>>>「家を安く建てる7つの基本」はこちら

ビルトインガレージの家の駐車場の広さはどれくらい必要なのかについて解説します

家を建てる時、ガレージ付きのビルトインガレージを検討している人も少なくありません。

でも実際にガレージをつくるとなると、どれくらいの駐車幅が必要になるのか、また車を駐車するのにどれくらいの広さが必要になるのか知っている人はあまりいないでしょう。

実際多くの人は、普通乗用車1台分ならなんとなくイメージできたとしても、それが2台や3台となると想像することが難しくなるように思います。

そこで、今回の記事ではどれくらいの駐車幅が必要になるのかについて、解説していこうと思います。

【いい家を安く建てるために知っておきたいこと】

注文住宅を予算内で建てるために、住宅会社に依頼する前に知っておいて欲しいことが3つあります。

依頼前に家の価格を抑えるための基本やコツを知っておくことで、いい家を安く建てることができるようになりますので参考にしてください。

1:家を安く建てるための基本とコツ

注文住宅を予算内で建てるにはコツがいります。それには家の価格の決まり方や、どのように対処すれば家の価格を抑えることができるのかを把握しておかなければなりません。

予算内でいい家を建てるための7つの基本は下記リンク先の記事をご覧ください。

>>>家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本

2:家の形と家の価格の大きな関係

家にはお金のかかる形の家と、お金がかからない形の家があります。

家の形は家の価格を大きく左右する要素の1つですので、家の形と家の価格の関係はしっかりと抑えておくべきです。

どのような家の形はお金がかかり、どのような形にすればお金がかからないのか、またそれぞれの家の形の特徴については下記リンク先の記事をご覧ください。

>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い

3:無料でカタログを請求し理想の家を建てる方法

注文住宅は依頼先で決まります。だからこそ、依頼先は慎重に検討したいところですが、検討するにはまずはどんな家を建てたいのかを知らなくてはなりません。

無料で住宅会社から請求できる住宅カタログを請求して、理想の家を建てる方法については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ




【駐車スペースの広さの基本】車の大きさはどれくらい?

駐車場をつくるには、一般的な車のサイズを知っておきましょう。

車種にもよりますが、平均的な車両のサイズの目安は下記の通りです。

【平均的な車両サイズの目安】

【軽自動車】(ムーブ・ワゴンR・N-BOX・タント・デイズ・ミラ)

全幅:1,480mm
全長:3,400mm
全高:1,750mm

【小型車】(アクア・フィット・デミオ・ヴィッツ・ノート)

全幅:1,700mm
全長:4,100mm
全高:1,500mm

【中型車】(プリウス・カローラ・ジューク・フリード・アクセラ・インプレッサ)

全幅:1,700mm
全長:4,700mm
全高:1,500mm

【大型車】(レクサスLS・クラウン・GT-R・アコードHV)

全幅:1,850mm
全長:5,000mm
全高:1,500mm

【ワンボックス車】(アルファード・ステップワゴン・セレナ・ノア)

全幅:1,700mm
全長:4,800mm
全高:2,000mm

注意したいのはワンボックス車の場合は車の高さが平均で2,000mm必要だということです。

つまり、最低限この高さをクリアできないと後から車を買い替えた時などに対応できないガレージになってしまいますので注意してください。

乗用車を駐車するのに必要な幅や長さはどれくらい?

車の幅や長さをまとめると下記の通りです。

【乗用車の平均的な車幅】

軽自動車:幅1,480mm 長さ3,400mm

小型車:幅1,700mm 長さ4,100mm

中型車:幅1,700mm 長さ4,700mm

ワンボックス車:幅1,700mm 長さ4,800mm

大型車:幅1,850mm 長さ5,000mm

大型車では1,850mmが最低の車両幅だということには注意する必要があります。

【車一台のケース】駐車幅に必要な幅の決め方は?

ただし上にあげたサイズだけで決めてしまってはいけません。

駐車スペースにするには、車体の広さ以外にドア開閉のスペースや人が通るためのスペースが必要になるからです。

車のドアを半開、または全開する時に必要な幅はどれくらい?

