平屋を検討しているんだけど、家の価格が高いよな・・・平屋を安く建てるコツなんてないかな。
そう思っているあなたに今回の記事を書きました。
実は平屋は工夫次第で安く建てることができます。
今回の記事では様々な理由から2階建て住宅よりも高くなりがちな平屋を安く建てるコツと、コストを抑える6つのポイントについてお話ししていきます。
【いい家を安く建てるために知っておきたいこと】
注文住宅を予算内で建てるために、住宅会社に依頼する前に知っておいて欲しいことが3つあります。
依頼前に家の価格を抑えるための基本やコツを知っておくことで、いい家を安く建てることができるようになりますので参考にしてください。
1:家を安く建てるための基本とコツ
注文住宅を予算内で建てるにはコツがいります。それには家の価格の決まり方や、どのように対処すれば家の価格を抑えることができるのかを把握しておかなければなりません。
予算内でいい家を建てるための7つの基本は下記リンク先の記事をご覧ください。
2:家の形と家の価格の大きな関係
家にはお金のかかる形の家と、お金がかからない形の家があります。
家の形は家の価格を大きく左右する要素の1つですので、家の形と家の価格の関係はしっかりと抑えておくべきです。
どのような家の形はお金がかかり、どのような形にすればお金がかからないのか、またそれぞれの家の形の特徴については下記リンク先の記事をご覧ください。
>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い
3:無料でカタログを請求し理想の家を建てる方法
注文住宅は依頼先で決まります。だからこそ、依頼先は慎重に検討したいところですが、検討するにはまずはどんな家を建てたいのかを知らなくてはなりません。
無料で住宅会社から請求できる住宅カタログを請求して、理想の家を建てる方法については下記リンク先の記事を参考にしてください。
Contents
- 1 平屋を低予算で建てるためのコツ
- 2 平屋を安く建てるコツ1:外観をできるだけシンプルにする
- 3 平屋を安く建てるコツ2:間取り(空間の取り方)を工夫する
- 4 平屋を安く建てるコツ3:住宅設備や仕上げ素材を安くする
- 5 平屋を安く建てるコツ4:建具を減らす
- 6 平屋を低予算で建てるためにおさえておきたい6つのポイント
- 7 平屋を低予算で建てるためのポイント:1:建物の形をシンプルにする
- 8 平屋を低予算で建てるためのポイント2:間仕切りを減らす
- 9 平屋を低予算で建てるためのポイント3:無駄な空間をつくらない(廊下をなくす)
- 10 平屋を低予算で建てるためのポイント4:開口部を減らす(窓の数を減らす)
- 11 平屋を低予算で建てるためのポイント5:採光は天井から取り入れる
- 12 平屋を低予算で建てるためのポイント6:住宅設備のグレードをおさえる
- 13 まとめ
平屋を低予算で建てるためのコツ
まずは平屋を低予算で建てるためのコツからお話ししていきます
【平屋を低予算で建てるためのコツ】
1:外観をできるだけシンプルにする
2:間取り(空間の取り方)を工夫する
3:住宅設備や仕上げ素材を安くする
4:建具を減らす
細かく言えばたくさんありますが、ここでは、平屋を建てるのに必要となるコストを大きく削減できるモノだけをお伝えさせていただきます。
平屋を安く建てるコツ1:外観をできるだけシンプルにする
低予算で平屋を建てるのであれば、まずは外観をできるだけシンプルなものとしてください。
外観をシンプルにするだけでコストを大幅におさえることができます。
そして外観をできるだけシンプルにすることが最も平屋の建築価格をおさえることができます。
基本的な家づくりの知識として、家は凹凸が多いと、外壁部分の面積が増えたり必要な工事が増えるためコストが高くなるという原理原則があります。
だから、平屋にかかるコストを極力おさえ、低予算で平屋を建てたいのであれば、できるだけ凹凸の少ない形にして、外観をシンプルにし、コストの削減に努めてください。
平屋の家の形は箱型にする
