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【ログハウスの選び方】3つのログハウスのタイプの特徴を徹底比較

ログハウスには大きく分けて3つのタイプがあり、木材の加工方法や組み立て方によって細かい部分での特徴や性質が大きく違ってきます。

その違いは設計の自由度にまで及ぶこともあり、日常的な暮らしの場としてログハウスを検討した場合、どのタイプのログハウスを選ぶべきなのか注意しなければならない点なども違ってきます。

例えば、将来的にリフォームを考えている場合は、リフォームできるタイプのログハウスとリフォームに対応していないログハウスもあり注意が必要となります。

今回解説するのはログハウスを組み立てる際に一般的に用いられる3つのタイプのログハウスですが、組み立て方によって生活のしやすさまでも変わってくることがありますので、それぞれのログハウスのタイプを比較し、どのタイプのログハウスが家族に適しているのか、十分に検討してから選ぶようにしてください。

今回はそれぞれのログハウスのタイプの特徴について「丸太の加工方法」「材の乾燥具合」「工期」「壁の沈み込み具合」「雰囲気と圧迫感」「間取りのポイント」「価格」の面から比較し、タイプ別の選び方のポイントなどを解説していきます。

この記事がこれから新築時の住宅としてログハウスを検討している方の一助となれば幸いです。

【いい家を安く建てるために知っておきたいこと】

注文住宅を予算内で建てるために、住宅会社に依頼する前に知っておいて欲しいことが3つあります。

必要に応じて読み進めていただくと、より良い家づくりをしていただけるかと思いますので、注文住宅で家を建てることを検討されている方は参考にしてください。

1:家を安く建てるために知っておきたい7つの基本

予算内で注文住宅を建てるにはコツがいります。

あまり知られていませんが、家にかかるコストを大きく削減し、家を安く建てるための基本は7つしかありません。

下記リンク先にわかりやすくまとめてありますので、予算内でいい家を建てたい方は「家を安く建てる方法とコストダウンの7つの基本」を参考にしてください。

2:家の形次第で家の価格はこんなにも変わる!?

実は、家にはお金のかかる形の家と、お金がかからない形の家があります。

下記リンク先の記事ではお金がかかる家と、お金がかからない家の違いをわかりやすく説明しています。

また、リンク先の記事では、それぞれの家の形による特徴や性能の違いもまとめてありますので、詳細については「家づくりで覚えておきたい家の形とお金のかかる家とかからない家の違い」をご覧ください。

3:無料で注文住宅のカタログを請求して家づくりを進めていくコツ

本文でもお話ししますが、注文住宅は依頼先で決まります。

だからこそ、依頼先は慎重に検討したいところですが、依頼先を検討するには、まずはこれからどんな家を建てたいのかを知らなくてはなりません。

無料で住宅会社から請求できる住宅カタログを請求して理想の家を建てる方法については「無料で貰える住宅カタログを使いこなし賢く家を建てる6つのステップ」をご覧ください。




ログハウスには3つの工法によるログハウスのタイプがある

一般的なログハウスには主に下記3つのタイプのログハウスがあります。

【3つの工法によるログハウスのタイプ】

1:ハンドカット工法によるログハウス
2:マシンカット工法によるログハウス
3:ポスト&ビーム工法によるログハウス

ログハウスと聞くと、チェーンソーで切り出したハンドカット工法によるログハウスをイメージされる方も多いように思いますが、現在のログハウスは上記のように工法によって主に「ハンドカット」「マシンカット」「ポストアンドビーム」の3つのタイプに分かれています。

それぞれの工法によってログハウスの特徴や性質が異なりますので、必ずそれぞれのログハウスの特徴をきちんと理解してから住まいとしてどのログハウスがあなたの家族に適しているのかを選ぶようにしてください。