車種にもよりますが、車のドアを「半開」する時に必要な幅の広さは「車幅+600mm」程度です。

つまり、人が一人歩く時に必要な幅があれば車のドアを半開することができます。

これは車を駐車する時に最低限必要な幅だと思ってください。

もしも車のドアを「全開」したいのであれば、最低でも「車幅+900mm」程度の幅は確保しなければなりません。

【ドアの半開、全開に必要な幅】

半開:車幅+600mm以上
全開:車幅+900mm以上

もちろんこれは目安であり、車種によって必要な幅は異なるため、心配であれば、余裕を持って広めに設計しておくことが大事です。

人が1人歩く時に必要な幅は?

人が一人歩く時に必要な幅はおおむね「600mm」とされています。

つまりドアの「開け閉め」と車の「乗り降り」を考えた場合、最低でも車両幅にプラスして「1200mm」は確保したいところです。

普通乗用車1台とめるためにはどれくらいの広さが必要?

けれども、国土交通省の「駐車場設計・施工指針」では、普通乗用車1台を止めるのに必要な幅と長さは「幅2.5m×長さ6.0」となっていますから、つまり普通乗用車のケースでは車両幅にプラスしてゆとり幅として「幅0.8m×長さ1.3m」が駐車場に最低限必要な広さの目安であると考えられているということになります。

ただし、これは車を駐車する時に必要な最低限必要になるスペースだと考えてください。先ほども言いましたように、この広さでガレージを作るとなると大変窮屈なものとなってしまうからです。

国土交通省の「駐車場設計・施工指針」では、運転席からは出入りができても、助手席からは出入りできないものだと思ってください。

また駐車スペースからは荷物の出し入れも難しいでしょうし、運転に自信がある人じゃないと車庫入れが難しくなるかと思います。

【軽自動車】

国土交通省 幅員:2.0 長さ:3.6
平均的車両 幅員:1.5 長さ:3.4
車両ドア開閉可能幅 幅員:2.7

【小型乗用車】

国土交通省 幅員:2.3 長さ:5.0
平均的車両 幅員:1.7 長さ:4.1
車両ドア開閉可能幅 幅員:2.9

【普通乗用車】

国土交通省 幅員:2.5 長さ:6.0
平均的車両 幅員:1.7 長さ:4.7
車両ドア開閉可能幅 幅員:2.9

車種別に見る理想的な車両幅

三協アルミによると車種別に最低限必要となる車両幅は次の通りとなっています。

【軽自動車】(ムーブ・ワゴンR・N-BOX・タント・デイズ・ミラ)

全幅:1,480mm 全長:3,400mm 全高:1,750mm

・駐車スペースに必要となる理想的な広さ

全幅:2,400mm 全長:4,300mm

【小型車】(アクア・フィット・デミオ・ヴィッツ・ノート)

全幅:1,700mm 全長:4,100mm 全高:1,500mm

・駐車スペースに必要となる理想的な広さ

全幅:2,700mm 全長:5,000mm

【中型車】(プリウス・カローラ・ジューク・フリード・アクセラ・インプレッサ)

全幅:1,700mm 全長:4,700mm 全高:1,500mm

・駐車スペースに必要となる理想的な広さ

全幅:2,700mm 全長:5,700mm

【大型車】(レクサスLS・クラウン・GT-R・アコードHV)

全幅:1,850mm 全長:5,000mm 全高:1,500mm

・駐車スペースに必要となる理想的な広さ

全幅:3,000mm 全長:5,700mm

【ワンボックス車】(アルファード・ステップワゴン・セレナ・ノア)

全幅:1,700mm 全長:4,800mm 全高:2,000mm

・駐車スペースに必要となる理想的な広さ

全幅:2,700mm 全長:5,700mm 全高:2,300mm

車種によってもこれだけの違いがあるということを覚えておいてください。

特に車が大きいタイプの車種や扉の開閉が跳ね上げ式のスポーツカーなどの特殊な車はさらにゆとりを持たせた幅が必要になります。

もしも、そうした車への乗り換えを検討されているのであれば、余裕を持って3mの幅の駐車スペースを用意しておくといいでしょう。

それくらいの幅を確保しておけばほとんどの車に対応できますので覚えておいてください。

前面道路の幅の広さによっても必要な間口は変わる

案外盲点なのですが、実は前面道路の道路幅によっても駐車場で必要となる間口が違ってきます。

車は弧を描いて駐車するため、前面道路の幅によっては間口を広げてあげる必要が出てくるのです。

前面道路の幅が狭い場合は間口を狭めてしまうと、駐車するのに困難になることも多いため、間口を大きめにとる必要がでてきます。

例えば前面の道路幅が「6m以上」ある場合は、間口の広さは「3m程度」で問題ありませんが、前面道路の幅が「4m以下」の場合は、間口は最低でも「3.6m」ほど確保する必要があります。