いうまでもなく、「コの字型」や「L字型」などの複雑な形の家は価格が高くなりますので避け、家の形はシンプルな長方形または正方形などの「箱型」または「I字型」にするように努めてください。
家の形が複雑になると外壁の面積が増えるだけではなく、特殊な建材が必要になったり、特殊な工事が必要になったり、屋根の形も複雑になり、さらには内部の間取りも全て複雑になってしまい、総合して材料費や施工費が高くなってしまうのです。
>>>平屋の間取りに差が出る、知っておきたい5つの平屋の形とメリット、デメリット
平屋の屋根の形は片流れ屋根にする
屋根の形は片流れ屋根、切妻屋根、寄棟屋根などがありますが、低予算で平屋を建てるのであれば片流れ屋根を指定してください。
住宅の屋根にはたくさんの種類がありますが、片流れ屋根が最もコストを抑えられ、かつ、工事費用が安く建てられる屋根だからです。また、間取りの関係上、片流れ屋根が難しいのであれば三角屋根の切妻屋根であればコストを抑えることができます。
平屋を安く建てたいのであれば、家の形を極力単純なものとし屋根もシンプルなものとしてください。
>>>片流れ系の屋根6種のメリットやデメリットについての解説と屋根選びの注意点
平屋を安く建てるコツ2:間取り(空間の取り方)を工夫する
低予算で平屋を建てるのであれば、間取りも工夫が必要です。
具体的には内部の壁をできるだけ取り除くことが重要で、各部屋へと続く動線もできるだけシンプルなものとしてください。
できれば内部空間を仕切る壁の数は少ない方が安く建てることができます。
家の価格は壁の量が増えるほど高くなる
家は壁面量が多いほど工事にかかる費用が高くなるので、内部の空間をスケルトン状態に近づけるほど価格が安くなっていきます。
【家の本体価格を導き出す公式】
家の本体価格=「スケルトン状態の家」+「間仕切りの数」+「その他(設備・造作など)」
平屋に限らず、上記にあげた「家の本体価格を導き出す公式」は覚えておくと、家を安く建てることができると思います。
上記の公式にある通り、家はスケルトン状態の枠組みに、部屋を仕切るための壁、それにプラスして造作、その他設備を加えていくことで家の本体価格が導き出されます。
平屋を安く建てたいのであれば、できるだけ間仕切りのないオープンな間取りにしてください。
※少し乱暴に言えば、家の価格は家の形と壁の数でほとんど決まります。
平屋を安く建てるコツ3:住宅設備や仕上げ素材を安くする
低予算で平屋を建てるのであれば、住宅設備や仕上げ材もできるだけグレードをおさえて安いタイプのものを使ってください。
具体的なことを言えば水回りのシステムキッチン、ユニットバス、洗面台などのグレードを見直すことでかなり効果的にコストダウンをはかることができます。
仕上げ材はトータルの面積で考える
仕上げ材においても同等です。1m2あたりの単価で見るとそれほど高いと感じないかもしれませんが、内装や外装の仕上げ材は使う面積が大きくなるので、最終的な価格を押し上げる原因となります。注意してください。
設備は型落ちのものを選ぶ
また型落ちの設備を選ぶとそれだけで安くなります。型落ちと言ってもその時の最新のものではないだけで性能や設備は対して変わらないことがほとんどです。
住宅設備メーカーは最新のものを勧めてくるので、家は一生に一度きりの買い物だからとグレードの高い住宅設備機器を選んでしまいがちですが、そこは一度冷静になり立ち止まって考えることが大事です。
最新の性能や設備を求めると、住宅設備は高くなってしまいますから、低コストで建てたいのであれば、程々のもの(バランスの取れたもの)を選ぶようにしてください。
平屋を安く建てるコツ4:建具を減らす
低予算で平屋を建てるのであれば、室内で使う建具を減らせば取り付けにかかる施工費用がなくなるので、コストを削減することができます。
例えば、壁の代わりにカーテンを使ったり、間仕切りとしてロールスクリーンを使う方法などがあります。
パーテーションなどで各部屋を仕切ってもいいでしょう。このようにできるだけ壁をつくらずにオープンなものとすることで建具も減らすことができ、コストを削減することができます。
オープンな間取りを心がける
だから住宅内部では壁をなくすことで建具が減り、それぞれの部屋が緩やかにつながるようなオープンな間取りにすることで気持ちの良い空間にすることができます。