今回の記事では、これら3つのタイプのログハウスをタイプ別に順番に比較していきます。

日常的な生活の場としてログハウスを検討されている方は、それぞれのログハウスの特徴をしっかりとおさえた上で検討されてください。

※新築の住宅にログハウスを選ぶ場合、この記事と合わせて下記の記事も参考にしていただくと、よりログハウスでの生活を理解できると思います。

ログハウスを検討されている方は合わせて読み進めてください。

>>>ログハウスってどんな家?新築住宅にログハウスを選ぶ前に知っておきたい13のメリットとデメリット

ハンドカット工法のログハウスとは

ハンドカットログハウス

ハンドカット工法のログハウスとは、簡単に言えば職人手作りのログハウスのことです。

ハンドカットでは、ログビルダーと呼ばれる職人の手によって丸太が加工され、そして施工(組み立て)していきます。

木を切り倒し、熟練したログビルダーによって加工場でドローナイフなどが使用され手作業でピーリング(皮むき)を行い、ノッチ加工、グルーブ加工が施され、棟上げをしてから、いったん解体し、建築現場まで運ばれ再度組み立てていきます。

ハンドカットでは、ログビルダーがチェーンソーによって一本一本丸太を削り加工し形を整えるため、丸太に刻まれる一本一本の細かい切り口が違い表面に刻み込まれた表情の違いを楽しむことができ、荒々しさがありながらも、温かみのある雰囲気を楽しむことができます。

ハンドカットによるログハウスは、ログハウスと聞いて誰もが想像するような、ログハウスらしいログハウスになり、遊び心や随所に見られる荒々しい美しさを感じ取ることができます。

ハンドカットは手作り感が魅力のログハウス

また、随所に見られるその手作り感がハンドカットログハウスの魅力と言えると思います。

ハンドカット工法によるログハウスは、ログハウスの中でも最も原始的な手法で建てられるプリミティブなログハウスですが、最近では昔のような野暮で荒々しい表情のログハウスだけではなく、豪華絢爛な雰囲気のログハウスも増えてきているように思います。

(ハンドカットによるピーリングは伐採したての木でないと皮がかたくなってしまうため生木を手早く加工する必要があります。)

ハンドカット工法によるログハウスの特徴

ハンドカットログハウスの最大の特徴は丸太ならではの風合いを活かしたワイルドさにあります。

その美しさを言葉で表現するのは難しいですが、しっかりと地についたどっしりとした骨のある印象を見るものに与え、内部は「数寄屋造り」のような美しい仕上がりになります。

そのような意味では、ハンドカット工法によるログハウスは、ログハウスの中で最も存在感のあるログハウスと言えるでしょう。

加工された丸太をしたから横に順番に積み重ねていく

ハンドカット工法ではチェーンソーで削り取られ加工された丸太を下から順番に横に積み上げていきますが、丸太と丸太がぶつかる部分のカーブを「スクライバー」と呼ばれる水準器つきの大きなコンパスで写しとり、丸太同士が水平にうまく重なるように2度3度とカーブに合わせてカットし積み上げていきます。

また、ログハウスの端の方で丸太同士がぶつかり交差する部分をノッチと呼びますが、ノッチの種類によってもログハウスの外観の表情が変わり、そこはもう職人芸とも言えるくらいのログハウスならではの遊び心あふれるアート感を楽しむことができます。

ハンドカット工法はログビルダー(職人)によって出来上がりに差が生まれやすい

ただし、ハンドカット工法によるログハウスは、ログビルダーの技術に左右されることが多く、出来上がりに差が生まれやすくなります。

さらに、ハンドカット工法によるログハウスは、十分に乾燥させない生木を用いることも多いため、丸太のひび割れが生じやすく、完成した後も乾燥収縮により寸法が安定せず、数年間はひび割れなどが生じやすい特徴がある点も事前におさえておく必要があります。

※ノッチの種類については下記リンク先の記事にまとめてありますので、合わせて読んでいただくとより理解が深まると思います。

>>>ログハウスってどんな家?新築住宅にログハウスを選ぶ前に知っておきたい13のメリットとデメリット

ハンドカット工法によるログハウスの選び方

繰り返しになりますが、ハンドカット工法によるログハウスは、ログビルダーと呼ばれる職人の技術に依存するものと思ってください。

そのため、できることならば、依頼する前に、実際の現場に足を運び見せてもらうと良いと思います。

また海外で加工され日本に輸入し組み立てる場合は、海外のログビルダーが直接、日本の現場に足を運び棟上げをおこなうケースもあります。

その場合は、交通費などの費用を負担する必要も出てきますが、技術は確かなことも多く安心して任せることができると思います。

この辺りはメーカーによって様々ですので、依頼するメーカーに聞いた上で対応するようにしてください。

ハンドカット工法のログハウスのタイプ別の比較

ここからはハンドカット工法によるログハウスの特徴について下記7つの視点からお伝えしていきます。

【工法による違いの比較】

1:丸太の加工方法
2:材の乾燥具合
3:工期
4:セトリング具合
5:ログハウスの雰囲気と内部の圧迫感
6:間取りのポイント
7:価格について

1:ハンドカット工法で使われる丸太はどうやって加工されるの?加工方法は?

