう恐れがあります。
スイッチの種類については「おしゃれで使いやすいスイッチはどれ?スイッチの種類と失敗しないスイッチの選び方」を参考にしてください。
2:設置予定の家具を配置してみる
続いて、それぞれの部屋での暮らしを具体的にイメージするために、図面に家具を配置して見てください。
このときのポイントは、まずは平面図で家具を配置し、位置の確認を行い、その後、高さに問題ないかを展開図などで確認してみることです。
平面図だけで位置を済ませてしまうこともありますが、家具で隠れて使えないスイッチやコンセントができてしまう可能性もあり、予定している家具の大きさなどを配慮した上でシュミレーションをする必要があります。
特に家具の配置を考えずに、部屋の隅にコンセントを設置する配線計画をしてしまうケースもありますが、部屋の隅(すみ)は使い勝手が良く、後で家具を配置した場合、使えないコンセントになってしまうこともあります。
部屋の隅(すみ)にコンセントを配置するときは、本当にその位置でいいのか、特に注意する必要があります。
3:生活動線に沿って位置を決める
家具を置いたら、次に生活動線から、どの位置が適当かを絞り込んで行きます。
ポイントとしては、図面の中を実際に歩いているようにイメージをし、丁寧に検討していくことです。
例えば、帰宅時に玄関に入った時、どの位置にあればスイッチが使いやすいか、シチュエーションや用途をイメージして正確な位置を決めていきます。
買い物から帰ってきて両手がふさがっていることが想定される場合は、「人体感知」センサーのスイッチを設置するという選択肢もあります。
また、外出時などには複数の部屋の電気を一気に消すことができる「一括操作スイッチ」を設置することが検討されるかもしれません。
大事なことは、常に生活をするイメージを持って、スイッチの配置を検討していくことです。
無駄な動きをすることなくスイッチを操作できるのかを十分に考えて配置していってください。
4:使いやすい高さを検討する
スイッチの使いやすい位置を検討することと同時に、スイッチの使いやすい高さを検討していく必要があります。
一般的にはスイッチは床面から110cmから120cm離れた高さに設置しますが、高齢の家族がいる場合は少し低めの90cmから100cm程度の高さに設置すると無理なく使いやすい高さになります。
・スイッチは立ったまま使用するとは限らない
細かいところで言うと、立ったまま操作するスイッチではなく、椅子に座った状態で使うスイッチのことも検討する必要があります。
例えば書斎などでは、椅子に座ったままスイッチを操作することが検討されるかもしれません。
その場合は、座った状態の時に使いやすい位置と高さにスイッチを持ってくる必要があり、それぞれの部屋の使い方に応じて使いやすいスイッチの高さを検討する必要があります。
5:スイッチやコンセントの種類を検討する
最後にそれぞれの生活スタイルに適したスイッチやコンセントの種類を検討して行きます。
スイッチにはたくさんの種類があり、それぞれに機能が違うほか、使い勝手も大きく異なります。
必要な場所に適した機能を持つスイッチであるかどうかを再度検討してください。
大事なことは暮らし方に合わせて、設置する部屋や場所を考えて種類を検討していくことです。
スイッチのプランを決める電気配線図とは
新築で家を建てるとき、平面図、断面図、立面図、配置図、展開図など様々な図面を確認していきますが、電気部品や電線などの工事内容を記したものを電気配線図と言います。
電気配線図には、照明やスイッチ、コンセント、換気扇、インターホンなどの位置や機能が示されています。
通常は、住宅会社の担当者がたたき台の電気配線図をつくり、打ち合わせを繰り返しながら、コンセントやスイッチの位置、種類を調整していく形になります。
ここでは電気配線図の見方と、スイッチを決めるための電気配線図で重要な4つのポイントについて解説していきます。
電気配線図の注意点
電気配線図は、ある程度形になった状態で提示されるため、そのままの状態で進めてしまいがちですが、絶対に調整することを忘れないでください。
家づくり全般に言えることですが、深く考えずに、任せきりにしてしまうのが一番いけないことで、手間を惜しむだけで失敗をする確率が高くなります。
必ず一つ一つ位置、場所、高さなどを確認し、それで問題ないか、実際の生活を送る上で不便な位置にないか、家具で隠れてしまわないかなど、細部に渡って確認する癖をつけてください。
なぜここまで口を酸っぱくしていうのかというと、住宅会社によっては、数合わせのためか、明らかに適当に配置しているケースもあるからです。