平屋はもちろん家の価格は、細かい費用の積み重ねで総費用が算出されますので、ちょっとしたことを工夫するだけで全体として見た場合の家の価格を大幅に削減することが可能なのです。
平屋を低予算で建てるためにおさえておきたい6つのポイント
つづいて、平屋を低予算で建てるためのポイントについてお話ししていきます。
平屋を低予算で建てるためのポイントは下記の6つです。
【平屋を低予算で建てるためのポイント】
1:建物の形をシンプルにする
2:間仕切りを減らす
3:無駄な空間をつくらない(廊下をなくす)
4:開口部を減らす(窓の数を減らす)
5:採光は天井から取り入れる
6:住宅設備のグレードをおさえる
平屋を低予算で建てるためのポイント:1:建物の形をシンプルにする
家の価格は家の形と間仕切りの数でほとんど決まります。
先に述べたように、家の価格はスケルトン状態の家に間仕切りの壁を追加していき、さらにその他の費用として住宅設備や造作などをのせていった価格で決まります。
このうち家の価格を大きく左右する要素は「スケルトン状態の家(家の形)」と「間仕切りの数(壁の数)」です。
だから極力家の形をシンプルにし、さらに間仕切りの数を減らすことが大きくコストを削減する最大のポイントとなります。
コストをおさえるのであれば、平屋であっても家の形は長方形や正方形などの「箱型」一択、屋根は片流れ屋根か切妻屋根で、それ以外の選択肢はないと思ってください。
>>>平屋の間取りに差が出る、知っておきたい5つの平屋の形とメリット、デメリット
>>>家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い
平屋を低予算で建てるためのポイント2:間仕切りを減らす
平屋を安く建てるためのコツでもお話ししましたが、平屋を安く建てるには間仕切りの数を減らして、オープンな間取りにすることが大事です。
室内空間はできるだけ、家の構造上必要となる壁や柱以外を除いて、間仕切りをつくらないことが平屋を安く建てるための大事なポイントで、徹底することで大きくコストカットができます。
例えばLDKは一つながりで間仕切りのないオープンな空間にすれば、施工費や材料費を大きく抑えることができるのでおすすめです。
オープンな間取りにすることで、平屋をより気持ちの良い空間とすることができますし、光と風が抜ける気持ちの良い平屋を建てることができます。
もちろん季節によって変化する採光計画や通風計画は必ず行ってください。
間仕切りを作るのであれば収納と兼用する
ただ、あまりオープン過ぎるのも居心地が良くないと感じる方もいらっしゃると思います。
その場合、必要最小限の間仕切りをつくることになりますが、コストカットを考えた間仕切りを検討するのであれば、収納棚として機能する間仕切りを配置するといいと思います。
収納棚を間仕切りと見立てることで、収納機能を持たせた壁とすることができるからです。
壁に収納棚としての機能を持たせることで新築の引越しの際に必要となる家具の購入費用はもちろん無駄なスペースを減らすことができますので工事費用をカットすることができます。
壁や床などに使われる材料や素材は統一する
さらに材料や素材は家全体で統一してください。
材料や素材の種類が増えるほど家の価格は高くなります。
徹底的に低予算で建てることを検討するのであれば、例えば室内のクロスは部屋ごとに違うものに変えるのではなく、家全体で全て同じものとして統一してください。
また床材も全ての空間で同じものを使うとさらに費用を抑えることができます。
同じ材料や素材を使うと全体的に統一感も生まれますので、決して悪い面ばかりではありません。
平屋を低予算で建てるためのポイント3:無駄な空間をつくらない(廊下をなくす)
徹底してコストカットをはかるのであれば、廊下をなくしてください。
廊下は生活するのになくてならないものではなく、一種の遊びのようなものです。家にはそうした「間」が必要であるという考え方もありますが、コストカットを考えるのであればできるだけ無駄な空間をつくらないことが大きなポイントとなります。
廊下をなくせば部屋も広くなる