ハンドカットログハウスでは、ログビルダーと呼ばれる技術者が、チェーンソーで丸太をカットして加工していきます。

一本一本の丸太の表情が違い手作りならではの荒々しい男性的な表情が刻み込まれた木材に残るため、雰囲気のある仕上がりになります。

日本のログビルダーが加工することもありますが、海外のログビルダーがログヤードやログサイトで刻んだものを輸入し組み立てることがほとんどです。

※もともとハンドカットの加工はオノによってされていました。

2:ハンドカット工法の木材を乾燥させるための方法は?乾燥具合は?

ハンドカット工法によるログハウスは丸太の表面の皮むきをドローナイフと呼ばれる専用のナイフを使い手作業で行います。

その後、しばらく天然乾燥させることもありますが、基本的には伐採後のそのままの状態で使用することがほとんどです。

また、一般的に、皮が剥きやすい春に伐採しそのまま乾燥させずに使用するため、加工中も乾燥収縮による反りや割れが進んでいく特徴があります。

※ただし、国土交通省の技術的基準により含水率は20%以下に抑える必要があります。

3:ハンドカット工法では工期はどれくらい?

立地にもよりますが、およそ4ヶ月くらいが目安だと思って下さい。

丸太を加工するログサイトでの加工に2ヶ月、施工に2ヶ月が工期の目安です。

4:ハンドカットのログハウスでは、どれくらいセトリングはあるの?

日本のハンドカット工法のログハウスで多く見られる直径30cm前後の丸太を使用した場合、壁高の5%程度がセトリングスペースの目安だと考えてください。

ハンドカットのログハウスでは丸太に厚みがあったり、乾燥収縮をおさえるための十分な乾燥をさせずに、そのままの状態で使用することが多いためセトリングが起きやすくなると思ってください。

使用する丸太に厚みがあるため、木材が落ち着くまでにも時間がかかります。

※含水率の高い生材は竣工後,収縮,割れ,曲がり,反り,ねじれ等が生じやすい特徴があります。

5:ログハウスの雰囲気や内部の圧迫感は?

職人がチェーンソーなどを用いて丸太をカットした形がそのまま表情として残るため、非常に男性的で荒々しい表情を持ったログハウスになります。

丸太の厚みもあるのでカントリーテイストの仕上がりで重厚かつワイルドな雰囲気になり、最もログハウスらしいログハウスになると思ってください。

一方で丸太が迫り出して見えるため、内外部に圧迫感を感じることも多く、圧迫感を抑えるためにはそれなりにスペースを広く確保する必要があります。

特にリビングなどのリラックスするスペースで圧迫感を持たせてしまうと居心地が悪くなってしまうので、それを見越して広めのスペースを確保することが必要になります。

6:ハンドカット工法によるログハウスの間取りのポイントは?

ハンドカット工法によるログハウスは、3つのログハウスのタイプの中でもっとも圧迫感を感じやすい特徴があります。

ログハウスの圧迫感をやわらげるためには広めにリビングをとり「吹き抜け」を選ぶことが大事で、吹き抜けにすることで圧迫感を緩和しながらもログハウスの良さを活かすことができます。