なかには「どうしてこんな位置にスイッチがあるのだろう・・・」という不思議な位置にスイッチが配置されているケースもあり、明らかに手抜きか、または、設計ミスなど見落としによるものにしか見えないケースもあります。
電気配線図の記号の意味について
電気配線図は記号や線などが細かく記されており、素人目では分かりにくいかもしれませんが、ポイントさえ抑えてしまえば、そこまで難しいことは書かれていません。
ざっくりとしたことを言えば、記号によってスイッチやコンセントの種類(位置や機能)を表し、記号を結ぶ線によって、スイッチがどこに繋がっているのか、配線状態を表しています。
ここではまず、電気配線図を読み解くための、記号の意味をお伝えしていきます。
ただし、住宅会社の図面の書き方、または図面の縮尺によっては、記号の表記が異なるケースもあり、わからない記号や呼称は、設計担当者に必ず確認するようにしてください。
1:照明を示す記号
・壁付白熱灯
・天井直付白熱灯(シーリングライト)
・シャンデリア
・ペンダントライト
・ダウンライト(埋め込み器具)
・屋外灯
・蛍光灯(ボックス無)
・蛍光灯(ボックス付)
・壁付蛍光灯
2:コンセントを示す記号
・壁付コンセント
・2口コンセント
・壁付コンセント(アース付)
・壁付コンセント(防水型)
・天井コンセント
・床面コンセント
3:スイッチを示す記号
・インターホン
・電話アウトレット
・LAN用コンセント
・スイッチ
・3路スイッチ
・自動点滅器
・調光器
・遅れスイッチ
・プルスイッチ
・リモコンスイッチ
・タイムスイッチ
4:その他の記号
・換気扇
・換気扇
・配電盤
・分電盤
・制御盤
・住宅用火災警報器(煙式、熱式)
電気配線図をみる上で重要な5つのポイント
ここからは電気配線図を見る上で重要なポイントについて解説していきます。
重要なポイント1:「スイッチ」と照明を結ぶ「線」は生活動線をイメージしたものになっているか
必ず各部屋での使い方をはじめ、生活動線を考慮して、照明とスイッチの場所を確認してください。
電気配線図では、「照明」と「スイッチ」の記号は、それぞれ「線」で繋がっています。
つまり、スイッチを表す黒い丸印「●」から、白い丸印「○」とアルファベットの表記からなる照明の記号までを線でつなぎ、どこのスイッチを押せば、どこの照明が点灯するのかを「線」で示しています。
基本的には照明1つに対して、1つのスイッチとなり、両者の間は1つの線で結ばれていますが、「●3」というような、2つの場所から操作できる「3路スイッチ」の場合は、1つの照明に対して、2つの場所から線が伸びている表記がされています。
つまり一つ目のポイントとしては、適切な場所に「記号」と「線」が結ばれているかを必ず確認してください。
重要なポイント2:家具や家電の位置を書き込み生活をイメージしたものか
家具や家電の位置を書き込むことで「照明」と「スイッチ」の適切な位置がわかるようになります。
電気配線図には、必ず家具はもちろん、家電も配置して「記号」と「線」を確認してください。家電に関してはコンセントの記事でお話ししたように家電をリストアップし、部屋のどこに、どのような家電が必要となるのかをはっきりとさせておく必要があります。
>>>「注文住宅で使いやすいコンセントの配置の仕方と、あると便利な22ヶ所のコンセント」
こうした作業を面倒くさがってやらずに位置を決めてしまうと、家具で隠れてしまったりして使いづらいスイッチができてしまう恐れがあります。
注意してください。
また、このとき、扉の開閉も合わせて書き込むようにしてください。扉を開けた時に、スイッチが扉で隠れてしまわない場所に設置するためです。
重要なポイント3:スイッチの高さは問題ないか(設置する高さは展開図で確認を)
スイッチは、「位置」だけではなく、設置する「高さ」も大事です。
電気配線図では立体的に捉えることが難しい場面も出てきますので、分かりづらいときは展開図で確認しながらスイッチの高さを決めて行ってください。
スキップフロアなど、複雑な構造をしている家だと特に分かりづらいので展開図での確認が一つ重要なポイントになってきます。
高さについては、展開図をみてスイッチと照明の位置を確認してください。
重要なポイント4:つける時だけではなく消す時のことも考えられているか
スイッチを消す時のこともきちんと考える必要があります。
スイッチを消す時のことを考えずに配線を計画してしまうと、行ったり来たり無駄な動きをしてスイッチを消さないとならない不便な配置になってしまい生活していものすごくストレスに感じることになります。
例えばリビングから廊下に出る時に、階段の電気をつけ、リビングの電気を消すためにリビングに戻り、階段をのぼってから2階の寝室の電気をつけ、それから階段に戻りスイッチを消し、寝室に戻らなければならないというような無駄な動きが必要となる電気配線になってしまうこともあります。