前面道路の幅によっても必要となる間口の広さが変わってきますので、注意してください。

車椅子など身体障害者の方に対応する場合の駐車スペースの広さは?

もしも車椅子など身体障害者の方が付き添えるような駐車スペースを検討するのであれば乗、降用のスペース幅を3.5m以上にすると良いと思います。

国土交通省が定める「身体障害者施設」においても「高齢者・身体障害者、特に乗降幅の必要な車椅子使用者の乗降が可能となるよう幅2.1m程度の車椅子スペースに車椅子使用者が転換できるとともに介護者が付き添える1.4m以上の乗降用スペース幅を加えた3.5m以上を確保する」とされているからです。

幅が「3.5m以上」、理想としては「4m程度」あれば、介護者や車椅子が通れるスペースとなるので車の乗り降りが楽になると思います。

普通乗用車1台あたりのビルトインガレージの駐車スペースにかかる費用は?

ビルトインガレージにする場合、ガレージの必要な広さ、坪数、費用はそれぞれ下記の通りとなります。

【車の台数ごとの駐車スペースをつくるのにかかる広さと費用の相場】

1台 5坪程度 約250万円〜400万円
2台 10坪程度 約500万円〜800万円
3台 20坪程度 約1,000万円〜1,600万円
4台 30坪程度 約1,500万円〜2,400万円

あくまで目安ですので、実際はガレージのグレードによって価格が大きく変動します。そのため参考程度にとどめておいてください。

>>>ビルトインガレージはいくらかかる?費用相場を坪数や収容台数ごとに徹底解説

【複数台の車を駐車する場合】複数台の乗用車を駐車するのに必要な幅は?

複数台の乗用車を駐車することを考慮した場合でも考え方は同じです。

つまり最低でも「車幅+600mm」をとっていただくことが必要です。

ただし車を二台横に並べて駐車する場合は下記の通りに考えてください。

600mm 「車」 600mm 「車」

2台の車の間は2台ぶんで600mmということになります。

これは2台が同時に車に乗り降りすることはないことを想定しているため、車と車の中央の幅は1,200mmとするのではなく600mmとしています。

つまり小型車と中型車2台分の駐車スペースを作ることを想定した場合下記の通りとなります。

【小型車と中型車の2台駐車するのに最低限必要なスペース】

600mm+1,700mm+600mm+1,700mm+600mm=5,200mm

もちろん600mmはドアを半開できる広さのため、駐車スペースでドアを全開したいのであれば900mmと考えてください。

900mm+1,700mm+900mm+1,700mm+900mm=6,100mm

複数台の乗用車を駐車するのに必要な長さは?

つづいて長さについても解説して行きます。

長さについては余裕を持って「全長+1,000mm」で計算しておくと安心だと思います。

先ほどの例のように長さをおさえることもできますが、特殊なトランクの開閉など、あらゆる車種に対応するとなると「全長+1,000mm」を目安にしておくといいと思います。

【中型車】

全長:4,700mm + 1,000mm = 5,700mm

【大型車】

全長:5,000mm + 1,000mm = 6,000mm

以上、駐車スペースに必要な幅や長さを考える際の参考にしてください。

まとめ

本文でも触れましたが、車種によって必要となる駐車幅と全長は異なってきます。

ビルトインガレージは後から駐車スペースを広げることができませんから、ゆとりを持って広めに設計しておくことがポイントです。

もちろん予算の関係もあるでしょうから、広くつくることが難しい場合もあるかもしれません。

ただそれでもせっかくビルトインガレージを作るのであれば、将来的な車の買い替えを想定してやはり広めにつくっておくことを強くお勧めしたいと思います。



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