そうした工夫をすることが間取り作成時のポイントと言えると思います。

ただし、私が見たところ住宅会社によって販売されているログハウスは、ほとんどのケースで「吹き抜け」が採用されているのでそこまで気にする必要はないと思います。

※丸太組工法を用いたログハウスには国土交通省の「丸太組工法技術基準」により厳しい基準が定められているので、それに準拠するものとなっている必要があります。

>>>〇丸太組構法を用いた建築物又は建築物の構造部分の構造方法に関する安全上必要な技術的基準を定める件

7:ハンドカットログハウスの価格

ハンドカットログハウスの価格は3つのタイプの中でもっとも高く、現在では坪単価100万円以上するケースがほとんどです。

もちろん、使用される材の種類など、細かい部分によって価格に差は生まれますが、目安としては平均して坪100万円以上見る必要があります。

マシンカット工法によるログハウスとは

写真:ホンカジャパン Mukawa2

マシンカット工法によるログハウスとは、機械で均一に加工されたログ材を用いて組み立てるログハウスのことを言います。

そして、現在主流のログハウスはマシンカットによるログハウスです。

マシンカットログハウスの歴史は浅く、その起源はフィンランドのログハウスメーカー、ホンカ・ラケンネ社が1958年に開発したログハウスがはじまりだとされています。

当時製材所であったフィンランドのホンカ・ラケンネ社の製材技術によって1958年に角ログが誕生し、その後1962年に丸ログが誕生しマシンカットログハウスとして販売されはじめたと当時の記録には残されています。

その後、加工機械の発達とコンピューター技術の発展によってより形が複雑な加工ができるようになり「D型ログ」や「楕円型ログ」、それに複雑な実加工(さねかこう)などによる精巧な造りのログ材が市場に流通することとなります。

(マシンカットログハウスが誕生するまではフィンランドではオノを使って木を加工するのが主流でした)

マシンカットによるログ材は工場で生産されますが、工場内で一旦仮組みされ、電線を通す穴などが開けられ、現場で組み立てやすいように番号が割り振られていきます。

マシンカット工法によるログハウスの特徴

マシンカット工法によるログハウスの特徴は、生産性が安定していること、加工精度が均一であること、そして安価であることです。

【マシンカット工法によるログハウスの3つの特徴】

1:生産性が安定している
2:加工精度が均一
3:安価

マシンカットのログハウスは機械加工のためデザイン性も高められ、いわゆるハンドカットのようなゴツゴツとした印象ではなく、非常にスッキリとした印象のログハウスを建てることができるので住宅地にもなじみやすい特徴があります。

またハンドカット工法によるログハウスはどちらかというと別荘のような趣がありますが、マシンカット工法のログハウスは壁厚が薄く日常的な住まいとしての趣があります。

職人の技術に左右されず建築コストもおさえられる

ハンドカット工法によるログハウスは、ログビルダーの技量によって品質が左右されますが、マシンカット工法によるログハウスの場合は、精密な機械制御によって木材が加工されるため、品質が安定しており、さらに加工精度が均一になる特徴を持っています。

また加工から施工までの作業時間も短縮でき、大量生産することもできるのでログハウスを安価で組み立てることができハンドカットに比べておよそ2割程度のコストダウンをはかることができます。

「D型」や「タイコ型」に複雑な実加工(さねかこう)を施すなどなど、かなり複雑な形のログ材を安定して加工することもでき、丸太間の隙間を極力抑えることもできます。

理論的には材の取り替えが可能

さらにマシンカットログハウスは現場作業中に何らかの問題が起き、材を取り替えなくてはならない事態が起きても材を入れ替えること(交換すること)もできます(ハンドカット工法の場合は木材が違うと上下がうまく噛み合わなくなるため組めなくなります)。

木材の乾燥は自然乾燥によるもの、人工乾燥によるものがありますが、ハンドカットのログハウスと比べると十分に「乾燥」させる過程を経るため、そりやねじれ、割れなどからくる狂いが抑制された上で出荷されます。

また、マシンカット工法では壁のカラーリングなど壁の表情も変えらますので、ハンドカットと比べると住む人に合わせて個性を発揮しやすく、家具などのインテリアもハンドカットと比べると合わせやすい特徴があります。

※マシンカットではラミネートログのように丸太を半分に割り、強度の強い心材を背中合わせに接着した上で使用するログなどもあり強度が高められたログ材などもあります。

マシンカット工法によるログハウスの選び方

マシンカット工法によるログハウスは、機械制御による木材の加工精度が高いため、形の均一な材を安定して生産でき、ハンドカットのログハウスのように職人の技術に依存しづらい特徴があります。

ただし、メーカーにより樹種や加工方法、細かい特徴が異なるため、依頼候補となるメーカーに実際に足を運び、実物を見て確かめてから決めるのが良いと思います。

ハンドカットと比べると、バリエーションも豊富で、樹種による違いをはじめ、加工の仕方、用いられるログ材の種類、エクステリア、インテリア、間取りの特徴に至るまでメーカーによって様々な違いが見られますので、ハンドカットと比べると家を選択する楽しみがあると思います。

