ベルギー北部にある高級リゾート地として知られる海辺の街、Knokke-Heist(クノッケ・ヘイスト)にある、2つ星レストラン、Bartholomeus(バルトロミューズ)のシェフ、Bart Desmidt(バルト・デスミット)のインスピレーションと、ショコラティエJan Verleye(ヤン・ヴェルレイエ)のコラボレーションから生まれたチョコレートブランドBbyB。
日本では昨年11月29日に銀座に直営店がオープンしました。そんなBbyBのためにデザインされた空間デザイン。このデザインはnendoが手がけたものです。
いったいどんな空間デザインとなっているのでしょうか。佐藤オオキ氏のnendoが手がけるというだけで、胸が高鳴ります。
とてもじゃないですがチョコレート屋さんにはみえないモダンな印象の店内。いったいどうなっているのかというと。
同じ形状のパッケージはモジュール化されておりスライド式の箱の中には5本のチョコレートがキレイに収まっているのだそう。
さらにピタリと5個収納できるキューブ型の箱が用意されており、何回も引き出していくことで徐々に全容が明らかになる工夫が施されています。
そんな最後に口に含む瞬間まで驚きが隠れている様子がまるで「魔法の引出し」のようであることから、店舗には「チョコレートが浮遊する透明な引出し」を中央に置くことで、訪れた人が自らの手で商品を引き出しながら購入できるような、パッケージの世界観をそのまま空間化したようなお店となったのだそう。
こうしてみると本当にキレイ。
奥に進むにつれて、透明な引出しはそのままチョコレートを個別に陳列するためのショーケースとなるように工夫が施されています。
パッケージをタイル状に貼り巡らすことで壁一面が引出しであるかのように見えるデザインに工夫されています。
まるでおしゃれなアパレル屋さんの店内のよう。
奥に進むとさらにカフェ用のカウンターテーブルへと機能を変化させていきます。
全長12.5mの家具が収まる細長い空間は、手前が真っ白なのに対してカフェ・スペースは真っ黒というコントラストを描いています。
奥から店内を見るとこんな感じ。
店からパッケージ、そして食べるまでの行為が柔らかく緩やかに連続することでより一体的で魅力的な体験ができるようにデザインされています。
上の地図の場所、つまり東京都の銀座に店舗を構えているのでお近くにお寄りの際は一度訪れてみては如何でしょうか?
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▼参考:
BbyB Ginza | nendo(http://www.nendo.jp/jp/works/bbyb-ginza/?release)