そうならないためにもスイッチの位置を工夫するか、スイッチの種類を十分に検討していってください。
重要なポイント5:スイッチや照明の種類は問題ないか
最後に、「スイッチ」や「照明」の種類に問題はないか、間違っていないのかも確認してください。
この時に再度、「スイッチ」の位置と「照明」の位置は、便利な位置になっているか、使い勝手に問題はないかなどを確認するようにしてください。
問題があるようであれば修正を加え、理想のプランに近づけていってください。
電気配線図で確認したい最終チェック時の4つの注意点
続いて電気配線図で確認したい4つの注意点にも触れていきます。
1:スイッチやコンセントが「扉のかげ」に隠れていないか
部屋の扉を開けた時に、スイッチやコンセントが扉の影に隠れてしまっていないかをきちんとチェックしてください。
住宅会社が提示する電気配線図の初期のプランでは、単純なミスで、位置が適当に組まれていることもあり、たまにこうした間違いを見かけますので、そのまま採用してしまうと使い勝手が悪く、大変なことになってしまいます。
プロでもミスはします。特にハウスメーカーの設計士は忙しさに忙殺されていることもあり、初歩的なミスが目立ちやすい傾向にあります。
初歩的なミスで暮らしにくい位置にスイッチやコンセントが設置されていたら大変です。ですから、スイッチが扉の影に隠れてしまっていないかは絶対に確認してください。
(もちろん、そうした初歩的なミスが見受けられるプランを提出することはプロとして恥ずべきことだと思います)
また、使い勝手を考えた場合のスイッチは、扉を開けた時に手を伸ばせる位置に設置しているかも忘れずに確認してください。
平面図だと見落としがちですが実際に図面の上を歩いているようなイメージで丁寧に確認してください。
2:スイッチやコンセントが家具で隠れていないか
スイッチやコンセントが扉や家具で隠れてしまわないのかも大事な確認ポイントです。
部屋の隅にコンセントを配置している場合に起きやすいですが、そうした位置にスイッチやコンセントを設置する場合は、家具で隠れてしまわないかどうかに注意を払ってください。
部屋の隅は家具を置く場所として使い勝手がよく、隠れやすい位置にスイッチやコンセントを配置する場合は注意が必要となります。
また、家具を置く位置にも気を配る必要がありますが、展開図などで設置する高さにも注意を払うようにしてください。
特に季節ごとに模様替えを検討する場所や、頻繁に家具の位置を変えることが予想されるリビングなどでは配置転換後も家具の影響が出てこないかにも気を配ってください。
3:生活動線が考えられた適切な位置にスイッチやコンセントが設置されているか
何度もお話ししていますが、生活動線を考えて、適切な位置にスイッチやコンセントが配置されているのかを再度確認してください。
スイッチやコンセントを設置する場所には全てに意味があります。
何も考えずに適当な場所に、スイッチやコンセントを設置すると、使わないスイッチやコンセントになってしまう恐れがあります。
住宅プランを検討する上で、ある程度無駄な部分は必要だとは思いますが、本当に使わない無駄な設備や仕様は極力カットしたほうがいいと思います。
4:スイッチやコンセントの使い勝手に問題はなさそうか
適切な位置を確認した上で、スイッチやコンセントの使い勝手には問題がないかを再度確認してください。
「線」と「記号」の相互関係を意識し、使い勝手に問題がないかを今一度確認してください。
厳密には間取りによって使いやすいスイッチや、コンセントの適切な位置は変わってくるので、一概に一括りにすることができません。
ただ、例えば、リビングへの入り口が複数箇所ある場合、間取りによっては使いやすさを考えて、「3路スイッチ」など複数箇所からリビングの照明をオンオフするプランが検討されると思います。
使い勝手の良いスイッチの位置のヒント
使い勝手の良いスイッチにするヒントを少しだけお話しします。
寝室では扉付近のスイッチと枕元のスイッチを連動させる
例えば寝室では入り口扉の近くと、ベッドの枕元のスイッチを連動させると使い勝手が良くなります。
もちろん今はスマートフォン連動型のスイッチなどもありますから、そうした種類のスイッチを配置する場合は、そこまで問題は起きないかもしれません。
ですが、スイッチを連動させることで使い勝手が良くなることもあるので再度検討し直してみてください。
ここでは寝室のスイッチについて述べましたが、他の部屋でもスイッチを連動させると使い勝手がよくなることがありますので選択肢の一つとして検討していただければと思います。
階段も同様に上と下にスイッチを設置する