ただし、その分迷いも増えるかもしれません。

マシンカットで用いられるログ材の主なタイプ一覧

ここからは、少しだけマシンカット工法で用いられるログ材の特徴について簡単に書き記していきます。

より詳しい特徴については下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>ログハウスってどんな家?新築住宅にログハウスを選ぶ前に知っておきたい13のメリットとデメリット

角ログ

角ログ 写真:BESS

角ログを使用すると外壁、内壁共にフラットな表情になります。

モダンカントリーな雰囲気になり、住む人を選ばない表情の壁になると思います。

また壁がフラットな為、家具が置きやすく掃除もしやすい特徴があります。

丸ログ

丸ログ 写真:BESS

丸ログを使用すると外壁、内壁共にハンドカットログハウスのような表情になります。

いかにもログハウスというワイルドな雰囲気になります。

壁に凹凸が生まれる為、家具が起きにくく掃除もしにくい特徴がありますが、ハンドカットログハウスよりも材の厚みが抑えられているので圧迫感は少なく、ログハウスならではの雰囲気を楽しむことができます。

D型ログ

D型ログ 写真:BESS

D型ログを使用すると外壁は丸みがあり、内壁は平らでフラットな表情になります。

外から見れば丸みを帯びたログハウスの雰囲気になりますが、内壁はフラットになっているので、家具を置きやすく掃除がしやすい特徴があります。

楕円型ログ

楕円ログ  写真:BESS

楕円型ログを使用すると外壁、内壁ともに丸みを帯びていますが、丸ログよりも丸みを抑えた表情になります。

楕円型ログは、丸ログよりもアールが緩やかで平らな壁となっているので圧迫感は抑えられており、さらに家具の納まりが良い特徴があります。

タイコ挽きログ

タイコ型ログ 写真:BESS

タイコ挽きログは丸太の上下をカットして、太鼓のような形にしており、ハンドカットログハウスのような表情になります。

仕上がりはハンドカットのログハウスに似ていますが、ハンドカットよりも均一に製材されている為、より作業性が高いものとなっています。

ラミネートログ

ラミネートログは丸太を半分に割り、固い心材を背中合わせに接着し貼り付けることでログ材の強度を高め、傷がつきにくく、ひび割れも抑えたログ材のことを言います。

また、2枚合わせの他に4枚合わせのラミネートログもあります。

マシンカット工法のログハウスのタイプ別の比較

ここからはマシンカットログハウスの特徴について下記7つの視点から詳細にお伝えしていきます。

【工法による違いの比較】

1:丸太の加工方法
2:材の乾燥具合
3:工期
4:セトリング具合
5:ログハウスの雰囲気と内部の圧迫感
6:間取りのポイント
7:価格について

1:マシンカット工法で使われる丸太はどうやって加工されるの?加工方法は?

マシンカット工法によるログハウスでは、コンピュータ制御によって丸太を様々な形にカットしたログ材として製材され使用されます。

コンピューター制御によって加工されるため、「D型」や「タイコ型」「楕円ログ」など、かなり複雑な形のものまでカットすることができます。

また、ハンドカットログハウスで用いられる材と比べると製材されたログは細いものとなる特徴があります。

※マシンカットは1958年に北欧のフィンランドで始まったのが起源とされていますが、現在では国産はもちろん、北米産のものが主流となっています。

2:マシンカット工法で用いられる木材を乾燥させるための方法は?乾燥具合は?

マシンカット工法で用いられる木材は、自然乾燥によるものと機械乾燥(人工乾燥)によるものがあります。

多くの場合はしっかりと乾燥をさせてから加工をするため、加工後の反りやねじれ、ひび割れなどを抑制することができる特徴があります。

ただ一方で材によっては、乾燥の方法次第で木材に含まれる水分だけではなく、木材の持つ油分や虫などの被害から木材を守る有効成分も水と一緒に放出されてしまうため、色艶はもちろん耐久性も悪くなってしまうので注意が必要です。

3:マシンカット工法のログハウスの工期はどれくらい?

工期は短く、およそ2ヶ月半から3ヶ月程度で建てることができます。

工場での製材に半月から1ヶ月程度、現場での施工に約2ヶ月程度が目安の工期となります。

4:マシンカット工法によるログハウスはどれくらいセトリングはあるの?