廊下をなくすと部屋も広くなります。
つまり1部屋あたりの床面積が広くなる上に平屋の価格もおさえることができるのです。
廊下をなくすと部屋間の移動に際しての動線もシンプルなものとなりますので、メリットも大きいと思います。
平屋を低予算で建てるためのポイント4:開口部を減らす(窓の数を減らす)
家は開口部の数が増えるほどに材料費はもちろん工事費用が高くなります。
ですから窓の数を極力押さえることで家全体としてのコストダウンをはかることができます。
窓が増えると様々な費用がかさむ
実は開口部(窓)が増えると材料費はもちろんそれに関連して様々な費用が発生してきます。
例えば壁の強度が下がるため、耐震補強としての費用も必要となることがありますし、窓が増えるごとに人件費はもちろん、工事費用が上乗せされていきます。
断熱性や気密性を考えるのであれば、材料はもちろん別の工事が必要になります。
だから低予算で建てるのであれば、窓の数は極力減らし、余計なコストはかけないようにすることがポイントです。
>>>注文住宅の窓で失敗しないために抑えておきたい21種類の窓と配置のコツ
平屋を低予算で建てるためのポイント5:採光は天井から取り入れる
平屋では採光は天井から取り入れるとコスト削減と住まいの快適性に直結しやすくなります。
平屋は2階建て住宅のように高さがありませんから側面の窓から採光をとることがなかなか難しいですが、天井から採光することで明るい平屋とすることができる上に窓の数が減るのでコストをカットすることができます。
ただし土地の形にもよりますのでこの辺りは慎重に設計士の方と相談の上決めるようにしてください。
天窓にすると通風も良くなる
天井に窓をつけることはコスト削減と室内の明るさだけではありません。
天井の窓が風の通り道となり、夏場は風が通り抜けていく気持ちの良い平屋にすることができるのです。
通風を考える場合は、天窓を開け閉めできるようなものにすることと、設置する場所を十分に検討することができますが、うまく計画すると気持ちよく家全体を換気することもできます。
平屋を低予算で建てるためのポイント6:住宅設備のグレードをおさえる
住宅設備は種類がたくさんあり、サイズ、デザイン、機能などによって価格が大きく変化します。
ですが予算をおさえるのであれば、住宅設備のグレードは最新のものを追い求めすぎず、型落ちのものを選ぶなどし、住宅設備のグレードを抑えることが大事です。
住宅設備は家全体の価格を見ても、大きな部分を閉めます。
ですから、住宅設備のグレードを変えるだけで大幅にコストダウンが見込める場合があります。
特に水回りの住宅設備はどの住宅設備機器メーカーも力を入れていますから、大変豊富なラインナップが用意されています。
予算オーバーしそうなら、システムキッチンやトイレ、浴室などの水回り設備のグレードを見直すだけで大きくコストを削減することができる可能性が高いということは覚えておいてください。
まとめ
今回の記事では平屋を安く建てるための4つのコツとコストをおさえる6つのポイントについてお話ししてきました。
詳しくは本文に譲ることとしますが、平屋を安く建てるためのポイントは下記の4つとなります。
【平屋を低予算で建てる4つのコツ】
1:外観をできるだけシンプルにする
2:間取り(空間の取り方)を工夫する
3:住宅設備や仕上げ素材を安くする
4:建具を減らす
また平屋の建築コストをおさえる6つのポイントについては本文内で以下のようにまとめさせていただきました。
【平屋を低予算で建てるためのポイント】
1:建物の形をシンプルにする
2:間仕切りを減らす
3:無駄な空間をつくらない(廊下をなくす)
4:開口部を減らす(窓の数を減らす)
5:採光は天井から取り入れる
6:住宅設備のグレードをおさえる
今回は極端に価格をおさえるコツやポイントについてお話ししましたし、実際の家づくりの現場では全てを取り入れることは難しいかもしれませんが、平屋を検討の際は、要所要所で今回お話ししたコツやポイントを思い出していただき、適切に取り入れて行ってもらえれば、快適な平屋を建てることができると思います。
是非、今回の記事を参考にしていただき、予算内で素敵な平屋を建ててください。