また、よっぽどのことがない限り見落としがないかとは思いますが、階段に手動式のスイッチを設置する場合は必ず上下に設置することを忘れないでください。
階段のスイッチは上下に設置しないと不便になります。
階段や廊下の照明は、手動スイッチではなく、センサータイプの人体感知スイッチにするという方法もあります。
スイッチの種類や選び方については「おしゃれで使いやすいスイッチはどれ?スイッチの種類と失敗しないスイッチの選び方」を別途参考にしてください。
スイッチを一箇所にまとめる
また、間取りによっては部屋の各所に配置するのではなく、スイッチを一箇所にまとめたほうが便利だということもあります。
スイッチを一箇所にまとめてしまった方がかえって便利になることもあります。まとめることも選択肢の一つとして検討することを視野に入れて、今のままで使い勝手に問題なさそうか、きちんと設置されいるのかを再度確認してください。
また、この時にスイッチの種類は適切なものであるのかも確認すると良いでしょう。
繰り返しになりますが、実際にそこで生活し、図面の中を歩いているようなイメージで位置を検討することが大事です。
電気配線図で照明とスイッチの確認したいポイントについて
続いて、照明とスイッチの配線を計画する上で特に確認したいポイントについてお話ししていきます。
照明とスイッチの位置や種類を検討する際は、必ず下記の項目をチェックするようにしてください。
今までの内容と重複する部分もありますが再度確認してください。
1:照明のチェックポイント
照明を設置する位置は正しいか、また照明の数や種類に問題はないかなどを確認してください。
・空間の広さや使い方に合わせて、きちんと照明が配置されているか?
・使いやすい位置に照明が配置されているか?
・照明の位置はダイニングテーブルやデスク、机などの位置と対応しているか?
・寝室の照明はベッドの位置を考えられたものになっているか?
・照明の種類は部屋の用途に対応したものか?
など、ひとつひとつ、つぶさにチェックして行ってください。
例えば寝室でダウンライトを使うとします。
寝室の照明を検討する際はベッドの足元付近を照らすようにダウンライトを設置すると照明を柔らかいものとすることができます。
寝室の照明を計画する際、何も考えずに部屋の中央に持ってきてしまうと、明るくなりすぎてしまったり、落ち着きのない部屋になってしまう恐れがあるので注意してください。
つまりそれぞれの部屋や用途により、照明の適切な位置と種類は違うため、それに対応したものであるかどうかを確認してください。
快適な寝室づくりのアイデアについては「注文住宅の家づくりで夫婦生活を豊かにするための寝室づくりの8つのアイデア」や「家族にとって心地よい間取りの寝室にする19のアイデア」を参考にしてください。
2:スイッチのチェックポイント
スイッチの位置も同様に日々の暮らしやすさに大きく影響を与えます。
スイッチを配置する際の、ポイントとしては極力無駄な動きをせずに照明をオンオフ切り替えることができるかを検討して設置していくとうまい具合に配置できると思います。
特に下記の点を確認してください。
・使いやすく、適した位置にスイッチが配置されているか?
・生活動線が考えられた位置になっているか?
・スイッチの種類は問題ないか?
・スイッチが扉のドアに隠れてしまうことはないか?
などを特に念入りに確認するようにしてください。
何度も言いますが、スイッチは実際に図面の中を歩いているようにイメージして丁寧に検討していくことが大事です。
また、それぞれの部屋によってもスイッチの使いやすい位置と数は違います。
例えば寝室なら、ドアの入り口付近と、ベッドからも照明を操作するために枕元にスイッチがあると良いでしょう。
書斎や子供部屋などではデスクの近くにスイッチがあると便利かもしれません。
将来のことが検討されたプランになっているかも大事
将来的に子供が独立する、親と同居するなど、暮らしの変化は必ず訪れます。
今現在や近い将来のことだけではなく、そうした長期的な視点で、きちんと対応できるようなプランを組んでおくと、より良いと思います。
ただし、リフォームで対応することもできるので、必ずしも長期的なプランで考える必要はないと個人的には考えています。
まとめ
大げさなことではなくスイッチの位置一つで日々の暮らしやすさは大きく左右されます。
ですから、スイッチの配置を甘く考えていると必ず後で痛い目を見ます。
どこにスイッチをつけるかで、日々の暮らしやすさを大きく左右しますから、今回の記事を参考にして十分に検討して配置するように心がけてください。
また、スイッチの位置は家が完成してから、手を加えることはなかなか困難となる場合も多いので、新築の際に徹底して位置を定めるようにしてください。