マシンカットで使用される材を用いた場合は壁高の3%程度のセトリングスペースを確保しておく必要があります。

ハンドカット工法によるログハウスと比べると乾燥は進んでいますが、一般的には3%程度は自重により壁の沈み込みがあるものと思ってください。

5:ログハウスの雰囲気や内部の圧迫感は?

ログハウスの雰囲気はモダンカントリーな仕上がりになります。

荒々しいハンドカットのものと比べると、街になじみやすく、日本の住宅街にも調和します。

インテリアもモダンな家具などと相性が良いので、ハンドカットログハウスよりも住み心地は良くなると思います。

また、圧迫感については丸みを帯びたログ材を使うのか、それとも角ログを使うのか、使用されるログ材にもよりますが、少なくともハンドカット工法によるログハウスよりも圧迫感はありません。

特に角ログを用いた場合は、内外部共に一般的な住宅と同じようなフラットな壁となります(ただし壁の雰囲気はログハウスにすることができます)。

「楕円型ログ」「タイコ型ログ」など丸みを帯びたログ材をしようした場合は、アールがついた分だけ圧迫感は生じてきますが、ハンドカットのものよりも柔らかな雰囲気となります。

※ログ材の形などについて詳しくは下記リンク先の記事を参考にしてください。

>>>ログハウスってどんな家?新築住宅にログハウスを選ぶ前に知っておきたい13のメリットとデメリット

6:マシンカット工法によるログハウスの間取りのポイントは?

いわゆるログハウス感やログハウスの良さを感じるためには「吹き抜け」の間取りにする必要があります。

特にリビングを「吹き抜け」とすることは良い選択で、開放的な暮らしに通じるログハウスらしさを出すことができると思います。

ただし、吹き抜けにはメリットがある一方で、音が内部に響きやすいというデメリットもあるので、メリットデメリットを十分に理解した上で選ぶようにしてください。

>>>吹き抜けの家にする12のメリットとデメリット

7:マシンカットログハウスの価格

マシンカット工法によるログハウスの価格は、ハンドカットよりも安価で坪70万円〜を目安としておけば良いと思います。

ハンドカットログハウスと同じように、用いられる材の種類など、細かい部分によって価格に差は生まれますが、平均して坪70万円以上見ておけば建てられます。

ポストアンドビーム工法によるログハウスとは

ポストアンドビームのログハウス

ポストアンドビーム工法のログハウスとは「柱」と「梁」に丸太を用いて組み立てられるログハウスのことです。

一般的な木造住宅に、ログハウスならではの丸太の魅力を取り入れたログハウスと言っても良いと思います。

ログハウスの骨組みとなる「柱(はしら)」と「梁(はり)」に丸太を使う以外は、一般的な木造住宅(在来工法)とほとんど同じような組み立てられ方をします。

ちなみに、ポストとは「柱」のことでありビームとは「梁」のことを指します。

ポストアンドビーム工法では、ハンドカットやマシンカットのように丸太を横に積み上げることはしませんが、ポストアンドビーム工法の派生形の「ピースエンピース工法」では「フィラーログ」と呼ばれる「短いログ材」を柱と柱の間に横に積み上げる形で組み立てていきます。

丸太を横に積み上げて組み立てていく家がログハウスの定義だとすれば、ポストアンドビーム工法によるログハウスは、その定義にはあてはまりませんがログハウスらしさを残しながらも、より自由度が高い設計ができます。

※木造住宅の在来工法では製材された角材を柱と梁に使われますが、ポストアンドビーム工法では太い丸太が柱と梁に使われる違いがあるだけで、どちらかというと一般的な木造住宅で用いられる在来工法に近い工法のため、ポストアンドビーム工法をログハウスとしないという一派もあります。

ポストアンドビーム工法のログハウスの特徴

ポストアンドビーム工法は、日本の一般的な木造住宅で用いられる「在来工法(木造軸組在来工法)」と同じように、柱と梁によって耐力を持たせる工法で構造的には「軸組構造」になります。

構造的には在来工法と同じなので、柱と柱の間の壁材には様々なものを使用することができ、よりバリエーション豊かなログハウスとなる特徴があります。

ログハウスの中でもっとも設計の自由度が高い

また設計の自由度も高く、ログハウスの雰囲気を取り入れながらも、法律的にも在来工法と同じような扱いになるなど一般的な木造住宅と同じように可変性の高い家づくりをすることができます。

例えば、柱の位置を変えることで建物の形を変えることもできますし、ハンドカットやマシンカットではできないような複雑な形のログハウスをつくることもできます。

フィラーログと呼ばれる短いログ材を使えば、ピースエンピース工法として一般的なログハウスに近い雰囲気にすることも可能ですし、窓の位置を工夫したり、壁を漆喰にしたり変化を楽しむことができます。

予算に合わせて設計できる

また、柱や梁に使われる丸太もマシンカットによるもの、ハンドカットによるものと選ぶこともでき、予算に合わせて構造的な制限をそれほど受けることなく設計することができる特徴もあります。

全体的な雰囲気としてはその他のログハウスよりも大人しくなりますが、より幅広い仕上げの選択肢が用意されていると思ってください。

セトリングが起きない

さらに、ポストアンドビーム工法では丸太を横に積み上げることがないので、セトリング(ログハウスで壁の高さが下がってきてしまう現象)も起きず、一般的な在来工法と同じように増改築がしやすい特徴があります。

ただし柱と柱の間にフィラーログを入れる「ピースエンピース工法」を用いた場合はセトリングは起きるので、セトリング対策が必要になります。

ポストアンドビーム工法によるログハウスの選び方

ポストアンドビーム工法によるログハウスは「柱」と「梁」の接合部分で強度を増すために複雑な加工が必要になってくることもあります。

現在の一般的な在来工法では金物などを使って仕口加工をしていきますが、ポストアンドビーム工法では仕口部分に複雑な加工が必要となるケースもあります。

その為、複雑な加工に慣れているログビルダーに依頼するとより安心して建てられると思います。

壁を漆喰の塗り壁にしたり石を組み合わせたりと、マシンカット以上に仕上げの選択肢が広く、ログハウスでの家づくりを楽しむことができると思いますが、細かいところにきちんと気を配ることができているかどうかは、しっかりと目で事前に見て確認しておくと良いと思います。

ポストアンドビーム工法のログハウスのタイプ別の比較

ここからはポストアンドビーム工法で建てられるログハウスの特徴について下記6つの視点から詳細にお伝えしていきます。

【工法による違いの比較】

1:丸太の加工方法
2:材の乾燥具合
3:工期
4:セトリング具合
5:ログハウスの雰囲気と内部の圧迫感
6:間取りのポイント
7:価格について

1:ポストアンドビーム工法の丸太はどうやって加工されるの?加工方法は?

ポストアンドビームでは基本的には「柱」と「梁」にハンドカットの丸太をそのまま使用して建てられます。

構造としては、軸組工法と同じようなもので、そのほかの部材は在来工法と同じような形で加工されていきます。

2:ポストアンドビーム工法で用いられる木材を乾燥させるための方法は?乾燥具合は?

自然乾燥によるものと、機械乾燥によるものがあります。

ただしポストアンドビームによるログハウスは「柱」と「梁」だけに丸太が使われ、その他の部材は在来工法と同じように十分に乾燥させた上で使用されるため、乾燥具合をあまり気にする必要はありません。

ただし、柱の間に「フィラーログ」と呼ばれる「短いログ材」を横に積み上げる「ピースエンピース」にする場合は乾燥具合を考える必要があります。

3:ポストアンドビーム工法によるログハウスの工期はどれくらい?

ポストアンドビームによるログハウスの工期は大体3ヶ月程度が一般的です。

木材の加工に1ヶ月、施工に2ヶ月程度が目安となります。

4:ポストアンドビーム工法のログハウスは、どれくらいセトリングはあるの?

ポストアンドビームでは丸太を横に積み上げることがないので、いわゆる一般的なログハウスで起きる壁の沈み込み(セトリング)のことは気にする必要はありません。

ただし、柱の間に短いログ材を横に積み上げる「ピースエンピース」にする場合は、壁高の2%〜3%程度のセトリングを考慮しておいてください。

5:ログハウスの雰囲気や内部の圧迫感は?

一般的な在来工法の住宅と同じ扱いになるので、様々なタイプの仕上がりにできます。

壁の仕上げ方次第で内外部の雰囲気はガラッと変わるため、ログハウスらしさを感じながらも、一般住宅のようにそれぞれの住宅で違いを打ち出すことができたりとポストアンドビームでは、住む人に合わせて家づくりを楽しむことができる特徴があります。

また、ポストアンドビーム工法のログハウスは、ハンドカットログハウスのように圧迫感を感じることはありません。

壁は板壁、もしくは漆喰などと幅広く選ぶことができるため、一般的な住宅と同じようなものとなり亜mす。

「柱」と「梁」はログハウス特有の雰囲気となりますが、それ以外は一般住宅と同じような雰囲気となります。

6:ポストアンドビーム工法の間取りのポイントは?

丸太が使われる「柱」と「梁」を見せたり、ログハウスらしさを感じるために広めのスペースを確保することが大事です。

いわゆる「吹き抜け」の間取りにすれば、いわゆるログハウスらしさを楽しむことができますし、ポストアンドビーム工法ではわざわざ「吹き抜け」をつくらなくても一般的な在来工法のような間取りにすることができます。

ただし「吹き抜け」をつくらないとログハウス感は薄れると思います。

ポストアンドビームのログハウスは「柱」と「梁」に丸太が使われる以外は、ほとんど一般の木造住宅で用いられる在来工法と同じものだと思ってください。

7:ポストアンドビーム工法によるログハウスの価格

ポストアンドビームによるログハウスは坪80万円〜を目安としておけば良いと思います。

価格的にはハンドカット工法とマシンカット工法のちょうど中間的な位置になります。

使用される材の種類など、細かい部分によって価格に差は生まれますが、平均して坪80万円以上見ておけば十分なログハウスが建てられます。

ログハウスの工法ごとの特徴の比較

ここまで、3つのログハウスのタイプ別の特徴をお伝えしてきました。

ログハウスの工法ごとの特徴をまとめると下記の図のようになりますので参考にしてください。

まとめ

今回は、ログハウスの工法による違いと3つのログハウスのタイプについてお話ししてきました。

どの工法のログハウスを選ぶのかは、好み次第といったところが多いですが、しっかりとそれぞれの工法による違いや特徴をおさえた上でログハウスを選ぶと、失敗がない家を建てることができると思います。

ログハウスで日常的な生活の場としての住まい作りをしようと検討しているのであれば、ぜひ、それぞれの特徴を十分に理解した上で、家づくりに励んで行ってください。

予算内で【いい家】を【安く建てる】ために知っておいて欲しいこと

最後に、予算内で、いい家を安く建てるために知っておきたい3つの記事をご紹介します。

1:予算内でいい家を建てるための7つの基本

注文住宅では、ほとんどの場合、当初の予算をオーバーします。

注文住宅を予算内で建てるためには、依頼する側が、予算内におさめるための基本やコツを把握していなければなりません。

基本やコツを抑えておくことで予算に収まるように家のコストをコントロールできるようになるからです。

下記の記事では、家の価格の決まり方の話や、家のコストを決定づける要因やコストダウンの基本などについてお話ししていますので、参考にしていただき、予算内でいい家を安く建ててください。

2:注文住宅を予算内におさめるために知っておきたい家の形の話

家には、お金がかかる家の形と、お金がかからない家の形があります。

家の形は家の価格を大きく左右するので、プランを依頼する前に最低限知っておいて欲しい知識となります。

下記の記事では、お金のかかる家とお金のかからない家の形の違いについてお伝えすると同時に、どのような家の形はコストが上がるかなどの例も載せておきますので、注文住宅で家づくりを検討しはじめたら、長い目で、家の形にも注意して家づくりを進めていくことをお勧めします。

3:無料でもらえる住宅カタログを使って家づくりを進める方法

注文住宅での、家づくりは情報を集めるところからスタートします。

そして、最終的に、いい家を建てられるかどうかの大きな分かれ目は、依頼先選びで決まると言っても過言ではありません。

だからこそ、失敗のない注文住宅を建てる上では、各社をしっかりと比較し、しっかりと検討してから依頼先を決める必要があります。

依頼先選びで、各社を比較検討をするためには、住宅カタログを利用すると便利ですが、各社のカタログを読み解く上で、押さえておきたいポイントなどがあります。

下記の記事では、無料で住宅カタログを取り寄せて、住宅カタログの見るべきポイントや、押さえたいポイント、住宅カタログを使いこなして賢く家を建てるポイントなどについて書いておりますのでぜひ、参考にして家づくりを進めていってください。

以上、参考にして家づくりを進めてください。




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